転生した、呪術廻戦の世界だった 作:拙者大学生彼女欲しい
「みっともない負け方したなぁ歩君、お兄ちゃんが慰めてあげよか?折角の式神も破壊しちゃって、勿体ないなぁ。」
個人的にはよくやった方だと思うよ、何にしろ無限バリアを破れたんだし。
流石ドブカスだ、俺と同じ血を引いてるだけある口だけは一丁前。
そういうところ私と似てて親近感湧くわ、ただもう少し強くなってくれればなぁ。
「術式なしの私に負ける人には言われたくない、はよ24fpsで動ける様になれ。」
「言われなくても分かっとるわ!!」
分かってても想像通りにはならない、世の中って不条理だよね。
「2人とも喧嘩したらいけませんよ」
そう言ったのは禪院蘭太、確か私の5つ上の人、呪眼?の術式を持つ強そうな人。
実際は弱い、身体能力も私より下どころか徒手空拳なら直哉の方が強い、ただひたすらに厄介だから相手に回したくないタイプ。
でもいい人、だが常識人な為に禪院の系譜である。
「何で私も注意されなきゃいけないんですかね、意味分からん。
蘭太さんは高専行く予定とかある?直哉は?
私は行きたいと考えてる、この家の中だと色々と限界を感じたし。」
「僕ですか?そのつもりはないですね、ただ機会があれば。」
受け身だねそれ来ない奴、このいい子め将来痛い目見るぞ。
「行く訳ないやろ、何で御三家の俺が行かなきゃいけないんや。」
お前はそう言うと思ったよ、うんうん。
「歩くんは行くんですね、当主候補としてですかね?」
更に顔付きが悪くなる直哉、何でこんなイケメソで可愛らしい顔してるのに性格はゴミなんですかね。
「いや単純にこの家から離れたいからだ、居心地が悪いからかなぁ。
狭いし暗いし性格歪んだ人しか居ないし刃傷沙汰とか色々と怖い、それに男尊女卑とかフィジカルギフテッドを認めない価値観とか古いと思うんよ。
正直この家から出たい、このままだと絶対に碌でもない末路迎えるし。」
禪院真希による虐殺がいい例だね、巻き込まれるのは御免だ。
そろそろ直哉への刷り込みもいい感じになるでしょ?知らんけど、早く当主に相応しい人になって欲しいね。
「甚爾君の事か、それに関しては同感やな。」
「確かに、この家の女性の扱いは悪いですね。」
よし禪院蘭太、お前もちゃんと社会一般的な常識人に育ててやるからな。
「あとこの家に居ても詰まらないから、権力闘争とかしたくない。
...神秘的の探究や古文の勉強も飽きた、もっと広い場所で色々な事を勉強したい。」
私も変わったな、勉強したいって思える様になったんだな。
「勉強は大事ですよ?それに、権力闘争も生きていくには必須です。」
「同意、でも五条悟が居る時点で破綻してるよね?ってさ、私は五条悟の腰巾着でも構わないから何も考えずに生きていきたい。」
「せなら歩くん、将来当主代わってくれへん?」
「お好きにどうぞ、って訳で三人居る事だし訓練始めようか。」
道場の掃除も終わった事だしね、ボチボチ頑張っていこうや。
「はい!!今日は負けませんよ!!」
「術式はどうするん?」
「2人はどうしたい?」
「そんなん歩君をボコボコにする為に使うに決まってるやろ」
「よし決まりだな、呪具は竹刀のみ。」
蘭太が意見を発する前に決まる、何ていうか空気だな。周りの我が強いせいで可哀想に。
直哉が12fpsで動こうとしたが蘭太に止められて1秒フリーズ、その隙を狙い大蛇を盾に蘭太に肉薄。
そして数合打ち合ってる内に直哉が再加速、感慨深い。直哉も24fpsで動くようになった。
今の自分が術式なしで戦ったら負けるだろう、いいね。
「何で狙わなかったん?」
「蘭太の方が厄介そうだったからだ、早く言ってくれよ、24fps毎秒で動けるって。」
それからは大乱闘だった、大蛇で蘭太の呪眼を遮り直哉と徒手空拳を続ける。
「手札をそう見せる訳ないやろ!!今の俺はこれまでと違うで!!いつもの三倍の速度や!!」
ふむ、確かに早い、これ以上加速し続けられたら追いつけない。
「でも私が正面で戦い続ける意味はないよ」
直哉の足元に影の落とし穴を作る、直哉はその落とし穴を避けた、そして生まれた一瞬の隙を突いて直哉の目の前から私は消える。
図らずして、禪院直哉と禪院蘭太は正面からの打つかり合いを始めた。
両者を大蛇と蝎虎で足止めし、そして生まれるその隙を突き呪符を取り出す。
そこから現れたのは私と瓜二つの式神、彼らがそれぞれ直哉と蘭太に襲い掛かる。
「なんやこれ!!」
「ただの影です!!あまり強くありません!!」
そして生まれた隙を突き、蘭太は私に、直哉は玉犬に捕まえられた。
「はい蘭太と直哉の負け、うんボチボチって感じだね、使えなくはない。」
全員で一度休憩、いやはや運動後の水は最高だね。
「歩君は手札が多いねん。何で一つの術式で炎を吹いて影に潜って分身して盾使ってハラスメントして、気持ち悪いねん性格が滲み出てるわ。」
「神崎君の格闘術には敵いませんね、動きを止めようにも式神に妨害されては意味がありませんし。例え訓練でも1本取る方法が想像つきませんね。」
君達は筋肉が足らんのだよ、もっと鍛えるしかないぞ。
「ウエイトトレーニングするんだよ、鍛えろ。」
懐疑的な目、何だそれは。
「将来身長が伸びなくなるって聞きますよ?」
「ダサいねん筋肉モリモリなのとか、これからはスレンダーな方が将来モテるで。」
遠回しに俺がモテないとか言い始めやがった、やっぱ殺したい。
「それは栄養不足の場合に限ってだよ、現代ならアミノ酸摂取し放題なんだから関係ないわ。」
「そうなのですか?」
「ったりめぇよ、事実私達術式持ちにはいい飯が運ばれている訳で、その辺無茶ができるから恵まれてるぞ。」
躯倶留隊の人達が術式なしであそこまでやれてるんだ、信朗さんと対等な体術を習得するのは無理でも、喰らい付けるぐらいにならんと。
私は天才じゃないしね、勿論だが器用でもないから必要な技の習得を目指すよ。
因みに、体を鍛えるのに必要なのは蛋白質だけではない。
ビタミン類も同じぐらい大事だ、特にビタミンDとかね。
こんな素晴らしい環境だというのに、これを当然だと思ってやがるこのクソガキ共め。
「そうなんか?コレが普通じゃないん?」
「...きっとそうなんでしょうね」
直哉、お前幼いんだな。
まあ紛争地帯に連れてけば色々と分からせられそうだな、アイツにお願いして更生の為に高専に行かせるか。