ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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本日、六回目の行動……!

テュュュュュュュュン
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ

チャカッツチャカッチャカッ


PHASE-38『閃光の刻(とき)』(後編)

(第三者視点)

 

 

 

アークエンジェルへと帰投したキラであったが、すぐにコックピットから外へ出ていく事は出来なかった。

 

手はいつまでも震えていて、耳にはいつまでもアスランの叫びが残っていた。

 

口を開いても、まともに声は出ず、目を閉じても爆発するブリッツがまだ焼き付いていた。

 

そんなキラが、ストライクの外へ出る事が出来たのは、セナが迎えに来たからだ。

 

「お姉ちゃん」

 

「……セナっ」

 

「大丈夫。私はここに居ますよ。大丈夫です」

 

「僕、ぼくは……!」

 

震えるキラの体を抱きしめて、セナはその背を撫でる。

 

そして、キラと共に地上へ降りると、多くの整備員に囲まれてしまい、キラはその掛けられる言葉の数々に俯き、首を振る。

 

「ごめんなさい。皆さん。お姉ちゃんは疲れているので」

 

「あー。悪かったな。嬢ちゃんたち。ほら! お前ら! 作業開始だ! まだ油断出来ねぇからな。急げよ!」

 

マードックの声にキラ達の周りに集まっていた整備員は散ったが、キラの心はズタズタに切り裂かれたままだ。

 

セナはそんなキラを連れて更衣室へ向かおうとしたが、その背中をムウが捕まえて、声を掛ける。

 

「なぁ、おい。大丈夫か?」

 

「大丈夫……ですよ」

 

「そんな顔してる奴が大丈夫だって言われて、納得すると思うか!?」

 

「っ!」

 

「キラ! よく聞け! 俺達は軍人だ。人殺しじゃない。戦争をしているんだ!」

 

「……分かってます」

 

「討たなければ討たれる! 俺も。お前も! セナの嬢ちゃんも! みんな!」

 

「知ってます!!」

 

怒りと悲しみが入り交じった顔で、キラはムウに叫んだ。

 

しかし、ムウはそんなキラの肩を掴むと言い聞かせる様に再度叫んだ。

 

「なら迷うな! 命取りになるぞ!」

 

「ぅ」

 

ムウの叫びにキラは何も言えず黙り込んでしまった。

 

しかし、そんなムウの言葉に応えた者が居た。

 

「大丈夫ですよ。お姉ちゃんは絶対に死なせません」

 

「……嬢、ちゃん?」

 

「絶対に、大丈夫です」

 

その瞳に、ムウは異様な何かを感じたが、その何かを言葉にする事が出来ず、そのまま二人と別れる事になった。

 

 

 

その日の夜。

 

キラはセナを寝かしつけた後、一人誰もいない格納庫に来て、ストライクを見上げていた。

 

思い出しているのは、これまでの全てだ。

 

月でセナやクルーゼと家族になり、アスランと友達になって、幸せだった日々。

 

それから最初にクルーゼがいなくなり、次にセナが消え、アスランがプラントへ行った。

 

ヘリオポリスへ移ってからはセナと再会し、アスランと再会したが、三人が共に居られる場所は戦場だけだった。

 

それでも、キラはセナを守る為に戦って、殺して、生き残ってきた。

 

頭に思い浮かぶのは、想いを語り合い、その上で殺してしまったバルトフェルドの言葉だ。

 

『戦うしかなかろう。互いに敵である限り! どちらかが滅びるまでな!』

 

「敵。僕は、君の……敵?」

 

呟いた言葉は誰に届く事もなく消えてゆく。

 

「……そうだね。アスラン」

 

静かに目を閉じて呟いた言葉も、虚空に消えてゆくのだった。

 

 

 

そして、翌朝再び攻めてきたアスラン達に、キラはストライクで応戦するが、ニコルを失った事による激しい猛攻は、キラ達を追い詰めてゆく。

 

デュエルを何とか海に落とす事に成功する頃には、ストライクはビームライフルを失っており、アークエンジェルも既に飛行する事が出来なくなっていた。

 

スカイグラスパーもバスターと相打ちになってしまい、着水。

 

そしてセナの駆るストライクセイバーは居場所が分からない状態であった。

 

それでもキラはアスランの駆るイージスと戦っていたし、一応アスランを倒すつもりで戦っていた。

 

だが、やはり戦おうという気持ちになれないのは、心のどこかで終わりを求めていたからだろうか。

 

しかし、その迷いが、新しい悲劇をキラに見せつける事となった。

 

『キラ!!』

 

「トール! 駄目だ! 来るな!」

 

キラの叫びも空しく、スカイグラスパーは片方の翼を奪われて、少し離れた場所に墜落した。

 

『っ! ミリィ……』

 

「トールゥゥウウウ!!」

 

通信が切れる瞬間に聞こえた声がキラの心にあった後悔や迷い、諦めなどの感情を全て押し流してゆく。

 

そして、純粋な殺意だけの状態へと変えてしまうのであった。

 

キラは頭の中で何かが弾ける様な感覚を受けて、本能の赴くままにアスランへとビームサーベルを向ける。

 

何度も、何度もアークエンジェルを襲い、セナを傷つけようとする敵へ。

 

命を奪おうとする憎むべき敵へと、その研ぎ澄まされた刃を突き刺した。

 

イージスが確実に避ける事の出来ないタイミングに、幾度も見たコックピットへ向けて。

 

これでアスランを確実に殺す事が出来ると、キラは確信していたが、そうはならなかった。

 

 

 

モニターに映る非現実的な光景にキラは、研ぎ澄まされた殺意を胸に秘めたまま、意味のない言葉を漏らした。

 

「……ぁ」

 

モニターに映るストライクのビームサーベルとイージスのビームサーベルで貫かれた、キラにとって最も大切な少女の機体に手を伸ばして触れる。

 

「せな」

 

火花を散らしながらもストライクセイバーは動き、ストライクとイージスに触れる。

 

そして、触れた場所から通信が繋がり、ストライクのモニターにセナが映るのだった。

 

『キラ……お姉、ちゃん。アス、ランお兄ちゃん。もう、二人が、戦わないで』

 

大粒の汗を流しながら、必死に訴える少女は、どこか怪我でもしているのか、苦しそうに笑う。

 

キラは空気を求める様に口を開いて、閉じて、何か言葉を発しようとしているのか、もがいていた。

 

『だいじょうぶ。二人なら、この、戦争を……おわらせることが……』

 

画面の中のセナはぎこちなく笑い、最後に目を閉じて、モニターが消えると同時にストライクセイバーが画面を焼き尽くすほどの閃光を放って爆発した。

 

キラは、画面に手を伸ばして、叫ぶ。

 

「セナぁぁあああ!!」

 

しかし、その声はセナに届く事はなく、爆炎を切り裂いて現れたイージスによってストライクは拘束されてしまった。

 

「っ!? アスラン!」

 

キラは動揺し、無意識に機体を動かそうとしたが、頭の中にセナの笑顔を思い出し、操縦桿から手を離した。

 

そう。もはやキラに戦う理由は無くなってしまったのだ。

 

アークエンジェルを守らなくてはいけないという思いがありつつも、それを超える程の悲しみと絶望が、キラの気持ちを死へ向かわせた。

 

そして、いつまでも来ない攻撃に疑問を持っていると、アスランがイージスから飛び出してゆくのを見て、全てを理解した。

 

既にフェイズシフトが落ちているイージスに攻撃手段はなく、自爆する事で終わりにしようとしているのだと。

 

「……ごめん。セナ。アスラン」

 

キラは目を閉じて、全てを受け入れようとした。

 

しかし、そんなキラの意思に反して、ストライクは動き、右手をコックピットの中に手を入れると、そのままキラを外へ放り出して動きを止めた。

 

ストライクから放り出される前に、キラは確かにセナの声を聞いた。

 

キラの好きだった、温かくて、優しくて、安心出来る声で囁いた声は、爆風に煽られて飛ばされてゆくキラの中にいつまでも刻まれているのだった。

 

 

 

『キラお姉ちゃん。自由の空で、お姉ちゃんらしく生きて』




駆け抜けましたね。
SEED前半戦終了ーーーー!!

主人公セナの頑張りにより、何とかキラとアスランが原作通りのルートに乗りましたね。
(なお精神状態)
いやー。原作よりも生存者が多いので、ここからのエンディングは余裕でしょう!
勝ったな! ガハハ

後は、何だかんだと主人公セナを気に入ってたアズにゃんが核を持ち出したり、色々あってパトリックパッパのブチ切れスイッチが入ったらジェネシスが投入されそうですけど。
まぁ、大丈夫やろ。

ここからは平穏なSEEDをお楽しみください。
原作キャラの多くは生きているので、みんな笑顔で終戦を迎えられそうですわ。

次回からは明るい話が展開されていく予定。
まぁ、予定は未定なので、違っても怒らないで下さいね!
でもきっとみんな次回からずっと笑顔ダゾ。

じゃあまた明日からは、一日一話。多分21時頃に更新する予定です。
予定は未定(以下略)

ではまた!
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