ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ
ドン!
デケデケデケデケ
チャカッツチャカッチャカッ
(第三者視点)
世界中に配信された映像に映しだされていたのは、争いばかりを生み出してきた宇宙空間にて、平和への第一歩が踏み出される瞬間であった。
地球連合軍及び連合国家代表として、デュエイン・ハルバートン、ジョージ・アルスター。
そして、ザフト及びプラント代表として、シーゲル・クライン、レノア・ザラ。
それぞれが穏健派のトップをこの場に呼んだ事から、この会談における両陣営の本気が伺えるというものだ。
さらに、両陣営の停戦会談の立ち合いとしてオーブ連合首長国ウズミ・ナラ・アスハがおり、誰もがこの会談の成功を確信した。
ただ、そう。
何の邪魔も入らなければ……という話だ。
突如として、護衛艦の一つが爆発したのを切っ掛けにして、艦隊のあらゆる場所で艦が爆発しながら、宇宙のゴミとなって消えてゆく。
それはザフト、連合関係なく、全ての艦をターゲットにしている様だった。
そして、中継カメラの映像に謎の流星が映った瞬間に映像は途切れた。
その映像を見ていた世界中の人々は、何が起きたのかその詳細を知る事は出来なかったが、ただ一つ理解出来た事があった。
それは、終わろうとしていた地球・プラントの戦いが終わっていないという事だ。
むしろ今まで以上に、激しくその争いが発展してゆくだろうという事も予感させるのだった。
故に、連合もザフトも、これからも続いてゆくであろう争いの準備をする為に動き始めるのだった。
そして、それはオーブに居るキラ達も同じであった。
「キラ!」
「……カガリ」
「お前、中継!」
「うん。見てたよ。残念だけど、まだ戦争は終わらないみたいだ」
「キラ……お前、大丈夫か?」
「大丈夫だよ。それに、僕よりカガリの方が心配だよ。ウズミさんの事」
「その件か……大丈夫。とは言えないが、それでもまだ何も決まった訳じゃないからな」
「そっか」
「それに、私はこれから宇宙に上がるつもりだ。クサナギでな。キラは……」
「うん。僕も行くよ。この戦争を止める為に」
そして、キラはそこまで話してから後ろへ振り返り、先ほどまで話しをしていたアスランと、ディアッカ、ニコルを見据える。
「俺も当然行くぞ。キラ」
「そうですね。このまま見ているだけなんて出来ません」
「まぁ、そうだよな。キラちゃんを一人には出来ないってな」
ディアッカは場を明るくするような笑顔で、拳を握りしめて覚悟を決めているキラを抱き寄せた……が、直後にアスランの手でキラから引き離され、床に倒されて拘束されてしまった。
「あだっ! なにすんだ!!」
「キラに軽々しく触れるな」
「お前のじゃないだろうが!」
「キラは俺の大切な妹だ。キラの相手は俺が見極める」
「うぉぉお、いてぇ! いてぇって! 腕をねじるな!」
「アスラン。ディアッカも。遊んでいる状況じゃないんですよ?」
「お前には、これが遊んでいる様に見えるのか!? ニコルッ!」
「えぇ」
「おまっ! あだだ! 分かった! 分かったから手を離せ! アスラン!」
「二度目は無いからな」
アスランはディアッカに吐き捨てる様に言うと、ディアッカから離れてキラの傍に立つ。
「もう、アスラン」
「助けるのが遅れたな。すまないキラ」
「そっちじゃないでしょ。ちゃんとディアッカさんに謝って」
「何を謝れば良いんだ?」
「まったくもう」
キラはしょうがないなぁとばかりに笑うと、床に転がっているディアッカを助け起こしてカガリに視線を戻した。
「はぁ……なんかお前らを見ていると悩んでいるのがバカみたいに思えてきたよ。とにかくお前らも行くんだな?」
「うん。ウズミ様やハルバートン提督。それにフレイのお父さんを助けなきゃだし。レノアさんも。ね」
「そうだな。すまない。キラ」
「気にしないでよ。レノアさんには沢山お世話になったし。僕だってもう一人のお母さんくらいには思ってるんだからさ」
「そうか。助かるよ」
キラはアスランに微笑んで、アスランもそんなキラの笑みに穏やかに笑う。
それは確かに昔、月で二人が……いや三人が生きていた時にあった空気であった。
カガリとキラ達が話をした翌日。
アークエンジェルとクサナギは停戦会議が行われていた例の宙域へ向かう為に、宇宙へ向かう準備をしていた。
しかし、不意に聞こえてきたアラートにキラとアスランはそれぞれフリーダムとジャスティスで出撃する。
『でも、所属不明機なんて……』
「油断するなよ。キラ」
『うん……気を付けるよ』
アスランはキラと通信を繋げながら、アークエンジェルの発進を確認しつつ、海上を突き進む二機のMSに意識を向ける。
それは騎士の様な姿をしたMSであり、一見するだけではどこの所属か分からない機体であった。
オーブも迎撃に艦隊やMSを出撃させているが、所属不明機は他にも居るらしく、そちらの対応で手一杯であり、アークエンジェルへと向かっている二機は防衛網を抜けてきた機体なのだろうと推察出来た。
「来るぞ!」
『うん!』
アスランは真っすぐにこちらへ向かってくる機体に向かってビームを撃つがそれはかわされてしまい、ひとまず自分へと向かってくる白い機体を迎え撃つ。
「くっ、早い!」
『……貴様が、アスラン・ザラか』
「俺の事を知っている!?」
『当然だろう! 何も知らず、彼女に触れる痴れ者め! 貴様はここで落とす!!』
「彼女……? まさかキラか!!」
アスランは黒い機体と格闘戦をしているキラを一瞬見るが、その反応に、白い機体の主は怒りのままに声を荒げた。
『ふざけるな! この期に及んで誤魔化そうとするとは、その罪、赦し難い!』
「何!?」
『今はそうやって図に乗っていればいい! ここで貴様を落とし、ラクスも、そしてセナ様も私のものにさせて貰う!』
「ラクス!? それに、セナだと!?」
『貴様! 貴様の様な者が! ラクスを、セナ様を呼び捨てにする事など、許しがたい! 彼女たちは混迷してゆく世界を導く女神となる存在なのだ! 争いの絶えぬ世界で彼女たちと、私が世界の希望となる!』
「セナもラクスも争いなど望んでいない! 彼女たちが願っているのは平和な世界だ! だから俺たちは平和な世界を作る為に宇宙へ行くんだ! 邪魔をするな!」
『余計な事を! 停戦だと!? このまま戦争が終わっても、人類は愚かなまま変わる事はない。もっと人類を追い込まなくてはデスティニープランは完璧な物にならん!』
その言葉にアスランは停戦会議で起こった惨劇の理由を理解した。
「……まさか、お前たちが、停戦会議を、平和を願う人々を……母上を!!」
『フン。愚かなナチュラルや、世界の情勢も分からぬコーディネーターがいくら死のうが! 必要なのは限られた人材だけで良い! だが、その未来に貴様は不要だ! アスラン・ザラ!』
怒りが、激しい怒りがアスランの中に湧き上がる。
『だが、安心しろ。貴様が死した後も、私がラクスやセナ様を守り導くのだ! それに……向こうの機体。白い機体に乗っているであろうキラ・ヤマトもな。出来損ないではあるが、価値はある。あの少女には次なる世代を産む力があるからな。我らが上手く利用してやろう! さぁ、落ちろ! アスラ「ふざけるな!! お前たちの好きにさせてたまるか!!」っ!?』
アスランは頭の中で何かが弾けた様な感覚を受けて、白い機体の斬撃をかわすと、至近距離でリフターのビームを叩き込み、そのまま怯んでいる機体を海に叩き落とした。
そして、追撃のビームライフルを海に打ち込むと、機体を覆い隠す程に噴き上がった海水の壁へと飛び込んで、その向こう側に居る、今まさにキラが駆るフリーダムへと襲い掛かろうとしている黒い機体へと二本のビームサーベルを振り下ろすのだった。
「うぉおぉおぉおおお!!」
『何っ!?』
一瞬聞こえた通信もそのままに、敵機の両腕を落とすとそのままフリーダムの手を掴み、今まさに走り出したクサナギへと向かう。
『アスラン!?』
「急げ! クサナギに捕まって、宇宙へ行くぞ! 戦争を! 止める!!」
『うん! 分かったよ! アスラン!』
スラスターを全開にして、カタパルトを進むクサナギに捕まったフリーダムとジャスティスはそのままクサナギと共に宇宙へと向かう事になるが、その途中でアスランはキラへと通信を繋ぎ、確認をしていた。
「キラ。大丈夫だったか?」
『え? うん。大丈夫。被弾はそんなにしてないよ』
「そうじゃない。何か言われなかったか?」
『何かって、いや、なんか姫を守る戦女神がどうのっていうのは言われたけど、よく分からなかったから返事出来なくて』
「そうか」
アスランはひとまず安心しつつも、既に見えなくなっているが、マスドライバー近くの海上を睨みつけるのだった。
セナの願いを踏みにじり、止まろうとしていた戦争を再び始めた者たち。
そして、何の偶然か、アスランの親しき大切な人達を狙う者。
明確に敵だと確信できる存在に、アスランは今までにない程に闘志を燃やすのだった。
まぁおそらくガンダムシリーズ、コズミック・イラ履修済みの方は全員分かってた戦争継続。
悲しい。
という訳で、『暁の宇宙(そら)へ』です。
SEEDの地上最後の盛り上がりにして、最高の盛り上がりである『暁の宇宙(そら)へ』の名場面まさかの全カットでございます。
マジィ?
いや、本当は色々と入れようと思ったんですけど。
・連合3機との戦い(撤退済み)
・マスドライバー、モルゲンレーテの自爆(する必要なし)
・ウズミ様の「そなたの父で、幸せであったよ」(このセリフは良いんだけど、余計な事を喋るので、話をさせられない)
・お父様ぁぁあ!!(ウズミの遺言無いので)
・一応大分先出しキャラ出したけど、流れで書いてたらブチ切れアスランが全部倒しちゃってクサナギファイト一発(なし)
・ED(小説なので)
という事情で全カットです。
悲しい。
いやー。でもカガリスキーの私としては、この回ハチャメチャ好きなんですよ。
一点、いや二点くらい許せん要素ありますけど。
何で双子って明かしたねーん! とか、自爆するのは良いけど、自決は要らないのでは?
とか。
ちなみに初期構想では、自爆しようとするウズミ様にセナが「生きる方が戦いだ!」という娘の名台詞を父親に叩きつける展開を用意してたんですけど。
ちょっと大気圏を行ったり来たりしないといけない感じだったので、諦めました。
いや、でも今書きながら思ったんですけど。
もしかして、この自爆があったからカガリはアスランに生きる方が戦いだって言ったんですかね。
……まさかね。
それだとお父様がカガリの中で大分アレになってしまう。
忘れよう。うん。
あ、そうそう!
最近、いっぱい感想もらえて、ハチャメチャ嬉しいです!
ありがとうございますっ!
やっぱ話するのって楽しいなぁ。
という気持ちで毎日ニッコニコですわ。
別に一人で書いてても気にならないけど、それはそれとして感想貰えるのは嬉しいもんね。
これだけの為にSNS始めようかと思っちゃうくらい。
んじゃ! また明日ー!
明日は久しぶりにセで始まってナで終わる人が出そうな気がしますわ。