ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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本日5回目の行動



PHASE-56『怒りの日』(後編)

(第三者視点)

 

 

 

三隻同盟はジェネシスが撃たれてからすぐに撤退し、地球軍が動いたら動ける場所で待機していた。

 

その中で行われた会議では、ジェネシスの解析を行っていたエリカの話があり、皆の中で、破壊しなくてはいけない兵器だと意識を合わせる。

 

「撃ってくると思いますか? 地球を」

 

「……」

 

「強力な遠距離大量破壊兵器保持の本来の目的は抑止だろ。だがもう、撃たれちまったからな。核も、あれも。どちらももう躊躇わんだろうよ」

 

バルトフェルドの言葉に、皆が顔を伏せる。

 

そして、さらにバルトフェルドは話を続けた。

 

「戦場で、始めて人を撃った時、俺は震えたよ。だが、直ぐ慣れると言われて確かに直ぐ慣れたな」

 

「あれのボタンも核のボタンも同じと?」

 

「違うか? 人は直ぐ慣れるんだ。戦い、殺し合いにも」

 

「兵器が争いを生むのでしょうか? それとも人の心が」

 

ラクスの悩み、迷う言葉にキラがラクスの肩に手を乗せながら決意を口にする。

 

「核もあの光も、絶対に互いを討たせちゃ駄目だ」

 

「……キラ」

 

「そうなったら、全てが遅い」

 

「あぁ、そうだな。まだ間に合う。俺たちは」

 

「うん」

 

もはや手遅れかと苦しむラクスにキラはまだ大丈夫だと伝え、アスランも同じく頷くのだった。

 

そう。まだ諦めるのは早すぎる。

 

出来る事はまだあるのだと。

 

そして、そんな強がりに近いキラの言葉にバルトフェルドは懐かしい物を思い出す様に口を開いた。

 

「前に、バナディーヤでお前さんやセナと話した時の事を覚えてるか?」

 

「……はい」

 

「あの時、俺はあの子に聞いたんだ。どうやったら戦争を止められるかってな。そしたら、真面目な顔でこう言ったんだよ」

 

バルトフェルドは笑いながら、その言葉を告げる。

 

「『例えば、プラントのラクス様の様な方が中心となって、地球軍やザフトから人が集まり、第三勢力として、両軍の正面衝突に介入して、絶滅戦争だけは回避して、両軍を疲弊させて停戦へ』ってな。まったくどんだけ先の未来が見えているんだか」

 

「しかし、セナ様は確かに仰ったのですね。これで戦争は終わると」

 

「あぁ。自信満々にな。皆の衆。我らがセナ嬢の希望だそうだ。これは頑張らないとな!」

 

「そうですね」

 

茶化した様なバルトフェルドの言葉にキラは僅かに笑みをこぼしながら返し、頷いた。

 

そして、心の中で静かな決意をする。

 

そう。あの時は流していたが、確かにセナは言っていたのだ。

 

自分は三隻同盟に参加『出来ない』と。

 

それは自分が途中で死ぬからだと思っていたが、違う。

 

セナは自分が例え生きていたとしても、参加するつもりが無いと言ったのだ。

 

それは罪人だと思っているからか。もしくは……この戦場で死ぬつもりだからか。

 

どちらにせよ。キラにとって許せる事ではない。

 

「アスラン」

 

「どうした?」

 

故にキラはブリッジを離れ、移動している最中にアスランにお願いをするつもりだった。

 

「セナを見つけたら、無茶しない様にアークエンジェルに引っ張ってきて。アークエンジェルにはフレイが居るから」

 

「あぁ。任せろ」

 

そして、二人が拳をぶつけ合っている最中に艦内放送が流れる。

 

『地球軍艦隊、進撃を開始します』

 

『全艦発進準備、繰り返す、全艦発進準備』

 

その声を聴いて、アスランとキラはそれぞれの機体へ急ごうとするが、キラを引き留めたのはラクスであった。

 

キラはそれに驚きながらも、アスランとカガリと別れ、ラクスに向き直る。

 

「キラ!」

 

「ラクス」

 

「これを……」

 

ラクスは指輪をキラに託すと指輪を握るキラの手を両手で握った。

 

「私、まだキラとお話したい事が沢山あるのです」

 

「……うん。僕もある。その、色々と」

 

「……はい」

 

「だから」

 

キラはラクスの頬に軽くキスをすると、驚くラクスから離れて微笑んだ。

 

「帰ってきたら沢山話をしよう」

 

「はい。お待ちしております。セナ様と共に、帰ってきてください」

 

「うん。行ってくるよ。じゃあ、ラクスも気を付けて」

 

「……キラ」

 

祈る様に両手を胸の前で握り合わせて、ラクスは静かに目を閉じた。

 

キラに渡した母の形見がどうか、キラを守ってくれる様にと。

 

 

 

そして、ラクスとキラが話をしている間に、先へ行ったアスランとカガリも言葉をかわしていた。

 

「アスラン」

 

「なんだ?」

 

「あー。いや、なんだ……今度は私も出られる。パーツのまま持ってきたストライクルージュがどうにか間に合った」

 

「はぁ!?」

 

「じゃあな。それだけだ」

 

「ちょ、ちょっと待て! カガリ!」

 

「え?」

 

アスランはクサナギへ帰ろうとするカガリを引き留めると、振り向かせた。

 

「出るって……ストライクルージュ!?」

 

「なんだよ! モビルスーツの訓練は受けている。アストレイの連中より腕は上だぞ」

 

「いや、けど!」

 

「出来ること、望むこと、すべきこと。みんな同じだろ? アスランも、キラも、セナも、ラクスも……私もさ」

 

「カガリ……」

 

「戦場を駈けても駄目なこともある。だが今は必要だろ? それが。一機でも多く戦力が居る」

 

「……」

 

「ったく! そんな顔するな。私よりお前の方が全然危なっかしいぞ?」

 

「えぇ!?」

 

「死なせないからな。お前。死んだら解決する事なんて何も無いんだぞ。必死に、足掻いて、生きろ」

 

「……カガリ」

 

「それにな! セナやキラ。あんなに手のかかる妹たちを私一人に任せるつもりか!? お兄ちゃん。なんだろ。お前は!」

 

カガリはアスランの背を叩き、少年の様に笑う。

 

「まったく。カガリには勝てないな」

 

「当たり前だ。私はお姉ちゃん。だからな。なんだ? お前も弟にしてやろうか?」

 

「勘弁してくれ。これ以上妹が増えるのはごめんだ」

 

「おい! それはどういう意味だ! 私の方が生まれは早いんだぞ!」

 

「言っている事がキラと同レベルだな」

 

「なにおう!?」

 

「カガリ」

 

ふざけて、気の抜けた会話をしていた二人だったが、不意にアスランが真面目な顔でカガリを見据える。

 

「死ぬなよ」

 

「当たり前だ」

 

そして、二人は戦友らしくこの場を離れ、それぞれの場所へと向かうのだった。

 

 

 

三隻同盟は宇宙空間を進み、遂にその時が来た。

 

『オレンジ25、マーク12、アルファに、ドミニオンです!』

 

『MS。発進して下さい』

 

『全艦、モビルスーツ発進!』

 

『ムウ・ラ・フラガ、ストライク、出るぞ!』

 

『ディアッカ・エルスマン、バスター、発進する!』

 

『ニコル・アマルフィ、ブリッツ、出撃します!』

 

『ストライクルージュ、いくぞ!』

 

『アスラン・ザラ、ジャスティス、出る!』

 

「キラ・ヤマト、フリーダム、行きます!」

 

そして、歌姫は再度平和の歌を歌う。

 

世界を平和にしたいという願いを形にするために。

 

『ミーティア、リフトオフ!』

 

「……今度こそ、全てを終わらせる!」

 

キラは力強く操縦桿を握りしめて既に始まっている戦場へとミーティアの加速力でその名の通り流星となって駆ける。

 

愛する妹の様に。

 

一人でも多くの命を助けたいという願いを胸に。

 

ただ、今ひたすらに前を見て進むのだ。




呪われた指輪がラクスからキラに渡りました。
劇場版見た後だと、そんな指輪さっさと捨ててしまえと思うけれど。
この時点ではただの形見ですからね。

形見を呪いのアイテムにするな。捨てずらいから。

でもこのアイテムのお陰でなんか良い感じの雰囲気になったし。
キララクを成したアイテムともいえる。

ちなみに、この時点でキララクは恋愛感情バチバチですが。
アスカガはまだ戦友です。
だって! 何も、何も無かったから!

むしろアニメ見てて、なんでここで好きになったんや?
いや、アスランサイドに好意があるのは分かるけど……??
って感じで、上手く飲み込めなかったので、DESTINYまでお預けです。

SEED編本編終了した辺りで、テンポの関係から排除した話を、DESTINY始まる前に書くかどうか?

  • そもそも書かない。本編のみで良い
  • ハインラインがストーキングする話
  • ユーレンとヴィアがセナを助け出す話
  • アスカ一家と出会って同居する話
  • セナ、キラ、アスランの月日常回(虚無)
  • アスランVSクルーゼ(本人不在)の兄対決
  • ユーレンの12人の娘計画
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