ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
ユウナの自宅を出て、ミネルバに戻ってきたキラは、ユウナから聞いた話を早速タリアに話し、ザフトとしてどうするかと意思を確認する。
「どうすると言われてもね。命令が無ければミネルバは動かせないわ」
「……そうですか。では」
「でも、だからと言って、はいそうですかってただ守られて終わる事も出来ないでしょう? 私たちは軍人なのだから。自分の身は自分で守るべきだわ」
「タリア艦長……ありがとうございます」
「良いわ。じゃあキラはMS隊、セナはブリッジで良いわね? オーブとの連携は二人に任せるから」
「はい」
「了解です」
セナはタリアの言葉にメイリンの傍へ向かい、通信でオーブ政府と軍本部へと繋げる。
そして、キラはブリーフィングルームへシン達を集めると、作戦について話をするのだった。
しかし。
「「オーブと協力して戦う!?」」
シンやルナマリアはその言葉が不満だと全身で示した。
頷いたのはレイだけである。
「嫌?」
「はい!!」
シンはキラの言葉に勢いよく頷き、そして吠える。
「なんだってオーブなんかと一緒に戦わないといけないんですか!! オーブが戦いたいなら勝手に戦えば良いじゃないですか!」
「でも、オーブはミネルバを守る為に、地球軍と戦うんだよ?」
「……え?」
「地球軍の要求はミネルバを引き渡せ。だったけど、オーブはそれを拒否したんだよ。地球を守った艦を人類の敵とは何事かってね」
「でも、なんで」
「シン。それがオーブっていう国なんだよ。オーブは僕たちに恩義を感じてる。だから、大西洋連邦と敵対する道だとしても、その恩を返そうとしてるのさ」
「……」
「でも、シンが不満なら僕は戦えなんて言えない。待機してても大丈夫だよ」
「っ!」
キラの言葉にシンは目を見開いて、キラを見据えた。
しかし、キラは別に怒りを示す事はなく、ただ静かに笑っている。
「これは僕やタリア艦長の決定であって、軍の正式な命令じゃない」
「なんで」
「僕たちもさ。オーブには色々として貰ったから、返したいんだよ。その想いを」
「……」
「隊長」
「なぁに? レイ」
「ミネルバは出撃するのでしょうか?」
「うん。するよ」
「分かりました。では、俺は参加させていただきます」
「レイ!」
「シン。俺はオーブに対して思う事はない。だが、ミネルバには隊長やセナも乗っている。沈める訳にはいかない」
「っ」
「ま。そうなるわよね。しょうがない。私も出撃しますよ。隊長。メイリンだって乗ってるしね」
「ルナ……」
「大丈夫よ。アンタの分まで戦ってあげるから。全部終わるまで待ってなさい」
「……俺は、俺は!!」
「シン。作戦開始は明日の朝だ。どうするか、出撃の時に教えてくれれば良いよ」
「……はい」
シンは項垂れたまま、ブリーフィングルームを出て、フラフラと廊下を歩き、何処かへ向かって進んでゆく。
そんな中、不意にシンは見慣れぬ男にぶつかってしまうのだった。
「あっ」
「っと。すまないな」
「いえ。っ! あ、貴方は」
「んー? 君は」
その男はオーブ軍の制服を着た体格のいい男であり、いかつい顔でシンを見下ろす。
「あの、俺! 二年前に、オーブで、貴方に助けてもらって」
「あぁ。そうか! あの時の少年か! 無事だったんだな。良かった」
「いえ。でも、俺たちの乗った船を助けようとして……死んでしまった人たちが」
「あぁ。聞いている。不安な想いをさせたな」
「いえ! 違うんです! ただ、謝りたくて」
「気にするな。と言っても無理だろう。だが、一つ聞かせてくれ」
「はい」
「最後にあいつらは何か言っていたか?」
「……ただ、無事を祈ると」
「そうか。ならそれが答えだ。軍人として、守りたい物を守れた。それが全てだ。あいつらの事を想ってくれるなら、どうか悔やまず、君も強く生きてくれる事を祈っているぞ」
その男、トダカはそう言って、シンの頭を撫でて笑うと、そのままブリッジの方へと歩いて行くのだった。
シンはその背中をただ、静かに見つめ、拳を握りしめる。
翌日。
キラは再びブリーフィングルームへと向かい、そこでパイロットスーツを着ているシンを見て、目を細めた。
「……シン。良いんだね?」
「はい! 俺はオーブが好きじゃないですけど、それでも、守りたい物があるんです。守る為に軍人になりました! だから!」
「うん。分かった。じゃあ行こう」
かくしてキラは、シン、ルナ、レイと共に格納庫へと向かい、それぞれの機体で出撃する。
だが、オーブの領海付近で行われる戦闘は海上である為、ザクは飛べない。
故にキラはミネルバの艦上で戦う様に伝えようとしたのだが、オーブの軍本部より通信が入った。
『空を飛ぶならムラサメを使うと良い。ある程度そちらのパイロットの指示に合わせて飛ぼう。危ない時はこっちの判断で動くから落ちない様に気を付けてくれ』
『だそうだよ。ルナ。レイ』
『それは助かるわ』
『はい』
『じゃあ、ルナは敵艦を狙って。レイはルナの護衛。僕とシンは、敵のMSを落としながら、戦艦を狙うルナの援護ね。後は僕らの動きを見ながらオーブが合わせてくれるから』
「大丈夫なんですか?」
『うん。大丈夫だよ。あの人が、セナの期待を裏切る訳が無いからね』
「え?」
『昔の話だよ。多分世界中にいっぱい居る。セナに救われた人の話さ。あの子は暗闇に居る人を見つけると手を差し伸べずにはいられないから』
キラの言葉にシンは操縦桿を強く握りしめながら、かつての自分を想う。
そしてそのキラが信頼する誰とも分からない人間に自分を重ねて頷いた。
自分と同じ人間なのだと。
そして、シン達は発進の合図と共に、ミネルバから飛び出して戦場へと向かっていく。
しかし、既に戦場ではオーブ軍のMSが戦闘を始めており、双方に被害が出ている様だった。
シンは焦る気持ちを胸に抱きながらキラの指示を受けつつ、戦場を飛び回った。
「くっ、こいつら!」
『シン! 焦らないで』
「はい!」
返事はしつつも、どうしても焦る気持ちが消せないのは、オーブが地球軍と戦っているという状況だからだろうか。
かつての自分を重ねてしまい、シンは上手く戦う事が出来なくなっていた。
しかし、そんなシンの気持ちを置き去りにして、ソレは現れた。
『あれは……MAか!!』
「隊長!!」
突如現れた巨大MAの攻撃をキラはギリギリでかわしながら、ビームを撃つが、そのMAの頑強な装甲を貫く事が出来ない。
そうこうしている間に、MAは何故かタンホイザーを撃とうとしているミネルバの前に移動して、そのタンホイザーを受け止めて、溢れたエネルギーが海に当たり大爆発を起こした。
そして、次の瞬間シンの目の前にあったのは水の壁の向こうから放たれるMAの高エネルギー砲だ。
シンは目の前に広がる、高エネルギー砲の光に目を焼かれながら、動揺で動けずにいたが、その前に躍り出る赤い機体があった。
そう。その赤いMSは、キラのセイバーである。
シールドを構えながら放たれた高エネルギー砲を受け止めたセイバーは無理な体勢で受け止めたせいか盾を持っていた腕が爆発し、海上へと落ちてゆく。
落ちてゆくキラを助けようと、一直線に飛んでゆくオーブのムラサメや、MAを牽制するムラサメとレイ達をシンはただ呆然と見ていた。
『隊長!!』
『隊長!』
ルナマリアやレイの声がシンの耳に届いているが、シンにはそれをまるで遠い世界の事の様に感じる。
しかし。
『お姉ちゃん!!』
セナの声を聴いて、シンは頭の中に何かが弾ける感覚と共に、インパルスを一気に動かした。
落ちていくセイバーへと向かって一気に飛び、追撃をしようとしている敵のMAからセイバーを助け出す。
その腕を引っ張って、空に投げると、味方に通信を入れながら叫んだ。
「ルナ!! 隊長を!! レイ!!」
『あぁ!!』
『分かったわ!!』
大した言葉を話していないが、二人は即座に理解して、ルナマリアはセイバーの救出。そしてレイはシンと共に敵のMAに接近すると、そのまま通りすがりに表面をビームトマホークで切り裂き、シンは反対方向から同じ様にビームサーベルで切り裂いてゆく。
翻弄されている敵のMAは空中に向かって高エネルギー砲を放つが既に二機ともそこにはおらず、レイとシンはいくつもの攻撃を繰り返しながら敵を追い詰めていった。
そして、完全に敵の動きが止まった瞬間に、レイが撃ったミサイルの弾幕で出来た煙の中を突っ込んで、シンはビームサーベルを敵のMAに突き立てるのだった。
その最後の攻撃によりMAは火を噴きながら、海上に落ちて大爆発を起こし。
その爆発を見て、不利を悟ったのか連合軍は撤退してゆくのだった。
んもー! 戦闘シーン苦手!!
表現が上手く出来たのか。分かりません。
でも感覚で捕まえて欲しい。
という訳で明日、明後日は毎度お馴染みの連続更新します。
ただ、ちょっと忙しいので、あんまり更新できないかもです。
ではー!