ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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本日5回目の更新


PHASE-11『怒れる瞳』(後編)

(第三者視点)

 

 

 

キラがアグネスとの長い通話をしている頃、ちょうどアーモリーワンにセナの姉であり、キラの姉を自称する少女カガリ・ユラ・アスハがシャトルで到着していた。

 

そして護衛のアレックス・ディノや秘書らと共にプラントの中を進み、面会の約束をしていたプラントの現最高評議会議長であるデュランダルの元へと向かう。

 

その瞳に確かな怒りを灯しながら。

 

「やぁ、これは姫、遠路お越し頂き申し訳ありません」

 

「やぁ。議長にもご多忙の所お時間を頂き、有り難く思う」

 

「御国の方は如何ですか? 姫が代表となられてからは実に多くの問題も解決されて、私も盟友として大変嬉しく、また羨ましく思っておりますが」

 

「まだまだ至らぬことばかりだ」

 

「で、この情勢下、代表はお忍びでそれも火急な御用件とは? 一体どうしたことでしょうか? 我が方の大使の伝えるところでは、だいぶ複雑な案件の御相談、ということですが……」

 

「私にはそう複雑とも思えぬのだがな。だが、未だにこの案件に対する貴国の明確な御返答が得られない、ということは、やはり複雑な問題なのかもな」

 

「……」

 

「我が国は再三、貴国の軍備拡張を抑えられぬかと申してきたハズだがな。何故貴国はそこまで力を求める! 再び戦争でも起こすつもりか!」

 

「姫……我らは争いなど望んではいません。ただ守る為には力が必要なのです。それはオーブとて同じでしょう」

 

「我らは必要のない力は持たぬ。全ては国を守る為だ」

 

「であれば同じ事ですよ」

 

カガリの言葉にも、視線にもデュランダルは一切揺らぐ事なく、ふわりふわりとかわしてゆく。

 

無論これは、ここに来る前に話した大西洋連邦の高官も同じであったが。

 

「違うだろう! 我らは中立として動くつもりはない。しかし、貴国は」

 

「我が国は?」

 

「……っ」

 

「血に飢えた獣の様に見えますか。それは心外です。姫。我らはもう争いなど起こしたくは無いのです。ただ、静かに暮らしたい。しかし、それを許せぬ者もいる。それは姫もご存知の事と思いますが」

 

「無論反コーディネーター思想の人間たちについては、我々も」

 

「対処できると仰いますか。ですが、姫。彼らは組織ではなく主義者だ。どの様な条約を作ったとてテロリストには対処出来ませんよ。例えば……」

 

デュランダルが続く言葉を語ろうとした瞬間、窓の向こう側で爆炎が上がった。

 

そしてそれと同時にコロニーの中に警報が響き渡る。

 

「っ!? 襲撃!?」

 

「なんだ。何が起きている!」

 

デュランダルの声に、外に居た軍人が一人急いで入ってくると、デュランダルの耳に小さく声を届けた。

 

「何!? 新型が!?」

 

デュランダルの焦った様な声にカガリの護衛であるアレックスは窓から外を見て、何やらビームライフルを撃っている三機のMSを目撃した。

 

「代表」

 

「デュランダル議長! やはり大きすぎる力は争いを呼ぶ!」

 

「カガリ! 今はまず避難だ! 議長。申し訳ございません。会談はここまでにしていただきたい」

 

「っ」

 

「あぁ、無論だ。すまないね」

 

アレックスに言われ、カガリはデュランダル議長に促されるまま避難を始めた。

 

しかし、その途中で、奪われたMSの放った攻撃が、案内をしていた人間の命を奪ってしまい、アレックスとカガリの二人は一気に危機的状況へと陥ってしまうのだった。

 

「くっ、まずい」

 

「ど、どうすれば。アスラン」

 

「とにかく今は逃げるぞ!」

 

アスランと呼ばれた青年アレックスはカガリの手を引いたまま走り、何とか逃げようとするが、あちらこちらへ放たれる攻撃は二人の逃げ場を少しずつ奪ってしまい、遂に二人は火に囲まれてしまうのだった。

 

そして、爆炎の向こうに見える巨大なMSの影にアレックスは一つの覚悟を決める。

 

「くっ、こっちに来るんだ!」

 

「え? あぁ!」

 

アレックスはカガリの手を引いて、ちょうど地面に倒れていたザクのコックピットまでカガリを引っ張り上げた。

 

「乗れ! カガリ!」

 

「え!? いやしかし!」

 

「いいから!」

 

アレックスはカガリを抱き上げてMSの中に飛び込むと、システムを起動させ、ザクを動かし始める。

 

「こんなところで君を死なせるわけにいくか!」

 

アレックスは苛立ちと共にザクを駆り、戦場の中を生き残るべく走る。

 

そして、アレックスとカガリはザクに乗りながら、奪われたMSの内の一機であるガイアと、空から振ってきた見た事のないMS……インパルスの戦いを目撃する事になるのだった。

 

 

 

『また戦争がしたいのか! アンタたちは!!』

 

若き少年の声でそう叫んだMSのパイロットの声にアレックスは関心を向け、そしてその戦いぶりにも目が向かう。

 

アレックスはその赤い機体のパイロットが戦いやすい様に援護に徹しながら、同乗しているカガリが傷つかない様に戦っていた。

 

しかし、新型のMSは強く、アレックスがどれだけ上手く戦おうとも、ザクとの性能さと2対3という状況から追い詰められてしまうのだった。

 

片腕とシールドが破壊され、いよいよ危険かという時、突如として通信が入った。

 

『そこのザクのパイロット! もう良いから下がって! 後は僕がやる!』

 

聞こえたきたその声に、アレックスとカガリは目を見開きながら、その通信相手に通信を繋げようとするが、繋げる事が出来ず、アレックスは苛立ちを感じながら、その声の主の名を呟いた。

 

「キラ……! どうしてこんな所に!」

 

「アスラン! あれは!」

 

「分かっている! キラだ! キラ!!」

 

アスランはなおも戦場にとどまり、戦闘を継続させようとしたのだが、空から降りて来た深い青色のザクに蹴られ、地面に激しくぶつかりながら戦場を離れる事になった。

 

『隊長!? 何やってるんですか!』

 

『しょうがないでしょ。下がれって言ってるのに、下がらないんだから』

 

『また怒られちゃいますよ!』

 

『死ぬよりは……マシだよ!』

 

あっけらかんとそんな事を言うキラにアレックスは舌打ちをするが、キラの攻撃によりコックピットの中で立っていたカガリが機器に頭をぶつけた事で頭から血を流しており、アレックスは戦場からの離脱を決意する。

 

後で必ず状況を説明させてやると心に誓いながら。

 

スラスターを全開にし、戦場から離れてゆくアレックスは、モニターで昔と何も変わらず常識外れな動きをしながら奪われた三機を追い詰めてゆく青いザク……を操るキラを見ていた。

 

突如オーブから居なくなってしまった姉妹の片割れが、まさかプラントに居て、しかも隊長をやっているなんて。

 

これ以上ない苛立ちをアレックスに与える。

 

そして壊れた機体が集まっている場所へと向かったが、苛立ったような兵士の声にアレックスはさらなる移動をしなくてはいけなくなるのだった。

 

『Eブロックも駄目だ! 動ける機体はミネルバのドックへ行ってくれ! そう、負傷者もだよ!』

 

「……う、うぅ。あす、らん?」

 

「あぁ、カガリ。すまなかった。大丈夫か?」

 

「あぁ……なんとかな。でも、さっきの声」

 

「間違いない。キラだ。しかし、話をするにもこの状況じゃ無理だ。ひとまず落ち着ける場所に向かうぞ」

 

「……分かった」

 

こうしてアレックスとカガリは共に新造艦であるミネルバへと向かい、そこで一息つく事が出来た。

 

しかし。

 

「そこの二人! 動くな!」

 

「っ」

 

緊急事態の起きているザフトでは容易にいかず、銃を向けられてしまうのだった。




多分このまま戦争が起こらなかったら二年後くらいに
問題児共。ただし最強。
ってヤマト隊が言われるようになってるよ。

ただ、タリアさんの胃薬は倍くらいに増えてるだろうけど。

戦果も味方の損害率も下がるから数字上は凄いけど、
同行する隊にヤマト隊かぁって言われる感じ。

よし! これでミネルバが正規軍なのに単独行動する理由が出来たな!!
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