ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
テュュュュュュュュン
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ
チャカッツチャカッチャカッ
(第三者視点)
査問会が終わり、アークエンジェルはアラスカ守備軍第5護衛隊付きへと所属を変える事となった。
それに宇宙のハルバートンは激しく抗議したが、セナ中佐が地球で行方不明になっている以上、発見された時に馴染みの船が居た方が良いだろう。等と返されてしまえば、返答は難しく、一時的に配置という事になる。
そう。アークエンジェルが宇宙へと帰ってきてしまえば、セナとの繋がりが絶たれてしまう。そうなれば、地上へと干渉する事が難しくなるとハルバートンは考えたのだ。
故に、セナが早く見つかる事を望みながら、マリュー達には一時耐えてもらう事にしたのである。
そして、それと同時にアークエンジェルのクルー三名へ転属命令が下り、ムウ、ナタル、フレイの三名はそれぞれの場所へと旅立つ事となった。
「嫌よ! 嫌です私! 離して! うっ……うぅ……艦長! なんで私だけ」
「……フレイ」
「いい加減にしろ! これは本部からの命令だ。君は従わねばならない」
「っ! そんなのパパが!」
「その御父上の希望もあっての事だ! フレイ・アルスター!」
「パパの!?」
「貴女を安全な場所に置いておきたいという話だそうよ」
「何よ、そんなの……全部、今更よ。セナも居ないのに、そんなの……艦長」
「……軍本部からの命令では、私にはどうすることも出来ないの。ごめんなさい。異議があるのなら、一応人事局に申し立てをしてみることは出来るけど」
「取りあう訳ありません」
「っ」
ショックを受けるフレイをそのままにナタルはマリューに敬礼し、別れの言葉を告げる。
「では、艦長」
「今までありがとう。バジルール中尉」
「いえ」
「また、会えるといいわね。戦場でないどこかで」
「終戦となれば、可能でしょう」
「そうね。彼女をお願いね」
「ハッ! ほら、行くぞ」
「……う、うぅ、セナ……キラ」
フレイは涙を流しながら、ナタルに連れられて、アークエンジェルから離れてゆく。
そしてそれを見送りながら、ムウもまた苦笑し、アラスカの基地を見つめるのだった。
「俺も、言うだけ言ってみっかな。人事局にさ」
「取りあう訳ないそうよ」
「しかし、何もこんな時に、カリフォルニアで教官やれはないでしょう」
「貴方が教えれば前線でのルーキーの損害率が下がるわ」
「あぁ、もう。くそっ……」
「ほら、遅れますわよ」
マリューに促され、ムウは敬礼をしながらマリューへと最後の挨拶をする。
「じゃあ、また」
「今まで、ありがとうございました」
「俺の方こそ、な」
そして、ムウはアークエンジェルを離れ、転属場所へ向かうべく走ってゆくのだった。
すぐにナタル達へ追いついたムウであったが、基地の様子がおかしい事に引っかかるものを感じて、それを口にする。
「どういうことだ? これは」
「まだパナマへ出る隊があるんでしょうか? 君の搭乗艦は……私と同じだな。少佐はどちらですか?」
「え? あー。二人とは別だな」
「そうですか……では、少佐」
ナタルは敬礼で別れようとして、ムウから差し出された手に少し驚いた後、その手を取る。
「中尉も、元気で」
「……はい」
「それに、嬢ちゃん。嬢ちゃんも元気出せ。気休めに聞こえるかもしれんが、キラの嬢ちゃんもセナの嬢ちゃんもこのまま死んだとは思えん。まだどこかで生きてる」
「……少佐?」
「何となく、だけどな。ほら。思い出してみろよ。アークエンジェルが危なくなる度に、セナの嬢ちゃんもキラの嬢ちゃんもいつも、何とかしてくれただろう? そんな嬢ちゃん達がこのままアークエンジェルを見捨てると思うか?」
「それは」
「そう思ったから、嬢ちゃんもアークエンジェルを離れたくなかったんだろう?」
フレイはムウの言葉に小さく頷いた。
そして、そんなフレイに笑いかけると、ムウは安心させる様な優しい言い方で、勇気づけるのだった。
「大丈夫。二人は生きているさ。俺の勘もそう言ってる。だからさ。無茶だけはしてくれるなよ? 中尉も。セナの嬢ちゃんが帰ってきた時、二人が死んでた。なんて事になったら、きっと泣くと思うぜ?」
「……ふっ、そうですね。フラガ少佐。互いに生き残りましょう。また、中佐と再会する為に」
「はい」
「あぁ。じゃあ……また、な」
「はい。また」
「少佐。また、お会いしましょう」
ムウは二人と別れてから、自分の船には向かわず、荷物を持ったままアラスカの基地内部を走りながら、自分の胸にある違和感の正体を探るべく、メインコンピュータールームへと向かう。
そして、走りながら宿敵の気配に気づき、戦闘を行って……クルーゼが撤退した後の部屋で、それを見つけるのだった。
「まさか……サイクロプスだと……? っ! こ、これは!?」
アラスカ基地内部を走り、戦闘機のある場所までたどり着いたムウはその一機に乗り込み、基地の内部へ入り込もうとしているジンをミサイルで撃墜しながら空へと飛ぶ。
アラスカ正面ゲート前の戦場は、既に苛烈なものとなっており、あちらこちらで煙が上がっている事から、地球軍とザフトの戦闘が行われている様だった。
「チィ! ヒーローは柄じゃねぇってのに!」
近づいてくるザフトのМSを撃墜させながらも、ムウは戦場の中で、それを探していた。
そして、遂に発見したアークエンジェルにムウは近づいてゆく。
「よっしゃぁ! まだ粘ってたな! こちらフラガ、アークエンジェル応答せよ! アークエンジェル応答せよ! くっそ!」
ムウはアークエンジェルに通信を繋げようとして、敵機の攻撃を受けてしまい、煙を出しながらアークエンジェルの格納庫に突っ込んだ。
そして、驚く整備員をそのままにアークエンジェルの内部を走ると、ブリッジへと入り、マリューにアラスカ基地の危険を伝える。
「艦長!」
「ぇ……少佐! あ、貴方一体何を!? 転属は……?」
「そんなことはどうだっていい! それより、すぐに撤退だ!」
「え?」
「こいつはとんだ作戦だぜ! 守備軍は、一体どういう命令受けてんだ!」
「え、いや」
「いいか! よく聞けよ! 本部の地下に、サイクロプスが仕掛けられている! 作動したら、基地から半径10kmは溶鉱炉になるってサイズの代物が!」
「ええ!?」
「この戦力では、防衛は不可能だ! パナマからの救援は間に合わない!」
「ええ……!?」
「やがて守備軍は全滅し、ゲートは突破され、本部は施設の破棄を兼ねて、サイクロプスを作動させる! それで、ザフトの戦力の大半を奪う気なんだよ! それがお偉いさんの書いた、この戦闘のシナリオだ!」
「そんな!」
「俺はこの目で見てきたんだ。司令本部は、もうもぬけの殻さ。残って戦ってるのは、ユーラシアの部隊と、アークエンジェルのように、あっちの都合で切り捨てられた奴等ばかりさ!」
ムウの言葉に、普段は静かなノイマンも怒りを口にする。
「俺達はここで死ねと!? そう言うことですか!?」
「撤退したことを悟られないように、奮戦してな」
そんな会話を聞きながら、マリューは唇を噛みしめて、前を睨みつけた。
「ザフト軍を誘い込むのが、この戦闘の目的だと言うのなら、本艦は既に、その任を果たしたものと判断致します! 尚これは、アークエンジェル艦長、マリュー・ラミアスの独断であり、乗員には、一切この判断に責任はありません!」
「そう気張るなって」
「本艦はこれより、現戦闘海域を放棄、離脱します! 僚艦に打電! 我に続け。機関全速、取り舵、湾部の左翼を突破します!」
「脱出もかなり厳しいが、諦めるな。俺も出る!」
「少佐……!」
「心配しなさんな、忘れた? 俺は不可能を可能にする男だってこと」
そうやって笑いかけると、ムウは格納庫へ再び走り、スカイグラスパーで出撃するのだった。
アークエンジェルを、自分たちの帰る場所を守るために。
そして、アークエンジェルはアラスカ基地より脱出する為に、前へと進み始めた。
HDリマスター見てましたけど、ムウさん強すぎて笑ってしまった。
9機くらい同時にMS撃墜してますけど……?
どういう腕なの……?
そして、サイクロプスの事を伝えるムウさんとマリューさんのシーンを見て、頭の中にカキタレがどうのという謎の幻聴が。
今知ってる人は居ないんだろうなぁ。
SEEDも20年以上前の作品ですしね。
思えば遠くへ来たものだ。
あぁ、ちなみに私は戦闘シーンを書けない人なので
一応頑張りますが、あまり期待はしないで下され……。
では次回
PHASE-43『舞い降りる剣(つるぎ)』(後編)
よろしくさんです。