ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
キラはシン達を連れてヴェサリウスに乗り込むと、プラントからやや離れた宙域へと来ていた。
そして、器用にもセナを抱きかかえたままブリッジに来ると、そのままテーブル型のモニターに手を付け、艦長のアデスを呼ぶ。
「アデス艦長。状況どうですか?」
「ハッ。現在問題なく航行しております」
「それは良かった。じゃあ、レイ、シン、ルナ、アグネス。みんなもMSの準備をしようか。そろそろ出撃だよ」
「ハッ!」
「「「はい!」」」
元気の良い子供たちの反応を見て笑いながら、キラはモニターに映る宙域図を見ながら考え事をする。
「ヤマト隊長。何かありますか?」
「いえ。特には。セナも何かある?」
「私が何故ここに居るのか。という疑問を除けば何も無いですね」
「大丈夫みたいです」
「そ、そうですか」
アデスは額に汗をかきながら、とりあえず場を流す。
流石は大戦時にクルーゼという仮面をかけた怪しさしかない男に付き従っていた男である。
ちょっとやそっとの事では揺らがない。
動揺はしているが。
「しかし、こんな宙域に複数の宇宙艦とは……いったいどんな組織なんでしょうねぇ」
「そうですねぇ。セナはどう思う?」
「まぁ、そうですね。前大戦の結果に納得出来ていない過激派はザフトの内部にもかなりいるみたいですし。地球軍にも居るでしょう。その辺りの方がクーデターとか、テロとかを企てている可能性はあります」
「「なるほど」」
「んっ! そろそろ離してください!」
「やだ」
「お姉ちゃん!」
「もう。セナは我儘だなぁ」
キラは暴れるセナを解放し、しょうがない子だとでも言わんばかりにその頭を撫でる。
が、セナはその手を弾くと、宙域図へと視線を落とすのだった。
「しかし、それにしては妙な位置です。確かにプラントからも離れてますが、月からも地球からもコロニーからも遠い。要塞からも距離がありますし。ここまで地球軍が来るのは容易では無いでしょう。プラントの防衛網もありますし」
「まぁ、こうして補足されて我々が向かっている訳ですしね」
「はい。ですから、地球軍とは考えにくいです。この微妙な情勢下でわざわざプラントを挑発する意味も薄い。今は地球軍も忙しいですからね」
「あぁ、独立運動でしたか。確かに。そうですね。しかし、そうなるとザフトの何者かが?」
「うーん。でも、それも考えにくいんですよねぇ」
セナとアデスが二人で会話をしている間にも、キラは暇なのかセナの長い髪を弄って、色々な髪型を作り遊んでいた。
髪型を弄る際に見ている携帯端末はセナが作った特別なもので、地球のフレイや両親、ラクスとも通話やメールのやり取りが出来る優れものだ。
そこでフレイに教えてもらった可愛い髪型を髪の長いセナで試しているという訳なのだが……。
「あの……ヤマト隊長」
「はい? どうかしましたか? アデス艦長」
「あぁ、いや。どうかしたかというか。隊長は話に参加されなくても大丈夫ですか?」
「はい。僕はセナの言う事は全部正しいと思っていますし。アデス艦長もラウ兄さんが頼れと言っていた方なので、何も言う必要は無いかなと」
「はぁ……なるほど」
「お姉ちゃん……。お姉ちゃんは隊長なんですから」
「大丈夫! いざ戦闘になったら僕が出撃して全部倒すよ! まぁ、今回みたいに戦闘がない出撃ならシン達に宇宙の経験を積ませたいからお願いしちゃうけど」
「いや、そうではなくて。お姉ちゃんは隊長さんなのですから作戦立案とかも隊長さんのお仕事ですよ?」
「大丈夫! その辺りはセナに任せて良いってイザークさんもデュランダル議長も言ってたし!」
「……」
そのあんまりにもあんまりな発言にセナは言葉を失うが、言っても仕方がないかとため息を吐きながら視線を戻すのだった。
そして、そんなセナを同情する様な目でアデスは見つつ、かつての上司を思い出し、困った人だと笑う。
「アデス艦長! ヤマト隊長! 目標宙域に到達します!」
「了解。メイリン。MS発進させて」
「はい! MSパイロットはカタパルトへ。シン・アスカ、ザクウォーリア発進スタンバイ……!」
新人オペレーターとして座っているメイリンによって指示はMSパイロットに伝達され、順次宇宙へと出撃してゆく。
それをモニターで見ながら、キラはふむと呟くのだった。
「何かありましたか? お姉ちゃん」
「いや。なんか僕も出撃した方が良いような気がしちゃって」
「シン君たちを信じましょう。頼りにするというのも大事ですよ。そしてイザという時にはお姉ちゃんが出撃する。その方が任せられるシン君達も嬉しいと思います」
「そういう物なのかな」
「はい」
「そっか。なら信じよう。メイリン。シン達に通信を繋いで」
「はい」
「あーあー。聞こえる?」
『『はい!』』
「んー。元気が良いね。じゃあ、この周辺の調査、お願いね。何かあったら連絡して」
『承知いたしました』
『はい!!』
『了解!』
『任せてください!!』
キラは元気よく飛び出してゆく新人パイロットを見ながら目を細めた。
キラの気持ちは未だ戦場から離れてはいない。
何故なら、世界はまだ完全な平和にはなっていないからだ。
守る為に戦う。その大事さを知っているキラだからこそ、何もせず待っているというのは違和感の大きな事だと言える。
「……戦争かぁ」
「お姉ちゃん」
「嫌だね。本当に」
「そうですね」
キラの呟きとセナの言葉にブリッジがしんみりとした空気になるが、不意にヴェサリウスの正面モニターにシンとアグネスの通信が同時に入った。
『『隊長!!』』
「何かあった?」
『それが!』
『ちょっと! 私が報告するのよ! アンタは引っ込んでなさいよ!』
『なんだと! 俺の方が先に見つけたんだからな! 俺が報告するんだ!』
「あー。うん。分かった。レイ。報告出来る?」
『はい。おそらくは前大戦より以前の開発期の物だと思われるのですが、廃棄コロニーを発見しました』
「廃棄コロニー?」
『はい。ただ、その内部に妙な装置があります』
「装置か。データを頂戴」
『はい』
「ありがと。良い報告だったよ。レイ」
『ありがとうございます』
『『レイ!!』』
『ズルいぞ! 俺が報告するハズだったのに!』
『アタシが褒めてもらうハズだったのに!』
ギャアギャアと騒ぎ始めた通信からキラは意識を逸らし、取得したデータをセナに解析して貰う。
「どう? わかりそう?」
「……待って下さい。っ! これは……!」
「どうしたの?」
セナの言葉に何か異常を感じたのか、キラはセナの見ている端末を見て、それの名前を呟いた。
「ゲシュマイディッヒパンツァー……?」
「前大戦で、連合のGAT-X252 フォビドゥンに搭載されていた装置ですね。ビームを屈曲させる偏向装置です」
「しかし、何故その様なモノがこんな宙域の廃棄コロニーに?」
「……」
セナは腕を組みながら深く考え込み、そして一つの仮説をテーブルに映し出した。
「例えばですが、ゲシュマイディッヒパンツァーの特性を活かし、ビームをある決まった方向に曲げる事が出来るとして、巨大なビーム砲を廃棄コロニーの内部に通した場合……どうなりますか? しかも一回ではなく、複数個のコロニーの内部を通すんです」
「そりゃあ、ビームが曲がって……って、まさか!」
「これは……いや、しかし、現実的に可能なのでしょうか?」
「それは試してみないと何とも言えませんが、理論上は可能だと思います、これなら最悪太陽系の外からでも、プラント、地球、月、どこでも狙い撃ちする事が可能です」
「まだ……犠牲が欲しいのか」
セナは知っていた兵器の事を、今まさに知った様に語った後、苛立った様に呟いたキラの手を握った。
全てを明かす事が出来ない申し訳なさを感じながらも、せめて出来る事は全部やって、姉の助けになろうと心に誓うのだった。
はい。
もしかしたら今日はもう一度更新するかもしれないけど。
ワカランス。
気が向けば。
まぁ、明日明後日でどうせ大量更新するので、今夜更新しても誤差ですわね。
という訳で本編の話。
は、まぁ。そこまで語る事無いんですけど。
ヤマト隊の日常って感じですわ。
本編に関わる超大事な話だったりしないから大丈夫だよ!!!!!!
ここで出てきた兵器が本編でも出てくるとかそんな事無いよ!!!!!
はい!!
まさか、また戦争が始まるなんてそんな事