ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
キラやナタル達は補給を行う為に、砂漠の虎の本拠地であるバナディーヤへ向かい、残されたクルーは変わらず明けの砂漠の前線基地にあるアークエンジェルの艦内で過ごしていた。
それは無論、トールたち学生もそうであったし。
セナもそうだった。
そして、そんな中、セナは艦内を歩きながらある人物を探しており、見つけた事で走りながらその人物に声を掛ける。
「あ、サイさん! サイさん!」
「ん? あぁ、セナちゃん。どうしたの?」
「はい。実はですね。折り入ってサイさんにお願いしたい事がありまして!」
「お願いしたい事? 良いよ。何かな」
「はい! お話は歩きながらでも良いですか?」
「あぁ」
そして、セナは歩きながらサイと語らう。
「実はですね。最近МSのOSを弄ってまして」
「そうなんだ」
「それで、試作品にはなりますがナチュラル用のOSを、作ってみたんです」
「……!」
「サイさん。協力していただけませんか?」
「なんで、俺なのかな。フラガ少佐とかの方が、良いんじゃない?」
「いえ。私はサイさんにお願いしたいです」
「なんで! 俺じゃなきゃいけない理由がない!」
「まぁ、確かに理由はありません」
「っ!」
「でも、お友達だからお願いしたいんです。駄目ですか?」
「……あ」
「前に言ってくれたじゃないですか。コーディネーターもナチュラルも関係ない。俺たちは友達だ。って。私、あの言葉が凄く嬉しかったんです。こんな私でも、友達って言ってくれる人が居るんだ。って」
「セナちゃん」
「それとも、あの言葉はお姉ちゃんにだけ向けられたモノだったのでしょうか?」
「……な事はない。そんな事ないよ! 俺は、俺は! キラも、セナちゃんも友達だって思ってる!」
「良かった。では、お願いできますか?」
「……あぁ、あぁ! 分かった。やるよ!」
セナはサイの言葉に笑みを浮かべると、サイを引き連れたまま格納庫へと向かうのだった。
そして、セナたちの向かっている格納庫では、ストライクを見ながら話をしているマリューとムウが居た。
「セナの嬢ちゃんから話は聞いたよ。どうやらキラの嬢ちゃんたちも相当こじれてるみたいだな」
「えぇ。そうみたい。昨日の出撃前にも言い争いになってたって。はぁ……頭が痛いわ」
「おかしくなってそうなったのか……そうなったからおかしくなったのかは知らんが。ともかくうまくないな、嬢ちゃんのあの状態は」
「それにしても迂闊だったわ。パイロットとしてあまりにも優秀なものだからつい、正規の訓練も何も受けてない子供だということを私は」
「君だけの責任じゃないさ。俺も同じだ。今までも信じられないほどの働きをしてきたからなぁ、必死だったんだろうに」
ムウは話しながら、ストライクを見てまたため息を吐いた。
そして、マリューへと視線を移してまた口を開く。
「またいつ攻撃があるか分からない。そしたら、自分が頑張ってセナの嬢ちゃんと艦を守らなきゃならない。そう思い詰めて、追い込んでいっちまったんだろうなぁ……自分を」
「解決法に心当たりは無いんですか? 先輩でしょ」
「いやぁー。無い事も無いけど。参考にはならないかな」
マリューの胸を見ながら放った言葉にマリューは鼻を鳴らしながら、距離を取る。
「まったく、そういう目線を子供に向けないで下さいよ! ただでさえ、セナちゃんに負担を掛け過ぎてて、そういう意味でもキラちゃんに嫌われてるんですから!」
「承知しております! 艦長殿!」
「まったくもう……今回の外出で、少しは落ち着いてくれれば良いんだけど」
「そうだねぇ」
ムウとマリューは互いに希望を口にしながら手すりに寄りかかり、眼下で行われている……ナチュラルであるサイがМSを動かす歴史的瞬間を見守るのだった。
ストライクに乗り込んだセナはOSを弄りながら、うんうんと頷いて、準備が出来たのか、シートから横に動いた。
そして、サイに座る様に促す。
「こ、これで、俺でも動かせるって事?」
「はい。完璧では無いですが、一応動くはずです」
「そっか……じゃあ、これで俺も訓練したらキラみたいに戦えるのかな」
「それは無理ですね」
「うぇ!?」
「キラお姉ちゃんの戦いはキラお姉ちゃんの物です。サイさんの戦いは、戦場でMSを動かす事ですか? それがサイさんのやりたい事、やるべき事なのですか?」
「俺のやるべき事……」
「まぁ、今すぐ答えを出す必要はありませんし。今は、MSを動かして欲しいですけどね」
ニッコリと微笑むセナに、サイはヘリオポリスに居たときの様な落ち着いた笑みを浮かべ、操縦桿を強く握った。
そして、セナに言われるままにゆっくりとストライクを動かしてゆく。
「っ」
「落ち着いてください。そうです。ゆっくり。システムでアシストはしていますので、無理に全部をやろうとしなくても大丈夫です」
「あ、あぁ!」
サイはゆっくりと動かし、ストライクを一歩二歩と歩かせてゆく。
そして、セナに言われるままに左右へ動き、反転し、元の場所へと戻る。
それだけでサイは息を荒くしていたが、セナは実に満足げであった。
「うん。実に良いデータが取れました。これで開発も先に進みそうです」
「そ、そう。それは……良かったよ」
ゼェゼェと呼吸を荒くしながら、シートにもたれかかるサイにセナは笑いながらその手を取り、笑う。
「はい。サイさんのお陰で世界はまた一歩平和への道を歩む事が出来ます」
「……」
「だから、サイさんは何も出来ない。なんて事は無いんですよ」
「っ! 聞いて、たのか」
「申し訳ございません。盗み聞きをするつもりは無かったのですが……」
「いや、良いさ。でも、これで、ようやく理解できたよ。セナちゃんが俺を選んだ理由」
「……」
「ホント、情けないよ。年下の子に、守ってもらってる上に、こんな……」
「サイさん」
セナはサイを抱き寄せると、優しく微笑みながら口を開いた。
「辛い事があるのなら、吐き出すべきだと私は思います。それで少しでも気持ちが楽になるのなら」
「セナ……ちゃん」
「平和な場所から、急にこんな場所へ連れてこられてしまった事を思えば、皆さんは我慢し過ぎです」
サイはわなわなと震える手で聖母の様な微笑みを浮かべるセナに抱き着いた。
そして、涙を流しながら溜め込んでいた思いを吐き出すのだった。
「……あぁ、本当に、こんな事は早く終われば良いのに」
それから、セナはサイが泣き止むまでストライクの中におり、外に出た時には、何か問題でもあったのかと多くの人だかりが出来ていた。
そんな人々にセナは、OSを弄るのに夢中になってしまいましたと笑いながら話すが、察しの良い者はサイの目元を見て、いつもの奴だなと理解するのだった。
そして、笑いながら多くのクルーに囲まれているセナを見下ろして、ムウとマリューはため息を吐きながら考える。
「しっかし根深いな。こっちの問題は」
「セナ中佐は本当に何でも出来てしまうから……それを当たり前の様に思ってしまっているのは確かです」
「そうだな。でも、セナの嬢ちゃんだって完璧じゃない。このままじゃいつか潰れるぞ」
「何とかしなくてはいけないと思ってはいるのですが」
「せめて嬢ちゃんが悩みでも話してくれりゃ良いんだがな」
「そうですわね」
感想がいっぱい貰えた(きゃっきゃ!
ホンマ嬉しいですわね。
感想もっと貰えると嬉しいです(強欲感
という訳で、割と誰得な感のあるサイ救済と
一応気にしてますよアピールをしているムウマリュコンビ(特に何かが出来るとは言ってない
いやー。しかし、久しぶりにアニメ見てましたけど。
アークエンジェル内部の人間関係グチャグチャすぎて、よくこの艦まともに動いてたなぁ。っていう感想でした。
つまり……さすノイマン