転生した、呪術廻戦の世界だった 作:拙者大学生彼女欲しい
現在家出中の禪院歩です、趣味の深夜徘徊をしています。今頃家では大騒ぎになっているでしょう。
父を名乗る不審者、直毘人という名のジジイが家中駆けずり回ってる光景を考えるだけで笑ってしまいます。
生まれ変わってから、一度も家から出た事なかったから知らなかったけど、案外呪霊の数って多いんだなと思いました。
呪術廻戦で主人公達が戦っていた、人間に直接的な害を及ぼす呪霊は少ないですが、パン屋のお姉さんに憑いてた様な、可愛い呪霊はかなりの数が居ますね。
おっ美味しそうなのあんじゃん、一つくださいなおじさん。
「まいど、家出かい?早く帰んな。」
「趣味の深夜徘徊だ。内緒で頼むよおっちゃん。」
お小遣いは沢山あるからね、お菓子一個100円、大した出費じゃない。ちりつもではあるがな。
とまあチューインガムをカムカムしてたら、何かヤベェくらいイケメソな少年に会った、白髪碧眼だ。私と同じでいい着物を着ている。
運悪く邂逅してしまった、五条悟に。
「お前、名前は。」
気紛れだった、目の前に術式を持ってる奴が居たから少し話し掛けてみた、少し辺なヤツだったから話し掛けてみた。将来強くなりそうな奴だったし。
「歩です」
年は俺の2つ下、なのに肉体は俺より鍛えられている。呪力の巡りはこれまで見た奴らの中で一番いい。
どっかの家の術師か?影そして式神...
十種影法術、禪院家、当主候補か。
自分の二つ下の人間と考えたら得体が知れない、身体運動に習熟している人間に呪術師としての才能を与えたみたいな感じ、気持ち悪い。
「お前強そうだな、今度試合でもするか。」
「...うん?」
こいつが強いかは分からない、だけど弱いとも思えない、少し気になった。
「禪院家の人間だろ?いつ頃がいい?」
「え?は?」
歩って言ったか?
「親善試合、いつ頃がいい?」
俺はお前と戦いたい
「は?何で?」
「お前が気になった、今度やろう。」
彼はとても嫌そうな顔をした、『嫌だ』『怖い』ではなく『面倒臭い』という顔だ、禪院家の中なら負けなしだったとか、そんな下らない理由で舐められてる可能性はある。
ただ、これまで自分を襲ってきたザコみたいな、力の差を見極められない馬鹿ではなさそう。
些細な興味からの会話だった、だけどコイツとの戦いは楽しめそうだ。
「拒否権を行使する」
「俺達呪術師に拒否権はない」
「人間は義務と権利に縛られる道理はない、私達は呪術師だ、法で裁けない存在だ。」
さっきから何言ってるか分からない、自分で自分を論破してる。
「あっそう、行動で示すだろ?」
「そうだね」
何だこいつ、変なところで正直者だな。
「俺な、対等な友人が欲しかったんだよ、変なことする気はないし怪我もさせない、禪院家当主候補と
バツの悪そうな顔をする、意外だった、根は
「あーそう、じゃあ当主のジジイに許可取れたらいいよ。」
「そうか!!じゃあよろしくな禪院歩!!」
今気が付いた、自分は友達が欲しかったのかも知れない。俺の暗殺に巻き込まれて死んだアイツの代わりが欲しいのかもしれない。
「そうか!!じゃあよろしくな禪院歩!!」
五条悟とは近付きたくなかった、暴君だし自分勝手だし。五条悟だし。
何より目が合った瞬間に背筋が凍った、超怖かった。気取られた。
私は誰でもウェルカムな人間だ、例えソイツがヤクやってようが、クソ食ってようが知り合い程度ならどうでもいい。
でも命に関わる系の人間やキラキラしてる人だけは別だ、単純に死にたくないしルッキズムの現代人には五条悟の顔面を見るだけで過酷なのだ。
でも悲しそうな顔して対等な奴が欲しいとか言われたら...
どんな人間でも、その程度の普通なら叶えられる願いに応えたくなっちゃうでしょうが!!
よし分かった、私は徹底的に与える者には与えて、徹底的に奪う対象からは奪う人間だ、その程度の願いなら叶えてやる。
「名前聞いていいか?」
「五条悟だ、悟って呼んでもいいぞ。」
「悟、私は徹底的にやる人間でね、最近術式が発現したばかりなんだ。まだまだ未熟者なんだ。
少し待っててくれ、術式を成熟させてそれを技に落とし込める様になるまで延期させてほしい。」
子供だからかな?いい笑顔をしている、屈託ない。
「ああ!!よろしくな!!」
さてどうしたものか、五条悟相手にどうやって立ち回ろうか?どうやって楽しませてやろうか。
因みに家では、アニメジジイ含め誰1人私の事を探していなかった、てか大人含めてみんな寝てた。俺達不良術師だぜイェイ。
次回式神調伏