白苺プロジェクト  〜どけ! 俺は白苺だぞ!〜   作:俺が白苺だ!

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どこへ行くんだぁ? お、俺一人で……ひ、避難する準備だぁ!? ……なのです

「自由だなぁ」

 

「そうなのです〜」

 

 

 いやぁあいつらの視線がなくなるだけでこうまで気が楽になるとは。命懸けの逃亡ってのも悪くねぇなぁ。我ながら英断だったかもしれん。

 

 

「怪我してるのです、大丈夫なのです?」

 

「おお、かすり傷だよこんなの。あいつら的には俺は触れたら壊れるものらしいからナァ、早々大怪我はしねぇだろ」

 

「なるほどなのです」

 

 

 あいつらに余裕がある間は、って枕詞は着くが。じゃけん、姫サマが来る前に逃げ切る必要があったんですね。ルーンとか言う便利スキルさぁ……。

 

 ちなみに余裕がなくなったら? ってのは一旦想像にお任せするぜぇ、どっかで遭遇する羽目になるだろうしそもそもそんな状況想像したくねぇ。

 

 ……んー?

 

 

「……」

 

「どうかしたのですか。ノアの顔に何か付いてるのです?」

 

「……」

 

 

 チョットマッテ何で?? え、この島未開拓の無人島なんだが。ってかまず飛行島から全速力で飛んできたんだが??? 捕捉されてんの俺。

 

 

「?」

 

「可愛い顔のパーツは付いてんぞ」

 

「! ……それほどでもあるのです」

 

 

 いかん頭がパンクする。と、とりあえず本人に聞いて見るか……(震え声)。

 

 

「あー……ノア=サン、なんでここにいんだ?」

 

「イチがここにいたからなのです」

 

「へー……って待て待て待て」

 

「?」

 

「いやお前ここに来る前どこにいた?」

 

「ネモのところにいたのです」

 

「てことは潜水艦だよな……え、何ネモもこの近くにいんのか?」

 

「アイリス達の近くにいると思うのです」

 

「……」

 

「じゃお前、どうやってここに……」

 

「……それは秘密なのです」

 

 

 いやこっわ。何だそりゃ、え俺発信機とかついてる? いや別にそれらしいもん持ってねぇよな。じゃあなんで……?

 

 

「それよりも、何かしようなのです、イチ」

 

「あ? 何かって何だ」

 

「……何か?」

 

「考えてないのかよ」

 

 

 ひとまず謎の移動手段と場所バレ疑惑は置いとこう、うん……考え始めたら俺の頭と胃が爆発しかねん。

 

 

「あいつら、ピンポイントでこっち来ねえよな……?」

 

「大丈夫なのです。イチの居場所がわかるのはノアだけなのです」

 

「は?」

 

「……何でもないのです」

 

 

 と言ったっきりお口ミッフィーしやがったノア=サン。やっぱ場所バレしてんのかい! どうすっかな……?

 

 

「……あいつらが今すぐ来ることはねぇんだよな?」

 

「それは確かなのです」

 

「……」

 

 

 どうすっかな、場所バレしてるこいつから逃げ切れる気がしねぇ。実際ものの数秒で追いつかれてるし……いやマジでどうやったんだ?

 

 

「……とりあえず食いもんでも探すカァ……」

 

「! ノアも一緒に行くのです!」

 

「……ああ」

 

 

 一旦諦めようソウシヨウ。他の奴等はすぐには来ない……筈だ、ジグザグと結構な距離をしっちゃかめっちゃかに動いてここまで来たからなぁ、誰にもバレねぇ筈なんだ、本来なら……。

 

 隣を楽しそうに歩くノア、ほんとこっちの気も知らねぇで。

 

 

「ネモのとこで大人しくてりゃいいのによ……」

 

「嫌です」

 

「ネモといるのも、侵略するのも楽しかったんだろ? じゃあそれでいいじゃネェか」

 

「イチがいないのです」

 

「ノアは、ネモもイチも、どっちにもいて欲しいのです」

 

「……欲張りな奴」

 

「欲張ることも大事だと、ノアは習ったのです」

 

「そりゃあ良い教えだな」

 

「はい、本当に大事な思い出なのです」

 

 

 ……どうすっかなホント……これこいつからも逃げたらネモまで敵に回すか? いやうーむ……。

 

 

「……ま、今は食料と落ち着ける場所でも探すかぁ」

 

「一緒に寝るのです!」

 

「断る」

 

「むー……なのです」

 

「ダメなもんはダメだってぇの。誤解されたら俺が詰む」

 

 

 想像したくねぇのに複数人想像できるのまじでどうなってんだ??? とにかくそういうのは避けねぇとなぁ。

 

 

「添い寝とかして刺されんのは嫌なんだわ」

 

「ん、その時は一緒に逝くのです」

 

「アホかネモを残して逝くな。命粗末にしてんじゃネェ」

 

「……」

 

 

 怖ぇことナチュラルに言いやがってほんとに……。え、こいつらこれがデフォ? 他の奴等と会わずに……は、多分無理だよナァ……ぜってぇ誰かと出会う、俺にはわかるんだ。

 

 

「折角の自由なんだ。命は大事に楽しめよ」

 

「……イチだって」

 

「あん?」

 

「……何でもないのです」

 

 

 こいつが付いてくる付いてこないの判断決まってから移動しなきゃなんねぇのか……その間に誰も来ないことを祈るぜぇ。

 

 

 

 

 

 

 神は死んだ。見覚えのある奴等がこの島に上陸したんだが? どうなってんだまじで。




白苺(絆され苺)

・ノア達にはイチ、と言う名を名乗っていた。名乗る名前は気分で変わる。無自覚に人が良いタイプ。はーつっかえ、辞めたら白苺?


ノア(重火勢)

・飛行島の面々の中で唯一、正確に白苺の場所がいつでもわかる人(戦慄)。他の人は彼女の十番煎じくらいの精度なので何気にやばい。彼女的にはネモ達アルゴノートの面々に加えて白苺も一緒にいて欲しいらしい。


……なのです!
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