白苺プロジェクト 〜どけ! 俺は白苺だぞ!〜 作:俺が白苺だ!
何であのサラブレッド小娘がこんな場所にいるんだろうか、いやマジで。ノアはノアでアレだからって折り合い付けたが、あいつはどう考えたって一人じゃ無理だろ。
「おい、ノア」
「……はいなのです」
「あいつこの島に呼んだか?」
「……何で他の人を呼ぶ必要があるのです?」
「そぅかァ」
こっちのやべー娘ではないと。じゃあますます何でだよ。腕力強ぇし周囲の現象操るとか言うトンデモ能力も持っちゃいるがこうはならんやろ。
「……なぁんでこんなトコに来たんだ不良娘。いつものオジサン達はどうしたぁ?」
「……」
「おい、不良娘」
「……」
何だこいつ聞いてねぇ。てか目にハイライトがねぇ、普段の元気なサマとかけ離れてて気味が悪りぃな。
「おい……
「……ぁ、ホワイト、さん?」
「ようやく気付いたカァ? こんなとこで何やってんだお前、てかどうやって来た」
この場所にオレがいることが周知の事実だったら泣くんだけど、そこんとこどうなんだろうナァ。真っ先に飛行島が来てない以上、それは薄いとは思ってるが、一応な。
「……本物の、ホワイトさん?」
「おう、見ての通りだぞ。で、どうしてここに……おい、聞いてるか?」
「えへへ……ホワイトさんだぁ……」
「寝ぼけてんのかこいつ……おい、起きろ」
「?」
頭軽く叩いても治んねぇ……いつの間にその虚な目をデフォルトにしたんだお前は、王サマ達連想してちょいと怖いから辞めろソレ。
「つーかまーえたっ! えへへ……」
「ハ?」
「……もう、離しません」
「……は?」
いやマジでどうしたんだよオマエ。最後に会った時こんな事しなかったろ、てかマトモな女の子枠だよな?
「おい、目ぇ覚せ小娘。あと離れろ動けねぇ……ってか痛え」
「?」
「……せめて加減をしろ、俺がポッキリ折れちまう」
「はーい♪」
素直なのかヤベェのかわっかんね……いややべぇわ。とにかく元に戻さんとこの後がやべぇなコレ、どうすっかな……。
そうだ。
「ノア」
「……」
「……流石に聞いてるよな? 返事してくれ」
「……どうしたのです?」
「機嫌悪いところで悪ぃが、近くにこいつの保護者……ってか保護者代理がいると思うからヨォ。探してきてくれねぇか?」
「……イチが探せばいいのです。ノアはそんなこと知らないのです」
「それができたらしてるっての、こいつ力強くて動けねぇんだよ」
「……」
確かこいつら学園で同期だろ、そういうのは知ってる筈……だよな? まじで頼むぜ。
「何を考えてんのか知らねぇけど、お前らに手ェ出す心配はねぇっての」
「……それでも嫌なのです。……やっぱりノアもくっ付くのです!」
「おい待てそれじゃ収拾つかねぇだろ !?」
こ、こいつら……。俺のこと抱き枕かぬいぐるみだとでも思ってんのか? 残念ながら俺サマの中身にゃ綿も羽毛も入ってねぇぞ、普通の人間でもねぇが。
「……どうしたもんか」
「うー……」
「♪」
「動けねぇ」
どうにかして
「……こっちの娘を起こす方が早いか……? てか何でこいつは正気じゃねぇんだ」
「? どうかしたんですかぁ?」
「お前をどうしたら正気に戻せるかって考えてんだよ」
「私は真面目ですよ?」
「その目は正気じゃねぇんだわ」
明らかに淀んでんだよなぁ。光が無いと言ってもいい。
「……ま、とにかく離してくんねぇか? 俺もやる事あるんだよ」
「えへへ……」
「会話が成立してんのにしてねぇ……」
噛み合ってんのに噛み合ってねぇ感じ、酔ってんのか? いやまだ酒飲む歳でもねぇだろうこいつは。え、まじでどうする。
「えへへ、あったかいです♪」
「うー……」
ノアが威嚇する猫見てぇだな。
白苺(抱き枕)
・割と余裕あるけど困ってる。動けないので現実逃避を始めた、逃げるな卑怯者。……今の白苺はそんなに強くない為、割と簡単に押し倒される(重要ポイント)、今まではのらりくらりと運良く避けられていたが、今は……?
ノア(威嚇する猫)
・ティナの状態を見て謎の危機感を覚えた、威嚇してても可愛い(すっとぼけ)。
ティナ(ハイライトオフ)
・何かがおかしい。