転生した、呪術廻戦の世界だった   作:拙者大学生彼女欲しい

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呪術師生活始まりました

「お主実戦は初めてじゃなかったか?」

 

 

「初めてだ殺し合いは、私がビビってそのままボコされたらどうする気だったんだ、私が乱心して()()()()()()()したらどうする気だったのよ。」

 

 

隙あらば存在しない責任の追求、隙を見せた方が悪い。

 

 

前世ではアマチュアだったけど野球をやってた、逆光が憎たらしかったよ。その怖さは一番よく知っている。

 

 

「ハンデは要らなかったか、呪術師向きじゃなお主は、期待しているぞ。」

 

 

「さっさとくたばれ下さい、御当主様。」

 

 

私は試されるのが嫌いなんだ、泣いて命を乞うがいい、その時を楽しみにしているぞジジイ。

 

 

だが今からできる事がないんだよな、そうだねぇ、直哉の調子でも見に行くか。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

そこら辺に居た女の人に直哉の居場所を聞いて、何とか辿り着いた、この屋敷広過ぎるよ、本当に。

 

 

「直哉さん、大丈夫ですか?」

 

 

「お陰様でな、いやはや次期当主様には劣るわ、流石やね完敗やった。」

 

 

「いえいえ、花を持たせてくれてありがとうございます。

よかった、死んでしまったらどうしようかなと。」

 

 

「オレはアンタの事が嫌いや進君」

 

 

何だこいつ、正直者だな。

 

 

「歩です」

 

 

「礼儀正しいフリしてるとことか気色悪いねん、ホンマやめてほしいわ。」

 

 

バレてて草、もしくは適当言ってるだけか。

 

 

「また対戦お願いしますね、今度は技を教えてくれたら嬉しいです。」

 

 

ふむ、ドブカスの心を折って矯正しよう、イケメンで性格もいい完璧人間を作ろう。

徹底的に扱いてボコして、そして私より強くして、そのまま当主になってもらう。私は田舎でフジツボの様な日々を送りたいからね。

 

 


 

 

その為に私が強くならねばならない、という訳で術師の教師を用意された、名は禪院信朗。躯倶留隊次期隊長との事だ。

 

 

「数奇な縁だな、よろしくな次期当主様、徹底的に扱させてもらう。」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

「よし、と言ってもあんま教える事はないんだがな、強いて言うなら結界術と体術の型ぐらいか。よし最初は体術からだ。」

 

 

「はい!!」

 

 

結界術かぁ、ソッチ方面の才能あるのかなぁ。

その前に武術の勉強だな、頑張ろう。

 

 

そんな感じで色々と教えてもらった、まあ野球やってたからかな?型を覚えるのは簡単だった。

 

 

野球って500g近いバットを持ち上げて、振り下ろすのに最も向いた状態で構えるんだ、それをそのままの位置で固定する、だがそのままだと重量が原因で構えがブレる、そうならない様にするのが凄い大変なんだ。マジでその構えを覚える事が一番大変なのよ。

 

 

そしてバットを振る訓練も大変なんだ、腕がバットの重量に負けて、バットの頭が下に落ちる、それを矯正しなかった結果どうなるか?|ツーアウト満塁で内野フライを打ちゲームチェンジ《筆者の実話》になる。

要するに大事な時に役に立たない...

そうならない為に毎日毎日欠かさず、上から叩いて低く早く球を打ち飛ばす訓練をする、死ぬ程重いバットを振り回してね。この訓練はすんごい大変だった。

 

 

でもそんな訓練と比べたら、重しなしで武術の型を覚えるぐらい欠伸が出るぐらいに簡単だ、赤子の手をひねるより楽な作業よ。

ただね、それでも型に慣れるまでは大変だったよ。

 

 

「センスがいい、あとは毎日やって身体に覚えさせるだけだな、とりあえず今日は10回を10セット。その後に結界術を教える、まだ早いかも知れないが、それしかする事がないからな。」

 

 

運動で一番辛いのはね、走り込みでも、その日の試合終わりの帰宅時でもない。

こういう動きを覚える為に繰り返す事だ、特に教えられたばかりの時が大変、いやマジで疲れるんだわ。

 

 

そして一通り教えられた後、領域術の指導に入った。

 

 

「簡易領域ですか?」

 

 

「昔の凶悪な呪霊や悪辣な呪詛師の領域に対処する為に編み出された技術だ、特級呪霊と戦う上で基本的に必要な技となっている。

2種類あってな、蘆屋貞綱が開発した門下生を守る為の弱者の領域、『シン・陰流』と御三家相伝の『落花の情』がある。」

 

 

うん知ってる、でも私はちゃんと話を聞く人間だ、問答は偉大である。バイトで評価と時給が上がるからね覚えておくといいい。中高生の君達よ。

 

 

命が関わるなら尚更だ、命は金で買えないのである、さあもっと教えてくれ。

 

 

「でだ、オレは両方使える、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、落花の情に関しては完璧に教えてやる。徹底的に扱いてやるからな。覚悟しろよ。」

 

 

何ていい師匠なんだこの人は!!

人に何か与える時は徹底的に!!(いじめられっ子を身を挺して助ける!!)何かを奪う時も徹底的にだよな!!(いじめっ子には金的こそ正義!!)

 

 

この人とはとっても気が合うな!!

 

 

簡易領域は居合の構えで、落下の情は柔道か。

...いや構え自体に意味はないか、呪術的な条件を満たせば好きな形にできるんだね。

 

 

双方ただ領域に対処できればいい、そういう最低限のモノって感じだ。

既に完成されている、ふむラノベ系だとこういうのを使って色々弄ってるが、この世界では不要そうだ。

 

 

体術

シン・陰流簡易領域

呪力操作→術式

落花の情

 

 

今の自分のスキルツリーはこんなもんか、シンプルながら可能性は無限大だ、順当に構築していこう。

 

 

あと純粋な疑問が...

 

 

「何で術師って銃使わないの?二級が散弾銃でギリならさ、呪いの籠った散弾銃を使えば三級術師でも二級呪霊を祓えるって事じゃん、使用しない理由が分からないんだけど。」

 

 

純粋な疑問だ、それに学生に銃火器を持たせれば、死亡率を下げる事ができると思うんだけど。

 

 

「等級は理解してんだな、呪術界の目的は一級術師を養成する事だ、二級を誰でも倒せるから何だ?って話だ。」

 

 

「何で一級術師を養成する事が目的なの?術師の仕事は呪いを祓う事でしょう、それならば四級術師が三級呪霊を、三級術師が二級呪霊を、二級術師が一級呪霊を倒せるならば何も文句ないじゃん。良い事尽くめじゃん。」

 

 

「呪霊の領域内に戦車を持ち込める余裕なんてない、人と同じぐらいの怪物を相手に愚鈍な戦車が攻撃できる訳ないだろう。

一級呪霊および特級呪霊の脅威は直接の戦闘力じゃなくて、膨大な呪力を担保に発動する強力な呪いだ。

...知る訳ないか、二級呪霊でもせいぜい何人かを一度に殺すぐらい、だが一級以上は()()()()()()()()()()()()()()正真正銘の災害だ。

全国の2級以下の呪霊で1万人死ぬぐらいどうだっていい、呪霊関係なしに100万人死んでるんだ。

だが一級以上の呪霊に限った話、条件を満たせば何万人と一体で殺せる。大都市を中心とした特級呪霊の呪いだったら100万人死んでもおかしくない。

術師として訓練を受けた上で、2級3級の呪霊に負ける奴なんかゴミだ。

社会性も将来性のない中途半端なガキ1人を救う為にそれをする(銃を配る)意味はあるか?否、一切ない。」

 

 

二級術師止まりの術師とか任務中に野垂れ死のうと、どうでもいい訳だ。

 

 

呪術師はヒーローじゃないんだもんね、とりわけな害獣駆除機関だって訳だ。

必要性を示す為に戦う(私は沢山の人を呪霊の魔の手から救いました)』んだな、森で熊を狩る人が居るみたいに、呪霊の領域内で一級及び特級の呪霊を狩る人も居る訳だ。それが呪術師なんだ。

 

 

この秩序を維持するに当たって真に恐ろしい敵は、病院や学校で学生が相手をする低級呪霊の群れとかじゃなくて、一級術師が相手をする一級及び特級の呪霊なんだろう。

例えば八十八橋の特級呪霊、あの呪霊の呪術の発動条件が『川を渡る』ではなく『橋を渡る』だったなら被害は洒落にならなかっただろうなぁ。

 

 

 

 

 

もしそうだったら?

 

 

 

 

 

街一つ消えてたんじゃないかな?

そしてもしその呪霊が、物流の要所に巣を張っていたら?最悪都市が丸ごと消えるだろう。

 

 

それこそ今の人類の秩序において、本当の意味での脅威だ。

 

 

まあそういった『無差別かつ強力な呪いを振り撒く呪霊』を倒す事のできる能力を持った術師が必要なのだ、学校とか病院で湧く4〜3級の呪霊なんか、いざという時に呪具を配れば何とかなるしね。

...銃を配る必要がない訳だ、ただ銃を使って1級術師になれるなら別だろうけどね。

 

 

その程度の事を先人が試してない訳がない、少しの衝撃で弾詰まりする銃より、まだ何回壊れても使い直せる竹槍の方が術師にとっては有用って事ね。

 

 

この世界は未だ刀と呪術が主役って事か、脇役の銃火器なんか議論に割り込む余裕すらないのか。

これこそ異世界、これこそ幻想の中に在る地獄だ。

 

 

呪術高専という化け物育成学校は、100人に1人の化け物を育てられれば、残りの99人はどうでもいいのか。そしてその化け物の幼体が、牙を研ぐ機会を奪う銃火器は邪魔でしかないのね。

 

 

呪術界の目的は、程度はどうあれ社会秩序に悪影響を齎さない一級術師を育てる事。

 

 

1人の少年少女の未来とかどうでも良い訳だ、宿儺の器その処分で数百万の人間が救えるんだからな。

手段と目的の入れ替わりで上層部が崩壊したの本当に酷い話だな、勿論結果論だがな。

流石である、暴君五条悟は現在7歳ぐらいか、どんなクソガキだろうか?一度会ってみたい(フラグである)

 

 

そして私も主要人物の仲間入りを既に果たしている、若き当主候補だ、これからは他人事じゃない。幻想に心躍らせる暇はあれど無為に時間を使う余裕はない。

 

 

「勉強になりました、都合のいい話はないんですね。」

 

 

嗚呼、紛れもない現実だ。

...足掻いても足掻いても楽になれない、地獄への道は善意で舗装されている、この世界でもらしい。

 

 

だが今世の自分は才能に溢れ、その上で普通の人の倍の人生経験がある、ある程度なら周囲や自分への被害は仕方ない。だがそれを減らす事はできるのだ。

 

 

自分なりに、自分にできる範囲で頑張っていこう。

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