ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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てーてーてーてーてー、てーててててーてて


PHASE-27『ペイバック』

(第三者視点)

 

 

 

明けの砂漠の前線基地へと来たアークエンジェルであったが、見張りの空が燃えているという声に、それぞれが行動を始める。

 

ただ、レジスタンス程のやる気や熱意がある訳ではなく、一応様子を見る程度のものだ。

 

「急いで戻るぞ! 急げ! 早く!」

 

「サイーブ!」

 

「半分はここに残れと言っているんだ! 落ち着け! 別働隊が居るかもしれん」

 

サイーブの声に、レジスタンスの男たちはドタバタと準備をしながら、戦闘車両へ乗り込み作業をするのだった。

 

そんなレジスタンスたちを見ながら、マリューとムウは平常心のまま会話をする。

 

「どう思います?」

 

「んー。砂漠の虎は残虐非道、なんて話は聞かないけどなぁ。でも、俺も彼とは知り合いじゃないしね。どうする? 俺達も、行くか?」

 

「アークエンジェルは動かない方がいいでしょう。確かに、別働隊の心配もあります。少佐、行っていただきます?」

 

「あ? 俺?」

 

「スカイグラスパーが、一番速いでしょ? それともセナ中佐に行ってもらいます?」

 

「だわねぇ。んじゃ、行って来るわ」

 

「出来るのはあくまで救援です! バギーでも、医師と誰かを行かせますから!」

 

マリューの言葉を背に受けて、ムウは走り、スカイグラスパーに乗り込んで、燃え盛る町を目指す。

 

しかし町の上から見た景色では、どうしようもない状況であったが、町の外に生きている人間を見つけ、それをアークエンジェルやレジスタンスへと伝えるのだった。

 

だが、レジスタンスたちは感動の再会をした後に、武器を持ち、ザフトを追うと言う。

 

そして、勢いのまま飛び出してしまうのだった。

 

「なんとまぁ…風も人も熱いお土地柄なのね」

 

「全滅しますよ!? あんな装備でバクゥに立ち向かえるわけがない!」

 

「だよねぇ。どうする?」

 

「わ、私に言われても……」

 

『なら、止めましょうか』

 

ムウとナタルが会話をしている所に、スカイグラスパーへ通信が入り、ムウは急いでスカイグラスパーの無線に返事をする。

 

「おい! 今の声! まさかセナの嬢ちゃんか!?」

 

『はい。ストライクセイバー。出撃します』

 

「無茶だ! 中佐一人では! フラガ少佐! 艦へ援護要請を! ヤマト少尉を!」

 

「いや、その前に出撃を止めれば……! 艦長! 聞こえるか! セナの嬢ちゃんが出撃しようとしてる! 止めろ!」

 

『え? 待ってください。カタパルトは何も……っ!? セナちゃん! 何をやってるの!?』

 

『少しシステムにお邪魔しました。ストライクセイバー。セナ出撃します』

 

『なんて事! 至急ヤマト少尉をストライクへ! セイバーを追って!!』

 

「艦長! 俺はどうすれば良い? ここから追うか?」

 

『いえ、そちらは待機でお願いします。セナ中佐の事はヤマト少尉に任せましょう』

 

「了解」

 

ムウはそう言って、無線を切ってからため息と共に肩を落とした。

 

「まーったくもう。セナの嬢ちゃんは問題ばっかり起こすなぁ」

 

「仕方ありません。中佐はそういう方ですから」

 

「ん? バジルール中尉にしては珍しく、セナちゃんの勝手な行動を怒らないねぇ。普段なら艦長の命令は絶対だ! って言っている所だろう?」

 

「私はセナ中佐を責める事が出来る立場にありませんから……。っ、では、私は町の住人の様子を見てまいります!」

 

敬礼しながら離れていったナタルを見て、ムウは再び息を吐いた。

 

「あっちもこっちも問題だらけだねぇ。まったくもう」

 

 

 

ムウが呆れたような声を出しながら空を眺めていた頃、驚異的な速さで空を飛んでいたストライクセイバーがレジスタンスと砂漠の虎の部隊を見つけていた。

 

そして、レジスタンスがバクゥに向けてバズーカを放つのと同時に更に加速し、戦場へと入る。

 

「あなた達に被害はない……! だから見逃して!!」

 

セナは祈る様な声と共に、レジスタンスの戦闘車両とバクゥの間にストライクセイバーをねじ込み、バクゥの突進を止める。

 

しかし、砂漠の虎が連れて来たバクゥは3機おり、セナが押さえていない2機はレジスタンスを蹂躙してゆく。

 

その中には、カガリの乗った戦闘車両があり、セナはバクゥからの攻撃を受けながらも、カガリ達を守り、激しく揺れる機体の中で歯を食いしばるのだった。

 

そして、そんな中でもキーボードを取り出し、以前に繋いだデータからバルトフェルドへと通信を繋げる。

 

「バルトフェルドさん!!」

 

『んー? おぉー。君か。どうした?』

 

「部隊を引いてください! こんな物は戦闘じゃない!!」

 

『だろうなぁ。しかし、レジスタンスは大人しく引こうと思っていない様だぞ?』

 

「っ!」

 

『よく聞くだろう? 死んだ方がマシというセリフは。彼らもそうなんじゃないのかい?』

 

「っ! それでも!!」

 

『接近する熱源1! 隊長、これは!』

 

『来たか』

 

セナはバルトフェルドとの通信を切りながら、何度も来ているキラからの通信を繋げた。

 

『ようやく繋がった! セナ!? 無事なの!?』

 

「はい。私は無事です」

 

『良かった……! チッ、こいつ等、セナに!』

 

キラはそのままバクゥに向けてビームを放つが、それは砂漠の熱対流によって逸れてしまう。

 

それに気づいたキラはキーボードを取り出し、すぐにプログラムを書き換えると、ビームを放ち、一機の装備を完全に破壊する。

 

しかし、砂漠を駆けるバクゥはある時を境にして、急激に動きが変わり、キラを追い詰めてゆくのだった。

 

「お姉ちゃん!」

 

そして、敵のバクゥが放ったミサイルがストライクを庇ったストライクセイバーに直撃するのを見て、キラは頭の中で何かが弾けるのを感じた。

 

『……セナは、やらせない』

 

「お姉、ちゃん?」

 

セナの声も聞こえていないかの様に、砂漠を滑る様に飛んで行くストライクは、飛んでくるミサイルをあらゆる方法でかわし、砂漠の砂にぶつけて爆発させ、バクゥの隙を狙って、その体にビームライフルを撃ち込んでゆく。

 

人が変わったようなその動きに、バクゥは一機、また一機と落とされてゆくが、最後の一機に乗っていたバルトフェルドだけはしぶとく、キラの動きに付いていくのだった。

 

本来であれば、砂漠での運動性はバクゥの方が上だ。

 

しかもバルトフェルドは歴戦の勇士である。

 

だというのに、それを容易く追い詰めてゆくキラはまさに異常な存在であった。

 

そして、最後の攻防でバクゥの足を一本失ったバルトフェルドは撤退命令を出し、戦場から離れてゆくのだった。

 

「終わ……った?」

 

『うん。そうみたい』

 

それからキラは、ストライクセイバーの近くにストライクを向かわせ、セナの無事を確かめて、その体を抱きしめるのだった。

 

「セナ。もう無茶をしないで。全部を救おうなんて、しないで」

 

「……ごめんなさい。お姉ちゃん。でも、私は」

 

キラはセナを抱きしめながら、大きく息を吐いて、セナを背中に隠しながら、亡くなったレジスタンスの男を寝かせているカガリに近づいて行った。

 

怒りを瞳に灯しながら。

 

「死にたいんですか?」

 

「……っ」

 

「こんなところで、なんの意味もないじゃないですか」

 

「なんだと!? 貴様! 見ろ! みんな必死で戦った……戦ってるんだ! 大事な人や大事なものを守るために必死でな!」

 

そのカガリの言葉に、キラは怒りが衝動に変わるのを感じた。

 

そして、衝動のままに右手を振り上げて、カガリの頬を打ち抜く。

 

「気持ちだけで……一体何が守れるっていうんだ!」

 

泣きそうな声で放ったその言葉は、果たしてカガリへ向けたモノだったのか。セナへ向けたモノだったのか。

 

それとも自分自身へ向けたモノだったのかは、キラにも分からないままだった。




キラ「気持ちだけで……一体何が守れるっていうんだ!」

パトリック・ザラ「それは、そう(ジェネシス準備」
ムルタ・アズラエル「それは、そう(ピースメーカー隊準備」

これが、気持ちだけでも、力だけでもって奴かぁ。
キラ君は本当に良いことを言う。


という訳で、アニメでも自分に一番ぶっ刺さってるセリフを叫んで、心で泣いてそうなキラ君を想って、今日も一緒に泣いているとーふです。

この辺りからずっとキラ君擦り切れそうな精神の中でずっと戦ってるの、本当においたわしい。
しかもここから四年くらいはボロボロらしいっすよ。
地獄かな?


救われて欲しいですね。
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