ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
説教も終わり、とりあえずカガリの治療をしようと医務室へと来ていたキラは、アスラン、カガリと共にその艦内放送を聞く事になった。
『ミネルバ発進。コンディションレッド発令、コンディションレッド発令。パイロットは直ちにブリーフィングルームへ集合して下さい』
「ん? やっぱりそうなっちゃったか」
「キラ! どういう事だ! 戦闘に出るのか!? この艦は!」
「うん。多分外に母艦を見つけたんだろうね。僕が出撃する前も結構混乱してたみたいだし。ミネルバも出ないといけない状況になったんだと思う」
「だと思うってお前は!」
「僕も出るよ。パイロットはただちに。ってさっき放送で言ってたでしょ?」
「だが、お前は!」
「そりゃ戦争なんてしたくないよ。でも、戦わなきゃ守れない物もある。それはアスランもカガリも知ってるでしょ? それに」
キラは周囲に視線を走らせて、人の目があるかどうかを確認してから小さな声で二人に囁く。
トリィで監視カメラの映像と音声の収集を妨害しながら。
「……今回の戦闘。ザフトの罠かもしれない」
「なっ!」
「どういう意味だキラ!」
「シー! 静かにして!」
キラの声にアスランとカガリは真剣な顔をしたまま口を閉じる。
「さっきも言ったでしょ。僕がザフトに居るのはセナが居るからだ。まぁ、最近はそれだけが理由じゃないけどさ。いや、ごめん話が逸れたね。それで、そのセナについてなんだけど、セナが戦争を起こそうとしているかもしれない」
「バカな……! あり得ない」
「よく考えろ。キラ。セナが前大戦でどれだけ必死に戦争を止めようとしていたか」
「分かってる。分かってるよ。でも、調べれば調べるほど、そうとしか思えない証拠が出てくるんだから、しょうがないだろ。僕だって信じたくはないよ。でも、証拠は全てセナと議長が戦争を起こそうとしているって言ってるんだ」
「待て。議長だと? デュランダル議長か?」
「うん」
「だが、彼はクライン派だ。そんな彼が戦争を起こそうとしてるなんて……」
「いや、これも間違いないよ。証拠だってある。でも、二人に会えたのはラッキーだった。これを二人に託すから。ラクスと一緒に調べて」
「あ、あぁ」
アスランとカガリはキラから託された記録データをしっかりと握りしめ、懐に入れる。
「両方同じデータだから。どっちかが駄目になっても大丈夫だけど。無くさないでね?」
「あぁ」
「僕はこのままザフトの中から調べるつもりだけど。もしもの時は、世界をお願い」
「もしもって、お前! ラクスはどうするつもりだ」
「分からない。けど、どうしようもない事もある。そうだろ?」
「……キラ」
「だから! なるべく早く助けに来てよ。その時は、僕も無理矢理にでもセナを連れて逃げるからさ」
「分かった。無理はするなよ」
「おそらく鍵は『デスティニープラン』っていう名前の計画だ。これでセナも議長も平和になるって信じてるみたい」
「デスティニープランか」
「まぁ。調べて本当にいい計画だったら協力するのもアリだけどね。今はまだ分からないから。だから、お願い。アスラン。カガリ」
「あぁ」
「任せておけ」
「じゃあ、この話はもうおしまい」
キラが一通り話すと、医務室の扉がノックされ、キラは話を終わらせると二人に合図した。
そして、二人が頷いたのを確認して、深く息を吐いてからまた表情を作る。
先ほどまでのちょっといい加減な隊長に。
「もう良いでしょー! 僕だって隊長なんかやりたくなかったけどさ。イザークさんがズルっこするから!」
「お前は! どうせまた何かやらかしたんだろう!」
「ギクゥ!」
「キ~ラ~!」
「ひゃあー」
「隊長入ります。大丈夫ですか?」
「ん? ルナ。どうしたの?」
ルナマリアが慌てた様子で部屋に入ってきたことで、キラはカガリから逃げる様に手を伸ばしながら、入り口のルナマリアや警備兵を見る。
きょとんとした顔は先ほどまでのキラとはまるで違う。
「あぁ、いえ。カメラに異常があったらしく」
「かめら?」
真実何も分からないという様な顔をして首を傾げるキラに、ルナマリアや警備兵は深くため息を吐いた。
「隊長がご無事なら良かったです」
「いやー。無事かどうかは難しいところだけど」
カガリに捕まりながら、助けを求めるキラにルナマリアは天井を仰ぎながら、普段は格好いいのに、と声を漏らした。
それからキラはアスランカガリと離れ、ルナマリアと共にパイロット達が集まる場所へと向かっていく。
アスランとカガリは、これから議長と話すのだという。
そして、ブリーフィングルームでキラはまずシン達の姿を見つけて抱きしめるのだった。
「シン! レイ! 良かった。無事で。怪我はない?」
「はい」
「余裕ですよ! 隊長!」
「よく言うわよ。敵のMSに良いようにされてたんでしょ? レイから聞いたわよー」
「ルナ! レイ! それは内緒だって言っただろ!」
「いずれバレる事だ。シン。諦めろ」
「ちぇー」
いじけた様に唇を尖らせるシンにキラは笑いかけながら、近くの椅子に座る。
「それで?」
「ん? どうしたの? ルナ」
「いーえ。隊長からも何かお話する事があるんじゃないかなーと思いまして」
「話ぃ? 特にないけど。だって追撃するって話はみんな知ってるでしょ? 作戦はタリア艦長に聞いて。以上」
「そうじゃなくて、アスランですよ。アスラン・ザラ! 今はオーブに居るて噂でしたけど、まさかアスハ代表と一緒に居るとは、思いませんでしたね」
「それは僕も一緒だけど。それで? 噂好きのルナマリアさんはアスランの何が聞きたいのかな?」
「いや、だって大戦の英雄ですよ! 英雄! 凄いじゃないですか」
「それを言うならルナマリア。ここにも大戦の英雄は居るだろうが。それにブリッジにもな」
「隊長とセナちゃんは可愛い枠じゃない。私は格好いい枠に興味があるのよ!」
「アスランが……格好いい?」
「あー。止めて隊長。その反応。なんか凄く嫌な予感がするから。私の夢を壊さないでー」
「あ、あはは。ごめんごめん。いや、別に深い意味は無いよ。うん。アスランは格好いいと思うよ」
「え!?」
キラの笑いながら言った一言にルナマリアは目を輝かせるが、憧れの隊長が手放しに褒める相手という事で、ヤマト隊の犬が反応する。
「どうしたシン」
「いや? 別に。昔は強かったって言っても、どうせ大した事無いんだろうな! って思っただけだよ」
「なに~? シン。嫉妬してんの? ヤマト隊長が褒めるから」
「そんなんじゃねぇよ! 大体そんな凄い奴がなんでオーブになんか居るんだよ。あんな国!」
「……シン」
「あ、隊長。すみません。隊長もオーブの出身なのに」
「ううん。良いよ。それに、シンが苦労したのは僕たちがあの時、オーブを守り切れなかったからだもんね」
「いや! 違うんです! そうじゃなくて! だって、俺、あの時、確かに隊長に助けられて! 俺たちに向かってた敵の攻撃を防いだあのMS! フリーダムには隊長が乗ってて、それに護衛艦のトダカさんって人にも助けられて、でも、そうじゃないんです。あの場所で戦ってた人たちはみんな頑張ってたのは知ってるんです。オーブを守る為に死んでいった軍人も沢山居たって、知ってるんです。俺は、その人たちに恨みなんて、一つも無いです。でも、でも! そんな状況にして、あの軍人にだって家族が居て! その家族を不幸に落とした奴が居る! それが嫌いなだけです!」
シンはそれだけ言うと、頭を下げてブリーフィングルームから走り去ってしまった。
その背中を見て、キラは一人静かにため息を吐くのだった。
はい。
当作品は、有能キラ、格好いいアスランでやっていく予定です。
じゃないと議長&主人公に対抗出来ないからね。
でも、あくまでメインはシンです。
DESTINYの主人公はシンだからね!! この作品の主人公はセナでも、中心はシン!
というスタンスは忘れずにいきましょう。
悩んで、迷って、自分なりの答えを出して進んで貰う。