ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
連合軍との戦いを終え、再びオーブのドッグへと戻ってきたミネルバであるが、格納庫では慌ただしく機体の修理が行われており、ブリッジもオーブや本国とのやり取りで忙しい様だった。
だが、パイロットは現在それほど出来る事もない為、休息という事になっているのだが、艦内はコンディションイエローであり、パイロットは有事に備えて艦内待機である。
あるが……。
「……外出ね」
「へへ。駄目ですかね?」
ヘラヘラと笑うキラをタリアはジトっとした目で見る。
「今がどんな状況か。理解はしているのかしら。ヤマト隊長」
「え? えと?」
普段とは違うタリアの様子に、キラは視線をさ迷わせながら、言葉を探すが、見つからず、意味のない言葉を呟く。
「現在、プラントは戦争状態に入っており、ここは友軍の基地ではありません」
「でも中立ですよ?」
タリアはキラの言葉を聞いた瞬間、眉間に皺をよせ、額に青筋を浮かべる。
しかし、それでも叫ばずに、声を抑えるのはキラのお陰でここまで無事だったと理解しているからだ。
多少態度が悪かろうと、英雄に恥じない活躍をしている。
まぁ、態度は部隊全員含めて悪いのだが。
「でも友軍じゃないわ。それは分かるでしょう?」
「はい」
「なら……」
「でも、セイバーは片腕吹っ飛んでますし。ザクも修理はまだまだ出来ないでしょう? なら僕に出来る事なんて無いですよ」
瞬間、タリアは怒りが限界を超えて噴出した。
ほんの僅かしか耐えられなかったが、イザークやアスランなら、既に百度は限界を超えているであろう事を考えれば相当に耐えた方である。
「キラ!! 貴女は隊長でしょう!! なら、やらなきゃいけない事はいくらでもあるでしょうが!! そもそも先の戦闘の報告書はどうしたの!!」
「報告書……? あ、それは部屋にありますよ」
「なら、さっさと提出なさい!!」
「あー、もう少し待ってもらって良いですか? レイに確認して貰うので」
「……は?」
「流石にレイもまだ時間が掛かると思うんですよね。戦闘で疲れてるでしょうし」
「貴女は……!」
「ん?」
「報告書くらい自分で責任をもって作りなさい!!! 部下にやらせるなんて何を考えてるの! 貴女は!!!」
「ヒー」
キラは耳を塞ぎながら、タリアの説教を必死に受け流そうとした。
しかし、タリアが説教している相手はキラであり、キラがそんな態度を取っている以上、終わりなど来るわけが無いのだ。
「キラ!! キラ・ヤマト!!! ちゃんと聞きなさい!! 貴女は!!」
「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」
キラは必死に許しを請うた。
しかし、タリアはそんなキラを許す事はなく、このお説教時間は永遠に続くだろうと思われた。
だが、救世主はこのブリッジに居るのだ。
「タリアさん」
「っ、何? 何かあった?」
「いえ。私もお姉ちゃんと一緒に外出の許可をいただきたいんです」
「セナ。貴女も? 理由は何かしら」
「私もお姉ちゃんも家はオーブにあるので、もし、可能であれば家族と会う機会をいただきたいのです。ミネルバのクルーに外出許可が下りた時、私とお姉ちゃんはプラント本国へ向かっていたので」
「……分かったわ。ただ何かあればすぐに戻りなさい。良いわね? 通信機は持って行く事。後、護衛にシンを連れて行きなさい」
「はい」
「え? あれ? こんなにアッサリ?」
「何か文句があるのかしら? ヤマト隊長」
「いえ! ありません!」
キラは自分の時と態度が違うと不満を漏らしたが、タリアの視線を受けて一瞬で敬礼をすると、そのままセナの手を取り、ブリッジから出て行くのだった。
その余りにも早い姿にタリアはため息を漏らすが、キラは既に出て行った後だった為、それに気づくことは無かった。
セナとシンを連れながら久しぶりの外出だと、伸びをしながら歩いていたキラは、携帯で連絡した通り、慰霊碑へと向かっていた。
最愛の人と会う為に。
「でも良かったですね。隊長。外出出来て」
「セナのお陰だよ~。ホント。姉想いの良い妹だ」
「私も皆さんに会いたかったのでちょうど良かっただけですよ」
「見て。シン。凄くない? 可愛いし頭良いし。気遣いも出来るし、最高だよね?」
「はい!」
セナは自分の行動を全肯定する二人に苦笑しながら道を歩き、遠くから聞こえてきた歌声に笑みを深めた。
「お姉ちゃん」
「うん……あー。でも緊張してきた」
「直接会うのは一年ぶりくらいですかね?」
「そうだね。怒って無ければ良いけど」
「ラクスさんはそんなに怒らないのでは?」
「そりゃセナにはね。でも、色々話して、色々とやってからは、結構不満もハッキリ言う様になったよ。まぁ、良い事なんだろうけどさ」
「色々とやる?」
「あー。セナには……まぁ、うん。シンにも分からない話かな。気にしなくて良いよ」
「はい」
「分かりました。隊長」
純粋な二人にキラは、ニッコリと笑いながら、その遠くに見えた姿に手を振り、小走りに向かって行った。
「……っ! キラ!!」
「ラクス!」
そして、キラは自分に向かって走ってきたラクスを受け止めると、そのまま深い口づけをかわす。
その姿を見て、シンは顔を真っ赤にしながら、セナを抱き上げて、目を塞ぐのだった。
それから、キラとラクスは二人の世界に入ってしまった為、シンはセナに案内されるまま、オーブにあるセナの家に向かう事となった。
ちょうど良くというか。家にはカリダとハルマしかおらず、セナは安心しながら唯一まともに紹介出来る両親をシンに紹介するのだった。
「シン君。紹介しますね。私のお父さんとお母さんです」
「あっ! 初めまして!」
「これは丁寧にありがとうございます。セナの母のカリダです」
「父のハルマです」
「こちらこそ! 丁寧にありがとうございます! って、あれ? セナ。セナのお父さんとお母さんって」
「あー。ユーレンパパとヴィアママは血縁上の親なんです。二人は私の育ての親ですね」
「……色々と大変だったんだな」
「まぁ、そうですね」
心配そうに自分を見てくるシンにセナは内心で、実はもっと紹介できない養父と養母が居るのだと考えていたが、それを口に出すつもりは無かった。
「そう言えば帰って来たのはセナだけかしら? キラは?」
「お姉ちゃんは、その。ラクスさんと会って、盛り上がってます」
「あらまぁ。帰ってくるのは夜になるかしらね。じゃあシン君も一緒に夕飯を食べて行く?」
「はい! ありがとうございます!!」
「あら。元気な子ね。今日は張り切って用意しなきゃ」
シンはカリダの言葉を聞きながらウキウキ顔で、夕食を待ち、そんなシンを見て、セナもハルマも笑顔で頷くのだった。
それからキラとラクスが帰ってくるまでシンはハルマやセナと話で盛り上がり、いかにセナとキラを尊敬しているかという話を繰り返しハルマとカリダに伝えた。
キラの暴走については苦笑していたが、二人は概ね娘たちが幸せそうで満足している様であった。
しかし、シンはキラやセナによく似た雰囲気に両親と話すうちに、実家以上にくつろいでしまい、連日の戦闘もあって夕食後はセナに膝枕をされながら寝てしまうのであった。
後に帰ってきたキラがそんなシンの姿を見て、訓練を増やす決意をしたが、それはまた別の話である。
寝れないので、深夜の更新。
金曜日ってホント夜眠れない。
何だかなぁ。
まぁ、良いですわ。
という訳で久しぶりのラクス様。
いや、マジで久しぶりでは?
もっと出していけると良いですね。(希望