ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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昨日更新する予定だった分。
今日は2話更新しますぜ。


PHASE-17『混迷の大地』

(第三者視点)

 

 

 

ユニウスセブンを破砕する為に出撃したキラ達を見送った後、セナはブリッジにあるサブオペレーター席で、必死に解析を行っていた。

 

加速した原因。

 

戻す方法。

 

ユニウスセブンに現れたという機体の情報。

 

調べても調べても、砕く以外の方法が見つからず……そして遂にユニウスセブンが真っ二つに割れた時、セナの瞳に涙が溢れた。

 

それはセナの頬を伝い、キーボードを叩く手の甲に落ちてゆく。

 

「……セナちゃん」

 

「ちが、違うんです。私も仕事を、ちゃんとやらないと」

 

メイリンに声を掛けられ、セナは必死に目から溢れる涙をぬぐい、情報を調べ続けた。

 

セナの苦しみや悲しみに気づいている人間はメイリンしかいない。

 

だが、メイリンもまたオペレーターとしての作業が多くあり、泣き続けるセナに何もしてやる事は出来ないのだった。

 

そして、遂にミネルバが降下しながらの、タンホイザーでの破砕という決断を下す。

 

「間もなくフェイズ3」

 

「砲を撃つにも限界です! 艦長!」

 

「しかし、インパルス、セイバー、ザクの位置が!」

 

「特定出来ねば巻き込み兼ねません!」

 

ブリッジの中は緊迫した空気になり、タリアは決断を迫られるが、彼女の決断は初めから決まっていた。

 

「タンホイザー起動」

 

「っ!」

 

「ユニウスセブン落下阻止は、何があってもやり遂げねばならない任務だわ。照準、右舷前方構造体」

 

「タンホイザー照準。右舷前方構造体」

 

「てぇッ!!」

 

タリアの言葉を合図として、タンホイザーは放たれ、世界は白に染まるのだった。

 

 

 

一方その頃、機体での大気圏突入を行っていた三機はミネルバの事を気にする事が出来ない状況にあった。

 

「突入角度調整。排熱システムオールグリーン。自動姿勢制御システムオン。ECSニュートラルへ」

 

シンは必死にシステムを動かしながら、インパルスを安定させる。

 

そして、安定姿勢に入ってからザクに乗っていたアスランとキラを探すのだった。

 

「隊長とあの人は!?」

 

しかし、大気圏に突入しながら姿を探すが、その姿はどこにもない。

 

それでもシンは諦めず二人の姿を探すのだった。

 

そして、いよいよ大気圏を抜けて青い空に投げ出された時、シンはその機体を見つけた。

 

飛行形態になり、ボロボロのザクを乗せて飛ぶ一機のMSを。

 

「隊長! アスランさん!」

 

『あぁ、シン。良かった。無事だったんだね』

 

『……そうか。君も無事だったか。情けない所を見せてしまったな』

 

『はいはい。ザクじゃ空は飛べないんだから。イチイチ気にしないでよ』

 

『しかしだな。俺にもプライドが』

 

「……」

 

キラとアスランのやり取りを見ながらシンは安堵の息を漏らし、近づいてきたミネルバへと着艦するのだった。

 

 

 

そしてミネルバへと降りたシンは、パイロットスーツから制服へと着替えた後、ブリーフィングルームへと向かい、そこでルナマリア達と話をしていた。

 

アスランは既にカガリと共に何処かへ行っており、キラはタリアと話があるという事で、ここには居ない。

 

だからか、メイリンが躊躇いながらも口を開いた。

 

「あの、ね」

 

「どうしたの? メイリン」

 

「さっきブリッジにセナちゃんが居たんだけど、ずっと泣いてたの」

 

「え!?」

 

メイリンの言葉にシンはソファーに投げ出していた体を起こしてメイリンを見据える。

 

「……無理も無いな」

 

「どういう事だよ。レイ」

 

「セナは、前大戦で地球軍に囚われていた。そこで彼女は核攻撃の事を知り、どうにかそれを止めようとしたのだが、叶わず、核はユニウスセブンへと放たれた。それ以降ずっと悔やんでいたらしい。自分のせいで多くの人が死んだとな」

 

「そんなの! セナは何も関係ないじゃないか!」

 

「無論プラントに住む者は皆そう考えている。しかし、セナ自身は違うという事だ。誰よりも自分を責めている」

 

シンは無意識の内に右手を握りしめて、地球軍への怒りを心に宿す。

 

「だから、ユニウスセブンで死んだ人間の墓を作り、弔っていたのだろう。だが、俺たちはそれを砕いた」

 

「それは!!」

 

「あぁ、地球を救うためだ。無論それはセナも分かっている。だから、一人で泣いていたのだろう? メイリンには見つかってしまった様だがな」

 

「くっ」

 

どうしようもない憤りに、シンは苛立ったまま立ち上がっていた体をまたソファーに落とす。

 

「ホント、ろくでもない連中ねー。地球軍」

 

「だが、今回の事件を起こしたのはコーディネーターだ。これで」

 

「いや、それは違うみたい」

 

「何?」

 

メイリンの言葉にレイは鋭くメイリンを射抜く。

 

その視線に怯え、姉であるルナマリアの背に隠れながらメイリンは続けた。

 

「セナちゃんと解析してたんだけどね。ジンには誰も乗ってなかったんだよ」

 

「まさか。無人だと?」

 

「うん。遠隔操作と自動操縦だって言ってた」

 

「しかし、そんな強さでは無かったぞ?」

 

「うん。それがね。なんかセナちゃんが昔オーブで作ったプログラムが使われてたみたい。セナちゃんも凄く驚いていた。絶対に流出しないでって言ったのに。って」

 

「……またオーブか」

 

シンは苛立ち持っていた缶を握りつぶすと、怒りを瞳に灯して、憎い故郷の名を呟くのだった。

 

 

 

シンたちがブリーフィングルームで話をしている頃、セナはカガリを見つけその手を掴んでいた。

 

「……っ! セナ。どうした?」

 

「いえ、その……あの」

 

「セナ?」

 

セナはカガリを捕まえたは良いものの、どう言えば良いか考えがまとまらず、上手く言葉が出ずにいた。

 

しかし、そんなセナの肩に手を乗せながら、キラが真剣な目でカガリを見据えてセナの代わりに言葉を伝える。

 

「カガリ。昔オーブでセナが開発した戦闘支援システムは覚えてる?」

 

「え? あ、あぁ。覚えているよ。あのシステムのお陰でオーブは連合の侵略にも対抗出来て……」

 

「その支援システムが流出しているよ」

 

「……は?」

 

カガリはキラの言葉に目を見開いて、視線をさ迷わせる。

 

それもそうだろう。

 

セナがエリカに託した時、カガリもあの場所に居たのだ。

 

カガリの父、ウズミ・ナラ・アスハもカガリ自身も託された経緯と思いを知っているからこそ、それを他国に渡すなどあり得ない。

 

エリカ達、モルゲンレーテの技術者だってそれは同じだ。

 

しかし、キラもセナもそれが流出していると確信を持ってカガリに言っているのだ。

 

「何処だ!? 何処で、それを見た!!」

 

「あのユニウスセブンを落とした連中のMSだ。あのMSはセナの戦闘支援システムを使って動いていた。しかもオーブ製のね」

 

「テロリストが使っていただと……?」

 

「いや、テロリストっていう訳じゃないんだと思う。地球軍の機体も現れたから。それに……あの時、前大戦の時に出会ったMSも居た。宇宙に行く時に攻めてきた奴だ」

 

「アイツか……。分かった。この件はオーブに戻り次第調べる。セナの想いを、私とお父様の想い、そして国の理念を裏切った愚か者は見つけ次第私が罰する」

 

「……お願いします。カガリお姉ちゃん」

 

「セナ」

 

カガリは自分の服を握りしめながら涙を必死に堪えているセナを抱きしめて、優しい言葉を掛ける。

 

「すまなかった。ユニウスセブンでの事も辛かっただろうに。こんな事まで……本当にすまない」

 

「ゃ、ちが、カガ、お姉ちゃんは」

 

「いや、私の責さ。それに、私に国を押し付けて、呑気に宇宙でコロニー開発なぞをしているお父様もな」

 

「……っ」

 

「だから、この件は必ず解決する。もう二度と争いなど起こさぬ様に」

 

カガリの腕の中でセナは泣きじゃくりながら、頷いた。

 

その反応にカガリもキラも視線をかわしながら、二人の妹を傷つけた者への怒りを燃やすのだった。




なんかよく分からないですけど、昨日はハーメルンに繋がらなかったので、昨日更新する予定だった分も更新しますね。
はい。

という訳でユニウスセブンの関係の話の続き。
この回を書きながら、やはり双子の下にオリジナル主人公を生やすのが正解だと確信しました。
やはり天才か(自画自賛

何だかんだと通じ合って、助け合ってる双子が最高。
分かりますね?

今もなお何処かに残っているキラカガ過激派の魂よ……宇宙に飛んで永遠に喜びの中に漂いたまえ。


ちなみに、ウズミ様は現在呑気のコロニーの開発をしていますが、特にDESTINY編で本編に絡む予定は現状無いです。
未来は分かりません。

あぁ、そう言えば。本小説ですが、現在予定としましては
DESTINY編
FREEDOM編
JUSTICE編
を予定しております。

各編でちゃんと話は完結するので、よろしくー。
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