ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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本日5回目の更新


PHASE-16『世界の終わる時』

(第三者視点)

 

 

 

アスランはシンの言葉で傷ついたカガリを寝かせた後、一人部屋を出て、ため息を吐いた。

 

シンの言葉は確かにアスランの心にも突き刺さったからだ。

 

MSに乗っていたアスランには分からない恐怖。

 

かつてカガリに言われた言葉が頭の中に蘇る。

 

『でもあれは! あのモビルスーツは地球の人達を沢山殺すんだろ!?』

 

「分かってなかったのは、俺の方……か」

 

「アスランお兄ちゃん」

 

「っ、セナか」

 

「はい。お久しぶりです」

 

最後に会った時と何も変わらないセナの様子に、アスランはキラに言われた言葉を思い出しながら、唇を噛み締めた。

 

「アスランお兄ちゃん?」

 

「セナ。君は……どうしてザフトに入隊したんだ」

 

「平和を作る為です」

 

「……平和。それは誰の為の平和だ。コーディネーターか?」

 

「いえ。違いますよ。私が作りたいのは、全ての人類が安心して生きていける世界です」

 

たった二年前に大きな戦争が終わったばかりだというのに、また新しい戦争が始まりそうな世界で、セナは当たり前の様にそう言い放つのだった。

 

夢物語だと、アスランは言いかけて、止める。

 

何故なら、過去にアスラン達はセナの語る夢物語を現実にして、二年間とはいえ、平和を作り上げたのだから。

 

「大丈夫ですよ」

 

「……セナ?」

 

「大丈夫です。正義はいつもお兄ちゃんの胸の中にあります」

 

「正義、か。例えばその正義で力なき人が踏みにじられたとしてもか?」

 

「はい」

 

「っ」

 

「人は己の未来を自由に選ぶべきです。例えその道が間違っていると誰かに言われても、自分の持つ正しさは自分にしかないモノです。だとすれば、自分の想いを貫く為に誰かの想いを踏みにじるのは、どうしようもない必然ではありませんか」

 

「……」

 

「お兄ちゃん。アスランお兄ちゃん。私が目指す未来はきっと多くの人の夢を潰す事になります。でも、私はそれが正しいと信じているから、その道を進みます。だから、もし、お兄ちゃんが、私の道を間違っていると思うのならば、私を否定して、前に進むべきです。そうすればその果てに、貴方の求める世界がありますよ」

 

「セナ。お前はそれで、良いんだな?」

 

「はい」

 

「分かった」

 

アスランはセナの言葉に頷くと、セナと共にブリッジまで向かい、MSを一機借りるのだった。

 

セナの事。

 

キラの事。

 

話さねばならぬ事、知らなければならない事は沢山あるが、今アスランが願うのは地球が滅ぶのを防ぐ事だ。

 

故に、キラから預けられた機体で、宇宙へと向かう。

 

「アスラン・ザラ……出る!」

 

 

 

ミネルバから出撃する直前にオペレーターであるメイリンから聞いた情報によれば、ユニウスセブンでは戦闘が行われているという。

 

その事で、改めてキラから全MSへと通信が入った。

 

『みんな、状況は把握してるね?』

 

「あぁ」

 

『はい! でも! 戦闘なんて!』

 

『うん。そうだね。しかも先行してるイザークさんからの話じゃあ、かなりの手練れみたいだから、みんなアスランの指示をよく聞いて、工作隊の破砕作業を援護して』

 

『『えぇ!?』』

 

『でも隊長! 隊長も出撃するんでしょう!?』

 

『うん。少し遅れるけど、ちゃんと行くよ』

 

『なら隊長が!』

 

『いやー。僕連携とか得意じゃないから。アスランからしっかりとした軍隊の連携を教わるべきかなって。良いかな。アスラン』

 

「あぁ。構わない」

 

『俺は嫌ですよ! 隊長以外の下で戦うなんて! そもそもソイツ! ちゃんと戦えるんですか!?』

 

『大丈夫。アスランは強いよ。二年のブランクがあってもね。だから、アスラン。シン達の事、任せたよ』

 

「分かった」

 

『隊長! たいちょ……! また通信を途中で切ったな!』

 

『まぁ、面倒になるとすぐに切るからね。得意技って感じ』

 

『こうなった以上は諦めろ。シン。ルナマリア。よろしくお願いします。アスランさん』

 

『チッ!』

 

『はいはい。了解了解』

 

「はぁ。これが正規軍か。まぁ、良い。付いてこい」

 

アスランは暴力的な加速でユニウスセブンへ向かうザクを巧みに操りながら、少しずつ二年前の勘を取り戻してゆく。

 

そして、シンやルナマリアに指示を出しながら、レイに二人をフォローさせて、誰よりも前で、現れた敵MSを撃破してゆくのだった。

 

その圧倒的な強さに、シンもルナマリアも驚きながら、これがキラと並び立つ大戦の英雄かと声を漏らす。

 

それからアスランは三人に後方支援を任せて、戦場のど真ん中へ突っ込んでいった。

 

「くっ、こいつら。どれだけ居るんだ。しかもジンだと?」

 

『キラ! 援護は助かるが、あまり前に出過ぎるなよ。こいつら、おそらくは大戦の生き残りだ。機体は旧式でも厄介だぞ』

 

「その声、イザークか」

 

『何!? その声は、貴様!! アスラン!! キラの機体で何をやっている!!』

 

「そっちこそ。キラを騙してザフトに入隊させるとは、姑息な事をやっているな」

 

『何ィ!?』

 

『おいおい。マジでアスランかよ。てかキラはどうしたんだ?』

 

「別の機体で出ると言っていたぞ」

 

『別の機体? という事はセイバーですか。遂に完成したんですね』

 

「セイバーだと!? ニコル! 本当か!?」

 

『えぇ。そうですよ。ただ、名前が同じなだけで、あの機体とは関係ないですが』

 

「……そうか」

 

アスランは過去のトラウマを思い出しながらも、ニコルと連携を取り近づいてきたジンを撃墜する。

 

そして、アスランはイザーク、ディアッカ、ニコルと共に連携を繰り返しながら次から次へと敵機を落としてゆくのだった。

 

『久しぶりのMSだというのに、流石ですね。アスラン』

 

『フン! この程度!』

 

『しかし、四人で戦うのも懐かしいな』

 

『えぇ。ザラ隊の再結成ですか』

 

『俺たちは元クルーゼ隊だ! 勘違いするなニコル! それにな! 今は俺が隊長だ!!』

 

『はいはい。お待たせー。シン達の事ありがとうね。アスラン』

 

『「キラ!」』

 

『うわ。なに? 急にビックリするんだけど』

 

「その機体はなんだ!」

 

『何故アスランが居る事を言わなかった!』

 

『えと。これはセカンドステージの機体セイバー。それでアスランがいる事を言わなかったのは忙しかったから。はい。以上』

 

キラは二人に返事をいい加減に返しながら、近くに居たジンの武装だけを破壊してゆく。

 

キラの参戦により、戦場は破砕部隊が有利な方に傾いたかと思われた。

 

しかし、その瞬間大型ビーム砲を撃ちながら、ドラグーンシステムを展開する例の機体が現れた。

 

その機体の出現にイザーク達へ警告を出そうとしたキラであったが、ユニウスセブンの影から現れた機体によって、全員から引き離されてしまう。

 

アスランは通信から聞こえるキラに話しかける男の声に、二年前の事を思い出していた。

 

『会いたかったぞ! キラ・ヤマト! 姫を守る戦女神よ!!』

 

「貴方は!!」

 

『名を知りたくば、ここで落ちて俺のモノになれ!』

 

「誰が! 簡単に落とせると思わないでよ!」

 

『それでこそ……! ふっふっふ。高鳴るな! この気持ち、まさしく愛だ!!』

 

「愛ぃ!?」

 

高速で戦闘を始めるキラとその機体にアスランやイザーク達が援護に入ろうとするが、アスランにはかつてオーブで襲われたもう一機が、そしてイザーク達には先ほど現れた機体が立ちはだかる。

 

『やはり現れたか。セナ様とラクスの傍を飛び回る害虫め!』

 

「お前は!」

 

『お前に名乗る名は無い!!』

 

「くっ」

 

以前オーブで会った時よりも強くなっているその機体に、アスランは少しずつ押されていた。

 

しかし気持ちだけは負けないと、通信の向こうに叫ぶ。

 

「どうしてユニウスセブンを地球に落とす!」

 

『この欺瞞に満ちた世界を変える! どれだけ人が死のうが、世界が破滅へと進んでいこうが何も変われぬ者達を変えるのだ! セナ様が救ってしまった地球に住む愚か者共は討たれる痛みを知らぬ! だからいつまでもこの世界は争いが終わらぬ!』

 

「セナのやった事を否定するつもりか!」

 

『そうだ! セナ様は救うべきでは無かったのだ! まだ痛みを知らぬ愚かな者達を! こんな世界では、セナ様の声など、願いなど! 届きはしない!!』

 

「くっ……!」

 

『何度だ! 何度叫んだ! 祈った! 願った!! そしてどれだけ裏切られてきた!! 争いの道具とされてきた!!』

 

アスランは、敵MSの叫びと猛攻を何とか受け流しながら、負けじと叫ぶ。

 

「だから、俺達が」

 

『戦う事しか出来ぬ者がほざくな!! その血に塗れた手で、セナ様やラクスの手を取るつもりか! アスラン・ザラ!』

 

「例え、俺が戦う事しか出来ない者だとしても! あの子の願う未来を作る事が出来る!!」

 

『む!?』

 

アスランはユニウスセブンへビームライフルを放ちながら、砕け散った岩壁を盾にして敵の攻撃を防ぎ、それによって視界を遮りながら敵機の死角へとビームトマホークを投げるのだった。

 

敵MSはそのビームトマホークによってビームライフルを破壊されてしまい、少し後退する。

 

「お前にどんな考えがあろうと! ユニウスセブンを落とせば、地球は滅ぶ!」

 

『そうなる前に砕くだけだ!』

 

その言葉と同時にユニウスセブンの中央に大きな亀裂が入った。

 

メテオブレイカーではない。地中の中で何かが炸裂したのだ。

 

「これは……!」

 

『消えろ! アスラン・ザラ! 変わりゆく世界に、貴様は要らん!!』

 

「くそっ!!」

 

『アンタ!!』

 

『なにっ!?』

 

「っ!? インパルス!」

 

追い詰められていたアスランの元へ、ビームライフルを撃ちながらシンがやってきた事で、敵はそのまま素直にどこかへ去ってゆくのだった。

 

そして、どうやらそれは他の機体も同じらしく、ジンを除いて、イザーク達を襲った敵は全てどこかに消えていた。

 

『あいつら、なんで!』

 

「限界高度だ! 君は戻れ!」

 

『えぇ!? アンタは!』

 

「破砕作業を続ける」

 

『でも! アンタにも隊長からメッセージが来てるんだろ!? ミネルバが主砲を撃つって!』

 

「あぁ。だがミネルバの艦主砲と言っても外からの攻撃では確実とは言えない。これだけでも……」

 

そう言って、アスランは近くにあったメテオブレイカーをユニウスセブンに固定し、作業を進める。

 

そんな姿にシンも、同じくメテオブレイカーを支えながらアスランの手助けをするのだった。

 

『貴方も、なんでオーブになんか……』

 

『ようやく見つけた! アスラン! シン! もう! 帰還命令だよ!』

 

「キラ!」

 

『隊長! でも!』

 

『……なるほど。そういう事か。分かった。じゃあ僕も手伝うから、急いで終わらせよう』

 

そして、アスランとシン、キラは最後のメテオブレイカーを起動させ、ユニウスセブンをさらに小さく割る。

 

しかし、離脱が遅すぎたザク、インパルス、セイバーは地球の引力に引かれ、落ちて行ってしまうのだった。




今回の話と直接関係のない話なんですけど。

ファウンデーション組の中での主人公勢の評価は以下の感じ。

セナ → 最重要人物(???)
ラクス → 最重要人物(アコード仲間)
シン → 誰?

キラ → 【アウラ】利用して殺す【オルフェ】ラクス、セナの騎士。仲間にしてもえぇな【シュラ】この気持ち(以下略

カガリ → 【アウラ】利用して殺す【オルフェ】セナの姉を自称してるんだ。利用できるか?

アスラン → 【オルフェ】まだラクスの婚約者だと思ってるし、セナの兄を自称している事を知ってる為、憎しみMax【シュラ】一度不意打ちとは言え敗北してるし、やはり最強はアスラン・ザラか……。え? キラにも手を出してるの? オーブの姫にも? セナ様にも!!? や、やはり、最強は、アスラン・ザラか(ドン引き)

君は生き残る事が出来るか……!
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