ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
国連が管理する島であるアカツキ島では、今まさに宇宙から降りて来たMSが秘密裏にドッグへと入った。
マイティーストライクフリーダムと名付けられたその機体から外へと飛び出したパイロットであるキラ・ヤマトは、夜中のドッグを飛ぶような速さで走り、海岸沿いにある自宅へと向かう。
「ラクス!」
「あら、キラ。ご無沙汰しておりますわ」
「ご無沙汰じゃないよ。もー。突然家出するなんて言うから、何かと思ってビックリしちゃった」
「キラが私以外の女の子ばかり見ている物ですから。少しお灸を据えましょうとフレイさんが」
「またフレイなの!? もー、ほんと余計な事しかしないんだから! まったく」
「……怒ってしまいましたか?」
「そりゃ怒ってるよ。君が居なくなったら僕はどうやって生きていけば良いか分からないんだから」
「……キラ」
キラはラクスを抱きしめて、その想いを伝える。
そしてラクスもまた、キラと想いを通じ合わせて笑うのだった。
二人きりの世界で、静かな時間が流れる……が、それもすぐに破壊されてしまうのだった。
「キラ。ラクス。そろそろ良いか?」
「……ハァー。アスラン。君は何歳になっても変わらないね。こりゃいよいよキラお姉ちゃんが教えてあげないと駄目かな」
「何がキラお姉ちゃんだ。年を考えろ。年を。姉だ妹だと気にする年じゃ無いだろう」
「あ、そう。じゃあ今度セナに会ったら言っとくよ。アスランが兄って呼ばれたくないってさ」
「それとこれとは話が別だろう……!」
キラの言葉にアスランが微妙な顔をしながら、文句を言う。
そんなアスランにキラはケラケラと笑いながらラクスから離れるのだった。
「それで? 急に呼び出してどうしたの。地上で戦争でも起こるの?」
「いや、その逆だ」
「逆ぅ?」
「あぁ。例の反乱軍の件だがな、武装を完全に放棄した」
「えぇ……? なんでまた。やる気満々だったでしょ。セナまで祭り上げてさ」
「それがな。実はセナに説得されたらしい」
「はぁ!? 説得されたぁ!?」
「いや、俺も読み違えていたんだが、どうやら連中、本当にセナの為に戦うつもりだったらしい」
「そうなの? 名前を利用する為じゃなくて?」
「あぁ。その証拠に保持していた武器弾薬MSなんかも全部廃棄したらしい。そして、セナの家に行って、一人一人話を聞いて貰ってるという事だ」
「なるほど……何とも人騒がせな話だね」
キラは呆れた様な声を漏らしながら、アスランの言葉に肩をすくめた。
「でも、解決したのなら、なんで僕を地上に?」
「あー。それについてなんだがな」
「うん」
「ミーアから来た情報なんだが、どうやらセナが表舞台に戻ろうかと考えているらしいんだ」
「はぁ!? あの体で!?」
「あぁ。自分が話をする事で、一人でも多くの人が助かるなら、と」
「……セナが考えそうな事だけど、僕は反対だよ。今回は偶然セナを利用しようっていう連中じゃ無かったから良いけど。そういう人たちばっかりじゃないからね」
「そうだな」
「そうだなって……あ! もしかしてアスラン! 僕にセナを説得させる為に地球まで呼んだの!?」
「その通りだ」
「その通りだって。もう、そういう嫌われ役はアスランがやってよね! 僕は嫌だよ! セナにとって優しいお姉ちゃんのままで居たいんだから。そして、ゆくゆくはラクスとセナと僕と生まれてくる子供で楽しく暮らすんだからさ。邪魔しないでよ!」
アスランはキラの言葉に深いため息を吐くと、夜空を見上げながら、呟いた。
「なら、仕方ないな。セナが表舞台に立つのを誰も止められない。国連か、コンパスか。どちらか分からないが、相当に厄介な事になるだろう」
「ならアスランがやれば良いじゃないか!」
「残念だが、俺も嫌われ役はごめんだ。それに、よくよく考えればセナが表舞台に立つなら、カガリの傍になるだろうし。そうなれば二人を護る護衛が必要になるだろ?」
アスランはフッと笑いながら、独り言の様に呟いた。
「ズルいよ! アスラン! そういうのは無いんじゃないの!? 自分ばっかり!」
「あくまで決めるのはセナだ。そうだろ? キラ」
「ぐぬぬぬ!」
キラはうめき声を上げながら、地団太を踏み、
そして、分かったよ! と大きな声を上げた。
翌日。
朝日と共に現れたオーブの要人輸送護衛艦アメノウズメにキラは目を細めながら嫌そうに顔を歪めた。
その理由は簡単だ。
これからキラにとって酷く嫌な事が起きるからである。
「キラ。その様なお顔ではセナ様を怖がらせてしまいますよ」
「分かってるよ。ラクス」
「あらあら。困ってしまいましたわね」
ラクスは頬に手を当てながら笑みを零し、キラはなるべく笑顔を作ろうと顔をこねくり回すのだった。
そして、そんなキラの努力を知ってか、知らずか、アメノウズメは海岸に着陸し、中からカガリと、セナ。そしてセナの車椅子を押すミーアが現れた。
「おぉ。悪いな。待たせたか?」
「ごめんなさい」
「ううん。待ってないよ。ただ、ね。ちょっと覚悟を決める必要があったから」
「覚悟? キラは相変わらず妙な事ばかり言うな」
カガリはハハハと笑いながら砂浜の上に降り立って、背伸びをする。
「んー! 長く艦に乗っていると、体が硬くなってしょうがない」
「あらあら。肩を揉みましょうか?」
「すまないな。ラクス。頼む」
「ちょっと。カガリ。ラクスは僕の! お嫁さんなんだからね?」
「固い事を言うな。少しくらいは良いだろうが……あー。効くー。そこ、そこが良いなー」
「まったく」
キラは砂浜に置いた椅子に座り、ラクスに肩を揉まれながら、安らいでいるカガリを見て、文句を言った後、アスランに抱えられながら降りて来たセナに目を向ける。
「……ご無沙汰してます。キラお姉ちゃん」
「うん。まぁー。元気で良かったよ」
「はい」
「うん」
「……」
「……」
キラとセナは無言のまま互いに見つめ合って、止まる。
しかし、ニコニコと笑っているセナとは違い、キラは冷汗を流しながら、悩み、苦しみ、そしてようやく一言を絞り出した。
「セナ」
「はい」
「その……今日はいい天気だね」
「そうですね」
そのほぼ意味のない会話にアスランは天を仰ぎ、ラクスは小さくため息を吐いた。
しかし、そんな情けない英雄様をフォローする為に、カガリの背を離れ、ラクスがセナの前に向かう。
「セナ様」
「ラクスさん。ご無沙汰してます」
「えぇ。ご無沙汰しておりますわ。ところで、セナ様がもうお休みを止めて、何処かへ出かけようと考えていると聞いたのですが」
「あ、もう知っていたんですね。ちょっと恥ずかしいですね」
「……えぇ」
やはり事実なのかとラクスとキラは手を強く握り、どう説得しようかと考える。
が、笑顔のセナから帰ってきたのはまるで予想もしていなかった言葉であった。
「私、ミーアさんとアイドルになります」
「「……は?」」
「今、キラお姉ちゃんとミゲルさんがプラントでアイドルコンテストをやってますよね? 私とミーアさんもそちらに参加させていただこうかなと」
「え? 国連は? コンパスは?」
「そちらは皆さんにお任せした方が良いかなと思っていますが……駄目でしたか?」
「全然全然! そんな事ないよ! セナがミーアとアイドルやるって言うのなら、その方が良いね。絶対に良い! 僕は賛成。大賛成だね!!」
「ありがとうございます。キラお姉ちゃん」
セナの笑顔に、キラもラクスも、アスランも安心した様に息を吐いた。
そして、セナはヤマト夫婦に許可を貰ってからプラントへと旅立っていくのだった。
世界最強のアイドルになる為に。
「私、考えました。皆さんと一緒に永遠の平和を目指す方法を!」
「それは、やっぱり歌だと思うんです。みんなで歌えば、争いなんか無くなります!」
「だから一緒に歌いましょう!」
セナはミーアと共に手を振り上げて笑う。
「戦争なんて、下らないです! 私たちの歌を聴けー!!」
最終回ー!!!
これにてSEED完結ーー!!
長い間お付き合いありがとうございました
220話
読んで下さった読者様には感謝です!
思えば随分と長い時間連載していた様な気がしますねぇ
感想を下さった読者様も、本当にありがとうございます
いっぱい笑わせて貰いました。嬉しかったです!
誤字報告して下さった方々もありがとうございます!
という訳で、本編としてはここで終了
明日は、エンディング後の世界で各キャラの動向とかを2行くらいでサラッと書く予定です。
まぁ、メインキャラだけですかね……流石に。
その後は、書きたかった話をちょいちょい外伝の方で書いていく感じですね
後は何か要望があれば、書くかも……? っていう感じですかね
内容によっては、私が(力不足で)書けない話があるかもなので、絶対とは言えないです
ゴメンナサイ
では、改めましてここまでお付き合いありがとうございましたー!!
またどこかで会えましたら、よろしくお願いしますー!
バイバイ(*´︶`*)ノ"またね