ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PHASE-18『輝く未来の形』

(第三者視点)

 

 

 

月光蝶の影響で崩壊したダイダロス基地跡地に新たに建造された国連の宇宙基地にて、マリュー・ラミアスは渡された資料を見ながら唸っていた。

 

そして、遂に限界を迎えて豪華なテーブルの上に頭を打ち付ける。

 

「入るぜ。って、あらあら。どうしたの?」

 

「ん」

 

「なんだ? あぁ、艦隊の人員配置表か。何? 悩んでるの?」

 

「えぇ。どうすれば良いのかなって」

 

「どうすればも何も。良いんじゃないの? 適当に決めちゃえば。基本は作戦室で決まってるんだろ?」

 

「それはそうなんだけど、それはあくまで能力で、でしょ? ほら、あるじゃない相性とか性格とか」

 

「そんなの軍隊で気にしてもしょうがないだろー? 良いじゃないの。伝説に残る浮沈艦アークエンジェルの艦長、地球を護った英雄様が決めた人員配置なら誰も文句なんか言わないさ」

 

「それ止めて。英雄とか柄じゃないのよ」

 

「そうは言ってもな。ハルバートン提督と、サザーランド中将がそうやって宣伝してるんだから諦めろよ。な。国連宇宙軍第一艦隊提督、マリュー・ラミアス少将殿!」

 

「はぁー。ホント、肩が重いわ」

 

「なに? マッサージでもする?」

 

「止めて下さい。大佐。セクハラですよ」

 

「え? マジ? 恋人でも?」

 

「恋人でも。です」

 

「じゃ、結婚する?」

 

「夫婦でも変わりませんよ。というかプロポーズするなら雰囲気考えて下さい。こんないい加減な場所で」

 

「別にいい加減って事はないさ。マリューは隙を見せてくれないからな。それで? どう? 今夜、飲みに行かない? 良い店。押さえておくよ」

 

「……そうですね。久しぶりに良いかもしれないですね」

 

「いよーし! 決まりだー! じゃ、店の予約しとくから、また誘いに来るよ!」

 

「えぇ。期待しています」

 

マリューとムウの会話がひと段落ついたタイミングに、マリューのテーブルが来客を知らせ、マリューは入室を許可する。

 

「失礼します。っと、取り込み中でしたか」

 

「いいえ。問題無いわ。ちょっとした話をしていただけだから」

 

「そうですか。プライベートな話をするなとは言いませんが、仕事の方もしっかりと……」

 

「分かってる! 分かってるから! それよりもナタル! 貴女は結婚とかしないの? 興味ない感じ? 良い人知ってるけど、紹介しようか!?」

 

「……また話を逸らして。残念ですが」

 

「もー。そうやって、仕事仕事っていうのもどうかと思うわよ。結婚だけが幸せだとは思わないけど。子供は可愛いし。そういう幸せもあると思うけどね!」

 

「いえ。そうではなく」

 

「ん?」

 

「私、先月婚約しました」

 

「あら、そうなの」

 

「はい」

 

「「えぇぇええええええ!!?」」

 

「誰と!?」

 

「っ、あ、アーノルドと……いえ。ノイマン中佐です」

 

「ノイマン中佐と!? いつ!? いつから付き合ってたの!? というか、何で教えてくれなかったの!!」

 

「プライベートな事ですし。聞かれませんでしたので」

 

「いや、だって……何の情報も無ければ聞かないわよ」

 

「そうでしたか」

 

ナタルの衝撃的な発言にマリューは再び机に沈み、頭をゴンと打ち付けた。

 

長く親友として、戦友として共に戦ってきた相手の朗報ではあるが、何とも言えない伝わり方でイマイチ喜びきれないマリューなのであった。

 

そして、ナタル・バジルール大佐が婚約したという話は、光の速さで基地内を駆け回り、翌日には国連の議長であるカガリ・ユラ・アスハや、作戦室の相談役となっていたサザーランド元中将、そしてハルバートン元少将からも祝いの言葉が届くのだった。

 

 

 

波乱の時代より、親交のあった相手が結婚するという話を聞き、急いで祝いの言葉を送った大西洋連邦事務次官秘書であるフレイ・アルスターは、この話をまだ知らないであろう親友に伝えるべくメールを打っていた。

 

そして、そんなメールを打っている最中に、ノックもせず部屋に入ってきた人物へと視線を向ける。

 

「フレイ。入るわよ」

 

「勝手に入ってきてその言いぐさ。アンタ。淑女のマナーはどこに置いてきたの?」

 

「知らないし、興味も無いわ」

 

フレイにジトっとした目を向けられても、何ら気にする事なく、来客用のソファーに座る少女マリーは、父親譲りの金髪を靡かせながら、フレイを見て笑う。

 

「何か用?」

 

「お父様から伝言」

 

「アズラエルさんから?」

 

「そ。フレイ。大統領に興味は無いかって」

 

「まったく興味無いんだけど」

 

「そ。じゃあ次の選挙に出てね」

 

「話聞いてる?」

 

「聞いてるわよ。聞いてるけど、どうせ選挙に出るんだから関係ないでしょ?」

 

「はぁ?」

 

「今度選挙に出る奴がさー。何でもコーディネーターらしいのよ。それでお父様が邪魔しようってんで、フレイにお願いする事にした訳」

 

「いや、興味無いんだけど。別にコーディネーターが大統領になったからって何か変わる訳じゃないでしょ」

 

「ホントに? その大統領が、セナの居場所について嗅ぎまわってたとしても?」

 

「……どういう事。詳しく教えて」

 

「別に今言ったままだよ。大統領になろうとしているコーディネーターがセナの事を探してるんだ。しかもソイツ、セナがアコードだって事も知ってるし。ホープセイバーの居場所も探してるみたいなんだよね」

 

「はぁ……ったく面倒な。もう、いつものやれば良いじゃない。不幸な事故って奴。アンタ。そういうの得意でしょ」

 

「それでも良いんだけどさ。こいつがコーディネーターってのが面倒なのよ。ほら、大西洋連邦もハーフコーディネーターの移住が増えたし。事故に遭った後、テロが増えても面白くないじゃない?」

 

「なるほどね。それで穏便に正面から叩き潰そうってワケ」

 

「そゆこと」

 

「分かった。じゃあ出るわ。どうせお飾りの大統領なんだろうけど」

 

「当然じゃん。フレイのバックには、ロゴスとお父様が居るから。楽しんでねー」

 

「精々恨みを買わない様に気を付けるわ」

 

 

 

マリーが部屋を出て行ってから、フレイは深いため息を吐いた後、自分の父親に面倒な事になったと伝えるべくメールを打ち始めた。

 

そして、お飾り為政者になる前に、親友からのアドバイスを貰おうかと電話を手に取るのだった。

 

「……あ、もしもし? そ。私。フレイ。そっちはどう?」

 

『特に変わりはありませんわ。毎日皆さん楽しそうで』

 

「それは良かったわね。キラも元気?」

 

『えぇ、えぇ。それはもう。可愛らしいアイドルさん達に夢中な様ですわね』

 

「アハハ。キラも変わらないわね」

 

『えぇ。本当に。困ってしまいますわ』

 

ラクスの声を聞いて、フレイはハッと思いついた言葉を電話の向こうに伝えた。

 

「そうだ。ラクス。ちょっとこっちに遊びに来ない?」

 

『遊びに、ですか?』

 

「そ。総裁の仕事もあるんだろうけどさ。地球でも出来るじゃない? ちょっと私も相談したい事があるのよ」

 

『相談ですか。えぇ。私で良ければ。ですが、プラントを離れるならキラにも伝えないといけませんわね』

 

「……それなんだけどさ。内緒で来ちゃうってのはどう?」

 

『内緒、ですか?』

 

「勿論、ラクスが出ていく事は伝えるけど、行き先は言わないの。そうだなー。置手紙とか残してさ。キラが浮気ばかりするので、家出させてもらいます。みたいな感じで」

 

『あら……でも、心配させてしまいますわ』

 

「心配させれば良いんだよ。ラクスが居なくなって初めて自分の行いにも気づくってね」

 

『……』

 

「心配しなくても、キラはちゃんと迎えに来てくれるよ。ラクスから離れられる訳が無いんだから。だからさ。ちょっとした息抜きで。どう?」

 

『……そうですわね。分かりました。では準備が出来ましたら、そちらに向かいますわ』

 

「了解。じゃ、またね!」

 

フレイは電話を切りながら、慌てふためくキラの顔を想像してクククと笑うのだった。




はい。
残業でした。遅れて申し訳ないデス。

という訳で、アークエンジェルクルー組の話ですね。
カガリも大概ですが、マリューさんもヤバい出世してる……!
そしてフレイはD統領へ

ではまた明日―
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