ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PHASE-09『6機目のG兵器』

ヘリオポリスに着いてから、私はフレイの家とモルゲンレーテの工場を行き来する生活をしていた。

 

そして、日々製造が進んでゆくガンダム達を見ながら、私は何とも言えない微妙な気持ちになる。

 

それもそうだろう。

 

希望だなんだと言いながらも、このМSは人を殺すための兵器なのだ。

 

それを私はこの手で造り続けている。

 

私は、誰もいない部屋の中で一人、ガラスの向こうで黙々と造られる人殺しの為の機械を見下ろしてため息を吐いた。

 

「……はぁ」

 

「お疲れですか? 少佐」

 

「っ!?ら、ラミアス大尉。申し訳ございません。ため息等を」

 

「まぁ連日忙しいですからね。ため息くらいは仕方ないですよ」

 

「申し訳ございません」

 

「もー! セナちゃん! 肩の力を抜いて!」

 

「ラミアス大尉!?」

 

いきなり肩を掴まれ思わず変な声を上げてしまう。

 

そんな私を安心させる様にマリューさんは朗らかな笑顔を作った。

 

「前にも言ったけど。マリューで良いのよ? 私とセナちゃんの仲じゃない! まぁ、もちろん他の士官がいる時は、固い方が良いけどね?」

 

「マリューさん……ありがとうございます」

 

「本当に、セナちゃんには申し訳なく思ってるのよ。まだこんなに小さな子供なのに、兵器の開発なんてさせて」

 

「いえ。これは私にしか出来ない事ですから。これで多くの人が救われる。それなら、私は」

 

「……セナちゃん。ごめんね」

 

マリューさんは私を強く抱きしめると、小さく言葉を呟くのだった。

 

そして、私は何故か流れた涙を拭って、空を仰ぐ。

 

しかし、上を見上げても、涙は止まらない。

 

それから涙が止まるまでの間、私は小さな部屋の中でただ静かに涙が止まるのを待つのだった。

 

 

 

少しして、ようやく止まった涙を拭って、私はマリューさんと共に工場区画を歩いていた。

 

周囲には作業をしている方が多くおり、目が合う度に会釈をするが、その度に作業員さんに目を避けられてしまう為、何とも言えない微妙な気持ちだ。

 

「少佐。あまり部下を煽らないで下さい」

 

「煽る? どういう事でしょうか」

 

「少佐は大変整った容姿をされている、地球の救世主だという事です」

 

「……はぁ」

 

よく分からない。

 

どういう事だ?

 

「まぁ、いつか勇気のある者が現れれば、少佐も私の言った事の意味が分かるでしょう」

 

「はぁ。分かりました」

 

「と、まぁ。その辺りの話は良いでしょう。それよりも少佐に見ていただきたい物がございまして」

 

「見せたい物、ですか?」

 

「はい」

 

私はマリューさんに案内されるまま、ガンダムの製造工場の奥にある大きな扉の奥に入り、それを目撃した。

 

「機体コードGAT-X105-EW 通称ストライクセイバー」

 

「……ちなみに名前ってもう決まってるんですか?」

 

「え? えぇ。そうですね」

 

「変えられませんか?」

 

「難しいですね。すでに正式に決まった名前なので」

 

「そうですか……」

 

私は色違いの黒いストライクっぽい機体を見上げながら、何とも言えない気持ちで、目を細めた。

 

とんでもない名前を名付けられた機体に同情する。

 

パイロットを守り抜く事に定評があり、さらにDESTINY時代でもキラやカガリを守り続けた守護神たるストライクという名と、セイバーという迷いに迷ったアスランによって大した活躍もせず怒れるキラによってバラバラにされた機体の名の悪魔合体とは。

 

ストライクフリーダムとどこで差が付いたのか。

 

生まれる前から業を背負ってそうな感じが実に哀れだ。

 

「これは少佐の専用機です」

 

「そうですか」

 

その少佐って人、可哀想。

 

ん? 少佐? 少佐!?

 

「ま、まさか私ですか!?」

 

「えぇ。そうですね。アズラエル少佐の専用機です」

 

「そんな……まさか」

 

私がこの将来バラバラにされそうな機体のパイロット!?

 

マリューさんには好かれていると思っていたのに、まさかこんな事になるなんて。

 

実は嫌われていたのだろうか。

 

「で、でも。私、ほら、平均よりも小さいですし。МSのコックピットなんて大きすぎて無理ですよ」

 

「大丈夫です! 少佐の体に機体を合わせました」

 

「でも、私、戦闘経験とか無いですし」

 

「ご安心ください。この機体で直接戦闘を行う事は想定されておりません。むしろ。どんな状況になっても少佐だけは生きて帰還出来る様にと調整された機体になります」

 

「えぇ……」

 

「こちらの機体。ストライクセイバーですが、ストライクをベースにした発展機になっておりまして。主に電子戦を想定しております」

 

「電子戦、ですか?」

 

「はい。少佐の開発されたニュートロンジャマーの無効化装置を解析しまして、電波干渉を受けいている状態であっても、この機体を中心として一定範囲に居る電子機器全てにアクセスする事が可能となっております」

 

「え? ちょっと待って下さい。今、凄い事言ってませんか?」

 

「アクセスした後は、少佐の得意技であるハッキングで範囲内の敵МS、敵戦艦を無力化する事が可能となっております」

 

「ラミアス大尉!」

 

「はい。何でしょうか? 何か疑問点でもございましたか?」

 

「いや、正直疑問点しか無かったですけど。それよりも、私はラミアス大尉に確認しなければいけない事項がございます」

 

「はい。核分裂を抑制するニュートロンジャマーの効果を無効化する機能の解析を行ったのか。という点ですね」

 

「っ」

 

唇が震える。

 

指先が冷たくなって、まるで冬の寒い日に外で立っているみたいな気持ちになった。

 

「残念ながら! 解析はおろか、何一つ情報は得る事が出来ませんでした! 少佐の技術力は私たちの想像を超えておりますね」

 

「……え?」

 

「少佐。私たちはブルーコスモスとは違う。私たち地球連合軍はどれほど追い詰められたとしても、あの禁断の力に手を伸ばす事はございませんよ。その様な事をすれば、ユニウスセブンの一件で心を痛めていた貴女が、それでもこれ以上苦しむ人を見たくないという理由で、我らに手を伸ばして下さった気持ちを踏みにじる事になる」

 

「マリューさん」

 

「セナちゃん。私たちは大切な物を守るためにこの軍服に袖を通したの。決して貴女の様な子供を殺す為じゃ無いわ」

 

「……ありがとうございます」

 

ぺこりと頭を下げて、再びマリューさんから呪われた名前の機体に視線を移した。

 

マリューさんはこの機体が敵のМSや、敵戦艦をハッキング出来る様にしたと言っていた。でも、それならば、もしかして、これから先の戦闘で失われる命を守る事は出来るのでは無いだろうか。

 

歴史通り、キラがもしストライクに乗るのだとしても、相手を殺さずに済むかもしれない。

 

予定通り、あの五人がパイロットになるのだとしても、私がサポートすれば、死なない様に立ち回る事が出来るかもしれない。

 

私は久しぶりに見えた希望に、目の前が明るくなるのを感じていた。

 

「ではラミアス大尉。私はこの機体でアークエンジェルに乗り込む事になるのですね」

 

「いえ?」

 

「え?」

 

「この機体は、完成後、アークエンジェルとは別にアラスカの地球連合軍本部へと送られ、その最奥地でいざという時に少佐を守るための最後の防壁として配備される予定です」

 

「えぇ!? では私は」

 

「そのままアラスカ基地に配属でしょうね。アークエンジェルは月基地に配備される予定ですので」

 

「そんなぁ……」

 

私は見え始めた希望が薄らいでゆくのを感じながら、どうにかして前線に出て、多くの人を助ける方法は無いか考える事にするのだった。

 




タグ追加しておきましたわ。
オリジナル機体
出すか出さないかギリギリまで迷ってたので、スマヌ

まぁ、一応頭のおかしい性能突っ込んだけど、オーブだし。大丈夫だろう。
マリューさんとかいうPS装甲作った技術者も居るし。
いけるいける。
映画版でもコズミック・イラの技術的にいける事が証明されてるし。
そこまでファンタジーではないと思われますわ。

まぁ、正直出すか出さないか悩んでいた原因は名前なんですけど。
無事思いついたんで、出しました。
ストライク(キラ・カガリ)セイバー(アスラン)
なので、実質セナはアスキラかアスカガの子供になった訳ですね←??


ちなみに、名付けに関してはマリューさん以下、G開発の士官たちで決めました。
士官A「セナちゃん。特にストライクが気に入ってるみたい」
士官B「ストライクに一番力入れてるもんなぁ」
士官C「じゃあセナちゃん専用機はストライクベースって事で。名前もストライク何とかにしよう」
マリュー「じゃあ救世主で、セイバー」
士官A「異議なし」
士官B「異議なし」
士官C「異議なし」
マリュー「ではストライクセイバーで」


セナ(意義あり! 意義あり! 意義あり!!!)
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