ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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本日4回目の行動

てててーてて
てててーてて
てててててー
ててててててててー
てて!
てててててっててってててー


PHASE-56『怒りの日』(前編)

(第三者視点)

 

 

 

それはまさに終末の光と言っても差し支えのない最悪の光であった。

 

ヤキン・ドゥーエの後方から放たれたジェネシスの一撃は、地球軍艦隊の約四割を消失させ、地球軍は愚か、三隻同盟、そしてザフトの軍人ですら驚愕させる。

 

そして、その絶望が誰よりも深かったのは他でもないホープに搭乗していたセナであった。

 

「そんな……どうして……なんでっ! なんで!!」

 

セナはモニターを叩きながら、その現れてしまった。最悪の兵器に怒りをぶつける。

 

今まで一度だって兄に頼んだ事で駄目だった事はない。

 

しかし、その約束は破られた。最悪のタイミングで。

 

そして、呆然としているセナにパトリック・ザラの声が届く。

 

『我等勇敢なるザフト軍兵士の諸君』

 

その声はこの宙域全てに向けられている様であった。

 

『傲慢なるナチュラル共の暴挙を、これ以上許してはならない。プラントに向かって放たれた核、これはもはや戦争ではない! 虐殺だ!』

 

「……ぅ」

 

『このような行為を平然と行うナチュラル共を、もはや我等は決して許すことは出来ない!』

 

その声を切っ掛けとして、怒りに震えるザフト兵たちは、その怒りのままに逃げてゆく地球軍へと銃口を向ける。

 

「駄目! そんな! 逃げている人を撃つなんて!」

 

『セナ嬢。危険です。こちらへ』

 

『議長がお待ちです』

 

「離して! 離してください!! 駄目! もう、こんな! 悲しみは……」

 

セナの祈りは、いつの間にか周囲を囲んでいたザフトのMSによって阻まれた。

 

そしてモニターの向こうでは、多くの命が悲鳴と共に消えてゆく。

 

戦う意思も持てず、ただ生きたいと願う命が、一つ、また一つと怒りの中に飲まれてゆくのだ。

 

「わたしはっ、知っていた……知っていたのに……!」

 

セナの嘆きは誰にも届かず、機体はヤキン・ドゥーエへと運ばれてしまうのだった。

 

 

 

コックピットから降りたセナは大歓声に迎えられ、そのまま多くの人に涙と共に感謝を告げられる。

 

当然だろう。

 

フリーダムやジャスティスが最終的には全て撃ち落したとはいえ、最初からたった一人で守り続けていたのは誰よりも小さな少女なのだ。

 

まだ若い少女の兵士はセナを抱きしめて、「お母さんを守ってくれてありがとう」とセナに告げる。

 

そう。セナは確かに多くの命を守った。

 

だが、それと同時に、ジェネシスによって多くの命を奪った存在であると自分を認識していた。

 

「セナ」

 

そんなセナを一人の男が迎えに来た。

 

そう。仮面の男。ラウ・ル・クルーゼである。

 

「……ラウ兄さん」

 

「さぁ。ザラ議長がお待ちだ。皆。気持ちは分かるがな。先に話をさせて貰っても構わないかな?」

 

クルーゼの言葉にその場は解散となり、セナはクルーゼに連れられてヤキン・ドゥーエの指令室へと向かう。

 

その途中でセナは止まり、クルーゼを強く見据えた。

 

「……兄さん」

 

「恨んでいるだろうな。セナ。しかし、これも仕方のない事だ」

 

「何が、仕方無いんですか!! こんな、こんな事!」

 

「戦争を終わらせる為だ。セナ」

 

「戦争は終わるはずだったんです! 核を止めて、三隻同盟に平和の使者が乗っていて、それで!」

 

「それで? 停戦して、何が生まれるというのかね?」

 

「何がって」

 

「平和が生まれると本気で信じている訳ではあるまい。生まれぬよ。平和など。戦争が止まっても次の戦争の準備が始まるだけだ」

 

「それは……!」

 

「セナ。君が思う以上に人は愚かなのだ。故に、滅ぼさねばならない。君を慈しむ事の出来る者以外の全てを」

 

「そんな!」

 

「あぁ、安心したまえ。カリダさんもハルマさんもプラントに居る。いざとなれば私も出よう。そして、後は地球を撃ってこの戦争は終わる」

 

「ち、地球を、撃つ!? あの場所には戦う人は居ません! みんな、ただ必死に今を生きているだけで」

 

「あぁ、そうだろうな。だが、戦争は根本を叩かねば終わらない。地球、月、そして地球軍。残るのは未来を担う君とキラを崇める、崇めなくては未来を作れないコーディネーターだけで良いのだよ」

 

「そんな事!」

 

「させぬと喚いても、もはや君に出来る事はない。ジェネシスは内部に仕掛けがあってな。外部からの操作で発射を止めようとすれば、地球を撃つ様にプログラムされている」

 

「……そん、な」

 

クルーゼは崩れ落ちるセナを抱き上げると、そのままヤキン・ドゥーエの指令室へ向かうのだった。

 

そして、パトリック・ザラに声を掛ける。

 

「ザラ議長閣下。お連れしました」

 

「うむ。久しいな。セナ嬢。覚えているかね?」

 

「……パトリックおじさま」

 

「あぁ。そうだ。懐かしいな。だが、まずは礼を言わせてくれ。プラントを守ってくれてありがとう。セナ嬢」

 

「……いえ」

 

「後少しで戦争は終わる。アスランもキラ嬢をしっかり守っている様だし。ひとまずは良い。どの道、停戦など夢の話であったのだ」

 

「パトリックおじさま。お願いです! ジェネシスを撃たないで下さい。私が、核ミサイルは全て止めますから」

 

「そのようなことをせずとも二射目で全て終わる。我等の勝ちだ」

 

「まさか地球を!?」

 

「月基地を討たれてもなお奴等が抗うとなればな」

 

セナはその言葉にパトリックの覚悟を感じて、項垂れた。

 

そして、そんなセナを椅子に座らせて、最終決戦への準備が進められてゆく。

 

「次が最後の防衛だ。全軍に通達。ジェネシスの発射まで持たせろ」

 

「では私も出ましょう」

 

「あぁ。クルーゼ。新型を受け取って行け。可能であれば、フリーダムのパイロット。キラ・ヤマトもここへ連れてこい。もはやあの子達に戦場で出来る事は何もない」

 

「ハッ!」

 

クルーゼはパトリックの指示を受け、指令室から出てゆく。

 

セナもその背中を追って、出ていこうとしたが、特務隊のユウキ隊長に止められてしまい、動くことが出来ないのであった。

 

 

 

セナの気持ちを置き去りにして、地球軍は再度の総攻撃に出ようと月からの増援を呼び、艦隊を立て直していた。

 

「ああそう! そうだよ! ったく冗談じゃない! これは今までのたくたやってたあんた達トップの怠慢だよ!」

 

「艦長。チャーチルより救援要請です」

 

「解った。すぐに向かうと返信しろ」

 

「おい! ふざけたこと言うな! 救援だぁ!? なんてこの艦がそんなことすんだよ!」

 

「アズラエル理事! しかし……!」

 

「無事な艦は直ぐにも再度の総攻撃に出るんだ!」

 

「っ!」

 

「そんなことより、補給と整備を急げよ!」

 

「そんな! 無茶です! 現在我が軍がどれだけのダメージを受けているのか、理事にだってお解りでしょう!」

 

「月本部から直ぐに増援も補給も来る! 君こそ何を言っているんだ! 状況が解ってないのは君の方だろうが! あそこに! あんなもの残しておくわけにはいかないんだよ!」

 

アズラエルは叫びながら、モニターに映る狂気の兵器を指さした。

 

「何がナチュラルの野蛮な核だ! くっ……あそこからでも地球を撃てる奴等のこのとんでもない兵器の方が遙かに野蛮じゃないか。そしてもう、いつその照準が地球に向けられるか解らないんだぞ! 撃たれてからじゃ遅い! 奴等にあんなもの作る時間与えたのはお前達軍なんだからな! 無茶でもなんでも絶対に破壊して貰う。あれとプラントを……地球が討たれる前に!」

 

アズラエルの頭に浮かぶのは愛すべき家族だ。

 

セナの帰りを待ち、祈っている愛娘。そしてそんな娘と共に自身の安全も祈っていると言っていた妻。

 

彼女たちの笑顔が頭の中に浮かぶ。

 

例え、ここで地球軍が壊滅しようとも、守るべきものを全て守らなくてはいけない。

 

そう思い、アズラエルは怒りのままに突き進もうとしているのだった。どこまでも。




アニメが面白すぎる。
この終盤の話は本当に何度見ても面白い。
いや、人が死んでるのに面白いとか言ってるのはサイコパス感ありますが。

なんだろう。面白いんですよ(語彙力

SEED編本編終了した辺りで、テンポの関係から排除した話を、DESTINY始まる前に書くかどうか?

  • そもそも書かない。本編のみで良い
  • ハインラインがストーキングする話
  • ユーレンとヴィアがセナを助け出す話
  • アスカ一家と出会って同居する話
  • セナ、キラ、アスランの月日常回(虚無)
  • アスランVSクルーゼ(本人不在)の兄対決
  • ユーレンの12人の娘計画
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