ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
てーてーてーてーてー、てーててててーてて
(第三者視点)
砂漠の虎との激闘を勝ち抜いたアークエンジェルは紅海へ出て、海上を進みながらアラスカを目指し進んでいた。
穏やかなその海に、アークエンジェルのクルー達は激戦に続く激戦の疲れを癒してゆくのだった。
しかしそんな中でも、働き続けている者が居た。
そう。セナ・ヤマト中佐である。
当たり前の様に、ストライクの整備を手伝い、ストライクセイバーの整備を行い、そしてスカイグラスパーの調整すら手伝う。
そのあまりのもハードな労働環境に、怒りの声をあげたのはアークエンジェルの副官ナタル・バジルールであった。
「お前たち! 情けなくないのか! いつまでもセナ中佐の手ばかり借りて!」
「そうは言いますけどねぇ。バジルール中尉。バジルール中尉からの話で、ソナーを今整備してて人手が足りないんですよ。それでセナの嬢ちゃんが手伝ってくれるって言ってるわけでして」
「む」
「あぁ! バジルール中尉、マードック曹長! 私は大丈夫ですから、喧嘩は駄目。ですよ」
「あー、すまなかったなぁ嬢ちゃん」
「申し訳ございません。セナ中佐。しかし、マードック曹長! 自分よりも階級が上の者を嬢ちゃんと呼ぶのはどうかな! フラガ少佐もそうですが、規律の乱れる元です。注意していただきたい!」
「あ、えと。すいません」
ナタルの言葉にムウがいい加減な謝罪を口にし、ナタルは鼻を鳴らす。
そして、作業をしていたセナに一礼すると格納庫から去っていくのだった。
「ひぇーおっかねぇー」
「そういう事言ってると、また怒られちまいますよ。フラガ少佐!」
「まぁ、そうだな。これからは気を付けます! セナ中佐殿!」
「いえいえ。気にしないで下さい……っていうのも、ナタルさんに悪いですね。んん! では、えと、気を付けて下さい! フラガ少佐さん!」
「さんは要らないぞ。嬢ちゃん」
「あれ? そうでしたか。ごめんなさい」
ハハハと笑いに包まれた格納庫で、セナはムウに頭を撫でられながら笑う。
しかし、そんな状態にあってもムウはセナに妙な違和感を覚えてしまうのだった。
そして、整備がひと段落した事で、セナは久しぶりに海を見てみようと、艦長より許可のあったデッキへと向かってみる事にした。
既に、キラは外に出ているという話だったので、何となくキラも探してみようとセナはデッキに出てキョロキョロと姿を探す。
「……っ」
「よしよし。大丈夫だ。大丈夫だから。大丈夫だ。大丈夫」
そんなセナがデッキに出てすぐに見つけたのは、カガリに抱きしめられながら泣いているキラの姿であった。
すぐに隠れようとしたセナであったが、カガリに見つかってしまい、大人しく二人の前に移動するのだった。
「セ、セナ!? 見てたの!?」
「え、えぇ。少しだけでしたが」
「ぅ……ぅう、恥ずかしい」
「まぁ良いじゃないか。泣き虫姉妹で。よく似てるよお前ら」
ケラケラと笑うカガリに、キラは頬を染めながらセナから視線を逸らす。
そんなキラにセナは目を細めながら笑い、自分の手をきゅっと握りしめるのだった。
「やれやれ。本当にどうしようもない姉妹だな。戦争なんて向いてないよ」
「……分かってるよ。そんな事は」
キラは近くに立っていたセナを抱き寄せるとそのまま後ろから抱きしめて、デッキに座る。
セナの体温を確かめる様に。
「お前さぁ、なんかいろいろおかしすぎ」
「そう?」
「あぁ。この前は偉そうなこと言って、人のことひっぱたいといてさ。今はこんな事でシュンとして。どうなってるんだよ。お前」
「どうなってるんだろうね。僕も自分の事がよく分からないんだ」
キラは自分の右手を広げ、それを握ってから首を傾げる。
そんなキラの手をセナは両手で包み、抱き寄せた事でキラは少しだけ落ち着いた様にセナにより抱き着くのだった。
「だいたいさ。なんでお前、コーディネイターなんだよ」
「え?」
「あー……じゃないじゃない。なんで、お前コーディネイターのくせに地球軍に居るんだよ?」
「あぁ。やっぱおかしいのかな。よく言われる。僕も、セナも」
「セナは、分かるだろ。だって、セナの親は」
「違うよ」
キラは先ほどまでの迷い子の様な目から、鋭く強い目になるとカガリを見据えて、ハッキリと言葉にする。
「セナの家族はあの人たちじゃない。僕と、僕のお父さんとお母さん。それに兄さんだけだ」
セナを強く抱きしめて、自分とセナ以外の全てを拒絶する様に、カガリへと叩きつけた。
「……どういう事だよ」
「昔、セナは月に居たのに、あの人たちが僕たちから引き離して、地球に連れて行ったんだ」
「そっか」
カガリはそれ以上何も言わず、少しの間考えてから、キラの頭を撫でた。
「お前、頑張ってたんだな。妹を守ろうと」
「……カガリ?」
「悪かったよ。私、何も知らなくて。セナにもキラにも酷い事をした」
「……」
「あー。だからさ。詫びついでに、これからは私の事も頼れよ」
「カガリを?」
「そう。まぁ、私はお前ら二人よりもしっかりしているからな。私の事は姉だと思ってくれて構わない。という話だ」
「っ、ふふ。あははは。カガリがお姉さんって、アハハハ」
「何笑ってんだよ! 別にいいだろ!? 私がお姉ちゃんだって! 私はずっと一人っ子だったからな。年下の存在に憧れていたんだ。さぁ、カガリお姉ちゃんと言うが良い。妹達よ」
「それは無理があるかな。どう考えても僕の方がカガリよりもしっかりしてる……」
「えと。カガリお姉ちゃん?」
「おぉ! セナ! 分からず屋なキラとは違い。なんて素直な妹よ!」
「ちょっ! セナ! 駄目だよ。知らない人の事をお姉ちゃんなんて呼んじゃあ。お姉ちゃんは僕でしょ?」
「おい! キラ! そうやってセナから自由を奪うのはやめろ。セナは自分で選んだんだぞ。私に姉であって欲しいと」
「そんな訳ないでしょ! カガリがしつこいからしょうがなく呼んであげただけだよ!」
「む! 生意気だぞ! キラ! 姉に逆らうのか!」
「どっちが! さっきも言ったけど、カガリより僕の方がしっかりしてるから、どっちかって言うと、僕の方が姉だよ!」
「なんだと!?」
「なんだよ!」
子供の様な喧嘩を続けるキラとカガリに、セナはキラに抱きしめられたまま、本当に楽しそうに笑った。
そんなセナを見て、キラもカガリも互いに顔を見合わせながら笑うのだった。
これまでの事が嘘の様に。
ヘリオポリスから始まった全ての戦争が、まるで遠い日の出来事の様に、キラは今ここで久しぶりに得た喜びを噛み締めていた。
それほどせずにまた戦争が始まるとしても。
今だけは、この幸せな世界に居たかったのだ。
「そういえばさ。カガリはどういう人なの?」
「どういうって言われても困るが」
「ほら、砂漠で戦ってたのに、今はアークエンジェルに乗ってるでしょ?」
「あー、うん。まー。なんていうか。まぁ、秘密という奴だ!」
「えー」
「もしかしたら」
「ん? どうしたの? セナ」
「もしかしたら、オーブへ行ったら分かるかもしれませんね。カガリさん」
「っ! せ、セナ。お前、何か知っているのか?」
「さぁ。キラお姉ちゃんとは、ヘリオポリスで会ったと聞きましたから、もしかしたらオーブへ行けば何か分かるかもしれないと考えただけです」
「あー。確かに。そっか。カガリってヘリオポリスに居たんだもんね。じゃあオーブの子なのか」
「そうですね。まさにオーブそのものという様な方。かもしれませんね」
「は、はは。すまん! 用事を思い出した! また今度な!」
カガリはセナの言葉に急いでデッキから逃げ出すと、完全に姿を消してしまうのだった。
それを目で追いながら、キラはため息を吐きながら空を見る。
「そういえば、フレイはどうしたんですか?」
「フレイ? あぁ、今は船酔いで寝てるよ。ぐっすりね」
「そうですか。では、今だけはお姉ちゃんを独り占め出来そうですね」
「……セナ」
キラは体重を預けてきたセナを受け入れながら、ゆっくりと二人の時間を楽しむのだった。
海編!!!
海と言えば、パッと現れて、パッと消えた方が居たんですが、皆さんは覚えてますかね。
そう。モラシム隊長ですね。
実は海に出て、すぐアスカガの聖地に行って、オーブに行って、ニコルゥゥウウ。
するので、相当影が薄いイメージあります。
存在は知ってるけど、どういう戦いしたか覚えてますかね?
スーパーナチュラル、ノイマンの活躍以外をちゃんと覚えている人は手を挙げてください。
皆さんは素晴らしい。
私は完全に忘れてて、アニメ見ながら、へー。こんなんだったわと言ってました。
という訳で、真面目にモラシム隊長をどうやって生き残らせるか考えてたんですけど。
この人。МSだけ生き残らせても母艦はムウさんが沈めてしまうので、どの道基地には帰れないですし。
かと言って、母艦を沈めないとずっと追ってきますし。
うーん。うーん。どうしようか。
と、悩みに悩んだ結果!!!
別にアークエンジェルと戦闘しなければ良いという結論に至り、海の旅は平和になりました。
では! アラスカでは頑張って生き残ってください! 隊長!