ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PHASE-10『一瞬の戦い』

(第三者視点)

 

 

 

ぶつかっていた連合軍艦隊とネオ・ザフト艦隊であったが、状況としては連合軍艦隊が優勢になりつつある。

 

このまま順調に進めば、連合軍艦隊が隕石まで到達し、破壊する事に成功するだろう。

 

しかし、そう容易くはいかない。

 

何故ならネオ・ザフトは連合軍艦隊に艦隊戦で押される事も想定済みであったからだ。

 

「これは……! 偵察機より入電! ネオ・ザフトの艦隊後方に巨大な構造物!」

 

「なに!?」

 

「なんだと言うのだ!」

 

「っ! バカな……! これは、ジェネシスです!!」

 

「なんだと!?」

 

「条約違反の大量破壊兵器をまだ持っていたのか! コーディネーター共は!」

 

「この陣形はマズイ! 艦隊の位置を常にジェネシスとネオ・ザフト艦に並べろ。撃たせるな!」

 

急ぎ放たれたサザーランドの指示であったが、少し遅かった。

 

何故なら、ジェネシスは既にエネルギーの充填が完了しており、その光が『隕石に向かって』放たれたからだ。

 

「ジェネシス! 隕石に直撃!」

 

「何をしている?」

 

「隕石、加速します!」

 

「回避!!」

 

隕石は今までの緩やかな加速から、急激な加速へと変化し、多くの連合艦を巻き込みながら一気に戦場を離脱した。

 

その動きに一瞬呆然としていたアズラエル達であったが、すぐに自分を取り戻し、状況を確認する。

 

「隕石の進行先は!?」

 

「地球です!」

 

「くそっ! 急ぎ艦隊を反転させろ! 地球に落とさせるな!」

 

「ネオ・ザフト艦隊前進!」

 

「どうやら逃がすつもりは無いという事ですな。迎撃しろ!」

 

「オーブへ連絡!! 急げ!!」

 

隕石の動きに連合軍艦隊は浮足立ってしまい、多くの艦とMSが破壊されてしまった。

 

『サザーランド!』

 

「なんだ!」

 

『第八艦隊で援護する! ドミニオンは急ぎブレイバーと共に地球へ! アレを頼む!』

 

「アズラエル様!」

 

「あぁ。それしか無いようだね。急いで奴らを呼び戻せ!」

 

『では、地球を頼んだぞ』

 

「……死ぬなよ。ハルバートン」

 

『フン。誰に言っている。お前こそ地球にアレを落とすなよ。まだオーブの喫茶店巡りが終わってないのだからな』

 

「そうだな」

 

サザーランドはハルバートンとの話を終えてから、即座にブリッジへ指示をだし、五機のMSを回収した後に反転した。

 

そして、地球へ向けて最大船速で向かうのだった。

 

 

 

連合軍艦隊の前で隕石が急加速をした直後、オーブ宇宙艦カグツチに降り立っていたカガリはアズラエルからの緊急通信を受けていた。

 

「なんだと!? 隕石が加速して、地球に向かってる!?」

 

『あぁ。そうだよ。ドミニオンの加速じゃ追いつけない。そっちで隕石を完全に破壊する必要がある』

 

「そうは言うが……こっちにはもう核ミサイルの一発だって残ってないんだぞ」

 

『運よくと言っても良いのか分からないけどね。今隕石にはファントムペインの母艦が張り付いてて、そいつらが内部に核ミサイルを仕掛けてる。だから、それで大半は破壊出来る。後は細かい破片を砕けば良いはずだ』

 

「……なるほど」

 

『アズラエル』

 

『なんです?』

 

『ネオから連絡が入りましたが、隕石が巨大すぎるから、一発は内部奥深くで爆破する必要があるようだ』

 

『レクイエムは?』

 

『表面を焼く事なら出来るだろうが、それくらいだな』

 

『とにかくこちらでも考える、そちらでも出来る事をやってくれ。以上だ』

 

カガリは暗くなったモニターを見ながら考え込み、少し前にミレニアムから上がっていた提案を思い出した。

 

そして、急いでミレニアムへと通信を繋げる。

 

「そういう訳だ。間に合うか? コノエ艦長」

 

『無論間に合わせますとも。それに、ちょうど先ほどシステムの最終確認も終わったところでね。使えますよ。ゼウスシルエット』

 

「そうか! では、ガーティ・ルーとの直接通信のコードを渡す。細かい調整は頼む。私たちも援護するぞ」

 

『ありがとうございます。そういう訳だ。パイロット諸君。どうやら我々にもまだ仕事があった様だな。汚名返上のチャンスだ。しっかりやろうじゃないか』

 

『えぇー!? アイツらと共闘ー!? でありますか!?』

 

『不満か?』

 

『そういう訳じゃないですけど……でも、アイツは、ネオ・ロアノークは本当に信用出来るのかよ! であります』

 

『信用できるかどうか私には応えられないがね。ただ、例の隕石は通常の宇宙艦を遥かに超える速度で現在地球へ向かっている。そんな中で今も破砕作業を続けている人間が信用出来ないというのであれば、私がそれ以上いう言葉は無いよ』

 

『っ!』

 

『シン』

 

『なんですか。ハインライン大尉』

 

『隕石と共にこちらへ向かっている宇宙艦の中にはセナ君も居るとの事だ。今もなお、厳しい環境の中で隕石の最適な処理方法を計算している。諦めず』

 

『~~!! 分かりました! 分かりましたよ!! やります! やれば良いんでしょ!!』

 

「シン!」

 

『はい! 何ですか! アスハ代表!』

 

「地球を、頼む」

 

カガリはモニターの向こうにいるシンに深く頭を下げ、オーブの代表として、地球に住む一人の人間として想いを託した。

 

シンはその想いを無視できる人間ではない。

 

故に、シンは強く意思を燃え上がらせた瞳で頷くのだった。

 

世界を護るという重い役目を背負って。

 

 

 

カガリとの通信を終え、ミレニアムは地球へ向かう隕石との会敵予測地点に向け、全力で加速し始めた。

 

現在ミレニアム艦内は第一種戦闘配備。

 

パイロットはブリーフィングルームで待機である。

 

「……」

 

「どうしたの。アンタ。緊張してるの? 山猿の癖に」

 

「なんだよ。アグネス。関係ないだろ」

 

「はいはい。そうですかー。ま。私ならウジウジ悩む前にやる事やるけどねー」

 

「なんだと!?」

 

「なによ!」

 

「ちょっと二人とも! 止めなさいよ」

 

「シン」

 

「……なんだよ。レイ」

 

「お前が出来ないというのなら、俺が代わりにやろうか? デスティニーには俺が乗る」

 

「レイ……」

 

レイの言葉にシンは深く息を吐くと、首を横に振った。

 

「これは俺の役目だ。俺がやる」

 

「……」

 

「それにさ。俺はレイほど上手くドラグーンを使えないし。最適なのはこっちだろ」

 

「まぁ、そうだな」

 

「だから、レイ達にはアスランを頼む」

 

「アスラン? いや、アスランはミネルバ達と戦ってるでしょ? こっちに来るなんて不可能よ」

 

「ジャスティス単機ならミーティアがある。最大加速で隕石が地球に落ちる前、俺たちが隕石を壊そうとする場所に間に合うハズだ」

 

「……確かにな」

 

シンの言葉にレイが頷いて、地球圏の地図を壁に投影する。

 

「アスランらが現れる場所を想定する。まずネオ・ザフトの動きだが、最初の隕石と共に現れた場所はここ」

 

「そして、本命と思われた隕石の出現地点がここだ。現在本命の隕石はこの軌道と取りながら地球へと向かっており、我々は月の近くでこれを迎撃する事になる」

 

レイは宙域図に印を付けながら、情報を共有してゆく。

 

「ファントムペインは想定外の可能性が高いが、ミレニアムが迎撃に向かう事は想定できるはずだ。その上で、ジャスティスがミーティアを使いコンパスとの戦闘宙域からこちらへ向かう場合、最短で隕石に到達出来るのは……ここ。我々が隕石に到達してから十分後となる」

 

レイの言葉にシンは小さく息を漏らしながら十分かと呟いた。

 

「いや、十分というのはアスランが来る時間だ。この状況を作り出したのがネオ・ザフトならば、隕石の破壊を妨害する艦隊が出現する可能性が高い」

 

「っ」

 

「なら、そいつらは私たちが潰せば良いって訳ね」

 

「そういう事だ」

 

「ま。私とフリーダムなら余裕よ。全部倒して隊長に褒めてもらうんだから」

 

「一人で前に出過ぎるなよ。アグネス」

 

「分かってるっての」

 

「そうね。じゃあネオ・ザフトの相手は私たちがするとして、シンにはあの隕石をお願いするわ」

 

「……あぁ!」

 

そして、作戦も決まり、シン達は出撃の指示を待ち、気持ちを集中させていくのだった。




連合「コーディネーターの連中! またジェネシス隠し持ってたのかよ!」
連合「なんて連中だ!」
連合「こっちは核とレクイエムしかねぇのによぉ!」
連合「ホント、コーディネーターとかカスしか居ねぇぜ!」

コーディネーター「」


はい。
という訳で、隕石君が大移動を始めました。
一応ね、ジェネシス君は加速装置だったという話を見かけたのでね。

本来の役目を果たしてみようかと考えて、使いました。
人体に害は無いよ!
という設定です。本作では。
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