ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
てててーてて
てててーてて
てててててー
ててててててててー
てて!
てててててっててってててー
(第三者視点)
戦場は今まさに混沌の中にあった。
エターナルから通信でザフトへと訴えかけるラクスは必死にその願いを口にする。
「ザフトは直ちにジェネシスを停止しなさい」
「ぇぇぃ! 取り舵20!」
「核を撃たれ、その痛みと悲しみを知る私達が、それでも同じことをしようというのですか? 討てば癒されるのですか?」
しかしその声は、怒りに飲み込まれた者たちの耳には届かず、ただ、消えていくばかりだ。
「同じように罪無き人々や子供を。これが正義と? 互いに放つ砲火が何を生んでいくのか、まだ解らないのですか!?」
そして、叫ぶ。
「まだ犠牲が欲しいのですか!?」
だが、やはりその言葉は誰の心にも……届かない。
そして、そんなエターナルに一機のMSが今まさに世界の憎悪を宿しながら近づいてきていた。
「キラの事を想ってくれて、嬉しいよ! ラクス・クライン! だが、ジェネシスを破壊される訳にはいかんのでな!!」
クルーゼはドラグーンシステムを展開し、エターナルとクサナギの火器、推進システムを狙いながら攻撃を放つ。
何とか推進システムを守る事は出来たが、多くの火器を破壊されたエターナルやクサナギはジェネシスへと攻撃を仕掛ける事が出来なくなってしまった。
ラクスはモニターに映る黒いMSプロヴィデンスを睨みつけながら、悔し気に声を漏らした。
ここで終わってしまうのかと。
最後にキラやセナに会いたかったと。そう心に絶望を抱いた瞬間、彼方より閃光が走り、クルーゼのプロヴィデンスをエターナルから引き離していった。
「フリーダム!!」
「キラ!」
キラは、ラクスの危機に、頭の中で何かが弾けた感覚のままミーティアの加速と火力を使って、プロヴィデンスへと迫ると、そのまま戦闘に入った。
しかし、プロヴィデンスが作り出す雨の様なビームの攻撃は、ミーティアを少しずつ破壊してゆき、遂には全て破壊されてしまうのだった。
フリーダムで何とかビームをかわし続けるキラは、どうにか状況を好転させようと、戦場を走り回る。
だが、そんなキラをさらに追い詰める様にプロヴィデンスから通信が入るのだった。
『もう諦めたまえ。キラ』
「ラウ兄さん!? その機体に乗っているのは、兄さんなの!?」
『あぁ、そうだ。私だ。君とセナの兄。ラウ・ル・クルーゼだ』
「どうしてラウ兄さんが、ラクスを襲うのさ!!」
『殺す気はない。ただ、ジェネシスを守っているだけだ』
「ジェネシスなんて守って!! あれは人をいっぱい殺す兵器なんだよ!」
『故に撃たねばならない。人の欲望を!』
「なっ!」
『滅びるべきなのだ! キラやセナや私の様なモノを生み出してしまったこんな世界は!! 滅びなくてはならない!』
「どうして!」
『これが定めだ! 愚かな者たちが知りながらも突き進んだ道だろう!』
「なにを!」
『正義と信じ、解らぬと逃げ、知らず! 聞かず!』
「くっ」
『その果ての終局だ! もはや止める術などない! 諦めろ! キラ!!』
クルーゼは叫びながら、フリーダムの武装を狙いドラグーンシステムを使ってビームを乱射する。
キラはそれをかわしながら、一つまた一つとドラグーンをビームで撃ち抜いて落としてゆく。
だが、クルーゼの言葉にはほとんど言い返す事が出来なかった。
『そして滅ぶ、人は!滅ぶべくしてな!』
「そんな事!」
それはキラの中でも、どこかクルーゼの話が理解できてしまうからかもしれない。
だが、それでも。キラはそれでもと叫ぶのだ。
「そんな、兄さんの理屈!」
『それが人だよ。キラ!』
「違う! 人は……人はそんなものじゃない!」
『ハッ! 何が違う! 何故違う!』
「く」
『この憎しみの目と心と、引き金を引く指しか持たぬ者達の世界で!』
「……」
『何を信じ、何故信じる!?』
「セナは! ラクスは違う!!」
『あぁ、そうだろう。そうだろうとも! だからこそ彼女たちは傷ついているのでは無いのか!! どれだけ言葉を掛けようと、祈ろうと!! その願いは踏みにじられてきた!!』
「うぅ……」
『まだ苦しみたいか! いつか! やがていつかはと! そんな甘い毒に踊らされ一体どれほどの時を戦い続けてきた!? 苦しみ続けた先に、望む未来などない!!』
キラは、悔し気にプロヴィデンスを、その向こう側に居るクルーゼを睨みつけた。
そう。キラにとってクルーゼは最も信頼できる兄だ。
幼い頃しか一緒に居る事は出来なかったし。いつも出掛けてばかりだったが、たまに帰ってくればとても深い愛情でセナとキラを包んでくれた人である。
だからこそ、こんな風に歪んでしまい。
世界の真実を叩きつけて、否定して、地球に向かってジェネシスを撃とうとしている。
それが許せず、許せないが、それ以上に酷く悲しかったのだ。
だから、キラは、フリーダムの銃口を向けながら、どうにかして兄であるクルーゼを止める手段は無いか考え続けるのだ。
キラとクルーゼが争っている頃。
アスランはカガリと共にヤキン・ドゥーエの中枢へ向けて突撃していた。
危険は多いが、時間の無い戦場でアスランが出した結論は父であるパトリックを説得する事であったのだ。
そして上手い事、内部へと入り込んだアスランはカガリや護衛と共に、ヤキン・ドゥーエの内部へと進み、そして指令室の中に飛び込んだ。
銃を構え、パトリックの姿を探す。
「何をしている! 急げ! これで全てが終わるのだぞ!」
「議長! この戦闘、既に我等の勝利です。撃てば、地球上の生物の半数が死滅します。もうこれ以上の犠牲は……」
そして、アスランがちょうど目撃したのはパトリックが特務隊の隊長であるユウキを撃った瞬間であった。
口数は少ないし、言葉も足りない父であったが、それでもアスランは父を尊敬し、こんな事態になっても言葉で何とかなると信じていた。
しかし、現実は今まさに目の前にあった。
アスランが現れた事で銃口が僅かにぶれ、ユウキが撃たれたのは腕であったが、それでも重症には違いない。
「ユウキ隊長!」
「……ぐ、アスラン……ザラか。すまん。君の父を」
「分かっています!」
アスランはユウキに駆け寄りながら、その言葉を聞き、狂気に飲み込まれた父を見据える。
「はぁ……はぁ……奴等が……敵がまだそこにいるのに、何故それを討つなと言う! 討たねばならんのだ! 討たれる前に! 敵は滅ぼさねばならん! 何故それが解らん!!」
「議長! 射線上にはまだ我が軍の部隊が!」
「勝つために戦っているのだ! 皆! 覚悟はあろう!」
アスランは怒りのままにもはや自分すら見えていないであろう父に向かって飛び込んだ。
咄嗟にアスランを撃とうとしたパトリックだったが、その銃は震え、弾が出る前にアスランが弾いた為、放たれた銃弾は指令室の天井へと向かってゆく。
「父上!!」
アスランは、父のみぞおちを殴りつけて、問答無用で意識を奪う選択をするのだった。
「っぁ!」
しかし、パトリックは気絶する前に、執念でアスランの肩を掴むと、震えたまま声を漏らす。
「撃て……ジェネシ……我らの、せかい……奪った、報い」
「父上……!」
アスランは涙を浮かべながら、パトリックの体を掴んだ。
言葉は届かず、父は自分を見る事もなく、ただその心は憎しみに染まっていた。
何がここまで父を狂わせたのか。アスランは自問自答を繰り返しながら、床を殴りつけた。
「クソぉ!」
「アスラン……」
その痛ましい姿にカガリは何も言えず、ただ黙って見守るばかりであった。
SEED編本編終了した辺りで、テンポの関係から排除した話を、DESTINY始まる前に書くかどうか?
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そもそも書かない。本編のみで良い
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ハインラインがストーキングする話
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ユーレンとヴィアがセナを助け出す話
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セナ、キラ、アスランの月日常回(虚無)
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アスランVSクルーゼ(本人不在)の兄対決
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ユーレンの12人の娘計画