鋼の意志でヒーローを目指す障子君を絶対に曇らせる妹   作:アキ山

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障子目蔵がもつ鋼の意志はへし折れ、憤怒と悲嘆にくべられ溶け落ちた。

果たして煮え滾る溶鉱炉の中から生まれ出るのはナニモノか?


第5話

 夜の帳が降りる頃、薄闇が覆い始めた安アパートの一室で男は携帯を耳に当てていた。

 

「そうか。肚ぁ括っちまったか」

 

「はい。師匠にだけは伝えておこうと思いまして」

 

 電話口の向こうで、男の師である初老の武術家は深々とため息をつく。

 

 それは果たして自分への失望なのか、それとも別の理由か。

 

 男には理解する事が出来ない。

 

「分かった。技を振るう事に関しては気にすんな。それはお前の物だ。お前が生傷作って血のションベン出しながら憶えたモンをどう使おうと、俺に文句はねえよ」

 

「───ありがとうございます」

 

『それにしても随分と声が変わっちまったな。肚ん中に溜まってるモノ全部ブチまけたって感じか?』

 

「ええ、血反吐と一緒に」

 

 自嘲と分かる笑みを返す声に、武術家は己の弟子を哀れに思った。

 

 よほど悲嘆の声を、憤怒の叫びを繰り返したのだろう。

 

 声帯が擦り切れて以前までの声は面影すらない。

 

 恐らくこれが元に戻る事はあるまい。

 

「───どこまでやるつもりだ?」

 

「とことんまで。皐月と子供達が安心して暮らせる場所を作る為に生きる。それがアイツを護ってやれなかった俺の贖罪です」

 

 武術家は受話器越しに聞いても肌が粟立つような弟子の宣言に内心で唸る。

 

(……前にヒーローになると聞いた時よりも言霊に鋼が通ってやがる。こりゃあ止めようがねえなぁ)

 

 そもそも己の言葉で止められる段階なら、弟子の要件は自分へ助けを求めるものだったろう。

 

 だが実際は技を振るう許可を求めるだけだった。

 

 仮にここで否を突きつけても奴は『師の意に反した自分は破門となった』と完結して、その行動に変わりはあるまい。

 

 つまるところ、この連絡はただ師である自分に筋を通す為だけのモノにすぎないのだ。

 

『目蔵』

 

「はい」

 

 ならば、自分が弟子に送れる言葉は多くない。

 

『───くたばるんじゃねえぞ』

 

「───」 

 

 師からの言葉に男は答えを返すことはなく、静かに通話を切った。

 

 ツー、ツーと話中音を放つ古式ゆかしい黒電話の受話器を置くと、武術家は一升瓶とお猪口を手に道場へと向かった。

 

 そして梁に飾った流派の先代継承者である父の写真を前にして、板張りの床に胡坐をかく。

 

「親父、俺の弟子が修羅に堕ちたよ」

 

 一升瓶からお猪口へ酒を注ぎながら写真へ報告する武術家。

 

 しかし、その声音に暗い色は無い。

 

「都会に行ってどんな地獄を見たかは知らんが、随分と肚が据わってやがった」

 

 何故ならこの男が振るう古武術は戦国時代から連綿と続いてきた純然たる殺人術。

 

 平和な時代に流行り、個性社会の形成に伴って廃れた武道とは一線を画すモノだ。

 

 故に使い手は闘争の中で生きるのが常であり、彼も彼の父も若いころはビジランテという名目で多くの悪党共を血の海に沈めてきたのだ。

 

 そんな彼の弟子は古武術に適した個性も然ることながら、本人にも天賦の才があった。

 

 天才は1を聞けば10を知るという。

 

 それを実際に目にした武術家は、村人からの護身を目的に来ていた彼に次々と技術を叩き込んだ。

 

 その結果、弟子は高校受験へ行く前に免許皆伝の腕へと至ったのだ。

 

「どれだけ村の馬鹿共に手を上げられても、受けに徹してたアイツがなぁ。妹の身に降り掛かった災難がよほど堪えたみたいだ」

 

 あの弟子が反撃しなかったのは、長年の差別と暴力の中で大人になって視野を広げざるを得なかったからだ。

 

 村八分を受けて自給自足で暮らす己の例もあるように、村社会は異端を排除する習性がある。

 

 忌み子と嫌悪される自分が村人に反撃すれば、その累は家族へ及ぶことを弟子はよく知っていた。

 

 それ故に世の理不尽に対する怒りや憎悪を己を支える礎にし、我が身を同じく迫害を受けている妹の盾にして耐え続けたのだ。

 

 弟子がヒーローを目指すと言い出したのも、姿を消した妹の探索に加えて己の奥底で沸々と煮え滾る黒い感情を善行によって昇華させる目的もあったのだろう。

 

 しかし、そんな夢や希望は再会した妹の豹変と悲劇によって裏返った。

 

 世界を相手取る事を決めた奴は、もはや己の獣性に枷を咬ませることはあるまい。

 

「南條流最後の継承者がどこまでやれるか、せいぜい見届けてやろうぜ。なぁ、親父」

 

 そう写真へ声をかけると、武術家は弟子の活躍への楽しみと、彼が世間一般で言う正道を外れた事への少しばかりの悔いをお猪口に入った酒と共に飲みほした。

 

 一方、男──障子目蔵は電話を終えると部屋を出た。

 

 複製腕の邪魔にならない様に上は黒のタンクトップのシャツに下は同色のカーゴパンツ。

 

 目深に被った帽子の下には普段付けているマスクは無い。

 

 これならば、1-Aの人間が見ても障子だと分からないだろう。

 

 夜闇の中、彼が足を向けたの繁華街の裏通り。

 

 近頃はヴィランの減少によって治安が回復傾向にあるとはいえ、まだまだ危険地帯であることに変わりはない場所だ。

 

 現に障子が足を踏み入れると物陰から3人の男が現れた。

 

 二人は人間型、そしてもう一人は猿に似た異形型だ。

 

「兄ちゃん、俺達金が無くて困ってんだ」

 

「ちょっと風俗でスッキリしたいからよ、カンパしてくれねえか?」

 

「財布全部でイイゼ。足らなかったら知り合いの闇金で借りてもらうからよ!」

 

 好き勝手なセリフと共に近寄ってくるチンピラ達。

 

 それを無言で見る障子の目には明らかな侮蔑があった。

 

「なんだその眼は!」

 

「舐めてっと抉っちまうぞ、コラァ!!」

 

 それを自分達が侮られていると感じたのだろう、男の中の一人が障子の胸ぐらを掴んで頬に指を変化させたナイフを突きつける。

 

 次の瞬間、障子の目に危険な光が灯る。

 

「おい、汚ぇ手で触るな」

 

 言うや否や障子は指がナイフになった男の手首を捻りあげた。

 

 複製腕という個性を持つ関係上、障子の腕は剛力と言うべき力を持つ。

 

 そんな力が加わった男の腕は手首はもちろん肘までも捻り折られてしまう。

 

「ぎゃあああああああっ! ぶばっ!?」

 

 悲鳴を上げながら、胸ぐらに掛かっていた手を離して前傾姿勢を強制されるナイフ男。

 

 その鼻ヅラを抉ったのは跳ね上がった障子の膝だった。

 

 前歯と鼻骨、そして肩の関節を全損して後頭部からアスファルトに叩き付けられるナイフ男。

 

 その惨状に動きを止めた仲間に障子は容赦なく襲いかかる。

 

 人間タイプのチンピラの頬に鋭い軌道で放った鉤打ちの拳が食らいつくと、それに続くように首筋と側頭部へ複製腕の打撃が叩き込まれる。

 

 側頭部の打撃に加えて首を撃ち抜かれた事で頸動脈の血流を一瞬止められた男の身体は、意識を失った事で垂直に崩落する。

 

「こ…このクソ野郎がァァァッ!!」

 

 一呼吸にも満たない間の瞬殺劇に怯んだ猿型の男だが、そこはチンピラ特有の負けん気が逃げそうになる足をとどめた。

 

 虚を突く為に拳を振り上げて背後から襲いかかる猿型。

 

 しかしそれは他のモノならばともかく、障子には通用しない。

 

 何故ならその動きは複製腕が生み出した『眼』によって捉えられているからだ。

 

 振り返る事無く降ってくる拳鎚を受け止めた障子は、即座に肘関節を極めるとそのまま一本背負いの要領で担ぎ上げた。

 

「ぎゃあああああああっ!?」

 

 障子の肩に叩き付けられた瞬間に鈍い音を立ててへし折れる猿型の腕。

 

 そのまま空中に弧を描くように宙を舞う男。

 

 障子は捕らえた獲物が顔面から地面へ叩き付けられるように角度を調整すると、落ちる寸前に己の膝を相手の後頭部へ添える。

 

「げぼぇっ!?」

 

 落下と同時に地面と膝に頭を挟みこまれた男はくぐもった悲鳴を上げるとアスファルトに血の華を咲かせて動かなくなった。

 

 チンピラ達を撃退すると、障子は2人目に殴り倒した男の襟首を持って引き摺って行く。

 

 彼が目指したのは道の端に乗り捨てられた半ばスクラップの車だ。

 

 その運転席の扉を開けると、障子は閉めればドアに挟み込まれる位置へ男の頭を置いた。

 

「起きろ」

 

「ぐはっ!?」

 

 昏倒していた男の腹を踏み抜いて起こすと、障子は自分の携帯の画面を見せる。

 

 そこには数日前、ヴィラン連合の襲撃時に再会した彼の妹の姿が映っている。

 

「この女の子を見た事はあるか? この街の何処かに住んでいる筈だ」

 

「し…知らねえ! こんなガキ、見た事ねえよ!!」

 

「そうか。──邪魔したな」

 

「ぎゃべっ!?」

 

 泣きながら叫ぶ男の返答を聞いた障子は、思い切り廃車のドアを閉めた。

 

 両の側頭部を鉄の塊に挟まれた男は泡を吹いて再び気を失った。

 

「皐月…絶対に見つけ出してやるぞ」

 

 己に言い聞かせるような呟きを残して夜の闇へ消える障子。

 

 その日、彼は12人のチンピラやヴィランを再起不能へ追いやった。

 

 

 

 

 翌日、障子はUSJ襲撃事件から4日ぶりに雄英高校へ足を運んだ。

 

 しかし彼が出向いたのは1-Aの教室ではなかった。

 

「……障子、これは本気なのか?」

 

「ええ」

 

 応接室で向かい合うように座る障子と担任教師の相澤。

 

 その間に置かれた卓の上にあるのは『退学届』と書かれた封筒だ。

 

「随分と早く音を上げるんだな。お前のヒーローに対する夢はその程度だったのか?」

 

「どう取ってもらっても構いません。今の俺にはヒーローを目指すよりもやるべき事がある」

 

 相手の気持ちを変える取っ掛かりにするべく、負けん気やヒーローに対する憧れを刺激するような発言をする相澤。

 

 しかし障子が顔色一つ変える事無く冷静に返した事で、それは空振りに終わる。

 

「ソイツはお前の妹さんを探す事か?」

 

「そうです」

 

 深いため息を挟んで放った相澤の問いに障子は是と答えた。

 

 USJ襲撃の最中に気を失っていた相澤も、後日の説明で事の次第は把握している。

 

 自分を痛めつけた脳無と呼ばれる怪人がオールマイトに倒されたこと。

 

 吹き飛ばされた脳無はまだ見つかっていないそうだが、その辺は捜査の進展待ちだ。

 

 そして脳無を撃破してすぐに障子が長年探し続けている妹が現れたこと。

 

 彼女曰く娘という怪物が、ヴィラン連合の首謀者を殺害したこと。

 

 もちろん障子の妹が不幸な目に遭ったという情報も耳に入れている。

 

 だから退学を保留にされた事に不満を隠そうとしない、眼前の男の気持ちも分からなくはない。

 

 別人のように変わった声からするに、障子自身も相当に嘆き悲しんだのだろう。

 

 しかし学校を辞めて自力で捜索するというのは、あまりにも短絡的に過ぎる。

 

「彼女を探すと言うが、どこか当てがあるのか?」

 

「この街を虱潰しに回るつもりです」

 

「合理的じゃない。それなら警察へ任せた方が確実だ」

 

「警察には3年前から依頼しています。それでも彼等は手がかりすら掴めなかった。もう信用できない」

 

「なら俺達を頼れ。仕事の合間になるが、雄英の教師だって事情を知れば手を貸してくれる」   

 

 そう切り出す相澤だが障子は首を横に振る。

 

「ダメです。あの時、皐月に会って分かった。明るい場所から手を伸ばしてもアイツは掴んでくれない」

 

「障子、まさかお前……」

 

「俺がヒーローを目指したから、アイツは邪魔にならないようにと姿を消した。そうさせない為には、俺がアイツのいる位置へ行く必要があるんです」

 

 そう断言する障子に相澤は苦虫を噛む。

 

 想定外…いや、予想はしていたが相手が取る選択としては最悪の部類だ。

 

「それを俺達が許すと思っているのか?」

 

 相澤が凄むと障子の雰囲気が変わる。

 

 数日前からは考えられない程の凄みと威圧感、それは歴戦のヒーローである相澤でもそうはお目に掛かれないレベルだ。

 

「ならどうする? 高校教育は小中と違って義務じゃない、サービスを拒否する権利はこちらにある。──中断する権利もだ」

 

「その権利を有するのは保護者だ。お前の両親はこの事を知っているのか?」

 

 敬語を止めた障子のギラリと剣呑な光を宿す目に負けぬよう、相澤も弁舌の刃を振るう。

 

「親とは縁を切った」

 

 想定外の答えに思わず絶句する相澤。

 

 数日前、武術の師匠へ電話をかける前に障子は実家へ連絡を入れていた。

 

 その際、妹についてUSJで知りえた全てを語って後を追う旨を伝えたのだ。

 

 妹を護るためには非合法な手段も必要と考えた障子は、親へ累が及ばないように自分と妹を勘当して戸籍からも外すことを要求した。

 

 もちろん両親は反対したが、障子は村人から迫害を受けた際に守ってくれなかった事を引き合いに出して無理やりに条件を飲ませたのだ。

 

「だから授業料も支払われないし仕送りも無い。どのみち通い続けることはできん」

 

「だが! 担任として生徒が間違った道に行くのを黙って見過ごすわけにはいかん!」

 

 そこまで手をまわしているとは思っていなかった相澤は、障子の覚悟に気圧されそうになるのを必死に堪えて引き留めようとする。

 

「それもあと少しの話だろう。学校がそれを受理すれば、俺達は赤の他人になる」

 

「だとしても、お前が俺の生徒だった事に変わりはない」

 

「たった一月と少しの関係だ、大したものじゃない。俺は忘れる、アンタも忘れろ」

 

 そんな相澤の言葉をバッサリと切り捨て、障子は椅子から腰を上げた。  

 

「───話は終わりだ。世話になったな、先生」

 

「待て!」

 

 一方的にそう言い残すと、障子は相澤の声に振り返る事無く応接室を後にした。

 

 そうして校門へと向かっていた障子は、ある事に気が付いた。

 

「教室の私物も回収しないとな。クラスメイトにも最後の挨拶くらいはしておくか」

 

 1-Aの教室の前に立った障子は、その静寂に違和感を覚えた。

 

 何時もなら休憩時間は女子や上鳴に峰田などの声が廊下まで聞こえる程に騒がしいのだが、今日はずいぶんと大人しい。

 

 その原因はやはりUSJ襲撃事件にあった。

 

 人生で初めて殺意を持って襲われた事。

 

 そしてヴィランとはいえ人間が惨殺される光景を目の当たりにした事は、ヒーローの活躍という華やかなモノだけに憧れて『殺し合い』という戦いの本質を見ていなかった彼等には酷く堪えた。

 

 それに加えて自分よりも年下の少女、それもクラスメイトの妹が女として地獄を見ていた事実や障子が語った異形型個性保有者への迫害など、社会の闇に触れる事になったのも大きい。

 

 女子の殆どは事件から空席になっている障子の席をしきりに振り返り、男子生徒は口数が極端に減って胸の中で自問自答を繰り返していた。

 

 特に酷いのは轟だった。

 

 彼は事件の翌日には右頬を大きく腫らしたうえ、身体のあちこちに火傷を作って現れたのだ。

 

 何があったのかと聞けば、父親と大喧嘩をしたのだという。

 

 原因は障子の妹に暴行を加えたという彼の兄だ。

 

 この件は焦凍を除く轟家の全員が知っており、さらには訓練の邪魔になると父親の判断で緘口令まで敷かれていたらしい。

 

 USJでのことを話した際、あまりのショックで呆然自失となった姉がうわ言のように呟いた事で焦凍はそれを知った。

 

 そして怒髪天を衝いた彼は、仕事から帰ったエンデヴァーに襲いかかったのだ。

 

 結果、轟家の道場は全焼し母屋も半壊。

 

 エンデヴァーと焦凍は共に重傷とまではいかなくとも浅くない怪我を負う事になった。

 

 しかし今回の件で何より被害を受けたのは姉の冬美だった。

 

 気に掛けていた姪っ子が化け物だった事にショックを受け、姪が怪物として生まれた理由とその母親を襲った悲劇に心を痛める。

 

 なにより姪は父親である冬美の兄を心底憎んでおり、実際に殺し合いまでしたというのだから堪らない。

 

 しかも恨まれる原因は徹頭徹尾兄にある為に、その申し訳なさは冬美が死にたくなるほどだ。

 

 結果、冬美は過度の心労によってダウンして母の入院する病院へ運ばれた。

 

 次男の夏雄もあまりの事に呆れ果てて家を出奔。

 

 現在は大学の友人の家を泊まり歩いて家に寄り付かないそうだ。

 

 轟の言う事が本当なら彼の家は完全に離散状態であり、彼自身も家へ帰ろうとせずに下宿をしているクラスメイトの部屋に荷物を持って転がり込んでいる。 

 

 相澤も今の状態は拙いと考えたのかホームルームで体育祭が近いと発破を掛けたのだが、1-Aの覇気は一向に上がらない。

 

 普通科や1-Bの面々が宣戦布告に来た時も爆豪以外は反応すらしなかったのだから、重傷と言えるだろう。

 

 そんな状態なので、障子が教室に入ってくるとクラスメイト達は希望の光を見るような目を向けてきた。

 

「障子君!」

 

「障子ちゃん、大丈夫なの?」

 

「今まで何やってたんだよ! 心配したんだぞ!!」

 

 口々に言葉を掛けながら障子の方へ集まるクラスメイト達。

 

「心配かけてすまない、俺は大丈夫だ」

 

 障子がそう言葉を返すと、彼等は安堵や喜びの笑みを浮かべる。

 

「それで、今日から学校に来られるの?」

 

 クラスで一番障子と話していた口田がそう問いかけてくる。

 

「いや、学校に来るのは今日で最後だ。さっき退学届を出してきた」

 

 しかし、障子の返した答えで久々にクラスを包んでいた活気は霧散した。

 

「それは……やはり妹さんの為に?」

 

「ああ。俺がすべきは、アイツの傍にいてやる事だからな」

 

 八百万の問いかけに障子は力強く頷く。

 

 その眼と態度にクラスメイト達はもう無理だと悟った。

 

「だったら…仕方ないよな」

 

「うん、妹さんも兄貴がいたら心強いだろうし」

 

 そう上鳴と耳郎は一抹の寂しさを覚えながらも自分を納得させようとする。

 

 あの日、障子が放った慟哭をここにいる全員が聞いたのだ。

 

 あれを耳にして、どうして障子を引き留める事が出来るだろうか。

 

「はっ! あのバケモン女の為に学校辞めるだと? 馬鹿じゃねえのか」

 

 しかし、そんな雰囲気をブチ壊す空気の読めない男がいた。

 

「かっちゃん!!」

 

 そう、1-A組の問題児である爆豪勝己だ。

 

 彼はここ数日の教室の暗さに辟易している人間だった。

 

 幼少期から優秀と周りに褒めたたえられ、常に注目を浴びながら育った爆豪。

 

 緑谷に味わった敗北や轟の実力の高さなど、雄英に入って鼻っ柱を多少は折られたモノの自分中心な性分はまだまだ健在だ。

 

 だからこそ近頃の教室の空気は気に入らないし、輝かしいトップヒーローへの登竜門である雄英体育祭を目前にして腑抜けたクラスメイトにも腹が立っていた。

 

 そこに原因の一人が顔を出したと思ったら、開口一番に学校を辞めると言い出した。

 

 普段なら多少は空気が読める爆豪も、これには我慢ならなかったのだ。

 

「おい、化け物ってのは誰の事だ?」

 

 そして怒りの導火線が短くなっているのは爆豪だけではない。

 

 障子は爆豪の席の前に立つと長身を活かして彼を見下ろす。

 

 それがまた爆豪には気に入らない。

 

 上から見下ろすのは上位者の特権、そう信じている彼は他人から見下ろされるのを極端に嫌うのだ。

 

「テメエの妹に決まってんだろうが、タコ野郎。人殺しの怪物を産む女だぞ、人間なわけがねえ!」

 

 そう爆豪が言い放つと一気に空気が緊迫する。

 

「──前から思っていたが、お前はどうしようもなくガキだな、爆豪」

 

「あぁっ!?」

 

 心底呆れたと言わんばかりの障子のセリフに爆豪が気色ばむ。

 

「お前は自分の発言が他者にどういう影響を与えるか、全く考えていない。いつも自分の気持ちのままに騒ぎ、怒鳴り、下品な罵声を振りまく。やっている事が癇癪を起こした子供と同じだ」

 

「───ッ!」

 

 言い聞かせるようにゆっくりと言葉を紡ぐ障子。

 

 一気に頭へ血が上る爆豪だが、心のどこかに思い当たる節があった為に一瞬言葉に詰まる。

 

「知らないなら教えてやる、お前の行動を世間では幼稚というんだ。そんな無様を晒しておいて、トップヒーローだと? 寝言をほざくのはママの前だけにしておくんだな」

 

 普段の障子からは想像もできない程の罵倒、それは爆豪の紐並みに脆い堪忍袋の緒を容易く引きちぎった。

 

「このクソタコ野郎が! ぶっ殺す!!」

 

 椅子を倒す程に勢いよく立ち上がり、両手で弾ける爆発の予兆を見せる爆豪。

 

「馬鹿の一つ覚えのように殺す殺すと、お前の脅しは陳腐な上に軽いんだ。出来るモノならやってみろ、人を殺ったこともない童貞坊や」

 

 しかし障子は彼の怒りを鼻で笑うと、手招きで挑発までしてみせた。

 

 瞬間、爆豪は自分のコメカミで何かがキレる音を聞いた。

 

「死ぃねぇぇぇぇぇぇぇっっ!!」

 

 爆豪は右手を大きく振りかぶる。

 

 障子との間合いは一足程度、ならば右ストレートから爆破を叩き込めば簡単に打ち倒せる。

 

 あのマスクヅラが苦痛に歪む顔を拝んでやろうと相手を睨んでいた爆豪だったが、そんな彼の視界は一瞬にして肌色に覆われた。

 

「なっ!?」

 

 驚愕と共に眼前の肌色に意識が集中する爆豪。

 

 それが命取りとなった。

 

「げへっ!?」

 

 次の瞬間、喉の中央へ強烈な衝撃を受けて爆豪の呼吸が一瞬止まる。

 

 それによって身体が硬直した隙に、今度は股間を強打した際の内臓を捻りあげられるような激痛が襲った。

 

 肺に溜まった息を吐く間もなく、追撃として鼻っ柱を痛烈に打たれて鉄錆の匂いが広がる。

 

 さらに止めとばかりに左のコメカミへ受けた衝撃で爆豪の視界は揺らぎ、間を置かずに襲ってきた逆方向の側頭部への激痛で彼の意識はプツリと断ち切られた。

 

 それはまさしく瞬殺だった。

 

「どうだ。少しは身の程が分かったか、クソガキ」

 

 鼻血を出して仰向けに倒れた爆豪にそう吐き捨てる障子。

 

「馬鹿野郎! やり過ぎだ!!」

 

「爆豪君! しっかりしろ、爆豪君!!」

 

「保健室へ連れて行った方がいいですわ! 私が担架を!!」

 

 切島と飯田が爆豪へ呼びかけ、個性で担架を出そうとする八百万。

 

 クラスメイトの殆どが障子に非難する眼を剥ける中、尾白だけは違っていた。

 

 彼が向けたのは驚愕と畏怖の視線だった。

 

 今の爆豪と障子の戦いで尾白が得た感想は、ただただ上手いだった。

 

 爆豪が拳を振りかぶった瞬間、障子は剣術の摺り足にも似た踏み込みで相手の懐を取った。

 

 そして彼特有の大きな右手で爆豪の視界を塞ぐと、相手が浮かべた一瞬の戸惑いを突いて複製腕で喉の中心を突いたのだ。

 

 さらに呼吸困難で動きが止まった爆豪の金的を蹴り上げ、もう一つの複製腕で鼻を潰す。

 

 最後には左の掌底で爆豪のコメカミを撃ち抜くと、その勢いのまま机の角へ逆の側頭部を叩きつけた。

 

 武道を修めている尾白だから分かる。

 

 あれは人を殺す為の業だ。

 

 初手の目隠しは二度は通用しない戦法だが、それで構わないのだろう。

 

 何故ならそれに引っ掛かれば相手は死ぬのだから。

 

 爆豪が上鳴と切島によって担架で運ばれる中、去ろうとしていた障子の前に立ったのは緑谷だった。

 

「障子君! どうしてあんな事を!?」 

 

 だが、障子は緑谷の訴えに眉一つ動かさない。

 

「お前は何を見ていた? 突っかかってきたのは向こうの方だ」

 

「でも! あそこまでする事は無かっただろ!」

 

「何故そう思う?」

 

「え?」

 

 激昂していた緑谷だったが、障子から放たれた冷静な問いかけにその怒りは徐々に鎮火していく。

 

「緑谷、お前は爆豪が皐月を侮辱したのを聞いていたな。それを踏まえて何故そう思うのかと聞いているんだ」

 

「そ…それはかっちゃんも悪いけど、悪口だけだし……」

 

「お前は言葉の暴力は体への暴力に劣ると言いたいんだな。だがな、俺はそうは思わん」

 

 じりっと障子が前に出ると、その眼光に気圧された緑谷は後ずさる。

 

「妹を侮辱する事は俺にとっては殺すに値する罪だ。しかし奴は病院送り程度で済むだろう。十分すぎる恩情だと思わないか?」

 

「で…でも、クラスメイトを……」

 

「もうクラスメイトじゃない。俺にとっては奴はただのチンピラだ」

 

 そう言い切ると障子は緑谷の横を通って教室を出た。

 

 彼の後姿にはクラスメイトの誰も声を掛けようとしない。

 

 容赦なく爆豪を叩きのめした光景は、一月弱の付き合いの彼等に障子を仲間から除外させるには十分すぎた。

 

「障子少年」

 

 廊下に出た障子が声の方へ振り向くと、そこには厳しい顔をしたオールマイトがいた。

 

「事情が知りたいなら中の奴等に聞いてくれ。処罰を与えたいなら校内暴力で退学でいいだろ」

 

 相手にするのも面倒だと言わんばかりの声音を返す障子に、オールマイトは一瞬言葉に詰まる。  

「障子少年、君は本当にヒーローの道を諦めてしまうのか?」

 

「オールマイト。アンタはいつも『私が来た』って人を救ってきたな」

 

 オールマイトの問いかけには応えず、障子は言葉を紡ぐ。

 

「ああ」

 

「アンタは今まで多くの人間を助けてきたんだろうさ。けど、俺や皐月が村人に袋叩きにされている時には来なかったな」

 

「っ!」

 

「妹はともかく、俺はアンタに憧れていたからな。いつも心のどこかで思っていたよ。『オールマイト、助けてくれ』って」

 

「そ…それは……本当にすまない」

 

 苦い顔で頭を下げるオールマイトに冷たい視線を向けると、障子は再び言葉を続ける。

 

「それだけじゃない。アイツが昏睡状態になった時も、この街で下種達の玩具にされた時も、出産を見世物にされた時も、轟のクソ兄貴に良い様にされた時も、アンタも他のヒーロー達も助けに来なかったな」

 

 『まあ、呑気にヒーローなんて目指していた俺も人の事は言えないんだがな』と自嘲する障子にオールマイトはついに何も言えなくなった。

 

「オールマイト、アンタに妹は救えない。アイツはもうヒーローに期待なんてしていないんだ」

 

「……障子少年」

 

「だから俺はヒーローにはならない、二度と憧れない。俺がなるべきはアイツの味方だ。血に塗れても泥に汚れてもアイツの傍で護ってやれる、な」

 

 オールマイトにそう言い残すと障子は雄英高校を去った。

 

 そして下宿を引き払うと繁華街の裏路地へ足を踏み入れる。

 

「よう、探したぜ」

 

 妹を探す拠点を探そうとしていた障子の前に立ち塞がったのは頭に包帯を巻いた見覚えのある男。

 

 その後ろには20人ほどのチンピラがひしめいている。

 

「この前は好き勝手にしてくれたな! 細切れにして下水にいるネズミの餌にしてやるから覚悟しやがれ!!」

 

 男の怒声と共に襲い来るチンピラ達。

 

 それを前に障子は手にしている荷物の紐から手を離した。

 

 それから10分程が経つ頃には、裏路地は死屍累々の様相を呈していた。

 

 倒れているのはいずれもこの辺りを屯しているチンピラ達。

 

 彼等はいずれも手足、中には首が曲がってはいけない方向に曲がっており、折れた骨が肉から飛び出した事で己が作った血の中で藻掻いている者もいる。

 

 他には顔面が原形をとどめない程に破壊された者もいれば、誰かの個性を防ぐ盾にされたのか、焼け焦げたり弾痕を背に刻んだ者が転がっている有様だ。

 

 その多くは辛うじて生きてはいるが、このままでは息絶えるのは時間の問題だろう。

 

 そんな酸鼻極まる光景の中、障子はチンピラ達を先導していた男の首を踏みつけていた。

 

「げぇっ!? おれ…が……わる…かった……たす…け……」

 

「おい、前に見せた女の子の事を覚えているか?」

 

 潰れたカエルのような声で助けを求める男に障子は穏やかな口調で問いかける。

 

「お…おぼ……おぼえっ! おぼえてる!!」

 

 それに生存への一縷の望みを見たチンピラは必死に首を縦に振ろうとする。

 

「その子の情報は?」

 

「……え?」

 

「その子の情報が入ったから俺の前に来たんだろ? 早く教えてくれ」

 

 冷たい視線で見下ろす障子に男は酸欠で鈍りそうになった頭を必死に回す。

 

 しかし、いくら考えてもイイ感じの嘘は思い浮かばない。

 

 そして障子は男の顔色と表情からその事を読み取っていた。

 

「使えないな、お前」

 

「ま……っ!?」

 

 夜闇が降り始めた裏路地に生木をへし折るような音が響くと男は動かなくなった、永遠に。

 

「ふぅ……」   

 

 障子は深く息を吐くと、自分の手に視線を落とした。

 

 その手は情けない事に幾ら念じてもひとりでに震えるのを止めようとしない。

 

 障子目蔵は今日初めて人を殺した。

 

 今はまだ罪悪感も何も感じない。

 

 胸の奥にあるのはよくわからない淀みのような物だ。

 

「爆豪にデカい口を叩いておいてこのザマか。我ながら情けない」

 

 自らを嘲笑っていた障子だが、すぐに吊り上げていた口元を元に戻す。

 

 今自分に必要なのは自嘲でも後悔でもないのだ。

 

「──これからだ。アイツを護るために俺はもっと強くなる」

 

 そう自分に言い聞かせると、障子は顔を覆っていたマスクを剥ぎ取った。

 

 ヒーローになった際、口元の傷が助けた者を怯えさせない為と付けていたものだが、もう必要ない。

 

 障子はそれを道端で燻っている戦火に投げ込むと、倒れているチンピラの一人から自分の趣味に合うサングラスを奪い取った。

 

 そして、それを掛けると傷が目立つ口角を不敵に吊り上げて闇へと進んでいく。

 

 こうしてヒーローを目指した障子目蔵は死んだ。

 

 その代わりに産声を上げたのは、後に『壊し屋』『傷』などいう二つ名で裏社会で怖れられるようになる一人の修羅だ。

 

 彼が異形の母となった妹へたどり着けるかどうか、それは誰にも分からない。

 

 

 

 

 ここはヴィラン連合の本部だった神野市にあるバー。

 

 しかし、ここにいるのは主とバーテンダーを務めていた特徴のある男ではない。

 

 カウンターの椅子に座っているのは禿頭にレンズのようなメガネが特徴の老医師、そして黒いヘルメットを首の付け根まですっぽりと被ったスーツ姿の怪人だ。

 

「怪物がこの荼毘というヴィランの子ならば、父親の個性を引き継いでいる事になるのう」

 

「そのようだね。まさか異形型とはいえ、異なる生物を産んで個性まで遺伝させる者が現れるとは思いもしなかった」

 

 老医師が持つモニターに映っているのは、路地裏で共に蒼い炎を出してぶつかり合うツギハギだらけの男と怪物の姿だ。

 

「それで死柄木弔を失った件じゃが、この娘を使うのはどうじゃ?」

 

「ふむ……」

 

 次に老医師のモニターに映ったのは、USJでオールマイトの前に立つ手足が黒い甲殻に覆われた異形の少女。

 

 それを前に怪人は小さく唸る。

 

「この娘をお前さんが孕ませれば、産まれてくる子は個性オールフォーワンを持っている可能性が高い。自我が確立される前にお前さんがその子の身体を奪えば、今のポンコツとはおさらばできるぞ」

 

「僕に人間を辞めろと?」

 

 少しの嫌悪感を滲ませた怪人の問いかけを老医師は盛大に鼻で笑い飛ばしてみせる。

 

「今更何を言っておるか。人間など、とっくの昔に辞めとるじゃろうが」

 

「ははは、それは言わない約束だよ」

 

 老医師の言葉に朗らかに笑うと、バーの椅子から腰を上げる。

 

「そういう事ならクイーンを迎えに行くとしよう、丁重にね」

 

「うむ、出来る限り傷つけずに頼むぞ。損傷が激しすぎて母体として利用できんのでは本末転倒じゃからな。あと、黒霧の回収も頼む」

 

「分かっているよ」

 

 老医師の言葉に軽く手を振ってこたえると、怪人はバーから立ち去った。

 

「さて、ワシも病院に戻るとするかの。個性を宿した怪物を産む娘か、研究のし甲斐がありそうじゃ」

 

 そして老医師もまた、主を失ったバーから姿を消すのだった。

 

 

 

 

 USJから帰ってきて2日が経った。

 

 巣穴の中にある産卵所、そこでボクは新しい子供達の誕生を待っている。

 

 壁に硬質樹脂で張り付けてある繭の数は17。

 

 ちゃんと幼体はみんなの身体の中に入っている。

 

 今回は二人だけちゃんと身体を交えて産んだんだよね。

 

 例の黒霧と帰る途中に拾った筋肉ムキムキの脳みそ君。

 

 最初は二人とも起たなかったんだけどさ、その辺はボクの進化したフェロモンの出番さ。

 

 全力全開でやったら見事に臨戦態勢になってくれたよ。

 

 フェイスハガーは脳みそ君の方はうまくいったんだけど、黒霧が難しくてね。

 

 ほら、あの人って顔が黒い靄に覆われているでしょ。

 

 だから上手く幼体を送り出す管を喉に刺しこめなかったんだ。

 

 だけどダメージを受けたら靄が薄まるのが分かったんで、強美に手足を千切ってもらって顔が見えたところでフェイスハガーにグワシッってやってもらいました。

 

 なんてことを回想していると、繭たちが血を吐いて苦しみ始めた。

 

 うん、もう少しだね。

 

「シャアアアアアアアッ!!」

 

 例の脳みそ君は力が強いから強美が押さえてくれている。

 

 せっかく体の中で個性因子を組み合わせて作った、個性が使い辛い樹脂で改装したんだ。

 

 ここで壊されるのは勘弁してほしい。

 

 そして待望の誕生である。

 

「ぐわぁぁぁぁぁっ!?」

 

「ぎゃああああああああっ!?」

 

「死柄木! しょ…しょう…ぐばぁっ!?」

 

「ギャオオオオオッ!!」

 

 次々に繭の胸を突き破って生まれてきた子供達は這いながらボクの元へやってくる。

 

「みんな、お疲れ様。それじゃあおっぱいを……」

 

「キィィィィィッ!!」

 

 マタニティドレスの肩ひもを外していると強美が声を上げた。

 

 その声に目をやれば、なんと脳みそ君の傷がドンドン治っているのだ。

 

 そういえば彼は複数の個性があって、内一つが超再生だった。

 

 という事は……!!

 

「無限に使える繭ゲット!!」

 

 ボクのお腹から生まれた子ほどじゃないけど、単一生殖の子供達も脳みそ君を経由したらある程度超再生と剛力の個性は手に入る筈!

 

 これは群が強くなる予感!! 

                




前書きの答え

産まれたモノは、怒れるジェイソン・ステイサム

・障子目蔵

アカン方向にライジングしたお兄ちゃん。

自分がヒーローを目指した事で妹が地獄に堕ちた事を知って信念や理想が反転。

妹だけの味方を目指すようになった。

裏で生きていく事を覚悟したので、殺人古武術が解禁されて容赦がなくなった。

古武術の達人がメイン腕と副腕による一手三撃で打・極・投を狙ってくるとか普通に酷い

しかも奇襲や背後からの攻撃も副腕の目と耳で潰すというエゲツなさ。

これからはステイサムムーブをかましつつ、裏の始末屋家業をしながら妹を探す。

あと声帯の酷使から、声(声優交代·山路和弘氏)も変わった

・轟家

見事に一家離散状態。

だいたいエンデヴァーと荼毘が悪い。

・かっちゃん

この度咬ませ犬にされた人。

広い場所で真正面から戦えば、ある程度は善戦できた。

一方的に負けた理由は障子君が古武術使いと知らなかった事と、格下と舐め腐っていた為。

いくら個性と才能があっても、我流の喧嘩殺法で勝てるほど武術家は甘くない。

目を覚ましたら、一人悔し泣きをしてリベンジを誓う。



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