ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PHASE-07『正義のありか』

(第三者視点)

 

 

 

セナがネオによって救出されている頃、ケルビム含むコンパス艦隊はネオ・ザフトの艦隊とぶつかり合いながら、隕石の破壊を試みていた。

 

「艦長!! ナスカ級二隻接近!!」

 

「突っ込んでくるつもりだぞ! 迎撃! トラドール中尉とシェンチアン中尉を向かわせろ!」

 

「敵も必死ね……! ムウから連絡は?」

 

「まだありません!!」

 

「ケルビム前進! 敵艦隊を引き付けます! ミネルバとヴェサリウス、МS隊に打電!」

 

「はい!!」

 

ケルビムはマリューの指示通りに前進し、まだ十数隻残っている敵艦隊に近づいてゆく。

 

最新鋭艦とはいえ、多くの艦船からの攻撃にさらされている状況では、ケルビムも無事とは言えず、船体が激しく揺らされながら破損してゆく。

 

だが、マリューも意味なく接近している訳ではない。

 

「ナタル!」

 

「はっ! ケルビム主砲起動! 照準艦隊後方の小惑星!! ……発射!!」

 

カグツチに搭載された超大型ビーム砲と同じ主砲を搭載したケルビムは、艦の下部からその主砲を露出させ小惑星をロックする。

 

そして、ナタルの指示を合図として、いくつかのネオ・ザフトの艦を巻き込みながら小惑星に着弾した。

 

かつて第三次世界大戦でジェネシスの照準ミラーを破壊したそのビーム砲は確かな威力を発揮し、小惑星の表面を傷つける。

 

だが、一部を傷つけるばかりで完全な破壊は出来ないのだった。

 

「主砲直撃を確認! 小惑星の一部を破壊しました」

 

「やっぱり完全破壊は無理ね。ケルビム! 敵艦を引き付けながら後退!」

 

マリューは冷静に後退を支持しつつ、ミネルバとヴェサリウスの援護を受けながら多くのネオ・ザフトの艦隊を小惑星から引き離す事に成功するのだった。

 

 

 

ケルビムの主砲であっても、小惑星の一部を破壊する事しか出来なかった。

 

それはマリューらコンパスの一員にとっては想定されていた状況であり、別の策も動かしている為、それほど動揺する話ではない。

 

しかし、それはあくまでコンパスの艦隊の話であり、ネオ・ザフトの艦隊は違った。

 

「な、なんだ! あの主砲の威力は!! 被害の状況は!!」

 

「ハッ! 三隻が小破、二隻が大破、二隻が轟沈しております」

 

「バカな……!」

 

「また小惑星も今の主砲により軌道が僅かにズレております。また一部が破壊された事により質量変化あり」

 

「誤差修正急げ! くそ……あの様な宇宙艦を造るとは、オーブめ」

 

ネオ・ザフトの艦隊の旗艦グーテンベルクでは、艦長が被害の状況を聞きながら驚愕に震えていた。

 

一度は第三次世界大戦で目撃したオーブ軍の主砲であるが、目の前で見るのと遠くから見るのでは印象がまるで違うのだ。

 

ナスカ級を一隻飲み込めてしまう様なオーブ軍の主砲は脅威どころの騒ぎではない。

 

「あの新型艦に火線を集中しろ!! あの艦を落とせ!!」

 

「艦長」

 

「っ! ザラ総帥!」

 

「状況はどうだ」

 

「現在艦隊の損耗率は10%です。作戦は順調」

 

「そうか。では私も出撃する。ポイントAを隕石が超えるまでは持たせてくれ」

 

「ハッ!」

 

「すまないな」

 

アスランは敬礼をする艦長らブリッジのクルーに敬礼を返すと、すぐに格納庫へと向かおうとした。

 

しかし、その途中で貴賓室から伸びてきた手に掴まってしまう。

 

「アスラン!!」

 

「おっと。どうした? キラ」

 

アスランは先ほどまでの厳しい顔を消し、穏やかな微笑みを浮かべながら自分の腕を捕まえていたキラの手を取ってアスランはキラを見つめる。

 

そして、キラに引っ張られるまま部屋の中央まで移動して、怒っていると全身で示しているキラを見つめる。

 

「何か問題が起きたか? キラ」

 

「ここに、僕が居る事が問題だと思うんだけど?」

 

「そう言うなよ。キラ」

 

アスランはキラの肩に手を置きながら近くのソファーにそれとなく座らせる。

 

そして、一切の焦りを感じさせない様な顔で笑った。

 

「俺だってキラをこんな所に閉じ込めておくのは心苦しいさ。強引な手段でここまで連れてきたのだって申し訳なく思ってる。でも、敵がどこに潜んでいるか分からない以上はしょうがない」

 

「それは! 分かってるけど、でも」

 

「でも?」

 

「僕だって、戦えるよ。アスラン」

 

「それは分かってるさ。でも俺はお前に傷ついて欲しくないんだ」

 

「むー。アスランなんかおかしくない?」

 

「何がだ?」

 

「何か。変に優しいっていうか」

 

「俺は昔から何も変わらないよ。キラの事をずっと想ってる」

 

「なっ! な、何言ってるのさ!!」

 

キラは両手を握られながら真っすぐに見つめられて言われた言葉に動揺し、顔を真っ赤にしてしまう。

 

「そんなにおかしな事言ったか?」

 

「言ったよ! 想ってるとか、そんな事言ったらなんか、す、好きみたいじゃん」

 

「俺は好きだぞ」

 

「!?」

 

「どうしたんだ? キラ」

 

「いや、だって!! アスランにはカガリが居るでしょ! 僕にだって、ラクスが居るし」

 

「知ってるよ。でも、俺と同じ気持ちを共有出来るのはキラだけだ」

 

「おなじ、きもち……?」

 

「戦場で多くの人を殺し、そして互いの大切な人を殺したと、殺し合って、それからも世界の為に戦場で戦ってきた。ずっと」

 

「……」

 

「世界の平和を願いながら、誰かを傷つけてきた。俺たちは、ずっと、苦しみながら」

 

「……うん」

 

「キラ。オーブで話した事、覚えてるか?」

 

「オーブで?」

 

「そうだ。セナを殺したと俺達が思い込んで、オーブでこれからの事を話していた時の事だ」

 

「あぁ、あったね」

 

キラは酷く懐かしい事を思い出すように目を細めた。

 

そして、目を閉じて頷く。

 

「キラ。俺の気持ちはあの時からずっと変わっていない。キラと一緒に過ごす事が出来ればそれが幸せだと思ってるよ」

 

「……でも」

 

「カガリの事なら心配は要らないさ。ラクスの事もそうだ。二人は強い。俺達が居なくても生きていけるさ」

 

アスランはそこまで言って、キラの手を握りながら囁く。

 

「でも、俺は、俺たちはそんなに強くはない。戦いながら傷付き、その傷が癒える事は無い。そうだろう? そして、それをラクスに言った事もない」

 

「よく知ってるね。アスラン」

 

「分かるだけさ」

 

「そっか」

 

「だから、俺はキラと一緒に居たい。共に歩みたいんだ」

 

アスランの言葉に、キラはゆっくりと顔を上げてアスランを見据えた。

 

その嘘偽りのない表情を、目を。

 

そして、微かに笑った後、視線を逸らして漏れる様な声を落とす。

 

「やっぱり、駄目だよ」

 

「そうか。なら仕方ない」

 

「……アスラン?」

 

「すぐに頷いてくれるとは思っていないさ。だから、考えておいてくれ」

 

「うん」

 

「今度の戦いが終われば、きっともう次の戦いは起こらない」

 

「そうなの?」

 

「あぁ。どうやら今度の戦いは世界の悪が全て集まっている様だからな。終わる、これで」

 

「そうなんだ。じゃあラクスやセナも」

 

「今、コンパスで戦力を集めているよ。だから、時が来たらキラにも言う」

 

「ありがとう。アスラン」

 

「じゃあ、俺は行ってくるから、ここで待っててくれ」

 

「うん」

 

キラは小さく頷くと、ソファーに深く身を預けて息を吐いた。

 

そして悩みを秘めた瞳で天井を見上げる。

 

そんなキラを見据えて扉を閉めると、兵士を呼び入り口近くを警備する様に告げてから厳しい表情で格納庫へと向かうのだった。

 

 

 

この世界から全ての争いを消し去る為に。




はい。
という訳で、アスランさんとキラの話。
キラは現状外で何が起きてるのかよく分かってないです。

ただ、アスランが言ってる事を全面的に信頼しているだけですね。
幼少期から稼いだ信頼があるので!
洗脳とかしないと自分の傍に置いておけないどっかの人たちとは違うって事ですね。

後、マク〇スキャノンについて。
開発した以上は新型の戦艦にも乗せるよな!
という精神で新型アークエンジェルにも搭載しました。

もうコイツ一隻でプラント破壊できそうだなと思いつつ
正義の味方のコンパスなら大丈夫だろう!! という言葉を残しておきます。
大丈夫です。

では、また明日。
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