ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PHASE-21『選びし道』

(第三者視点)

 

 

 

ミネルバへ戻るべく準備をしていたキラとセナであったが、朝も早くから泊まっていたホテルに来客があった為、扉を開けると意外な人物が押し入ってくるのだった。

 

「どういう事だキラ!!」

 

「いやー。僕もサッパリ」

 

「貴様ぁ! 俺が何の事を言っているか理解しているんだろうな!」

 

「いやー。サッパリ」

 

「よぉーし。良い度胸だ。その根性叩きなおしてやる!」

 

「おいおい。女の子に暴力は良くないぜ?」

 

「イザークって何歳になってもヒステリーが直りませんねぇ」

 

「貴様ら! 貴様らもここに来るまでは説明をさせてやると息巻いていただろうが!」

 

「説明って、何かあったのですか? イザークさん」

 

「どうもこうもあるか! 地球へ行くと聞いたぞ。こっちに戻ってきたのだから、このまま本部に転属するのが普通だろうが!」

 

「いやー。それはそうなんだけどね」

 

「イライラするからその喋り方は止めろ」

 

「はぁーい」

 

「本当に軍人か? 貴様。これだからお前が教えた連中はどいつもこいつも生意気な連中ばかりなんだ!」

 

「あら。みんな活躍してるの? 良い事だねぇ」

 

「誰も活躍しているなんて言ってないがな」

 

「えー? でも流石に活躍もしてないのに、自己主張強い子は居なかったと思うけどなぁ」

 

「チッ」

 

「あれあれ~? どうしたのかなぁ~。イザークさーん」

 

「おい。セナ。この姉が嫌になったらいつでもジュール家に来い。養子にしてやる」

 

「あはは。考えておきます」

 

「ちょっと!! セナに手を出さないでよ! このロリコン!」

 

「その呼び方は止めろと言っただろうが!!」

 

キラはセナを抱きしめたまま、イザークを睨みつけて、牽制するが、イザークも負けず嫌いな為同じ様に視線をぶつける。

 

互いに引けない戦いをしている為、宇宙が終わるまで続くかと思われた戦いであったが、ディアッカが声を掛ける事でその争いは一時中断された。

 

「まぁ、イザークの事は放っておいても良いけどよ」

 

「良くないわ!」

 

「まぁまぁイザーク。話の邪魔ですから」

 

「なんだと!?」

 

「とにかく、だ。地球に行くってのはマジなのかよ」

 

「うん。そういう事になったよ」

 

「これから地球は荒れるぜ? 下手すりゃ前大戦以上だ」

 

「それでも。地球にはミネルバが居るからね。見捨てる事は出来ないよ」

 

「……そうか。無理すんなよ。キラ。セナ」

 

「うん。分かってる。心配して来てくれたんだ。ありがとう。ディアッカさん、ニコル君、後ついでのイザークさん」

 

「誰がついでか!!」

 

キラの言葉にイザークが反応して叫ぶが、それを見て、みんなが笑う。

 

イザークはその様子を見て、鼻で笑うと、腕を組みながらキラとセナを見下ろした。

 

「とにかくだ。地球に行くというのならば、それも良いだろう。だが! 貴様には借金があるという事を忘れるなよ! 返せなければセナがジュール家に嫁入りだからな」

 

「……分かってるよ」

 

「だから、必ず生きて帰ってこい。二人ともな」

 

「初めからそれを言えば良いのに、遠回りだなぁ。お前は」

 

「まぁイザークですからね」

 

「やかましいわ! 帰るぞ! お前たち!」

 

「では、キラさん。セナちゃん。元ザラ隊の「元クルーゼ隊だ!!」まぁ、僕たちは帰ります。また会いましょう。コンサートのチケット。また送らせてもらいますね」

 

「うん。ありがとう。また機会があれば行かせてもらうね」

 

「じゃ、また今度デートしようぜ。二人とも」

 

急にやってきたかと思えば、騒ぐだけ騒いで帰っていったイザーク達に、キラとセナは笑いながら出かける準備をするのだった。

 

そして、今度はヴェサリウスに乗りながら、ホープと共に地球を目指す。

 

 

 

地上に送り込む部隊とは別にオーブへと直接降りたキラ達は、ミネルバがまだオーブ領内に居る事を確認して、ミネルバと同じ工廠へと降り立つのだった。

 

キラとセナの帰還に喜ぶミネルバクルーだが、オーブへと降りる際に、オーブ政府から送られてきたメッセージを見ていたキラは、挨拶もそこそこに、パイロットスーツから私服に着替え、カガリの家を目指す。

 

 

 

そしてカガリの家でマーサにドレスを着せてもらった後は、車でセイラン家へと送ってもらった。

 

「やぁー! キラ! セナ! 待ちわびたよ!」

 

「本日はお招きありがとうございます」

 

オーブに居る間、カガリの姉妹だからしっかりしなくてはと、鍛えたお嬢様スマイルは今日も輝いており、ユウナの顔をだらしない物に変える。

 

「お誘いされておりましたのに、遅れてしまい申し訳ございません」

 

「いやいや。良いんだよ。宇宙でのニュースは聞いてるからね。むしろ、帰ってきてすぐにこっちに来てくれるなんて。大丈夫かい? 疲れているだろう?」

 

「いえいえ。帰りはザフトの艦で送っていただきましたから。大丈夫ですよ」

 

やや、いやらしい視線にも、馴れ馴れしく肩を抱く仕草にも、キラは特に反応しない。

 

それはユウナを好いているからという訳ではなく、ユウナがいずれオーブを支える一本の柱になるからだ。

 

平和を願うキラにとって、オーブが安定してくれればしてくれるほど、いざという時に頼れるので、こうした接待も笑顔のままこなせる。

 

それに、キラにとっては、戦場で人を殺すよりも、どんな話であれ、話をしているだけで良いのだから、こちらの方がよっぽど気楽なのである。

 

「さぁ、まずは案内させてくれ! 前に来たのはもう何年も前だろう? あれから庭も綺麗にしたんだ」

 

「そうなのですね。それは楽しみです」

 

ニコニコと真実楽しそうな笑顔を浮かべるキラとセナにユウナは大変良い思いをしながら、庭を案内し、そして中庭にある綺麗な白いテーブルへと案内した。

 

それから、いつもの様に、僕たちだけで話したいからと使用人たちを遠くへと追いやるのだった。

 

「さて。ようやく僕たちだけになれたね。これで父上にもここで話す内容は届かない」

 

「……一応妨害はしておきましょうか」

 

「お願いしようかな」

 

ユウナはいつもの顔からやや引き締まった顔になると、紅茶を手に持ちながら、キラとセナを静かに見据えた。

 

「例の戦闘支援システムを流出させた犯人は父上だったよ」

 

「っ!」

 

「と、自分の手柄の様に言ったけど、これは先日行政府で父上自身が自白した事だね。実に嘆かわしい話だ。例えアレがオーブを焼く事が無くても、オーブが危険だと判断されれば、また焼かれるかもしれぬと言うのに」

 

「ユウナ様」

 

「だが、良い話もある。戦闘支援システムを利用した無人機はオーブでも開発がかなり進んでいてね。いつでも動かせる。まぁ、全体を指揮する者は必要だが?」

 

「ふふ。やりたそうですね」

 

「まぁ、この為に今日まで鍛えて来たんだ。が、所詮はシミュレーション。どれだけ戦略を頭に叩きこもうとも、机上の空論だ。どれだけ役に立つか、それは分からない……けれど、父上に否定された僕の才を、信じてくれる君たちの期待には応えたい」

 

「……はい」

 

「ちょうど良い相手も近い内に来るようだしね。三年の成果を出せそうだよ」

 

「まさか」

 

「あぁ。やっぱりというべきなのかな。父上が流した戦闘支援システムを見て、奪いに来たよ。地球軍が。まぁ、名目は『人類の敵たるザフトの戦闘艦ミネルバを引き渡せ』っていう事だけどさ。奴らの目的はオーブさ」

 

「では、私たちも」

 

「うん。もしもの時は頼むよ」

 

ユウナはキラの言葉に頷いて、お茶を飲んだ。

 

そして、あっと思い出した様に、カップを置きながら楽し気に笑う。

 

「そういえば、カガリとアスラン・ザラはどうなんだい?」

 

「どう。と言われましても、互いにまだ自分の気持ちには気づいていないみたいですね」

 

「おそらく友情だと勘違いしているのではないでしょうか」

 

「はぁー。なるほど。それは面倒だな。さっさと想いを自覚して貰って、アスラン・ザラにはオーブの守護者になって貰いたいのだけれど……ううむ。仕方ない。例の作戦をやるか」

 

「では、いよいよ」

 

「あぁ。花嫁強奪作戦を始めるとしよう。作戦は僕の方で進めさせてもらうよ」

 

「分かりました。姉をよろしくお願いします」

 

「任せてくれ。どの道、カガリにも息抜きは必要だろうし。ミネルバの出航とタイミングを合わせるか」

 

「良いのですか?」

 

「ふふふ。既に軍部は掌握してるからね。適当な理由を付けて、当分は帰ってこれない様にするさ。流出したシステムの回収とかね。後は二人を上手く見てやってくれ」

 

「はい。お任せください」

 

「やれやれ。これでようやく色々な事に片が付く。僕も自分の結婚相手を探したいものだね」

 

話しながら、チラリと向けられた視線に、キラはニッコリと笑うと、左手を見せた。

 

「……負けた」

 

「申し訳ございません」

 

「なら……「殺しますよ?」」

 

一瞬セナに視線を向けた瞬間、キラから殺意を向けられ、ユウナは空を仰ぎながら呟いた。

 

「あぁ、僕にはいつ春が来るんだろうねぇ」




地球からプラントまで行って、大規模戦闘終わったら帰ってくるとか。
忙しいってレベルじゃないだろうなって。

まぁサクッと書いてますけど、一日とか二日の話じゃ無いので。
ゆるちて

という訳で、割と良い感じに書けて自分でも満足度高い一話かなと。

別に原作ユウナはそこまで好きじゃないけど、艦橋で変われそうな気配を感じたので。
環境を! 変える!!


そして、いよいよアスカガ始めまっせ。
プロット的には今週の土日が熱くなりそう。

では!
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