転生した、呪術廻戦の世界だった   作:拙者大学生彼女欲しい

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初恋って唐突だよね

領域が使える様になってからは、これまで以上にやる事がなくなった。

...直哉からの諍いもなくなったし信朗は訓練を手伝ってくれないし、蘭太とは張り合いないしねぇ。

 

 

 

強くなり過ぎた

 

 

おかげで直哉の立つ瀬なし、次期当主候補は私で決定だとの話だ、根回しを一切してないのにね何でこんな持ち上げられてるんだろ。

さては赤ちゃんに可愛いねって問答無用で言うのと同じかな?なら納得、同時に赤ちゃん扱いされてる事に号泣。

 

 

最初は呪術が使える事が楽しかったかもしれない、神秘の探究も嫌いじゃなかったのだろう。

...でも今は空虚感に苛まれ続けている、全ては領域が使える様になってからだ。

 

 

何だろうね、今までは身体を動かす事でさえ楽しかったと思う。

...自分にとっては運動それだけで神秘だったのかもしれない、いや違うかもワクワク感がなくなってしまったかもしれない。

 

 

今の自分には生々と生を謳歌する理由がない、意志も意義も理想もあったけど意思はない。

 

 

人の為に生きようとは思えない、でもいいのだ私は私なのだ。

違う、そんな事はどうでもいいんだ。

 

 

因みに今は2003年、私の肉体年齢は11歳です。

...『鋼の錬金術師』『月姫』『一騎当千』今年も様々なアニメを楽しめました、いい時代ですね。

 

 

そもそも私は人に褒められて精神が揺らぐ人間だっただろうか?そもそも私はそんな事すら考えない人間だったぞ...

 

 

うぅ精神汚染されてるよ...

そう確信し自棄になりながら、いつもの趣味を再開する(トラウマ克服)

 

 

 

おかえり、昼夜逆転。

 

 

 

今日は遠出して長野県に居ます、たまには鵺の背に乗り遠くまで行くのも悪くないね。

 

 

ついでに貫牛と円鹿と虎葬の調伏でもしましょうかね、てか虎葬の調伏を屋敷でやったら半壊するだろうし。

 

 

とまあ調伏の準備をしてた時、すぐ近くに少女が居た事に気が付いた。

 

 

「「あ」」

 

 

推定自分と同じぐらいの肉体年齢の少女が泣きながら縮こまっていた、どうやら私と同じで昼の世界が嫌になったのだろう。

 

 

...あ、一目惚れした。

 

 

超可愛いじゃんこの子、初めて一目惚れしたわ。

 

 

前世の私と今世の私の脳の形は、形状は丸っ切り違うのだろう。

...思想や形態を何もかもを、精神を汚染していたのは意識の方だったのかもしれない。

 

 

自分の趣味とかエゴとか呪術とかどうでもいいわ、この人と死ぬまで一緒に居たい。

 

 

「追手か?!妾の事をどうする気だ?!」

 

 

この瞬間私の初恋は終わった、初恋から冷めるまでその間1秒である。

 

 

何言ってんだこの面白女、てか妾って言う人居るんだ。

...そういえば、ここ呪術の世界だったな。

 

 

「あ...いや別に、そういう趣味があってもいいと思うよ。」

 

 

言い方間違えたわ、多分この子も私と同じ趣味を持つのだろう。

 

 

「ミィツケタ」

 

 

ん?呪霊か、追手ってアレかね。

...マジで一大事じゃん、私と同じ倒錯した趣味を持ってた訳じゃないのか。

 

 

玉犬を呼び出し、呪霊を食い殺させる。

 

 

「...追手じゃない?待って!!助けて!!」

 

 

え、急に呼び止められたんだけど。

 

 

あれだ多分、この子かくれんぼで置いて行かれてしまったんだろう。

それで腰抜かして...とかきっとそんなんだ、前世で仲の良かった従兄弟と同じだ。

 

 

「あれでしょ?かくれんぼで置いて行かれてしまったんだろ、今警察呼ぶから。」

 

 

「違う!!呪詛師が...」

 

 

そう言いってから、口を塞いだ目の前の少女。

 

 

呪術関係か、少し付き合ってやるか。

...人のお願いは無視しない主義なんだ、少し助けてやるか。

 

 

「呪詛師ねぇそりゃ大変だな...名前は?

家まで送ってやる、呪霊や呪詛師が襲ってきた時は何とかしてやる。」

 

 

「あっ...天内、天内理子。」

 

 

星漿体じゃねぇか...

何の因果だよこれ、面倒事に絡んじゃったねぇ。

 

 

「そうか天内理子、理子ちゃんの家はどっちだ。」

 

 

「...真っ直ぐ、ずっと真っ直ぐ。」

 

 

帳だよな?あれ...

面倒そうだ、でもまあ何とかなりそうだ。

 

 

「ああなるほどなぁ、陣取られてるって訳か。

...確かに帰ろうにも帰れないな、護衛とか居なかったのか?理子ちゃん。」

 

 

「黒井が私を逃してくれたけど...」

 

 

黒井ってあのメイドさんだよな?シャンとせい、まあ気が気じゃないのは分かるけどさぁ。

 

 

「呪詛師の特徴は?男?黒井さんは?女?」

 

 

「そうじゃな」

 

 

そうか

 

 

「じゃあ順当に呪詛師をボコしていこうか」

 

 

「待つのじゃ!!そんな簡単に勝てる相手じゃないぞ!!」

 

 

「のじゃのじゃ煩ぇなぁ、さっさと行くぞ。」

 

 

帳は外からなら入れる感じね、でも内側から壊すのは大変そうだ。

 

 

でもまあ、呪詛師を倒せればいい。

 

 

初の実戦かぁ、少し楽しみだねぇ。

...何だ、私って何でも楽しめんじゃん。

 

 

「闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え...

終わったら一緒にマンション探索だ、ほら死にたくなかったら帳から出るなよ。」

 

 

第三者から見たら今の私って相当イタイんじゃなかろうか、まあいいや。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「玉犬と鵺で索敵、大蛇は露払いだ。」

 

 

さて、呪詛師はどこかな。

 

 

 

 

 

私は勘違いをしていた、相手が呪詛師だと。

...良くて準1級、まあ常識的に考えて野良だし2級ぐらいだろうと。

 

 

低等級の呪霊を操る程度、もしくは式神を操る程度だと。

 

 

 

 

 

...だがこれは何の冗談だ?

何十人何百人もの人間が無数の呪霊に集られている、檻の様なモノに囚われている人間も居る。

 

 

 

 

 

「「タスケテ」」

 

 

「「タスケテ」」

 

 

「「タスケテ」」「「タスケテ」」「「タスケテ」」「「タスケテ」」「「タスケテ」」「「タスケテ」」「「タスケテ」」「「タスケテ」」「「タスケテ」」

 

 

 

 

 

こんな目玉が人間なのか?人間の顔は?目は口は耳は髪は?胴体はどこだ、頭もないのか。

 

 

こんな場所に入り込んだ事を後悔してる、自分がまじまじだと言った帳も普通の帳じゃなかった。

 

 

これは"夜"だ、ただ光を電子機器を火を止める作用があるだけの夜だ。

ただ人を怖がらせるだけの帳か?相当悪趣味な呪霊の親玉が居るに違いない...

 

 

...それにこの異様に古臭い場所は何だ?

古風過ぎる、きっと呪霊の生得領域なのだろうが異様な光景だ。

 

 

 

 

 

その瞬間、遠くから無数の呪霊や式神が私に向かってくる。

 

 

石を打つける音や足音や風切り音を鳴らしながら、数百から数千という数が。

 

 

 

 

 

鵺で全て焼き尽くす、森羅が有ったら楽だったかもな...と思ったが無い物強請りしても仕方ない。

 

 

尽きぬ呪霊と式神、大元のボス呪霊を祓わなきゃいかんか。

...きっと私が帳の内側に侵入してる事には気が付いているだろう、何処からか私を見ている。

 

 

きっとすぐ近くに居る、でも何で手を出さない?ていうか呪霊の目的は何だ。

 

 

...あの目玉は人間か?

いやどうでもいい、どうだっていい今の私には関係ない。

 

 

このまま戦っても玉犬・白が倒された今ジリ貧だ、呪霊の親玉を引き摺り出す。

 

 

...それに、今の私は都合のいい技を持っているしね。

 

 

「領域展開・紫雲濫觴(しうんらんしょう)

 

 

私はエゴイストなんだ、そしてそのエゴを叶える理由を探している。

 

 

その結果が見たい...

新生『森羅』がもう一度私の式神として、私の手足として動く姿を見たい。

 

 

術式と縛りの再構成だ、『森羅』は存在している為に通常通り使用可能。

 

 

 

 

 

「過去に森羅を破壊された記録はない」

 

 

 

 

 

常識的に考えて成り立つ事のない無茶な縛りだ、だが出来たぞ。

 

 

 

 

 

いいじゃないかこの世界、未来も過去もない。

ただ移り変わるだけ...最高じゃないか!!

 

 

ご都合展開!!何て愉快な!!

でも最高だ、いいじゃないか...人は未来と過去を信じているからこそ足掻けるんだから。

人の世だからか?それとも私がこの世界の人間じゃないからか?いや、何だっていいか。

 

 

 

 

 

森羅が領域内の式神や呪霊を鏖殺する、そして領域内部と領域外部の隙間に居た呪霊を影に落とし引き摺り出す。

 

 

 

 

 

呪霊が結界を使い防御する、そう私の渾身の一撃を。

 

 

 

 

 

黒閃

 

 

 

 

 

呪霊が空中に打ち上げられて隙が生まれた、蝎虎で押さえて鵺と挟み撃ちだ。

 

 

その瞬間、呪霊が展開していた領域と帳が上がった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「お待たせ、理子ちゃん。」

 

 

「黒井は?!黒井はどうだった?!」

 

 

いやまあ人の形には戻ってたんだけどさぁ...正直誰が誰か分かんなかったんだよな、うん。

 

 

「誰が誰か分からないからさ、自分の目で見つけてくれ。」

 

 

「ありがとう!!

...何か美味しそうな匂いがするな?」

 

 

半身鵺の炎で焼けてんだよ、美味しそうとか言うな怖いわ。

 

 

まあいいや、理子ちゃんを守る為に下ろした帳を上げよう。

 

 

「大丈夫なのか?その怪我!!まさかこの香ばしい匂い...」

 

 

「私の肉と骨が焼けた匂いだ、頼むから齧り付いてくれるなよ。」

 

 

「オロロロロ」

 

 

あ吐いた、みんな大好きリコチャンがもんじゃ焼きを無限に製造してるよ。

 

 

う〜ん、これは猫餅界隈も大喜び。

 

 

てかさ、この火傷治るのかなぁ。

...まあいいか!!

 

 

よくねぇよ!!




今回登場させた呪霊の元ネタは神隠しです、色々と習合してますが呪詛師が何かやらかしたのでしょう。
神隠しに遭いそうな趣味を持っている彼が戦う相手として相応しい呪霊でしょう、そう考えながら神隠しの呪霊を出力しました。
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