ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
テロリストが銃を乱射しつつ、爆弾を爆発させている魔境から逃げ出した私とラウさんは、そのままヘリオポリスへ向かおうとしたのだけれど、ふと記憶の片隅で引っかかる物を感じた。
せや!
キラとアスランは子供の時、別の場所に住んでいたハズ。
確か月の……どっか。
うーん。うーん。思い出せ。思い出せ。
ここが重要だぞ!
キラの人生に介入すると決めた以上、なるべく幼少の頃から一緒に居る方が良いわけだし。
そうなったら幼年学校時代は捨てられない。
「どうした? 何を悩んでいる」
「あぁ、ラウさん。実は……ちょっと気になる事がありまして」
「気になる事?」
「はい。月に、何か大事な物がある様な気がするんです」
「月か。まぁ、それも悪くないだろう」
ラウさんは、めっちゃ良い頭でふむと考えながら、私にいくつかの案を提示してくれ、その中から一つをカンで選ぶのだった。
コペルニクス! 君に決めた!!
という訳でやってきましたコペルニクス。
まぁ、一言で感想を言うなら……あれだ。
デカァァァァァいッ! 説明不要!
大都市ってレベルじゃねぇぞ。
ここから目的の人物を見つけ出すことなんて……と思っていたら、ピキーンと来ました。
あぁ、ニュータイプのアレってこんな感じなのね。
私は本能に呼ばれるまま、何か困った様子のラウさんを置いてきぼりにして走り出した。
大勢の人が居るショッピングモールを走り抜けて、後ろから聞こえるラウさんの声も無視して、そして、ようやく見つけた。
「……キラ」
「え? だれ?」
ハチャメチャ美人のカリダさんと手を繋ぎながら歩いている、まだ幸せな世界にいた頃のキラを。
「あら? あなた、どうしたの? お父さんやお母さんは?」
「お父さんとお母さんは……」
私は不意にパパとママの事を聞かれ、嫌な事を思い出したと顔をしかめた。
いや? 私にとっては良いパパとママなんだよ? ただ、倫理観が壊れているというか。何というか。
思い込んだら一直線というか。
息子には将来どんな夢を持っても絶対に叶えられる様に最高の才能を与えるぞ! とか。
娘には将来どんな相手と結婚したいと願っても、その相手の子供が授かる様にするぞ! とか。
親という位置から考えると、まぁ良い親なんだけど、世界情勢を考えたら悪手も悪手だ、
ナチュラルから見たら、何でも出来る化け物と、そんな化け物を量産できる化け物である。
そりゃあブルーコスモスの最大標的にもされますわ。
しかし、いつまでも服を握ってモジモジしている訳にもいくまい。
「あの、その……ユーレンとヴィア、です」
「……まさか!」
私の言葉にカリダさんは口を手で覆いながら目を見開く。
まぁそりゃ驚きますわな。
しかし、勢いで走り出したけど、失敗したか。
明らかになんか、動揺してらっしゃる。
もっと慎重に近づくべきだったかもしれない。
まぁ、今更なんだけど。
「セナ!」
私は追いついてきたラウさんに振り返りながら、トボトボと歩き出そうとした。
しかし、そんな私の肩にラウさんが手を置いて、待ったをかけるのだった。
「どうしたんですか?」
「どうやら向こうのご婦人方は君に話がある様だぞ」
「え?」
驚き、振り向いてみれば、遠慮がちに笑っているカリダさんが私を見つめていた。
「少し、お話を聞かせて貰えないかしら」
カリダさんとハルマさんに案内され、キラの家にお邪魔していた私であるが。
自分で考えている以上に緊張していた。
ラウさんは驚異の察知能力により、既に離れた場所でキラの相手をしながらこちらの様子を伺っていた。
そして、私は椅子に座りながら、テーブルごしに二人を見つめる。
「ごめんなさいね。ちょっと無理矢理過ぎたかしら」
「いえ。私も少しお話がしたかったので」
「そう。じゃあまずは自己紹介をしましょうか。私はあなたのお母さんヴィアの妹のカリダよ。そしてこっちが夫のハルマ」
「はい。私はセナです。とは言っても、お母さんに貰った名前とは違いますけど」
「でも今の貴女はセナという名前なんでしょう? ならセナちゃんって呼ばせて貰うわね」
「……はい。お願いします」
「それで……セナちゃん。お父さんとお母さんは」
「多分今もどこかで生きていると思います。私は二人の所から逃げ出して来たので」
「逃げ出してって、何かあったの?」
「あ、いえ。何かがあった訳じゃないんです。ただ、知らない人に襲われたり、怖い目にあうのが辛くて……逃げて、それで」
「そうだったの。辛かったわね」
カリダさんは椅子から立ち上がると、私をそっと抱きしめて、背中を撫でてくれる。
それはヴィアママにも似てるけど、どこか違うものだった。
そうか……これがカリダママセラピー。
「あちらの方は?」
「えと。偶然出会いまして、まぁ、お兄さん的な?」
「そうなのね。これからどうするとか、もう考えているのかしら」
「いや、特には考えて無いです。ただ、どこか私の事を知ってる人が居ない場所に行きたいとしか」
「分かったわ。じゃあ私から一つ貴女に提案したい事があります」
「……提案、ですか?」
「そう。この家で、私たちと一緒に生活しませんか?」
「っ!」
こんな事ってある?
都合のいい展開が向こうから転がり込んできたぞ。
ハッ! こ、ここで、私は悪魔の様な発想を得てしまった。
そうだ。そうだよ! カリダママとハルマパパのセラピーでラウさんを癒せば、将来仮面被って高笑いしながら世界を滅ぼそうとはしないのでは……?
私は二人から視線を逸らし、離れた所でキラ君と遊んでいるラウさんに視線を向けた。
何やら楽しそうに話している。
せや。この家にはキラ君も居る。
「……彼の事が心配?」
「え? はい……その、難しいとは思うのですが、あの人も、一緒に」
「そうね。彼に聞いてみましょうか。私たちと家族になっても良いか」
「っ!」
ま、マジか!
「そんなに驚かなくても大丈夫よ。こんな時代ですものね。助け合っていく手は必要だわ」
カリダママの言葉に頷くハルマパパを見て、私は衝撃を受けていた。
口を開けば、相手を傷つける言葉しか出せず、手を向ければ武器が握られていて、ぶつかり合う視線には殺意が混じるこの世界で!!
何という言葉!
流石はSEED世界における最後の良心。
キラ君が真っすぐに育っているという事実だけでも、どれだけ素晴らしい両親か分かるとまで言われていたが。
これほどか。
私は最強の夫婦に出会えた事を神に感謝しながら、天を仰ぐのだった。
かくして、私とラウさんはヤマト夫婦の子供として私は引き取られる事になった。
思えば随分と長い時間が掛かったものだ。
まだ三歳だけど。
という訳で、キラ君に受け入れてもらうべく私はラウさんの後にキラ君へと自己紹介をした。
何だかんだとラウさんは私がヤマト夫妻と話している間に友好を深めたらしく、あっさりと受け入れられていた。
流石のカリスマ性という所か。
「うん。ぼくは、キラ」
「えと、はい。その……私はセナって言います。キラの妹になります」
「妹? それってテレビでやってた奴?」
「そうよ。キラ」
「そっかぁ」
キラ君はやんわりと笑いながら、私の手を握る。
かわE
ショタの趣味は無かったけど、ショタに目覚めそうだわ。
「えと、じゃあ、これからよろしく……キラお兄ちゃん?」
「え?」
「ん?」
なんだなんだ?
何? その反応。
どういうんだ!?
「あぁ、そういえば。キラは男の子という事になっていたわね」
ゑ?
男の子という事に、なっていた!?
「えへへ。じゃあ、僕は今日からお姉ちゃん。なんだね。よろしくね。セナ。ラウお兄ちゃん」
な、なんだってー!!?
SEEDの三大名言
「ナチュラルの捕虜なんかいるかよ!」
「死ね!宇宙の化け物!」
「それでも、守りたい世界があるんだ!」
お労しやキラ様
デュランダル議長が、キラとかアスランに戦士の才能があるとか言ってたけど、
冷静に考えて、戦闘の度に傷ついて泣いて後悔してる二人に才能は無いだろ。
どう考えても核の引き金を簡単に引ける人とか、捕虜にMSのマシンガンぶっ放せる人の方が戦闘の才能あるわ。
人としては、あまりにもアレですが。
話は変わりまして。
無事ヤマト夫妻の家に潜り込んだ厄ネタ兄妹。
キラ君は喜んでいるが、普通に追い出した方がコズミック・イラ的には正解という。
まぁ、その辺りは、ヤマト夫妻の善性が天元突破してたという事で……
ゆるして……ゆるして……。
この辺り、矛盾なしで書ける人は天才。
私は無理だった。そして、諦めて、勢いで突破した。
気になった人はごめんね。
ちなみに、今回の話を書く上で一番困ったのは月面都市で中立の場所がコペルニクス以外分からないという所でした。
いや、私も一時創作をする時は核になる話以外書かない主義の人間だから、事情は察するんだけどさ。
二次創作になると、一気に困ったちゃんになるんだよね。
世界地図と年表を公式は早く出して。
という訳で、二話目もなんか勢いで書きましたが。
次はこんなにすぐ書くと思わないでよね!
私は忙しいんだからね!!