ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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本日、四回目の行動……!

ててててーんてん てんてんてーん


PHASE-21『目覚める刃』

(第三者視点)

 

 

 

ラクス・クラインをヴェサリウスに返す事で、ヴェサリウスは撤退し、何とか難を逃れたアークエンジェルであったが、ラクス・クラインを無断でアークエンジェル艦内から連れ出したという事で、現在アークエンジェル内部では簡易の軍事法廷が行われていた。

 

「被告は、自分の行動が艦の安全をどれほど脅かしたか、全く理解していません」

 

「今の発言は、類推に過ぎません。議事録からの、削除を求めます」

 

「削除を許可します」

 

裁判官はマリュー。検察にナタル。弁護にムウ。そして、被疑者にキラ・ヤマトとして裁判は行われていた。

 

とは言っても、この裁判はキラに対して、事の重大さを教える為の物であり。

 

何ら罰を与えるつもりがない事はキラを除いた三人の共通認識である。

 

が、そんな事情を気づいているのか。気づいていないのか。分からないが、痛々しい姿のセナが参加しているのが三人にとって気がかりな事であった。

 

「あー。えーと、そもそも民間人を人質に取るというのは、コルシカ条約4条に抵触すると思いますが」

 

「今回の行動は、同条特例項目C、戦時下における措置に相当します」

 

「え? 特例項目C? 知らねぇよそんなの」

 

だからムウとナタルも互いに軍法を語りながらも、キラの後ろで目を閉じながら座っているセナをチラチラと確認してしまうのだった。

 

「あーしかし、人質を解放したからこそ、ナスカ級は撤退し、我々は窮地を脱したということで」

 

「それは結果論に過ぎません」

 

「キラ・ヤマトには、何か申し開きしたいことがありますか?」

 

「……」

 

「何故あのような勝手なことを?」

 

「人質にするために、助けたわけじゃありませんから」

 

「そうだよなぁ。可愛い女の子なら恋人とかの方が良いよなぁ」

 

「異議あり!」

 

「弁護人は言葉を慎んで下さい」

 

「あー。えっと。セナ少佐からは、何かご意見はありますか?」

 

「私の事は気にせず、進めてください」

 

「……はい」

 

マリューはため息を吐きたい気持ちを何とか堪え、キラを見据えた。

 

そして、一応の判決をキラに伝えるべく唾を飲み込んで、口を開いた。

 

緊張の一瞬である。

 

本来はもっと気楽な場であったというのに、どうしてこんな事になってしまったのか。

 

原因は考えるまでも無いが、マリューはそこから目を逸らし、語る。

 

「……キラ・ヤマトの行動は、軍法第3条B項に違反、第10条F項に違反、第13条3項に抵触するものであり、当法廷は同人を……銃殺刑とします」

 

「っ!?」

 

キラはマリューの言葉に、衝撃を受け、立ち尽くしてしまった。

 

そして助けを求める様に、振り向き、セナを見る。

 

「あー。しかし」

 

「そういう事になってしまいましたか。では仕方ありません。では、刑を執行しましょう。しかし、キラお姉ちゃんは軍籍を持たず、民間人の協力者ですので、執行はそのキラお姉ちゃんをそそのかした、私という事になりますね」

 

「……え?」

 

「セナ!? 何を言ってるの!?」

 

「これが軍人になるという事です。キラお姉ちゃん」

 

「ちょ、ちょ! ちょっと待って下さい!!」

 

「何でしょうか。マリューさん」

 

「いえ! セナ少佐……あ、いや。セナちゃんも、民間人の協力者という事だから、我々はセナちゃんを裁く権利もありません。というワケで! 二人は晴れて無罪! ですが、今後は熟慮した行動をお願いします。という事で、駄目でしょうか……?」

 

「ナタルさんやムウさんはそれで良いのでしょうか?」

 

「俺は言う事ねぇよ。どの道、そういう予定だったしな」

 

「私も、同じです。少佐。しかし……」

 

「しかし?」

 

「少佐は私を軽蔑なされたでしょう。どの様な方法を取ってでも生き残り、守るべき物を守る。それが軍人としての正しい姿だと思っていました。しかし、今は己の行動に疑問を持っています」

 

「いえ。仕方のない事です。全ては私たちが弱かった。ただそれだけの事ですから。ね? ムウさん。キラお姉ちゃん」

 

「痛いところを突くねぇ。お嬢ちゃんは」

 

「……うん」

 

「ナタルさんはこの艦や、先遣隊を守ろうとした。ただ、それだけじゃないですか。それを責めることや軽蔑する事なんて、私には出来ませんよ」

 

キュッと両手を握りしめて、笑うセナにナタルは唇を噛みしめて、軽く会釈をすると、部屋から出て行ってしまった。

 

明らかに無理をして笑うセナや、それに対して酷くショックを受けているナタルを見て、マリューは今度こそ溜息を吐きながら、用意したテーブルに顔を伏せる。

 

「大変だねぇ。艦長さん」

 

「止めてください大尉。セクハラです」

 

「……えぇ」

 

そんなマリューの背中を叩き笑うムウに、マリューは冷たく返すのだった。

 

 

 

軍事法廷も終わり、第八艦隊への合流も間近に迫ってきた頃、アークエンジェル艦内では、第一戦闘配備と放送で流れ、それぞれが持ち場に向かって急いでいた。

 

一応動けるようになったセナや、キラもそれは同様であり、キラはセナの手を引きながら廊下を進んでいたのだが、途中フレイを見つけた事でキラはその足を止める。

 

「セナ。先に行って」

 

「え? は、はい」

 

「セナ。気を付けてね」

 

「はい。分かってますよ。フレイ」

 

そしてセナが先に行った事を確認してから、フレイはキラを見て笑う。

 

「キラ。私、貴女に無理を言ってしまって、ごめんなさい」

 

「いや、良いんだよ」

 

「でもね。お願いはあるの。セナを護って。貴女もその上で絶対に帰ってきてね」

 

「……うん。分かったよ」

 

「でも、キラ。忘れないで? 敵は、容赦なんかしないわ。生き残る為には、セナや貴女を守るためには、どうするべきか、ちゃんと考えて」

 

「分かってる」

 

そして、キラはフレイとの会話を終わらせて、ストライクに乗り込んだ。

 

エール装備でアークエンジェルから飛び出したキラは、すぐ近くにいたデュエルと対峙する事になるが、いつかの時の様な焦る気持ちはどこか遠く、透き通った様な世界の中で冷静に戦いの場を見つめて、ストライクを操っていく。

 

どこか、自分が自分では無いような感覚の中にいたキラは、このままその感覚の先へ行こうとした。

 

しかし、通信から悲鳴の様な声が聞こえてきた事で、意識が本来の世界へと戻ってきてしまい。

 

『キラ! キラ! セナちゃんが! アークエンジェルを守ろうとして、ブリッツと交戦してる! キラ! 聞こえてる!?』

 

そのまま別の所へと繋がった。

 

まるで頭の中で何かが弾ける様な感覚と共に、全ての感覚が研ぎ澄まされて、どうするべきかという事が全てわかる。

 

その感覚に従い、キラはストライクをまるで自分の手足の様に操って、デュエルを背後から攻撃し、さらにビームサーベルでデュエルの脇腹付近を焼く。

 

そのまま一気にアークエンジェルの近くで戦っていたブリッツの元へと向かうのだった。

 

避けられると分かっているビームサーベルを勢いよく振り下ろして、その後、流れる様にブリッツをストライクで蹴りつけるのだ。

 

そして、背後から襲ってきたデュエルのビームサーベルをかわしながら、アーマーシュナイダーを抜き、先ほど傷つけたデュエルの脇腹にそれを突き刺して、デュエルを後退させる。

 

キラはそのままビームサーベルを構えて、デュエルに突っ込もうとして……。

 

『お姉ちゃん!!』

 

「……セナ?」

 

セナの声に自分を取り戻した。

 

通信から聞こえてくるセナの声と、いつもと変わらない姿にキラは安堵した気持ちを抱えつつ、何が起きたか分からないという様な顔で視線をさ迷わせるのだった。




こう、段々と殺意の波動に飲まれていくのって良いですよね。
しゅき。

一応まだキラは未だに人を殺してないんですけど。
何の偶然か、戦闘はどんどこ激しくなっていくので、フレイの言う、セナを守るためには相手を殺さなきゃいけないが真実味を帯びてくるという。

まぁ、敵のエースを生かして返したら、そりゃ何度でも厄介なエースが襲ってくるのは当然と言えば当然なので。
そう考えたらちゃんと倒さないといけない訳ですね。
機体だけやるとかは相当な実力差が無いと意味が無い。

しかも補給も増援も来ますしね。
第三勢力になって戦力削る側なら良いですけど、こうも追われていては、って感じ。

なので、段々とこう、変わっていきましょうねという話。

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