この交差点はコンビニの近くにある、そこのコンビニで買われて捨てられる漫画を読むのが最近の楽しみだ、まあほとんど捨てられるのはエロ本だがそれでもストーリーがあるのは読み物として読める。
幽霊になってもわずかに欲求は残っている、性欲も食欲も、生きているときの半分くらいかもしれないがないことはない。
今日も俺は月刊のエロ雑誌を読みながらジャンプの先週号がこの交差点に転がってくることを願っていた。
「お兄さん、最近ずっとここにいるね。」
「もしかして幽霊とか?なんちゃって。。。」
一人の女の子が話しかけてきた。
「よく見えたな、初めてだ。」
幽霊になってどれくらいたつだろう、寝ることがないこの生活のせいで時間の感覚が薄れてしまっている、おそらくまだそこまでの歳月はたっていない。
「なんか最近この道を通るときずっといるなぁと、誰にも見えてないみたいだし、だから幽霊かなって思ったの。」
よく見るといつもこの交差点を通る中学生の制服を着ている白主体のセーラー服に水色のリボン、スカートの長さはちょっとだけ平均より長い、持っているスクールバックには地縛霊の猫の人形がついている。
髪の毛は黒く肩にかかるくらいの長さでその髪の黒さとは対照的にはだの色は白い、よく見るとほっそりとした体つきをしており僕よりも幽霊らしいかもしれない。
しかしその儚さが今にも壊れてしまいそうな存在が彼女の美しさを引き立てている気がした。
「よくわかったな俺は幽霊だ、でも俺はお前になにかしようって訳じゃない、呪ったり祟ったり取りついたり、ましてやメダルになったりはしない、ウォッチいま何時?と聞かれても一大事年か言えない。」
「。。。はあ。」
「しかし俺はお前に頼みがある?」
「なっなんですか?」
彼女はなにを想像したのだろう、一瞬険しい表情になったかと思えば片手で鼻の前に拳をつくりもう片方の手でスカートの裾をぎゅっと握っている、たぶんこれは恐れているポーズなのだろう彼女なりの。
すると俺は彼女に急に意地悪をしたくなった。
「なんだと思う?」
「やっぱり幽霊ですから。。。」
「ですから?」
「小豆を洗う?」
「なんでや!それ小豆洗い限定だろ、しかも幽霊じゃなくて妖怪じゃそれ!!」
「じゃあ、いったん謝る?」
「だから妖怪やないか!しかもえらい最近のっ!」
「えーわかりませんよー」
意地悪してやろうと思ったのに逆にやられた感じだ。
「俺のお願いはなぁ。」
「。。。。はい。。お願いは?」
「先週のジャンプが読みたい」