ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PHASE-19『驕れる牙』

(第三者視点)

 

 

 

ユニウスセブン落下の件から、プラントがいくら無人機だったと説明しても連合側は聞かず、一方的な要求を叩きつけて、一気に戦争を始めようとしていた。

 

そんな中、セナは最高評議会からの命令で、キラと共にホープでプラントへと戻る事になった。

 

これは地球軍の核攻撃を気にしての事であり、過去の大戦で核ミサイルを単機で防いだセナと、最終的な防波堤となったキラに同じことを期待しての事である。

 

「という訳だから、僕らが居ない間のミネルバは任せたよ。シン、ルナ、レイ」

 

「はい」

 

「隊長も、セナちゃんも気を付けて下さいね?」

 

「うん。分かったよ。シンは? 大丈夫?」

 

「隊長……俺」

 

「相変わらず心配性だなぁ。君は。大丈夫。プラントも君の家族も僕達が守るから。安心して」

 

「それはそうなんですけど、それだけじゃなくて!」

 

「大丈夫。僕達もちゃんと帰ってくるよ」

 

そして、そのまま地球を離れ、プラントへと向かったキラとセナであったが、二人が思っているよりも事態は早く進んでおり、プラントに着いてから半日もしない内に戦端が開かれてしまうのだった。

 

「やれやれ。って感じだね」

 

「そうですね」

 

「でも止めないと……核攻撃もそうだけど、一人でも多くの兵士を救うよ」

 

「分かりました。では操縦はお任せしても?」

 

「当然! その為に無理を言ってホープを複座式にして貰ったんだからさ。セナはハッキングに意識して、操縦は任せなさーい」

 

「でも、この機体武装無いですけど」

 

「どうとでもなるよ。そんなの。殺す為に戦う訳じゃない。止める為に戦うんだから」

 

「……そうですね」

 

かくして、キラとセナを乗せたホープは星の海へと向かい、プラントのすぐ近くで索敵の為に両手を広げた。

 

その姿はまさに天使と言っても差し支えの無い物であり、その姿を見ていたザフトの軍人たちは皆、その姿に闘志を燃やすのだった。

 

守るべきものが自分たちの背中に居ると。

 

 

 

そして、それから両軍は激突し、激しくビームやミサイルを撃ちながら互いに兵を減らしてゆく。

 

そんな中、ホープのセンサーにその部隊が引っかかった。

 

それと同時にザフトの偵察部隊からもその部隊の情報が伝えられる。

 

「核!!」

 

「お姉ちゃん!!」

 

「分かってる!!」

 

セナは高速でキーボードを叩きながら、核ミサイルのシステムに侵入し、その全てを止めてゆく。

 

そしてキラもまた、敵の砲撃を避けながら接近し、母艦に触れ、その場所から全てのシステムを奪っていった。

 

全ての核ミサイルとその部隊はセナに掌握され、動く事が出来なくなった。

 

これで全てが終わりかと思われたが……核ミサイルを放たれたザフトは怒りのままに、一つの兵器を連合軍の艦隊の前に展開した。

 

それは、セナとアルバートが開発していた全ての兵器を無力化する為に兵器の内部にあるエネルギーを霧散させる兵器の発展系。

 

いや、二人にとって、それは発展という様な形では無かったが、兵器として正しく発展したその兵器はジェネシスの様な光を放ちながら地球軍艦隊に向かって放たれ、全ての兵器がそのエネルギーを膨張させ暴発して内部から爆発していった。

 

兵器だけを消し去る人道的な兵器……とは聞こえが良いが、兵器に人が搭乗している以上、内部の人間は爆発に巻き込まれて助からない。

 

所詮は人殺しの為の兵器であった。

 

ネオ・グングニールと名付けられたソレは、一発放つ為に必要なコストから多用は出来ないが、前大戦のジェネシスを知っている者達からすれば、そのトラウマを十分に刺激される物であった。

 

キラは無意識のうちに、ホープを動かして、もはや壊滅状態となった連合軍へと攻撃をしているザフトの兵を止めるべくホープを向かわせる。

 

「止めろ! もう! これ以上!!」

 

しかし、そんなキラの願いを嘲笑うかの様にすぐ背後では動きを完全に止めていた核攻撃隊に対して、ニュートロンスタンピーダーによる防衛攻撃が行われ、核を暴発させて全ての部隊は宇宙の塵になってしまうのだった。

 

「っ!! こんなの! また同じ事を繰り返すつもりか!!」

 

歓声を上げるザフトの通信を聞きながらキラは苛立ちのままにモニターに拳をぶつける。

 

セナが何も言わない事もキラにとっては苛立つ事の一つであった。

 

だから。

 

「セナ」

 

「……はい」

 

「これも、セナの計画の一つって訳?」

 

セナの体がビクッと震え、それから涙混じりの声で「はい」という声が聞こえ、キラは一気に冷静になった。

 

違うと、分かる。

 

長く姉妹として一緒に生きてきたから、分かるのだ。

 

これはセナの望みでは無いのだと。

 

「……ごめん、セナ」

 

キラは自分の足に拳を一つ落としてから、悔しさに唇を噛みしめた。

 

苦しんでいるセナに、責める様な事しか言えない自分が嫌だった。

 

 

 

そして、プラントへ戻ったキラとセナは英雄として迎え入れられたが、キラはそれをやんわりと流して、セナと共に議長の部屋へと向かう。

 

今回の事件を問いただす為に。

 

「やぁ。すまなかったね。地球から戻ってきてすぐに、こんな事になってしまうとは」

 

「いえ」

 

キラは厳しい目でデュランダルを見据えたまま、セナを強く横から抱きしめて口を開いた。

 

「議長。なんですか。あの兵器は! プラントは、また前大戦と同じ悲劇を繰り返すつもりなんですか!?」

 

「ネオ・グングニールの事を言っているのかな。もしくはニュートロンスタンピーダーの事かな」

 

「どっちもです!! 僕とセナが出撃していたのに! あんな兵器!!」

 

「保険は必要だろう?」

 

「それでも! 核を止めた時点で戦闘は終わっていました!」

 

「まぁ、そうだね。それは私も同じ認識だ。しかし、私も軍の全てを掌握している訳ではないんだ。目の前で核を撃たれてしまえば、例えそれを防げたとしても、憎しみのままに引き金を引いてしまう事もあるだろう。私には彼らを責める事は出来ないよ」

 

「でも……! それでも!!」

 

「無論君の気持ちは分かる。かつて三隻同盟で戦争を止めた君の気持ちはね。だから、気に入らぬというのであれば私を討つといい。所詮は口ばかりで何も出来ぬ男さ。君に討たれるのであれば皆も納得するだろう」

 

「それは!! そんな、事が、したい訳じゃないです」

 

「そうか。優しいな君は」

 

「……」

 

「ここへ来たのも、セナが悲しんでいた事もあるだろうが、それ以上に命が失われてゆく事が悲しかったからだろう」

 

キラはデュランダルの言葉に勢いを落としながら、椅子に深く座り込んだ。

 

そして、目を伏せる。

 

「今回の件。本当にすまなく思っている。私の力が及ばず、戦争になってしまうとは」

 

「いえ……そんな事は。議長は最後まで反対されていましたし」

 

「それでもさ。結果に繋がらなければ意味は無いよ」

 

「はい」

 

「だが、こんな状況になってもなお、私は平和をまだ諦めていないんだ」

 

「……議長」

 

キラは顔を上げながら、柔らかく笑う男を見た。

 

そして、デュランダルはキラとセナに座る様に言うと、自身も二人の正面に座る。

 

「こんな事になってしまったが、地球軍もこちらを警戒して月基地へと撤退してくれた。今後は荒れた情勢となるが、プラントの、私の方針に変わりはないよ」

 

「はい」

 

「セナ。キラ。二人の力でどうかナチュラル、コーディネーター問わず苦しむ者たちの力になってくれればと願う」

 

「……はい」

 

「分かりました」

 

キラはザフト式の敬礼でデュランダルに返答しながら、椅子から立ち上がった。

 

そして、あぁ、と思い出したかの様に振り返る。

 

「僕とセナはまたミネルバへと戻れば?」

 

「あぁ、わざわざ来てもらって悪いが、また頼む。あの艦には私も期待しているんだ。以前のアークエンジェルの様な役割をしてくれるのではないかとね」

 

「……そうですね」

 

キラはそれだけ言うと、議長の部屋を出ていくのだった。




探してます。ネーミングセンス
多分どこかで迷子になってると思うんですよね。
まぁ、生まれた時から居ないんですけど。

いやぁ。良いのが思いつかなかったの。じゃ、もうグングニール君を進化させれば良いやって感じ。
うん。
ちなみに、名前のせいで分かりにくいですけど。

ハインラインとセナが開発した当初の『ネオ・グングニール』が、エネルギーを霧散させる奴で、それを改造した奴は別の名前つけるかってなったけど、製作者の二人の名誉を称えて名前はそのままにしました。という話。
うーん。別にそんなつもりは無かったけど突然やってくる尊厳破壊。
流石だ……。


ちなみに、兵器のスイッチは過激派が持ってたけど、まさかデュランダル議長も撃つとは思って無くてビックリって感じでしたね。
いやぁー。まさかこんな事になるとは(棒)

まぁ、適度なストレス発散は必要ですし。
ある程度力を見せつければ、向こうも動きにくくなるしね。
必要な犠牲だったんや。

では、また明日ー。
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