ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PHASE-13『戦士、再び……』

(第三者視点)

 

 

 

崩壊した隕石によって船体にダメージを受けながらも己の仕事を全うしたガーティ・ルーは、もはや航行出来ない姿でありながら轟沈せず、その場に留まっていた。

 

『艦の状況報告!』

 

『軽微な損傷は多数。エンジン動きません』

 

『くっ! ロアノーク大佐!』

 

「十分だ」

 

『大佐は』

 

「私は行く。まだ出来る事がある様だからな!」

 

『大佐!! くっ、エンジンの修理を急がせろ!』

 

『艦長!? 何を』

 

『艦で隕石を押すんだよ!』

 

『そんな無茶な!』

 

通信から聞こえてくるリーの言葉を聞きながら、ネオはフッと笑い、そして膝の上に座っている少女に目を向ける。

 

「良いのかい? 母艦に戻る方が安全だが」

 

「大丈夫です。今は一人でも多くの想いが重要ですから。私も、共に行かせてください」

 

操縦する自分の手に触れる小さな手に、ネオは笑みを浮かべるとスラスターを全開にして、隕石へと向かうのだった。

 

そして、隕石を押し返そうとしているフリーダムの隣で、フリーダムと同じ様に隕石を押し返すべくリュニックの両手で隕石を押し返す。

 

『その機体……貴方は、どうして』

 

「なんだ。キラかと思ったが……どうやら私の知るキラとは別人のようだな」

 

「そうですね」

 

『セナ!? セナもその機体に乗っているのですか!?』

 

「はい。奇跡を起こすのなら、一人でも多い方が良いですから」

 

『何を言っているんですか! 奇跡が起きる保証はありません! 危険です!』

 

「ならば、なおの事! 可能性を高めなくては! アルさん!!」

 

「あぁ!!」

 

リュニックはネオの声に応え、全身の内部フレームを輝かせながら、更にスラスターの出力を高める。

 

リュニックから放たれたオーロラに輝く光は、周囲に広がって行き、セナとネオの……そしてキラの想いを伝えてゆく。

 

『レイ! ルナ! アグネス! 悪い! 先に戻っててくれ!』

 

『バカを言うな』

 

『はぁ!? アンタだけに良い恰好させる訳が無いでしょうが! キラさん! 貴女のアグネスが今行きます!』

 

『は、はぁ!?』

 

『そういう事。みんなバカなのよ。行きましょ。シン』

 

『……! あぁ!!』

 

貫通力を高める為に出力を上げた関係で、既に使えなくなったゼウスシルエットを捨て、シンはデスティニーでレイ達と共に隕石へと向かう。

 

そして、フリーダムやリュニックと同じ様に隕石を押し出そうとするのだった。

 

『核ミサイルはもう無い。陽電子砲でもあの質量を砕く事は出来ない。精々が表面を削るだけだ』

 

『確かにな。俺らの武装でももう出来る事はないな』

 

『……』

 

『まだあるでしょ。出来る事』

 

『ミューディー?』

 

『あぁ、そうだな。俺たちも行こう。まだ諦めるには早すぎる』

 

『そうね』

 

『だー! ったく、バカばっかりだな!』

 

シャムスはそうぼやきながらも、先に向かった仲間たちと同じ隕石へと自機を向かわせるのだった。

 

世界を動かす波紋は少しずつ大きくなってゆく。

 

そしてその波紋は遂に、地球を守ろうとした側だけでなく、ネオ・ザフトの者達にも広がっていくのだった。

 

『……おい』

 

『なんだよ』

 

『俺たちも行こうぜ』

 

『今更か? こんな事になって』

 

『でも、あそこにはヤマト隊長も、セナ様も居るんだろ? なら』

 

『っ! 俺は行くぞ! うぉぉおおおお!!』

 

『あのバカ!』

 

『俺も行く!』

 

『俺もだ!!』

 

キラによって武装だけを破壊されたネオ・ザフトのMS達も皆、何かを求めて隕石へと向かってゆくのだった。

 

だが、これだけ多くのMSが集まろうと隕石は未だ地球へ向けて進んでいる。

 

それは確かな事実であった。

 

 

 

そして、多くのMSが隕石を押し出そうと戦っている頃、遂に事件の首謀者が戦場に姿を現した。

 

『熱源接近! ミーティアです!』

 

『どこから来た!?』

 

『コンパス艦隊とネオ・ザフトの艦隊が戦闘を行っていた方向です!』

 

『アスランか!』

 

エターナルのブリッジでは、急接近するMSに対応を、と動き出していたが、そこに一つの通信が入った。

 

「奴の相手は俺がする!!」

 

『この声は!』

 

『アスラン!?』

 

ネオ・ロアノークによってネオ・ザフトの艦隊から救出され、満身創痍な上にナイトジャスティスを奪われたアスランは、インフィニットジャスティス二式で未来から来たアスランへと向かう。

 

『インフィニットジャスティス……!アスラン・ザラか!』

 

「あぁ!!」

 

アスランはすれ違い様に、両手に持ったビームサーベルでミーティアのエンジンを破壊し、体勢を崩した未来アスランの機体に迫る。

 

『チィ!』

 

しかし、未来アスランもまた、即座にミーティアを捨て、ナイトジャスティスのビームサーベルを抜くのだった。

 

二機の赤い閃光は宇宙を自在に走り回り、やがて地球へと向かっている隕石の上に落ちた。

 

『お前の弱い正義で、俺は倒せない!』

 

「力だけを求めても、その先に未来はない!」

 

『ふざけるな!! 想いだけで何が守れる!! ニコルも! イザークも! ディアッカも!! みんな死んだ!!』

 

「くっ!」

 

『俺に力があれば! 全てを守る事が出来たんだ!!』

 

「守ってくれと言っていたのか!? イザーク達が!!」

 

『っ』

 

「お前がするべきことは、本当にこんな事なのか!?」

 

アスランと未来アスランは互いに攻撃を繰り返しながら、想いをぶつけ合う。

 

二人の戦闘で足場としている隕石は砕け、その破片に身を隠しながら、二機のジャスティスは必殺の一撃をぶつけ合うのだった。

 

『あの時! セナのデスティニープランを受け入れれば、世界は救われた! 無用な犠牲は出なかったんだ。セナだって、死ぬ事は無かった!』

 

「お前……」

 

『俺とお前で何が違う! お前はただ、運が良かっただけだ! これまでの戦いで、お前に何が出来た! 何も違わない。俺たちはセナに、キラに助けられてきただけだ!!』

 

「……」

 

『ラクスが銃弾に倒れ、血に染まったドレスで泣いているキラに、何が出来た! モニターの向こうで何も言葉を残せず消えてゆくカガリに、ただ見ている事しか出来なかったキラに! 何が出来た!! 俺は、俺には戦う事しか出来ない!! だから、俺は誰よりも強くならねばいけなかったんだ!!!』

 

「ふざけるな!!」

 

『!?』

 

「例え別の俺だとしても! 俺の口から、そんな弱音は聞きたくない!!」

 

『なんだと!?』

 

「守れなかったから、なんだ! 傷つけたからなんだ!! 失った物ばかり見て、今ここにある大事な物を何故見ようとしない!」

 

『大事な物……だと!?』

 

「聞こえないのか? この声が! 俺には聞こえるぞ。奇跡を願う人たちの声が! お前の事を信じ、想っている人の声が!!」

 

アスランはナイトジャスティスに向かって突撃すると、ビームサーベルを投げ捨てて、インフィニットジャスティスの拳を握り、ナイトジャスティスを殴りつける。

 

「このォ! バカ野郎!!!」

 

そんな一撃に、ナイトジャスティスに乗っていたアスランは、暖かな光を伝わって聞こえてくる声に、その想いに触れるのだった。

 

 

 

『……キラ』

 

『アスラン』

 

『そうか……俺はずっと君を』

 

『良いんですよ。夫婦とは助け合ってゆくものでしょう? 私はずっと貴方に支えられてきた。だから、今度は私が貴方を支えたい』

 

『すまない……! 君を巻き込んで、俺は……』

 

『良いんですよ。きっとこれはアスランにとって大事な事で、この世界の人にとっても大事な事だったのでしょう』

 

『……そうだな』

 

『ですが、このまま地球にこの憎しみを落としてしまえば、私たちの世界と同じ事になってしまう』

 

『あぁ』

 

『私たちが未来へ向かう為にも、この世界の人たちが私たちの様な未来へ進まない為にも……』

 

『分かった。俺も行こう』

 

 

 

キラとの会話を終わらせた未来のアスランはナイトジャスティスを立ち上がらせると、フリーダムの近くへ向かいそのまま隕石を押し出す。

 

ナイトジャスティスの内部フレームを輝かせながら。

 

 

 

そして。

 

フリーダム、ジャスティス、リュニックの三機から溢れた光は隕石を包み、世界に広がってゆくのだった。

 

奇跡を起こす為に。




はい。
という訳で、ネタ満載で走っております。

アスランVS未来アスランとか
アクシズ……あ、いや、小惑星を押し返すぞ!
やるだけやってみましょうぜ!とか

正直細かい描写とかでもネタは多いですが、語らぬが華という事で、
また明日ー。

明日で話自体は終わり、その次から五話くらいエピローグですかね。

ではー
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