ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PHASE-15『The Last One』

(第三者視点)

 

 

 

かつてアル・ダ・フラガと呼ばれていた男の大いなる決意と共に始まった戦闘であったが、それほど掛からずに寄せ集めの戦力が破壊され、自機も圧倒的な∀ガンダムの力の前に押し込まれていた。

 

そして、リュニックは武装をいくつも失いながら、それでも∀ガンダムに挑み続ける。

 

『このっ!?』

 

「もう止めて下さい! アルさん! ∀ガンダムは、こんな事じゃあ!」

 

『諦めろと言われて! 容易く諦めるのなら! 初めから挑んじゃいない!』

 

「でも! 勝てる訳が無い! ∀ガンダムは、キラお姉ちゃん達が全員で挑んでも勝てなかった『やかましい!!』っ!」

 

『出来る、出来ないじゃない。やらなきゃいけないからやるんだよ!』

 

男は、吠えながら月光蝶を纏う∀ガンダムへと突っ込んだ。

 

それは、フェイズシフト装甲を持たないリュニックにとって自殺行為に等しい行動であったが、その気迫にセナも、そして∀ガンダムも怯み、接近を許してしまう。

 

『遅いっ!!』

 

「こんな、不条理な!」

 

『世界はそういう物でしょ!? セナ!!』

 

「キラお姉ちゃん!? 追いかけて来たのですか!?」

 

『当然だよ!!』

 

キラも、シンも、アスランも、レイも。

 

皆、リュニックの様に接近戦を仕掛けて、自らの機体を、そして∀ガンダムを傷つけてゆく。

 

その暴走ともいえる行動に、セナも∀ガンダムも恐怖した。

 

「どうして、こんな!」

 

『分かったからだよ! フィールドを抜ける術が! ここまでの戦いが教えてくれた!』

 

『遠距離からの攻撃は虹色の光とフィールドに阻まれて、通らない』

 

『でも! 大気がフィールドを鈍らせて、虹色の光も弱めてくれる!』

 

『ならば、出力を全てビームサーベルに集中させれば、通る。それだけの話だ』

 

彼らは機体の稼働を最低限まで落とし、ビームサーベルに全てのエネルギーを注ぎ込んで、暴走寸前のビームサーベルで∀ガンダムへと向かっていた。

 

無論その様な事をすれば、機体は持たず、落ちる。

 

それは必然であった。

 

故に、セナは分からなかった。何故こんな暴走の様な真似をしたのか。

 

しかし、その答えはすぐに目の前に現れる事になる。

 

「……っ、敵? 今度は……あ、あれは」

 

東の空より昇り始めた朝日と共に現れたのは、セナもよく知る機体。

 

そう。彼らは皆、『彼女』の準備が終わるまでの時間を稼いでいたのだ。

 

「ホープセイバー……! いったい、誰が乗っているんですか!? 誰が! だって、その機体は、私じゃないと動かせない機体で……!」

 

『なんだ。私の事はもう忘れてしまったのか? セナ』

 

「そ、その声、その話し方は」

 

『そう。私だよ。セナ』

 

「……ミアさん」

 

ボロボロの∀ガンダムの中で、セナは呆然としたままモニターに映った姿を見つめて、呟いた。

 

消えたハズの人。死んだはずの人。

 

自分が殺してしまったハズの人を、セナは激しく動揺した心のまま見つめる。

 

そして、コックピットに鳴り響くアラートを聞き、そのアラートの原因を確認すれば、空からホープセイバーに向かって何かが降りてきている所であった。

 

『時間通りか。デュランダルめ。イチイチ嫌味な奴だ』

 

「なんでっ!?」

 

『大したことじゃない。セナ。お前が降りてくるのが見えたからな。ミーアの奴がザクに大気圏脱出用のロケットブースターを付けて、メサイアに居るデュランダルの所に行き、このデミスシルエットを射出する様に言ったのさ』

 

「そうではなくて! ミアさんは」

 

『死んだハズ、か?』

 

「っ!」

 

『あぁ。私は確かにあの瞬間に死んだ。だがな。私がどの様にして生まれたか、忘れた訳じゃあるまい?』

 

「……遺伝子に刻まれた、記憶」

 

『そうだ。故に、私は帰ってきた。まぁ、そうそう何度も出来る事じゃないし、今ここに居る私もいつまでこうして居られるか分からないがな』

 

「良かった」

 

セナはミアの声を聞き、その姿を見て、ホロホロと涙を流す。

 

『セナ、お前が私を理由として、戦争を始めたと聞いた。今ここに私は居る。もう戦う理由は無いだろう?』

 

「いえ! ミアさんが帰ってきたのなら、なおさら!!」

 

『……まぁ、そう言うと思ったよ』

 

「ミアさん。私はミアさんを傷つけるつもりはありません。ですから『舐めるなよ!?』っ!」

 

『セナ。少し見ない間に随分と調子に乗る様になったじゃないか! この私に、危ないから? 逃げろだと? ふざけるなっ!』

 

「み、ミアさん!? でも! ∀ガンダムは本当に危険で」

 

『知っているさ。数多あるガンダム作品において! 最強と呼び声の高い機体だろう!? だが、乗っているパイロットが、ロランでなくお前ではな!』

 

「え?」

 

ミアの言葉に僅かな違和感を覚えながら、セナはデミスシルエットを装備したホープセイバーを見つめる。

 

無論、右腕にビームライフルを持つ事も忘れない。

 

『ふっ、一つ良い事を教えてやろう。セナ。私は復活する際に、少しばかり知識を増やしていてな』

 

「知識……?」

 

『そうだ。結城星菜の記憶だ……とは言っても今のお前はその名前すら忘れてしまっただろうがな』

 

「ゆうき、せな」

 

その言葉に、名前に引っ掛かりを覚えて、セナはそれを思い出そうとした。

 

しかし、霧に隠れてしまったかの様に、その言葉から繋がる何かを思い出す事は出来なかった。

 

『所詮お前に残された記憶などは断片だけの物だ。故に。お前は∀ガンダムに勝てる物など存在しないと考える。どれだけ傷つこうとも、最後には勝つのだと信じて疑わない』

 

ミアの駆るホープセイバーが天高く右腕を振り上げて、世界中から光を集め始めた。

 

『ホープセイバーはサイコフレームの力により、時間を超える事が出来る。ならば理論上! 別の次元に向かう事も可能なハズだ。次元の彼方から、その力を借り受ける事も、可能なんだよ』

 

「次元の、彼方!?」

 

『そうだ。宇宙を滅ぼす巨神の光だろうと、遥かな進化の先に到達した皇帝であろうが、全てをゼロに還す魔神であろうが、な』

 

「なんですか、それは!?」

 

『お前の知らぬ事さ。だが、私はあえてお前の記憶に未だ残っているであろう神を呼んでやろう!! お前の呼びかけに応えなかった神をな。ふ、ふふ。今ホープセイバーにはこの世界に生きる全ての人の意思が集められている!』

 

ミアの言葉に呼応する様にホープセイバーからフリーダム、ジャスティス、リュニック、デスティニー、レジェンドへと光が伝わり、周囲を虹色の光で埋め尽くした。

 

海も山も空も、何もかも!

 

この場所にある全てがホープセイバーから放たれる虹色の光に包まれる。

 

そして、ホープセイバーの正面からソレは現れた。

 

遥かな時空の彼方。遠い世界の向こうで、世界を見守っていた神が。

 

「黄金の……MS……!? まさか! まさか、その機体は!!」

 

『これが、神……スペリオルカイザー!』

 

「……っ! 例え、何が相手だって!! 私は!」

 

セナはその巨大な黄金の機体に向けて最大出力のビームライフルを放った。

 

それは真っすぐに黄金の機体に向かうが、機体の表面に弾かれて消えてしまう。

 

「それでも! 私は!! 私が止めなきゃ……!」

 

セナは月光蝶を放ちながら、右手にビームサーベルを構えて、その機体に向けて飛び込んでゆく。

 

『もう眠れ!! セナ!!』

 

しかし、カウンターの様に黄金の機体の放った一撃により、吹き飛ばされ、近くの山にぶつかりそのまま地面に落ちるだけだった。

 

「……あぁ」

 

セナは地面に座り込み、動かなくなった∀ガンダムの中から黄金の光となって消えていくその機体を見つめた。

 

もはや抵抗する力もなく、その意識は闇の中に飲まれる。

 

そして、∀ガンダムもまた、己の役目を終え、静かに機能を停止させるのだった。




終戦――

まぁ題名に曲名も書いてるし、出している機体もアレなんで
察しの良い方は気づくかと思いますが……例のアイランドウォーズですね

ガンプラバトルって良いよね!
まぁ、私は一個作るのに一ヵ月以上かかるんですけど……
不器用だから……


と、まぁ現実の話は良いですわ
そんなワケで、戦いとしてはこれで終わりですね
ここからは戦後世界の話ですね

いよいよ終わりが近い
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