ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
てーてーてーてーてー、てーててててーてて
(第三者視点)
突然バナディーヤへ行きたいと言い始めたセナに、マリューは戸惑いながらも頷いたのは、セナが滅多に要望を口にしないという事と、日々艦の為に働いているセナに少しでも休める時間を取って欲しいと思ったからだ。
故に、セナと二日連続で外出する事になったキラは仲良くバナディーヤへ来ていた。
昨日とは違い、キラの表情も穏やかなものになっており、そういう意味でもこの対応は非常に良い選択であったのだが、それをマリューが知る術はない。
そして、キラとセナは仲良く手を繋ぎながらバナディーヤの街を歩き、昨日キラが見た店などをセナに紹介してゆくのだった。
実に久しぶりのセナと二人、家族として過ごせる穏やかな時間はキラの心を癒し、いつもよりも笑顔が多い。
「そう。それで、これがケバブだよ! 昨日は散々な目にあったけど、今日はゆっくり食べられる」
「ふふ。そうですね」
「あ、セナ。ソースはチリとヨーグルト、どっちが良い?」
「……私はヨーグルトですかね」
「分かった。じゃあ僕がチリソースにするから、半分ずつ食べようか」
「はい!」
セナもキラと過ごす時間が楽しいのか、普段よりも笑顔が多く、座ってケバブを食べる姿も、リラックスしている様に見える。
二人にとって実に楽しい時間であった。
しかし、そんな時間も、予期せぬ乱入者によって想定していた物とは別の物になっていくのだった。
「へーい。彼女たち。ここ座っても良いかい?」
「え?」
「おい、ディアッカ! 何を勝手な事をしている!」
「はいはい。少しくらい良いじゃないの」
ディアッカと呼ばれた褐色の少年は、椅子の一つに勝手に座り、キラとセナに話しかけた。
「初めましてかな。お嬢さんたち。俺はディアッカって言うんだ。こいつはイザーク」
「えと、私はセナって言います」
「セナ! 駄目だよ! 知らない人と話しちゃ!」
「え? あ、そうですね。ごめんなさいお姉ちゃん」
「あれ? 二人って姉妹なの!? 確かに凄い似てるし、可愛いな! それで、お姉ちゃんの方はなんて名前なのかな!?」
「おい! ディアッカ! いい加減にしろ! 俺たちは遊びに来てるんじゃないんだぞ!」
「わーかってるって。少しくらい良いだろ? プラントだってこんな美少女は滅多にお目に掛かれないんだからさ!」
「……! プラント」
「ん? あぁ、そうそう俺達プラントから来てるんだ」
「そう、なんですね」
「そうそう。君たちと同じコーディネーター。よろしくぅ」
「っ!?」
「その反応。やっぱりコーディネーターだったかぁ。ここの人? もしかして、プラントから? って、それは無いか! 流石にセナちゃんは軍人やるには小さ過ぎるもんなぁ」
「おい、ディアッカ!」
「もう少し良いだろ? なぁー。お姉ちゃんの名前、教えてくれよー。何でも奢るぜ? これでも俺、金はいっぱいあるからさ」
「貴方みたいな人に名前なんて」
「お姉ちゃんはキラって名前ですよ」
「っ!? セナ!!」
「名前くらい良いじゃないですか。ね。ディアッカさん。イザークさん」
「そうそう。互いを知り合うのはまず名前からってね。しかし、そっかぁ。キラちゃんかぁ。なんかどっかで聞いた様な名前だなぁ」
「ストライクのパイロットだ。バカ者。まぁ、どこにでもいる様な名前だから、別の場所で聞いたかもしれんが」
「お! そうだ。そうだ。アスランの幼馴染な! すっかり忘れてたぜ!」
「……あす、らん?」
「お。キラちゃん興味ある? 俺らの同僚でさ。無口で、たまに口を開いたかと思えば訳わかんない事ばっか言ってる奴なんだけどさぁ」
「ディアッカ」
「別にこのくらい機密でも何でもないだろ? それとも、お前の話でもする?」
「するな! バカ者! それよりも早く行くぞ」
「イザークさん」
「なんだ! 小娘!」
「少しだけ、お話しませんか? 私、知らない人の話を聞くのが好きなんです」
「フン! そんな趣味、すぐに捨ててしまえ! 姉をあまり困らせるなよ!」
「おい、イザーク」
「だが、お前が気になるというのなら、少し付き合ってやろうじゃないか」
そう言いながらイザークはディアッカの正面に座り、ちょうど、セナとキラ、イザークとディアッカが交互に座る形となった。
そんな事になってしまった事に、キラは信じられないとばかりにセナを見るが、セナは感情の読めない表情で笑うばかりだった。
「まったく。母上は何も分かっていないのだ。今は嫁だなんだと言っている時では無いというのに!」
「なるほど」
「確かに将来が気になるのは分かる。分かるが、今一番大事なのは俺の未来ではなく、プラント、コーディネーターの未来だ。そうだろう?」
「えぇ。その通りですね」
「うむ。中々に見どころがあるな。セナの様な者が居るのなら、コーディネーターの未来も明るいだろう。その調子で精進してゆけ」
「はい」
イザークの話をニコニコしながら聞いているセナを見て、ディアッカはヒソヒソとキラに話しかける。
「セナちゃんすげぇな。イザークがあんなに機嫌よく話してるの初めて見たぜ」
「そうなんですか?」
「あぁ、普段は眉間に皺寄せてよ、怒鳴り散らしてばかりだからな」
「はぁー。なるほど」
「聞こえているぞ! ディアッカ!」
「やべっ!」
「まったく。コソコソと情けない奴だ。軍人なら、もっと誇りをもってだな!」
「まぁー。確かに。軍人なら誇りも大事だが、時間も大事にしなくてはな!」
「あぁ、全くその通り……っ、貴方は!」
「少し外に出ると聞いていたが、こんなにも長い時間外に居るとは聞いて無かったな」
「「申し訳ございません!!」」
「まだ君たちには機体の整備があるだろう? 早く戻りたまえ」
「「はっ!」」
ディアッカとイザークは突如現れたアロハシャツの男に敬礼をし、何処かへ走り去ってしまう。
しかし、そんなある意味異様とも言える光景を見た後でも、セナは何も動揺せず、空いた席に座る男へと微笑む。
もはや驚きすぎて言葉を失っているキラを置き去りにして。
「こうして会うのは初めましてでしょうか。砂漠の虎さん」
「あぁ、そうだねぇ。天使ちゃん。それに昨日ぶりだねぇ。奇妙なパイロット君」
「……っ! セナ!」
「あぁ、そんなに慌てなくても良いよ。今日は天使ちゃんと話したかっただけだからね」
「そういう訳です。お姉ちゃん」
「まさか、セナ……初めから?」
「はい。今日は砂漠の虎さんと話がしたくてここへ来ました」
絶句するキラを置き去りにして、セナはバルトフェルドへと語り掛ける。
「それで、戦争と平和について話すという事でしたが」
「あぁ、そうだったね。ではまず質問をさせてくれ。君はどうやったらこの戦争は終わると思う?」
「そうですねぇ。どちらかが滅びれば、戦争は終わる……」
セナの言葉にバルトフェルドの表情が鋭い物へと変わる。
「というのは、あまりにも悲しいので、今は別の道を探している途中です」
「……その、別の道というのは?」
「例えば、プラントのラクス様の様な方が中心となって、地球軍やザフトから人が集まり、第三勢力として、両軍の正面衝突に介入して、絶滅戦争だけは回避して、両軍を疲弊させて停戦へ。とかでしょうか?」
「ふ、はははは! そんな事があり得ると君は思うのかね?」
「えぇ」
「っ」
「私は真実、それで戦争は終わると思っております。後は戦争を継続させてしまう存在を消せば良い」
「……君には何が見えている? セナ・ヤマト」
「平和への道が」
「そうか」
バルトフェルドは、何かを考える様な仕草をした後、椅子に深く座り込んだ。
「例えば、そう。例えばだ。いつか本当にそういう勢力が出来るとして、君はそこに参加するのかね?」
「私ですか? 私は出来ませんよ」
「……」
「でも、心配しなくても平和を願う強い人たちはこの世界に多くいます。今ここにも。ね? バルトフェルドさん」
「ふっ、そうか」
「では、そろそろ行きましょうか。お姉ちゃん」
「え? う、うん」
「もう会うことがない様に願ってますよ。アンドリュー・バルトフェルドさん」
「そうだな」
「そして、自由と正義を胸に、永遠の平和へと歩まれる事を、祈っております」
そうして、セナはバルトフェルドに一礼し、アークエンジェルへと戻るのだった。
土曜日なので、いっぱい更新してゆきませうー。
具体的には、今日明日でアスキラ相打ちの閃光の刻まで行きたい。
という訳で沢山更新予定なので、多分まとめて見た方がお得……?
その辺りはよく分からんすが。まぁ、前書きに何回目の更新か書いてるので、参考にしてください。
という訳で、キラが女の子である事を活かし!
かつ、原作知っている主人公が居る事でちょっと早いディアッカ、イザークとの邂逅回。
果たしてディアッカがここまでナンパかと言われると微妙ですが。
まぁ、敵艦でミリアリアに声掛けて煽ってたディアッカならいけるやろ。
息抜きがてら街に出たら、コーディネーターっぽい子達を見つけたから、声掛けた。
くらいの感覚で。
ちなみに、アニメ見てると、イザークは結構ツンツンしてますが、ドラマCDとかを聞いてると結構面倒見が良くて、愉快な人なので、その辺りを参考にしてます。