ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PHASE-12『救世主への道』

(第三者視点)

 

 

 

エターナルはキラが放った衝撃に包まれたまま、誰よりも早く隕石との会敵予測地点に到達し、戦闘準備を始めた。

 

そして、キラもまた自身の愛機でエターナルから出撃する。

 

「セイバーフリーダム。行きます」

 

かつてキラが搭乗していたフリーダムに酷似したその機体は、蒼い翼を広げながら宇宙空間へと躍り出る。

 

しかし、セイバーフリーダムには右手のビームライフルと、二本のビームサーベル以外に武装は無い。

 

『ネオ・ザフトの艦隊出現。熱紋照合。ナスカ級7、ローラシア級4、MS発進を確認』

 

『前に出過ぎるなよキラ。これだけの数を相手にするのは……』

 

「問題ありません。皆さんは後方へ」

 

『いや、ちょっと待て!』

 

キラは焦るバルトフェルドに微笑みで返すと、姿を視認できない程に遥か遠方に展開するMSへとビームライフルを放った。

 

その一撃はナスカ級から出撃したばかりのザクが持っていたビームライフルを正確に撃ち抜き、更にその奥に居たグフの腕部も破壊する。

 

 

 

この攻撃はあまりにも異常な距離から放たれた為、ネオ・ザフトの部隊は大騒ぎとなるのだった。

 

『なんだ!? 何が起きた!』

 

『ザク1機! グフ1機中破!』

 

『何!? 敵などどこにも……』

 

『正面エターナルからの攻撃かと思われます』

 

『バカを言うな! こんな距離で当てられる砲手など……』

 

『続けてゲルググ三機中破!』

 

『あり得ん……!』

 

『熱紋照合。これは……フリーダムです! こちらに向かってきます』

 

『ヤマト隊長だと!? しかし、ヤマト隊長は総帥の所に!』

 

『これは……早い! フリーダム来ます! 距離700』

 

『えぇい! 迎撃だ! 無力化しろ!! 全砲門、目標はフリーダム!』

 

『フリーダム減速無し。主砲及びミサイルに向かいます』

 

『なに!?』

 

フリーダムの反応が、真っすぐにネオ・ザフトの艦隊が放った攻撃に向かっていたため、レーダーを確認していた誰もがフリーダムの撃墜を予測した。

 

しかし、フリーダムの反応がミサイルや主砲に触れた瞬間……何も起こらずそのままミサイルも主砲のビームもフリーダムを突き抜けて後方へと流れていく。

 

そう。キラはその超人的な操縦技術によって全ての攻撃をギリギリかわしつつ、最短距離を突き進んできたのだ。

 

そしてフリーダムはそのまま前に進むと、展開しているMSへと向かい一機また一機とビームサーベルやビームライフルで無力化してゆく。

 

『何がどうなっているんだ!?』

 

ネオ・ザフト艦隊の一つからは悲鳴の様な声が上がり、次の瞬間には武装を全て破壊されてしまうのであった。

 

 

 

キラがネオ・ザフトの艦隊を無力化している頃、ミレニアムが到着し、MS隊が出撃する。

 

デスティニーはゼウスシルエットを装備しており、緊張した面持ちでネオ・ザフトの艦隊へと向かっていたのだが……。

 

「な、なんだこれ? 全滅してる?」

 

『武装だけ全て破壊されているな。この戦い方は』

 

『皆さんがミレニアムのMS部隊ですね。こんにちは』

 

「っ!? ヤマト隊長無事だったんですか!? って、えぇ!? 誰!?」

 

『初めまして。というのも変かもしれないですが。私は君たちの知っているキラとはちょっと違うキラなんです』

 

「えぇ? どういう」

 

『詳しい説明は後でお願いします。後五分で隕石がこっちに来ます。シン君は中心に向かってゼウスシルエットの一撃を入れて下さい。外のみんなは私と一緒にシン君の護衛。と隕石から脱出する人たちの援護。お願いします』

 

「はい!」

 

『お任せください!! えと、キラさん!』

 

『……』

 

『あれ?』

 

『貴女はアグネス。ですよね』

 

『はい。そうですが』

 

『そうですか。うん……もし良かったらなんですけど。この戦闘が終わってから抱きしめても良いでしょうか』

 

『え!!?』

 

「は!!?」

 

『良かったら、なんですけど』

 

『大丈夫です! 大丈夫です!! 何一つ問題はありません!! 完璧です!!』

 

『ありがとうございます』

 

微笑むキラにアグネスはこの世界に存在する全ての幸福をその身に受けながら天を仰いだ。

 

その後、同じ様な事をレイに言っている事も気づかず、ただただ有頂天の世界で踊り狂う。

 

『よーし!! やるわよ!! 完璧にね! 速攻で隕石をぶっ壊して! 帰還!! 良いわね!?』

 

「何でアグネスが指示してんだよ」

 

『まぁまぁ良いじゃない』

 

「ちぇー」

 

そしてシンとルナマリア、レイとアグネスという天国とそれ以外に別れたヤマト隊は士気に差が生まれつつも、作戦に向けて動き始めた。

 

これからシンが挑むのは平時であっても難しい任務だ

 

高速で移動する物体に対して正確にレールガンを撃ち込み、直後同じ場所にもう一度撃ち込む。

 

冷静さと大胆さが必要となるこの任務にシンは深く息を吐きながら集中し、己の中にある可能性を弾けさせてレーダーに映った隕石へと視線を移すのだった。

 

勝負は一瞬!

 

シンはデスティニーを操ってゼウスシルエットの砲門を隕石へと向けると、深呼吸の後、最初の引き金を引いた。

 

直後、砲門から放たれた一撃は寸分の違いもなく目標地点に着弾し、隕石の内部を掘り進めながら最初の地点で炸裂する。

 

その一撃により隕石はやや動きが変わったが、シンはデスティニーを操りながらもう一度目標を定め、再び撃ちだすのだった。

 

瞬間、隕石の内部でカッと黄色の閃光が走り、そのすぐ後にデスティニーが作った穴から核ミサイルが内部に放り込まれ、炸裂した。

 

同時にいくつかの核ミサイルも炸裂し、内部から白い閃光が溢れ、隕石はその身を維持する事が出来ず、砕け散ってしまうのだった。

 

「や、やった!」

 

細かい欠片をまき散らしながら隕石は完全に砕かれた……かに見えた。

 

『まだだ!!』

 

しかし、砕かれた破片を押しつぶしながら背後よりやや速度を落として現れた隕石は、まだ15km程度の大きさを保ったまま依然地球へ向けて進んでいたのである。

 

「俺が失敗した!?」

 

『いや、シンの射撃は正確だった。核も予定地点で爆破した。しかし……想定よりも隕石が固かったんだ。岩盤が邪魔をして砕ききる事が出来なかった』

 

「そんな……!」

 

『このままでは地球に落ちる!』

 

「っ!」

 

『残念ですが。ここまでみたいですね』

 

「キラさん!?」

 

『みんなは母艦に戻って下さい。私はアレを止めます!』

 

キラはフリーダムを操って、地球に向かってゆく隕石へと向かう。

 

既に地球は見えており、このままでは隕石が地球に落ちるのは時間の問題だろう。

 

だから、キラはフリーダムで隕石の正面に回り込むと、隕石を両手で押しながらスラスターを全開にする。

 

『……セイバーの名前は伊達じゃない!! セナの様に、シンの様に! 私も奇跡を起こして見せます!! 想いを! 力に変えて!! 私の命を使って! セイバー!!』

 

キラの声に反応し、フリーダムはオーロラの様な光を全身から発しながら、機体のスペック以上の力を発揮し始めた。

 

そして、僅かだが隕石の進行速度が緩やかになる。

 

しかしMS一機が軌道を変えられる様な質量ではないのだ。

 

フリーダムはこのまま隕石と共に地球へと向かい押しつぶされてしまうだろう。

 

もしくは、キラの命を全て使い、奇跡を起こすか。

 

どちらの結末を迎えようと、この世界に残るのは悲劇だけだ。

 

故に、フリーダムの輝きを見た者達は皆、今すべき事を心に決めて、隕石へと向かう。

 

今一度、この世界に奇跡を起こす為に。

 

最後の戦いが今、始まろうとしていた。




はい。
という訳で、セリフを借りつつ、スパロボでもいっぱい見た例のあのシーンやっていきますよー。

多くは語らず、また明日ー
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