ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
セナが∀ガンダムを使い、世界をリセットする上で、必ず行わなければならない事がいくつかあった。
まず第一に∀ガンダムを完全に目覚めさせることだ。
無論、この世界に呼び出した段階で、ある程度は目を覚ましており、これだけでも十分に月光蝶を使える状態ではあったが、それでもディスラプターなどの不安要素が残る。
故に、∀ガンダムで戦闘を重ね、危機を煽る事で完全に目覚めさせた。
次に必要だったことは、世界の武力を削る事である。
それは各地で行った戦闘への介入や、ザフト・地球連合軍への突撃などがこれに当たる。
月光蝶で世界をリセットする際に邪魔が入らない様にする為の作戦だ。
そして最後に、全ての戦力を地球から追い出して、誰も邪魔が居ない状態での地球リセットを行う事であった。
ザフトと地球連合軍がジェネシスとレクイエムを囮にして、セナをおびき寄せた様に、セナもまた自分を囮にして多くの戦力を宇宙に呼び、少なくともこれから行う大破壊を邪魔させない様にしたのである。
これらの作戦は全て上手く行き、セナは十分に余力を持った状態で地球へと向かった。
もはやセナに追いつける機体も戦艦も無い。
油断はしていないが、データを見れば何の疑いもない確かな事である。
が、セナは人をまだ理解していない。
セナや、世界を想う人々が、この程度で諦めるなどあり得ないのだ。
「……え? アラート? 何がっ!? これは! 隕石!? 地球に向かっている!!」
地球へ向けて加速中だったセナは何かが地球に向かって高速で移動している事に気づき、そちらへと∀ガンダムを向けた。
無論隕石などが落ちれば世界の破滅だからだ。
そして、セナは地球へ向かっていく巨大な塊を見て、目を見開く事になる。
「これは! メサイア!! そんなバカな! なんでメサイアが地球に向かって飛んでるの!? っ! 考えている暇なんかない! 止めなきゃ!! ガンダム!!」
セナの意思に応えた∀ガンダムはかつて地球に向かう隕石を止めた時の様に両手をメサイアの壁面に付けると、月光蝶を放ちながらスラスターを全開にして、メサイアを押し返そうとした。
しかし、セナの予想に反して。メサイアは地球を目前にして急制動を掛ける。
「……止まった? でも、なんでメサイアが急に……アラート!?」
完全に停止したメサイアから慣性で離れつつ、疑問を口にしていたセナはコックピット内に響いたアラートに、視線をその警報が鳴った方へと向けた。
「っ!? まさか、ミレニアム!? だって、ミレニアムは月の裏側に!」
セナの驚愕する声は届いていないが、明らかに動きが止まった∀ガンダムに向けて、ミレニアムは加速しながら、艦長の指示に従って武装を展開する。
『突貫する! 艦首衝角! 轟天起動!! 全砲門近接装填! 目標! 髭のMS!!』
その女艦長は戦闘ブリッジで、おそらくは世界最高峰の総舵手と共にメサイアの壁面ギリギリを飛び、∀ガンダムのレーダーをすり抜けながら、ゼロ距離へと迫った。
∀ガンダムは突如現れたミレニアムに逃げる事も出来ず、フィールドを全開にしながらその突撃を受け止める。
『全砲門発射!! MS隊発進!!』
∀ガンダムがミレニアムの突撃で機体を硬直させている間に、ミサイルやビーム砲が∀ガンダムを襲い、更に目の前でカタパルトが展開し、MSが出撃してゆく。
「そんなっ! こんな戦法は! あり得ない! だって、マリューさんもノイマンさんもケルビムに!!」
動揺のままミレニアムに通信を繋いで叫んだセナの声に応えたのは、ミレニアムの技術責任者であるアルバート・ ハインラインであった。
『セナ君。君が我々を地球から遠ざけようとしている事は予測出来ていました。故に、この作戦を取る必要があった。ヴォワチュールリュミエールでの超加速。危険な賭けでしたが、成功した様ですね』
「ハインラインさん……! でも! マリューさんの事は! どんな手品を使ったんです!」
『別にそれほど大した事はしていませんよ。録画したビデオをケルビムから貴女に見せただけです』
「ろく、が……? え? でも、だって、私、マリューさんと会話して」
『貴女の思考は非常に読みやすい。容易い事ですよ。周りが見えず進み続ける貴女は酷く単調だ』
「私の言葉を予測して……!? でも、こんな作戦……! まるで、ルルーっ!?」
『終わりだ! セナ! 投降しろ!』
「……シン君!!」
メサイアを地球に向かわせる事で、セナの足を止め、更にミレニアムでの急襲から足を止めたセナをトップエースのMSで囲む作戦。オペレーションメテオ。
ハインラインとクルーゼが考えた策は完全にハマり、セナはメサイアを背にした状態で追い込まれる事になった。
目の前にはデスティニー、レジェンド。
そしてイモータルジャスティスとライジングフリーダム。
さらにこのままここに居れば、追いついてくるであろうヴァル・ヴァロとマイティーストライクフリーダムだ。
通常のMSであれば、もう何度撃破されているか分からない激戦に次ぐ激戦。
流石の∀ガンダムと言えど、その力に陰りが見え始めていた。
しかし、だからと言って、諦められないのがセナという人間だ。
追い詰められているのであれば、それを好機だと思う事が出来る。
それは、自分の命を容易く賭ける事が出来るから、なのだが……それを止めなくてはいけないシン達のハードルはどこまでも高い物だった。
そして始まった戦闘は、やはりというか、セナにとって圧倒的に不利な状況であった。
既にここまでの戦闘でレクイエムの直撃を2回。
大艦隊との戦闘を二連戦。
更に多くのエースからの直撃や、ブレイバーという準レクイエムクラスの攻撃も何度か受けている。
そして、月光蝶を既に5回も使っているのだ。
いくら∀ガンダムが無事であろうと、セナが持たない。
そういう戦場である。
だから、セナはもう万全の状態での月光蝶発動は諦めて、とにかく地上へ降りて発動させる事を考えていた。
どの道、最後にはコンパスに自分が討たれて全ての戦闘を終わらせるのだから、と。
しかし、四機の連携を無理に突破し、地球へと向かおうとしたセナを待ち受けていたのは、超高速で迫る白い巨大な塊であった。
その巨大な塊は、もはや小型の戦艦と言っても差し支えの無い火力をセナの∀ガンダムに叩きつけ、更に長い砲塔を∀ガンダムに叩きつけながらビーム砲を放ち、メサイアの岩壁に叩きつける。
「……オーキス、まで完成していたんですか」
『セナ』
「アス、ランお兄ちゃん」
『セナさん! もう諦めて下さい!』
「ニコルさんも……あの時の戦闘で、機体を破壊してしまったから……」
セナは消えていきそうな意識の中で、最後の願いを∀ガンダムに託した。
そして、∀ガンダムはその願いに応えるべく、最後の戦闘を始める。
意識を完全に失ったセナをコックピットに抱え込んだまま、∀ガンダムはリミッターを全て外して動き始めた。
セナの意思により抑えられていたシステムは全て最大限稼働され、正真正銘本気となった∀ガンダムが目覚めたのだ。
地球にある文明を砂に変える為に。
この世界にある戦争を全て消し去る為に。
『ラウ兄さん!』
『あぁ、どうやら間に合った様だな!』
『アスラン! シン!』
『キラ!』
『隊長!』
『やろう。これが最後の戦いだ!!』
全ての障害を排除する為に、今、地球の未来をかけた最終決戦が始まろうとしていた。
勝利者などいーなーいー
はい。
戦いはまだまだ続くよどこまでもー
いよいよ手段を互いに選ばなくなってきた感
いや、割と前回辺りも選んでない……
というか初手から選んでないな……(汗
ま、まぁ、ね。理性ある戦いとかね。やってる余裕は無いんで
互いに本気で潰しに行く必要がある訳ですね。はい。
ではまた明日
PS:誤字報告ありがとうございますm(__)m