ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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てーてーてーてーてー、てーててててーてて


PHASE-26『カガリ再び』

(カガリ視点)

 

 

 

突如として砂漠に降りてきた巨大な戦艦を見上げながら私は怒りを心に灯した。

 

しかし、隣に立つキサカからの視線を感じ、気持ちを抑える。

 

そして地球軍の新型特装艦アークエンジェルから降りて来た士官と思われる男女を見据えるのだった。

 

レジスタンスである明けの砂漠とアークエンジェルの話はそれなりに順調に進んだ。

 

そして、いよいよ本格的な話をしようというタイミングに、私はとんでもない事実に気づいてしまうのだった。

 

「へ! 話そうってんなら、まずは銃を下ろしてくれ。二機のパイロットも、降ろしてもらおうか」

 

「ふぅ。分かりました。ヤマト少尉は降りてきて。セイバーはアークエンジェルに」

 

「おいおい。降りてくれって俺は言ったはずだぜ?」

 

「申し訳ないけれど、セイバーのパイロットは地球軍で最も重要な方が乗っているの。おいそれとこんな所で降ろせないわ」

 

「まさか! 乗っているのか! ストライクセイバーに! セナ・アズラエルが!!」

 

そう、モルゲンレーテに残された資料ですら極秘となっていたストライクセイバーの詳細。

 

まさかその中にあの、セナ・アズラエルが乗っていたとは思いもよらなかった。

 

しかし、女性士官の言葉を信じるのであれば、乗っているのはほぼ間違いなくセナ・アズラエルだ。

 

モルゲンレーテでG兵器の開発を進めた中心人物である。

 

「そうだと言ったら、どうするのかしら」

 

「一発ぶん殴る!!」

 

感情のままに叫んで、ちょうどストライクセイバーから降りて来た人に向かって走る。

 

何だか、妙に小さい様な気もしていたが、走り始めてしまった以上、止まる事もできず、そのまま走って、パイロットスーツの肩部分を掴んだ。

 

……いや、大分小さいな。

 

まるで子供みたいだが。

 

「お、お前が、セナ・アズラエルか?」

 

しかし、気持ちは負けじと、叫んだ。

 

そして、その少女はヘルメットを取って、茶色の長い髪と、思わず目を奪われてしまう様な美しい容姿を外気に晒す。

 

「おんな……の子?」

 

「えぇ。そうですね」

 

「お、お前! まだ子供じゃないか!」

 

「いえ。こんな見た目ですが、もう14歳ですよ」

 

「14!? どう見ても、まだ10歳やそこらだろ! いや、14でも十分に子供だが」

 

「そうですか?」

 

「そうだ! 子供がこんな物に乗って何をやっているんだ!」

 

何故か分からないが、説教をする様な状態になってしまい、しかし途中で止める訳にもいかず、そのまま突き進む。

 

本当に自分でもよく分からないが、この少女が気になってしまうのだ。

 

「お前! なんでМSなんかに乗ってるんだ! 子供のくせに!」

 

「守りたいものがあるからです」

 

「そんな物! お前がやる必要はないだろ!」

 

「私にしか出来ない事がありますから」

 

「この!」

 

私は少女をどうにかして、戦争から引き離したいと考え、思わずその肩を掴んで、脅しのつもりで拳を握った。

 

流石に殴る気なんかない。

 

しかし、こういう怖い目に合うかもしれないんだぞ。と言うつもりであった。

 

でも、少女の目には何も怯えはなく、むしろそうされる事が当然であるかの様に私を真っすぐに見据えている。

 

『お前! セナから離れろ!!』

 

少女の瞳に飲まれ、固まっていた私は不意に聞こえてきた声に思わず軽く飛び上がってしまった。

 

ビリビリと体を伝わる声は怒りに満ちていて、機械を通していても感情が真っすぐに貫いてくるかのようだ。

 

「……っ!?」

 

振り返ったその先に居たのは、X-105ストライクで。肩に付いている大型のバルカンがこちらにその矛先を向けている。

 

撃たれれば肉片も残らないだろう。

 

しかし、そんな私とストライクの前に躍り出る人影があった。

 

そう。先ほどまで私が話をしていた少女だ。

 

「お姉ちゃん。止めて下さい。この人は敵じゃないですよ」

 

『でも、セナ!』

 

セナと呼ばれた少女は両手を広げ、私をその小さな体で庇う。

 

彼女が先ほど言った、守るという言葉の通りに。

 

「お姉ちゃん」

 

『分かったよ……ごめん』

 

そして、ストライクのパイロットは機体をそのままに、コックピットから降りると、私の傍まで駆け寄ってきて、少女を抱きしめ私を睨みつける。

 

しかしその姿に私は酷く見覚えがあり、睨まれている状況ではあるが、思わず声をかけてしまった。

 

「お前! ヘリオポリスの!」

 

「え? 君、あの時、モルゲンレーテに居た?」

 

少し少女の態度が軟化し、落ち着いた顔になる。

 

「お前もなんであんな物に乗っている!!」

 

「成り行きだよ。それに、セナを守る為だ」

 

「……」

 

ハッキリと言い放った少女に私はそれ以上何も聞くことが出来ず、話は一度そこで終わりとなった。

 

 

 

そして、アークエンジェルは明けの砂漠の前線基地へと向かい、私はサイーブと地球軍の士官の話を聞いた後、先ほど嫌な感じで別れてしまった少女たちを探していた。

 

勢いで色々とやらかしてしまった事を謝らなければいけないと考えたからだ。

 

「さっきは悪かったな」

 

「いえ。気にしてないですよ」

 

ちょうど、見晴らしがいい場所に座っていた少女、セナを見つけた私は近くへと駆け寄り、とりあえず謝る。

 

そして話したかった事を色々と聞いてみる事にした。

 

「そういえばお前……」

 

「セナです」

 

「ん? あぁ、悪かったな。私はカガリだ。セナ。よろしく」

 

「はい。よろしくお願いします。カガリさん」

 

「それで、セナはなんで、あんなМSを造ったんだよ。人殺しの機械なんかを」

 

「……守れると思ったからですかね。最初は」

 

セナは遠くを見ながら、今にも泣きそうな顔で、呟く。

 

それが何だか放っておけなくて、私はセナを抱き寄せた。

 

「事情は知らないけどさ。泣きたい時は、泣いた方が良いと、私は思う」

 

「でも……」

 

「大丈夫だ。ここには私とセナしか居ないからな。見ている奴は誰も居ない」

 

「……っ」

 

セナは私に抱き着いて、静かに泣く。

 

ともすれば消えてしまう様なほどに小さな声で。

 

それが酷く痛々しくて、私は知り合う前にあった怒りの感情が何処かへ消えてしまうのを感じていたのだった。

 

それから少しして、セナは泣き止んだのか私から離れた。

 

「……カガリさんって優しいんですね」

 

「別にこの程度は大した事はないさ。というか! あのストライクに乗ってるのはセナの姉なんだろう!? 姉に吐き出したら良いじゃないか!」

 

「出来ませんよ。お姉ちゃんには色々と背負わせてしまってますから」

 

「む……ううむ」

 

「それに、カガリさんのお陰で、少し気持ちが楽になりましたよ」

 

「そうか。なら良いが」

 

私としては微妙に不満である。

 

私が一人っ子として育ったからか。

 

可愛い妹が居るのなら、姉としては甘やかしてやりたいと感じるのだが。

 

あの少女は違うのだろうか。

 

「うーん。やはり一言言ってやらないと気が済まん」

 

「えぇ!?」

 

「さ、アイツを探しに行くぞ!」

 

「ちょ、ちょっと待ってください! カガリさん!」

 

私はセナから離れ、例のストライクのパイロットを探すべく歩き始めたのだが、その途中で例の少女と、一組の男女が言い争っている場面に出くわして、思わず岩陰に隠れた。

 

「ちゃんと説明してくれよ! フレイ!」

 

「だからしたじゃない! もう婚約は無しだって!」

 

「それじゃ説明になんないよ!」

 

「サイ。もう良いでしょ? これ以上話しても無駄だよ。フレイの気持ちは変わらない訳だし」

 

「……キラには、関係ないよ」

 

「いや、まぁ、そうなんだけどさ。いい加減終わりにしたいんだよね。こんなくだらない事はさ」

 

「なに……?」

 

「はぁ……煩わしいって言ってるんだよ。分からない?」

 

「……」

 

「僕とセナがどんな気持ちで戦ってるか、知ろうともしないでさ。好き放題やって。いい加減にして欲しいって言ってるんだよね」

 

「っ!」

 

「ねぇ。サイ。昨日の夜。どこに居た?」

 

「そ、それは……」

 

「言えないんだ。でも、僕は知ってるよ。セナの部屋でしょ? フレイの事相談してたの?」

 

キラという名の少女は一歩後ずさったサイという名の少年の腕を掴み、背中に回して拘束する。

 

「何逃げようとしてるの? やめてよね。好き勝手やって、逃げ出そうなんてさ。自分勝手にも程があるよ」

 

「お、俺は!」

 

「守られてる事しか出来ないのなら! 余計な事しないでよ!!」

 

そしてサイ少年はキラ少女に突き飛ばされて、地面に転がってしまった。

 

「何も出来ないくせに。セナに近づかないで」

 

冷たい言葉を言い放つと、キラ少女はそのままフレイと呼ばれた少女と共にアークエンジェルの中へ行き、一人残されたサイ少年の悔し気な声が周囲に響くのだった。

 

私はそれを見ながら小さく息を吐いて、隣で悲し気に目を伏せている少女の頭を軽く叩くのだった。




カガリ再び(初登場)

ノルマが色々とある回でした。
・やめてよね
・僕がどんな思いで戦ってきたか! 誰も気にもしないくせに!!
・昨日はキラの部屋に居たんだから!

辺りの話は盛り込みたくて、頑張りました。
ほぼほぼ違う感じになりましたが。
まぁ、よかろ。

これがキラちゃんが女の子になっており、オリ主が増えている影響という事で。

しかし、難産でしたが、無事修羅場な子が産まれて良かったです。
大きくなるんだよ。
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