ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
アスランにフリーダムを託した後、キラは出発前に顔だけでも見ようとヤマト家に来ていた。
ただし、夜明けからそれほど経っていない時間な為、静かにだ。
「ただいま」
「キラ。おかえりなさい」
「っ、母さん。起きてたの?」
「えぇ」
「……母さん。ごめん。僕は、また行くよ」
「いいのよ。でも、一つだけ忘れないで」
「え?」
「貴女の家は此処よ。私たちはいつでも此処にいて、そして貴女を愛してるわ」
「……母さん」
「だから、必ず帰ってきて。セナと。また」
「うん。分かったよ。必ず」
そして、キラは、母と抱き合った後、笑顔でヤマト家を後にするのだった。
キラがミネルバへと向かっていた頃、アークエンジェルもまた慌ただしく発進の準備をしていた。
かつてアークエンジェルのクルーであった者達は既にアークエンジェルの内部へと乗り込んでいる。
そして、マリューもまたモルゲンレーテの作業服から、オーブ軍の士官服へと着替えていた。
「何だか、こうして軍服を着ると緊張するわね」
「私は気が引き締まって良いですが」
「貴女も変わらないわねぇ。ナタル」
「そうでしょうか? 自分としては大分変わった様な気がします」
「そう?」
「はい。以前より柔軟に物事を考える事が出来る様になったと」
「それは良い事だわ……あ、ところで。ナタルは知らないだろうけど、アークエンジェルの中に温泉を作ってみたのよ」
「は?」
「それにね。レクリエーションルームを作って、映画鑑賞が出来たり、体感型ゲームを遊べたりも……」
「ラミアス少佐!! 少佐は軍艦を何だと思っているのか!! その様な気の緩みが、戦場でどの様な影響を与えるか分からない少佐ではありますまい!!」
「うーん。変わってなくて安心したわ」
「聞いているのですか!? ラミアス少佐!!」
マリューはナタルの言葉を流しながら、いくつかの言い訳を並べてみる。
しかし、その全てがナタルの言葉に負け、白旗を振るのだった。
「今回の件については既にやってしまった事である為、これ以上は何も言いませんが! 次からはしっかりとお話を伺いたいものですね!!」
「えぇ。まったく。その通りでございます」
「まったく。我々は遊びに行く訳ではないというのに……」
ナタルはブツブツと文句を言いながらもマリューと共にブリッジへと入り、そこで別の争いを目撃する事になる。
そう。以前はアークエンジェルに乗っていなかった者同士の争いだ。
「冗談じゃないよ。僕は反対だね。そう思うだろ? アイシャ」
「えぇ。私もアンディと同じ意見よ」
「別に私が望んだ事では無いがな。文句なら艦長殿に言いたまえ」
「えーっと。何かトラブルかしら」
「いや、大した事ではない。が、ラミアス艦長。君の采配にアンドリュー・バルトフェルドは文句があるらしい」
「文句があるとは言っていないだろう! ただ、ラウ・ル・クルーゼ。君がMS隊の隊長だというのはどうかって言ってるだけさ」
「あー。MS隊の話ですか? その件なら、キラちゃんとセナちゃんに相談して決めたんですけど、何かまずかったですか?」
「フン。当然の判断だな。キラもセナもよく分かっている」
「君が余計な事を言ったんじゃないのか? あの二人は家族に甘いからな」
「負け惜しみもここまでくると感動的だな」
バチバチと火花を散らすラウ・ル・クルーゼとアンドリュー・バルトフェルド&アイシャを見て、マリューは心の中で悲鳴を上げたが、表面上だけは穏やかな笑みを浮かべたまま動向を見守った。
しかし、ナタルはブリッジで争っている事や、セナの決定に文句を言っている事が不満であり、その争いに介入する。
「セナさんは、身内贔屓もしませんし、誤った判断もしません。勝手な憶測で物を言うのは止めて頂こう!」
「……ナタル」
「私とラミアス少佐はセナさんより、こう伺っています。ラウ・ル・クルーゼ、アンドリュー・バルトフェルド共に隊長として有能だが、戦艦を動かすのはバルトフェルド隊長の方が経験が多く、戦場をMSで駆るのはクルーゼ隊長の方が経験が豊富だろうと。であるならば、MS隊はクルーゼ隊長にお任せして、戦艦とMS両方を状況により選ぶ役をバルトフェルド隊長にお任せしたいと」
「……」
「……」
「この話を聞いてもなお、ご不満があるのなら、私がお聞きしましょうか!」
「いや……私は何も」
「あぁ、僕も無いよ」
穏やかな顔をしながら、笑う二人にナタルは鼻を鳴らすと、そのままCICに降りようとした。
しかし、そんなナタルの肩をマリューが掴み、止める。
「何か?」
「え? いや、艦長席はここよ? ナタル」
「えぇ。分かっています。忘れてはいませんよ」
「……艦長席はここよ?」
「はい」
マリューは無言でナタルに訴えた。
必死に。
しかし、その想いは届かず、ナタルは首を傾げるばかりだ。
「艦長は君だろう。マリュー・ラミアス」
「バルトフェルドさん!」
「何かな? ラミアス艦長」
ヘラヘラとそんな事を笑いながら言ってくるバルトフェルドに、マリューはぐぬぬと何かを言い返そうとした。
しかし……。
「あぁ。その件ですか。確かに私はドミニオンの艦長をしておりましたが、やはりその席はラミアス少佐……いえ、ラミアス艦長にこそ相応しいと考えております」
「ナタル……!」
「私も同意見だな。終ぞザフトが沈められなかった不沈艦の艦長には君が相応しいだろう。マリュー・ラミアス」
「クルーゼさんまで!」
ナタルとクルーゼだけでなく、以前よりアークエンジェルのクルーであった者たちも頷きながらマリューを見つめた。
その視線にマリューは深くため息を吐くと、艦長席に座り、覚悟を決めるのだった。
「そろそろ発進ですか?」
そして、ラクスもブリッジへと来るとオペレーター席へと座り、ラクスからやや遅れて来た男もブリッジの面々を見ながら笑う。
「おやおや。皆さんお揃いのようですね。こちらもMSの搬入は終わりましたよ」
「あ、貴方も乗艦されるのですか?」
「えぇ。勿論です。これから戦場へと向かうという事だし? 新型の実戦テストをさせて貰いますよ。それに、何かあればセナをすぐに助けられる位置に居たいですしね」
「……」
マリューはブリッジに増えた席に座るアズラエルから視線を逸らしながら、濃すぎる人間が増えた事に頭を抱えた。
しかし、オーブの事や、キラやセナの事。
そして、キラから受け取ったデュランダル議長とセナの計画の事を考えて、利用できる物は全て利用しようと気持ちを切り替える。
「注水始め!」
「ラミネート装甲、全プレート通電確認。融除剤ジェルインジェクター圧力正常。APUコンジット。分離を確認」
「150……180……調圧弁30。FCS及び全兵装バンク、レミテーターオンライン。フルゲージ」
「メインゲート開放」
「拘束アーム、解除。機関20%、前進微速」
マリューの指示の元、アークエンジェルは地下の工廠から外へと発進する準備を進めてゆく。
「水路離脱後、上昇角30。機関最大!」
「各部チェック完了。全ステーション正常!」
「海面まで10秒、現在推力最大」
「離水! アークエンジェル発進!」
そして、アークエンジェルは再び世界にその翼を広げ、飛び立つのだった。
まぁ、ぶっちゃけあんまり時間軸は進んでない。
アークエンジェル視点ってだけなので。
ただ、まぁ懐かしい方々が出てきたりしているだけです。
……。
色々な勢力の重要人物が全員乗ってるアークエンジェル!!!
アズラエル(元連合の実質トップ)
ラクス(プラントで影響力爆強)
カガリ(オーブの姫)
まぁ、戦力もちょっとだけ増強したんで、問題なかろ。
・クルーゼ
・アスラン
・オルガ
・クロト
・シャニ
・バルトフェルド(緊急用)
・アイシャ(緊急用)
・カガリ(座ってろ)
原作、面影無くて笑った。