ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PHASE-06『いけいけ僕らのヤマト隊長1』

(第三者視点)

 

 

 

コーディネーターというのは遺伝子を操作する事により、身体能力や頭脳などがより優れた状態で生まれる事は周知の事実であるが、それと同時に容姿を調整する事で整った姿で生まれる事もコーディネーターの特徴と言える。

 

さて、そんなコーディネーターであるが、実はその容姿にも優劣に差があり、特別優れた容姿を持つ者はコーディネーターばかりが住むプラントであっても注目の的であった。

 

そう。例えばオープンテラスのカフェで紅茶を飲む元クルーゼ隊の面々などである。

 

「しっかし、キラちゃんがアカデミーで教官をやってるなんて知らなかったぜ」

 

「でもキラさんに教わったら、技能も上がりそうですし。素晴らしい事だと僕は思いますよ」

 

「そうだな。あー。俺もアカデミーでキラちゃんに教わりたかったぜ。今の新人が羨ましいな」

 

「えへへ。そうかな」

 

「お前ら。あまりキラを調子に乗らせるな。コイツの問題行動は俺の所にも報告が上がってきているんだからな」

 

「ぶー。イザークさんはすぐそうやって意地悪言う」

 

「ったく、しょうがねぇ奴だなぁ。イザークは。まだ昔の事根に持ってるのか?」

 

「大人になりましょう。イザーク」

 

「違うわ!! キラが実機で演習をやると言って、何機のジンが壊されたと思う!? 十機だぞ!? 十機!!」

 

「わぁーお」

 

「それは、確かに」

 

「ジンって結構脆いんだね。僕ビックリしちゃった」

 

「舐めるな! ストライクやフリーダムとは違うんだよ! 無茶苦茶な操縦ばかりしおって! 整備班が泣いていたぞ! いったい何をしたらこうなるのかとな!」

 

「いや、こう弾幕の隙間をすり抜けたり、相手の機体を蹴りつけたりって感じ?」

 

「相変わらず見た目に似合わずワイルドだなぁ」

 

「まぁ、キラさんは教官も無しに独自に作り上げた戦闘技術ですからね。しょうがない所はあると思いますよ」

 

「限度があるわ! 馬鹿者!」

 

イザークはキラを怒鳴りつけ、紅茶を飲む。

 

話している内容はアレだが、見た目だけは整っている四人は道行く人が思わず立ち止まって見入ってしまう様な姿であり、特に最近はキラが非常に有名人になってしまった為、余計に注目されてしまうのであった。

 

そして人々の視線に気づいていたディアッカはその視線の原因について、キラに尋ねることにした。

 

「そう言えば、キラちゃんよく許したな」

 

「ん? 何の話」

 

「例の写真」

 

ディアッカの言葉にキラは露骨に嫌な顔を作ると、目を覆い、忘れたいと呟く。

 

「何ですか? その例の写真というのは」

 

「何だ。ニコルは知らないのか。ほら、前の大戦で最高評議会が暴走した結果プラントがヤバかったからな。イメージアップの為に広告を出したんだよ」

 

ディアッカは喋りながら携帯端末を使ってその写真をニコルに見せる。

 

「へぇー。キラさん格好いいですねぇ」

 

「やめて」

 

ディアッカの端末に映っていた写真には、両手を握り合わせ祈りの姿をしているラクスの影武者をしているミーアと、そんなミーアの隣でミーアを守ろうとしているのか少し前に出て左腕を横に伸ばしミーアを庇う姿をしているセナ。

 

そして、そんな二人の前で剣を地面に突き立てながら、隊長服を着て、真剣な眼差しで正面を見据えているキラであった。

 

普段のポヤヤンとした姿は一切なく、ただただ凛々しさを追求している様に見える。

 

これは核ミサイルからプラントを守った姿を示しているというのは有名な話であるが、か弱き姫たちを守る少女騎士の姿に見えるキラに熱烈なファンが出来ているのも、また有名な話であった。

 

「正直忘れたい」

 

「フン。軟弱者め」

 

「ヘン! イザークさんだってアスランと並び立つ写真を撮ってプラント中にばらまかれたら同じ事思うに決まってるよ!」

 

「その程度。仕事ならば俺は何も思わん」

 

この場に居たイザーク以外の全員は絶対に嘘だと心の中で思いながらも、イザークへの思いやりなのか、それは口にせず黙っているのだった。

 

まぁ、騒がれて面倒という事かもしれない。

 

しかし、キラだけは絶対に目に物を見せてやると考え、いつかアスランとのツーショットを撮ってやると良く分からない闘志を燃やすのだった。

 

「いや、まぁキラちゃんもそうなんだけどさ。そっちよりも、よくセナちゃんが露出するのを許したなって」

 

「あぁ、それ? これで少しでも世界が平和になるのならってセナが受けちゃったんだよ。相変わらず騙されやすいというか、何というか」

 

「キラちゃんにそれを言われたらおしまいだと思うけど」

 

「何さ! 僕は騙されやすくなんかないよ!」

 

「そうかぁ?」

 

「へへん」

 

「あぁ、そうだな。キラは騙されやすくなんかない。当然だ。俺も分かっている」

 

「イザークさん!」

 

突如としてキラの肩を持ち始めたイザークにニコルとディアッカは怪しい物でも見る様な目でイザークを見るが、その答えは思っていたよりも早く現れた。

 

「そう。だからこれは騙した訳ではない。そうだな? キラ」

 

「え? 何の話?」

 

イザークは鞄からファイルに入った書類をキラに渡すと、ニヤリと笑う。

 

「えーっと、何々? キラ・ヤマトは再三にわたる忠告も聞かず、貴重なMSを破壊した為、十カ月の給料全額カットとするぅぅうう!!?」

 

「ちなみに貴様のサインもあるぞ。ちゃんとお前は了解している」

 

「いや、だって! これは、何でもない書類だってイザークさん言ってたじゃない!」

 

「あぁ、何でもない書類だ。何でもないただの給料カットの書類だな」

 

「そんな屁理屈! こんなだまし討ちばっかりやってるから、アスランに勝てないんだよ!」

 

「なーんーだーとぉぉおお!?」

 

苦し紛れに吐いたキラの言葉はイザークの地雷を全力で踏みつけ、その上でジャンプし、両足を地面に叩きつけた為、無事、爆発した。

 

そして額に浮かんだ血管をピクピクと震えさせながら、イザークはキラにもう一枚の書類を渡す。

 

「貴様がしっかりと反省しているのならば、許してやろうと思ったが、残念だな! キラ・ヤマト!」

 

「何、これ……は? キラ・ヤマトを本日付で隊長とし、アカデミー卒業生、シン・アスカ、レイ・ザ・バレル、ルナマリア・ホーク、アグネス・ギーベンラートを率いてヤマト隊を結成すること。って、はぁぁああああ!? 僕、軍人なんかやらないからね!」

 

「そうか。やらんか。まぁそれならそれで良いがな」

 

「え? 許してくれるの?」

 

「当たり前だ。ザフトは志願兵だけで構成されているからな。貴様が無理だと言うのならば強要は出来ん」

 

「……そうなんだ」

 

「しかし、そうなった場合、貴様にはジュール家への借金が残る訳だが」

 

「う……は、働いて返すよ。アカデミーとかで」

 

「いや、その必要はない」

 

「どういう事?」

 

「既にセナとは話が付いている。喜べ、キラ。お前の借金を返す為にセナは我がジュール家に嫁ぐ事となった」

 

「はぁぁあああ!! ふざけんな! そんなの僕は絶対に認めないよ!」

 

「お前が認めようが認めなかろうが、これは決定事項だ」

 

「セナの結婚相手は僕より強い人しか認めないから! イザークさんなんて、僕より弱いんだから、絶対に駄目!」

 

「貴様ァ! 良くも言ったな! 来い! シミュレーターで勝負だ!」

 

「良い度胸だよ! ボッコボコのボコにしちゃうから! このロリコン!」

 

「その呼び方は止めろ!!」

 

この後、騒ぎを聞きつけたセナによって二人の争いは止められ、別にジュール家に入る事は構わないというセナの言葉にキラは泣く泣く隊長の仕事を引き受ける事に決めたのだった。




はい。
隊長になりました!
出世して良かったね。

給料もとても増える事でしょう(なお
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