ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
テュュュュュュュュン
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ
チャカッツチャカッチャカッ
(第三者視点)
アスランは地球を離れ、プラントを目指しシャトルに乗っていた。
そして、父親であるパトリック・ザラと会うべく、軍本部を歩いていたのだが、その途中で特務隊隊長のレイ・ユウキに呼び止められる。
「ユウキ隊長!」
「アスラン・ザラ! どうしたんだこんなところで」
「いえ、それよりこの騒ぎは?」
「……スピットブレイクが失敗したらしい」
「ええ!?」
「詳しいことはまだ解らんが、全滅との報告もある」
「そんな!」
アスランは驚きのままに、基地内部を進み、父親であるパトリック・ザラの待つ部屋にたどり着いた。
「失礼します!」
「使用されたのはサイクロプスのようです。基地の地下に、かなりの数のアレイが」
「クルーゼは?」
「まだコンタクトは取れておりませんが、無事との報告を受けております」
「彼から詳細な報告を上げさせろ」
補佐官の言葉を聞いていたパトリック・ザラはアスランの姿を見つけると、一言だけ声をかけて、再び視線を戻した。
「少し待て」
「ハッ!」
「ともかく残存の部隊をカーペンタリアに急がせろ!」
「ハッ!」
「浮き足立つな! 欲しいのは冷静且つ客観的な報告だ! フリーダムの行方はどうなった!?」
「ヴェサリウスからの報告通り地上へ降りてからはアラスカで確認されておりますが、それ以降は不明となっております。現場も混乱激しく」
「ううむ。各基地に連絡を取り、フリーダムの行方を追い、可能な限りバックアップをする様に伝えろ」
「ハッ!」
パトリック・ザラは一通り話を終えると、椅子に深く座り込み、ため息を吐いた。
そして、アスランへと視線を向ける。
「父上……」
「なんだ。それは」
「失礼致しました! ザラ議長閣下!」
「状況は認識しているか?」
「スピットブレイクが失敗したという事は理解しておりますが、詳細は……」
「地球軍だ。連中はパナマに戦力を集めながら、アラスカを手薄に見せて、アラスカ基地を防衛戦力ごと自爆させたのだ。結果、突入部隊のおよそ三割が消失した」
「三割……!」
「早い段階で異変に気付いたクルーゼと、フリーダムの行動で、被害は抑えられたが、それでも多大な被害である。故に我らはすぐにでもパナマを落とさねばならん。分かるな」
「はい」
「連中が調子に乗れば、戦火は広がるばかりだ。宇宙への道は全て潰さねばならん。停戦をするにしても、だ」
「停戦……ですか」
「なんだ。不満か」
「いえ。その様な事は!」
「停戦となれば、お前も婚約者とゆっくりと過ごせるだろう。終戦後は彼女の傷を癒してやると良い」
「ハッ! ……しかし、ザラ議長閣下。ラクスの傷というのは」
「ラクス……? 何を言っている。お前の婚約者は……いや、そうか。まだお前には伝えていなかったな。ラクス・クラインは現在お前の婚約者ではない。レノアとの約束もあったからな」
「え、いや! ザラ議長閣下!」
「いや、父で良い。少しだけ親子として話そう」
「はい。父上。その、新しい婚約者というのは」
「うむ。彼女は……まぁ、会えばわかる。直接会って、よく話をすると良い」
「はぁ」
「彼女は現在プラントにとって非常に微妙な立場だ。しかも、戦争で酷く傷付いている。お前が支えてやるのだ。アスラン」
「……分かりました。それで、その方は」
「今は地球に居る。フリーダムに乗ってな」
「フリーダム……ですか」
「あぁ、そうだ。お前にはこれから工廠でX09Aジャスティスを受領し、準備が終わり次第、フリーダムを……彼女を追え。そして彼女とフリーダムを守れ。良いな?」
「……はい」
どこか納得できない気持ちを抱えながらも、アスランは頷く。
そんなアスランを見ながら、パトリックは伝えねばならぬ事を伝える。
「それと、だ。アスラン。お前に大事な事を伝えねばならん。フリーダムとジャスティスについてだ」
「はい」
「X10Aフリーダム、及び、X09Aジャスティスは、ニュートロンジャマーキャンセラーを搭載したМSとなる」
「ニュートロンジャマーキャンセラー!? それは、まさか! セナの!」
「そうだ」
「何故そんなものを! プラントは全ての核を放棄すると!」
「戦争を終わらせる為だ」
「しかし、それはセナの想いを踏みにじる行為だ!!」
「……お前の考えは分かる。だが、セナ嬢もお前と彼女であれば納得するだろう」
「そんな事はあり得ない!」
「とにかくだ。これ以上お前と議論をしている時間は無い。私にもお前にもな。婚約を解消する挨拶をラクス嬢とした後は、急ぎ地球へ向かえ。良いな?」
「……承知いたしました」
アスランは納得できない気持ちを抱えながらも、ラクスに会うべくラクスの家に向かった。
そしていつも変わらぬ庭園の、しかしどこかいつもとは違う雰囲気のクライン邸で、ラクスと対面する。
「ラクス。お久しぶりです」
「えぇ。本当に」
「この度は、こちらの事情で婚約を破棄してしまう事になり、大変申し訳ございません」
「あら」
「……ラクス?」
「あらあら。おかしいですわね。婚約はこちらの事情で破棄したのですが」
「えぇ!? そうなのですか!?」
「はい。私、好きな方が出来まして。その方と共に生きたいと思ったのです。それで、レノア様にご相談させていただいたのですよ」
話が違うと、アスランは頭を抱えながら、頭の中で父を罵る。
しかし、どういう事情であれ婚約は解消となるのだ。であるならば、その様に進めるべきだろうとアスランは考えた。
だが、婚約者では無くなったラクスとどのような会話をすれば良いか分からず、アスランは咄嗟にそのラクスが好きになった人というのを話題に出してみる事にした。
「分かりました。どうやら何かすれ違いがあった様ですね。そちらの件はまた両親に確認します。それで、話は変わりますが、ラクスはまた婚約をされるという事でしょうか?」
「あら。気になりますか?」
正直に言うと、別に興味など無いが、アスランは一応頷いた。
そんなアスランにラクスはクスクスと笑うと、一枚の写真をアスランの前に差し出す。ラクスの家の庭でキラと撮った写真を。
「こちらの方ですわ。美しい方でしょう?」
「……っ! こ、これは!? そんなハズが!」
「何を動揺されているのですか? アスラン。貴方もよくご存知の方でしょう? キラは」
「キラ……? 何を言ってるんです! キラは……あいつは……」
「貴方が殺しましたか?」
「っ!」
「大丈夫です。キラは生きています」
「ぅ、嘘だ! そんなバカな! あいつは……あいつが生きているはずがない!!」
「貴方と同じですよ。アスラン。貴方もあの方に救われたのでしょう?」
動揺し、椅子から立ち上がっていたアスランはラクスの言葉に脱力し、椅子の上に落ちる。
「……セナ」
「アスラン。キラはセナ様の意思と共に戦場へと戻りました」
「セナの、意思」
「貴方はどうされますか? アスラン」
「俺は……」
アスランは未だ迷いの中に居たが、強い意志の灯った瞳でラクスを見据える。
そんな目にラクスは微笑みを浮かべると、椅子から立ち上がり、言葉を残した。
「キラは地球に居ます。フリーダムという名のМSに乗って」
「……」
「お話されたら如何ですか? お友達とも」
「……ラクス」
「では、私も準備がありますので、これで」
笑顔で立ち去ったラクスを見送って、アスランも右手を強く握りしめながら立ち上がる。
そして、工廠でジャスティスに乗り込むと、地球へ向けて出撃するのだった。
「アスラン・ザラ、ジャスティス出る!」
特に本編とは関係のないあとがき
パトリックパッパ「フリーダムのパイロットはキラちゃんに決まったが、ジャスティスはどうするか悩む」
パッパ「せや! ストライクを倒した功績でアスランをパイロットにするで!」
パッパ「自由と正義の象徴で並び立つ二人は、お似合いだとプラントでも評判になるやろ!」
パッパ「これで事実上二人は婚約者って訳や! 他の議員が文句言ってくるかもしれんが! やったモン勝ちや! ワイはやったで! レノア!」
パッパ「これで孫は確定した様なモンやし。後は平和な世界を作るだけで、孫と義理の娘と愛妻の三人に囲まれた最高の余生を過ごせそうや!」
パッパ「そうと決まれば、さっさと平和にせな!」
パトリック・ザラ「ジェネシスを使うぞ!」
パトリック・ザラ「照準入力開始、目標、北米大陸東岸地区!(勝ったな。ナチュラル共)」
ZAFT大勝利! 希望の未来へレディ・ゴー!