ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
∀ガンダムとコンパス精鋭部隊との戦いは熾烈を極めた。
そのあまりの激しさに核動力であっても、システムダウンする機体が出てくるほどだ。
∀ガンダムから常に放たれている月光蝶はフェイズシフト装甲によって食い止められ、機体が分解される事を防いでいるが、その分常にエネルギーを消費する事となる。
『イモータルジャスティス、ライジングフリーダム! フェイズシフトダウン!!』
『急ぎ帰還だ! こんな場所で機体をバラバラにされたら助けられないぞ!』
『お姉ちゃん! アグネスさん! 戻って!!』
『まだ、やれる!!』
『そうよ! 私だって!!』
『環境を考えろ! もう地球はすぐそこだ! 落ちれば確実に死ぬ!』
『『っ!』』
メイリンからの通信を拒絶し、レールガンを打ちながら継戦しようとしていた二人であったが、ハインラインの叱咤に戦場を離れる決意をする。
だが、格納庫に戻ってからもすぐに補給をと整備班に声を掛けるのだった。
アグネスとルナマリアが戦場を離れようと、戦いはそれほど変わらない。
暴れ続ける∀ガンダムをキラ達が何とか無力化しようとする戦いだ。
レジェンドは動きを制限しようとドラグーンで囲んで一斉射撃をし、シンは分身を作りながら∀ガンダムに接近し、その機体を傷つけようとする。
そして、アスランとニコルはその持てる火力を全て叩き込みながら注意を引きつけ、機動力で∀ガンダムからの攻撃を振り払うのだった。
「これでも、まだ足りないのか!」
クルーゼがヴァル・ヴァロの収束ビーム砲を放ちながら巨大なクローで∀ガンダムを捕まえてメサイアの壁面に叩きつけるのを見ながら、キラは少しでも月光蝶を減らそうとプラウドディフェンダーから放電しながらナノマシンを機能停止させ続けた。
しかし、それだけやっても止まらない。
∀ガンダムは傷つきながらも動き続けていた。
もはや、フィールドは万全ではないというのにだ。
「セナ! いつまで戦うつもり!!」
そして、キラの呼びかけにも答えない。
それが、どこまでも戦い続ける覚悟の様に感じてしまい、キラは生まれて初めて強い恐怖を感じるのだった。
『キラ!』
「アスラン!?」
『覚悟は……決まってるか!?』
「何の覚悟さ! 止める覚悟なら、いくらでも……」
『違う!』
「……っ」
『セナを殺す覚悟だ』
『はぁ!? 何言ってんだよ! アンタ! ふざけるなよ!』
『シン!』
『なんだよ! レイもアイツの味方だって言うのかよ!』
『違う! だが、このままではいずれ俺たちが負ける』
『んで、そんな訳ないだろ! だって、今もこうやって追い詰めて!』
『よく見ろ! シン! 俺たちが何とかフィールドを突破し、機体を傷つけても、あの機体は再生している』
『は……!?』
シンはレイに言われるまま自分が直前に傷つけた機体を見れば、確かにそこはゆっくりとだが機体が修復されている様に見える。
そんなバカな話はないとシンはその場所に向かってビームライフルを放つが、それはフィールドに阻まれて消えていくだけだ。
『向こうが常に展開している虹色の光はフェイズシフトが防いでくれるが、それは常に俺たちの機体から多くのエネルギーが奪われているという事だ。そうなれば長期戦は厳しい! しかし、向こうは少しずつだが機体が修復され、エネルギーも減っている様には見えない!』
「だから、アスランもレイもセナを殺すべきだって、言うんだね。確かにその方が良いのかもしれない」
『キラさん!!』
「でもね。僕はまだ何も諦めてないよ。僕はいつだって、そうやって諦めずに戦ってきたんだから!!」
キラはそう叫びながら対艦刀フツノミタマを抜くと、∀ガンダムの攻撃をかわし、左肩に突き刺した。
その一撃で∀ガンダムは左腕を失うが、それと同時にフリーダムも∀ガンダムの反撃を受けて、右腕とフツノミタマを失う事になる。
「やり方はあるはずだ! いくらでも!」
『……キラ』
「そんなに簡単に諦めないでよ。お兄ちゃん。なんでしょ? アスラン」
右腕が破壊された事で肩から火花を散らしているフリーダムで、キラは笑う。
その行動に。勇気に。
励まされながら、アスラン達は再び戦う覚悟を決めたのだが、∀ガンダムの動きは彼らよりもずっと早かった。
∀ガンダムはビームライフルを取り出すと、キラ達の方ではなく、メサイアに向けて最大出力でビームを放つ。
「なっ!?」
それによりメサイアの岩壁が一部崩れ、生まれた大量の岩石がキラ達やミレニアムを襲うのだった。
『これは!?』
『何のつもりだ!』
動揺したアスラン達が状況を確かめようと砕かれた隕石の破片から∀ガンダムの姿を探すが、それはどこにも見つからない。
そして、その決定的な隙を見逃す様な事はなく、∀ガンダムはスラスターを全開にしながら月光蝶を放ちつつ、地球へ向けて一気に飛び立つのだった。
「まずい!」
∀ガンダムは宙域に散らばる隕石を気にせず突き進む為、それをかわしながら進まねばならないキラ達にはどうやっても追い付けない物だった。
しかも、散らばったメサイアの破片は地球に向けて動き始めており、このままでは地球に大量の隕石が降り注ぐ事になる。
『キラちゃん!! セナちゃんをお願い! タンホイザー!! 撃て!! キラちゃん達の道を作るのよ!』
「マリューさん!!」
『隕石は私たちが何とかするから!』
『そうだ、行け! キラ!』
「ラウ兄さんまで!」
『ヴァル・ヴァロに大気圏内で戦闘する力はない。悪いが私はここまでだ』
『そうですね。アスラン。僕もここで隕石の破砕作業をします。アスランはジャスティスで地球へ!』
『ニコル!』
『後はお願いします!』
オーキスから射出されたジャスティスはフリーダム、デスティニー、レジェンドと共に地球へと向かう。
既に地球は月光蝶による影響を受け始めているが、それでもまだ出来る事はあるはずだと。
キラ達よりも前に地球へと向かい、ゆっくりと地上へと降り立った∀ガンダムは周囲を見渡しながら、現在の位置を確認していた。
それと同時に、目的の場所へとたどり着いたという事で、パイロットであるセナを目覚めさせようと、コックピットの中に光と音を出し、セナの意識を覚醒させる。
「っ……? ん、ここは、地球?」
∀ガンダムがモニター上で肯定を返す。
「そうですか。ありがとうございます。私では皆さんを振り切る事は出来なかったと思いますので、あなたのお陰ですね」
セナの言葉に、宵闇の中、∀ガンダムは頷きながら歩き始めた。
これから行う事の準備の為に。
しかし。そんな∀ガンダムに向かってビームやミサイルの群れが襲い掛かってくるのだった。
「これは! 地球にまだ戦力が残っていた!?」
『当然だろう。セナ。君の最終目標が地球であるならば、ここで待つのが当然というものだ』
「その声! アルさん!」
『地球に残っている戦力をかき集めて来た。とは言っても、君相手にどこまでやれるか分からないがな』
セナは∀ガンダムの正面に立つリュニックと、まだ整備途中の様な機体の数々を見て、操縦桿を強く握りしめるのだった。
「……行きます!」
はい。という訳でクライマックスも直前
明日には戦闘も終わりですねー。
では、また明日ー