ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
テロリストに襲われてからは、私が平和を訴えれば訴える程、民衆は戦争へと向かうのを見てこの方法を諦めた。
そして、次の方法を考えていた私の前に意外な人物から、意外な誘いが来るのだった。
その人というのが地球連合第8艦隊のデュエイン・ハルバートン准将である。
「やぁ。初めましてだね。救済の天使さん」
「あ、の、いえ。私、その名前はちょっと苦手でして。その、セナとお呼び下さい」
「そうかそうか! はっはっは。ではセナ嬢と呼ばせてくれ」
「……はい」
「それでだね。君の養父にも内緒で君にコンタクトを取ったのはとある頼み事があったからなんだ」
「頼み事ですか?」
「そう。ニュートロンジャマーの無効化装置を作った君に是非、協力して欲しい物がある」
「兵器の開発なら、お断りします」
「おっと。先手を打たれてしまったな! はっはっは」
「閣下! 笑っている場合ではありませんよ!」
「そうだな。しかし、こんなにもハッキリと断られてしまっては笑うしかあるまい」
「閣下! やはりこの様な回りくどい事はせず、徴兵すれば」
「覚悟もなく無理矢理連れてきた人間など何の役にも立たんよ。護ろうとする意思が無くてはな」
「……護る意思、ですか?」
「そうだ。君には我ら地球連合軍の未来を支える柱を作る手伝いをして貰いたいのだ」
「MSはどうあっても兵器でしかありません。兵器は憎しみを産むだけです」
「ほう。知っていたか。なるほど噂に聞いてはいたが、君にかかればどんな頑丈なセキュリティも意味がないらしい」
「まさか!? G兵器開発計画を!? スパイか!?」
私に向かって銃口がいくつも向けられるが、特に逃げるつもりはない。
ここで撃たれれば、ユニウスセブンの人たちも報われるだろうか。
「止めんか。彼女がプラントの味方をするつもりなら、ニュートロンジャマーの無効化装置など作りはしない。あれはユニウスセブンの報復だったのだぞ」
「っ!」
「おっとすまないな。君を責めたつもりは無いんだ。ユニウスセブンの件は我々としても申し訳なく思っている。まさか我が軍にあの様な蛮行をする者が居るとは。嘆かわしいことだ」
「……」
「少し話が逸れてしまったな。それで、君に作ってもらいたい物の話だが、確かに私が君に作ってもらいたいのは、兵器だ。MSという新時代の兵器になる。しかし、私はこのMSこそ、平和を作る為に必要不可欠であると考えているのだ」
「どういう意味でしょうか」
「今の連合軍はザフトに押されている。数で圧倒しているにも関わらずだ。その理由は分かるね」
私は小さく頷いた。
「うむ。しかし、このまま押され続ければ、地球連合軍は再び禁じられた刃を取り出すだろう。これしか手段が無いのだから仕方がないと言いながら、平和のためと叫びながらだ」
「っ、核……ミサイル」
「そうだ。あんな物はもはや戦争ではない。戦う意思も覚悟もない人間だけを殺す兵器など、あってはならぬ」
「その最後の一線を越えない為に、MSが必要であると?」
「あぁ。MSという巨大な人型の守護神は、人々の希望となるだろう。これがあれば戦える、守れると」
「しかし、それではいつまで経っても戦争は終わりません!」
「終わるさ」
「どうやって!!」
「戦争というのは酷く世界を疲弊させる物だからだ。武器も食料も人も急速に消費されていく戦争など長く続ける事は元来不可能なのだよ。そうなればどういう形であれ、停戦ないし、終戦となる」
「……でも、地球の人たちはコーディネーターを許せないでしょう? プラントの人だってナチュラルを許せない。そうなれば互いに滅ぼしあうしか……」
「そうならない為に、私たちが居るのだ。終末戦争とならぬ様に、終わりなき戦争にさせぬ為に、我らは存在している」
「……ハルバートンさんは、本当に、MSが戦争を終わらせる事が出来ると?」
「あぁ。出来る。そしてMSの存在があれば、核ミサイルなど使わぬし、私が決して使わせぬ。ここに誓おう」
私は、ハルバートンさんの言葉に目を伏せて考える。
私が居る時点で世界は歴史通りに進んでいない。
それでもユニウスセブンは核攻撃されたし、ニュートロンジャマーは撃ち込まれた。
これからも避けられない悲劇は沢山あるのかもしれない。
でも……それでも、世界が平和になるのなら。
「分かりました」
それに、もし私の知っている通りの歴史になったとしても、MSを奪う人たちは、これから先の未来でも平和の為に戦う人ばかりだ。
なら、この開発も無駄ではないのかもしれない。
「G兵器開発計画。協力させて頂きます」
ハルバートンさんに頷いてから、私はG兵器開発計画が実行されているというコロニー。ヘリオポリスへ向かう事になった。
歴史通りに進んでいるのなら、キラ、カリダさん、ハルマさんが居るはずだ。
でも、会いたいとは思えなかった。
だって、私の手は既に……。
「あ! 見つけた! セナ! 私よ! 私!」
「……?」
何処からか声を呼ばれ、シャトルの中で顔を上げると、すぐそこに良く見慣れた顔があった。
大西洋連邦事務次官ジョージ・アルスターの娘にして、ガンダムSEED本編にて、キラを癒したり、追い詰めたり、想いでキラを護ったりした女の子。
フレイ・アルスターである。
「え? フレイ。どうしてここに?」
「どうしてって。ちょうどパパに呼ばれて月に来てたのよ。久しぶりに会えると思って楽しみにしてたのに、パパはすぐどっかに行っちゃうって言うし。家に居候を住まわせるなんて言うし。もう怒っちゃったんだけど。よく話を聞いたら、その相手はセナだって言うじゃない? もう私、嬉しくなっちゃって。セナが居るっていうシャトルに急いで来ちゃった! 聞いてよ。セナ。ヘリオポリスの家はね。全然パパも帰ってきてくれないからさ。私一人なんだよ。でも、これからはセナもいるし。退屈しなそうね! あ、そうだ。セナってば工学関係得意だったわよね。私、工業カレッジに通い始めたんだけど、もー難しくって、また手伝ってよ! それでね?」
私の隣に勢いよく座ったフレイは、楽し気に一人で喋り続ける。
私は所々で頷いたり、返事をしたり、共感したりしているだけだが、フレイはそれでも楽しそうに話をしているのだった。
アズラエル家に居たときに、アズラエルさんに言われて何度かパーティーに参加していたのだが、その時に出会ったのが、フレイだ。
フレイはマリーちゃんとはあまり相性が良くないのか、喧嘩の様な事ばかりしていたが、私とは普通に話をしてくれて。
気が付いたら妹が出来た様だと喜んでいて、ちょくちょく話をするようになったのだった。
しかし、開戦後はそれほど会う事も出来ず、これが久しぶりの邂逅になるのだけれど、それにしてもよく喋る。
「そうそう。それでね? ヘリオポリスの工業カレッジでさ。セナに凄くそっくりな子を見つけたのよ。向こうは私の一個上みたいなんだけど、いつもみたいにセナ! って言いながら飛びついたら別人でビックリしちゃったわ。でもよく考えたら、セナもコーディネーターだもんね。そう考えると、あの子とセナは同じ顔にコーディネートしたのね。もう! そういう顔が流行りなら言ってくれないと! 私、酷い恥をかいちゃったわ!」
「えと、ごめんなさい。フレイ」
「ま。良いわ。許してあげる。でも向こうに付いたらショッピングに付き合いなさいね。あ、そうそう。そこでちゃんとした服買いなさいよ? 何。その酷いファッション。隣に居たら恥ずかしいわ。ちゃんとしてよね。特に! 私の家に居るんだから!」
「は、はい」
「よろしい。じゃあヘリオポリスに付いたら、まずはショッピングね。それから……」
シャトルの中でフレイはいつまでも喋り続けており、何だかんだと私は退屈しないのだった。
はい。という訳で、みんなのヒロインフレイをようやっと出せました。
彼女が夕方のお茶の間を凍り付かせたのも今ではいい思い出ですわ。
彼女のついては多くを語るとネタバレにしかならなそうなので、これ以上はだんまり。
後はハルバートン提督ね。
ヘイトが低い人間は生き残らせるぞ! という私の目標の、おそらくは最大の敵。
原作通りに戦ったら、どうあっても無理だろうし。
かと言って別ルート進んでも、ダガーが配備されるまでは地球連合軍厳しいし。
何とか生き残れても、ジェネシスでダメそう。
やる気がある善人はホンマ……。
なんならサザーランドの方が生き残らせやすいってどういう事やねん。
という訳で、多分セナちゃんに頑張って貰ってハルバートン提督は生き残らせよう。
頑張れ……私。
はい。
今日の更新はこれでおしまいです。
書きためとか一切してないので、更新時間バラバラだけどスマヌ。
何か更新するとみんな見てくれるから嬉しくなっちゃって。
でもまぁ明日からは平日なので、本当に更新は期待しないで下さいな。
GW明けてから仕事が多くて……。
ま! 仕事のストレス解消に書いてるかもしれないですけどね!
明日以降の事は明日以降に考えるという事で。
ではサヨナラ。