【青学三次】百花○○編奮闘ログ Q.○に入る数字を答えよ 作:オロトン
よく分からないタイミングで最新話を投稿して読者を恐がらせましょう!
今まで散々投稿しては評価下がりお気に入りが減りを繰り返して投稿が怖くなってたけどとうとう評価黄色くなったし、一周回ってリスペクト元に迷惑かけない程度に好き勝手書いてやるぜブヘヘヘヘヘ
所詮ワシは青学3次創作四天王最弱じゃけえ…
(投稿ペースが早くなるともお気に入りや高評価が欲しくないとも言ってない。ただ低評価するなら何が悪いのかコメントしてくだされ頼むから)
てなわけで本編という名の過去編をどーんだYO!
──これから雨が降るが、決して傘を持っていってはならない。
「……ほんと、どないしたんやろねぇ。今日のうちは」
花鳥風月部部長の哭雨リコ─コクリコ─はそう言ってため息をついた。
散歩に行こうとして草履を履き玄関の戸を開けようとところ、上述のような直感が働いたのだ。
コクリコにとって、直感が働くことはそう珍しいことではない。
彼女は生まれつき直感が働く体質だった。
その精度は高く、危険が差し迫った時や誰かが困っている時、スーパーのタイムセールがある時など常々直感に助けられてきた。
なぜ直感が働くのかははっきりとしてはいないが、恐らく自分の特殊な生まれが影響しているのではないかと見当をつけている。
先月も今回のように外出時に傘を持った方が良いな、という直感に従ったおかげで天気予報にはなかったにわか雨に当たらず無事用事を済ますことができたのだ。
今回の直感はそれとは逆の内容となっておりそれはそれで奇妙なのだが、これまでもすぐには納得できない内容の直感もあったためこれもそれらと同等のものだろうと納得はできる。
できるのだが、コクリコが不思議に思っている理由はその直感の異質さにあった。
従来の直感は軽くピンとくる程度の物であり、決して自身の行動を制限するようなものではない。
しかし今回のそれは明らかに行動に制限がでており、仮に傘無しで外に出ようとすれば己に死が訪れると錯覚するくらい激しく、最早警告と言い換えても差し替えなかった。
そもそも今散歩に出ようと思っていること自体が奇妙だった。
散歩自体は別段珍しいことではなく、作業に息が詰まった時などに気分転換としてこれまで何度もしたことがある。
しかし、今回のように散歩に出ること自体が目的なのは今世では初めてのことで、しかも今さっき思い立ったわけでもなく朝起床した頃から今この時間帯に散歩に出たいという考えがもやもやと胸中を燻っていた。
時間が経つにつれもやもやは強くなり、最早焦燥感となって散歩がしたい、いやしなければならないと強く強くコクリコを急かしてどうにも収まらないのだ。
降水確率が120%という天気予報を見たのにも関わらず、己の身体は自分、散歩行けます!行かせてください!とまるで日曜日2日目を望むかのように強い欲求に導かれるまま支度を行い、玄関を出ようとしている。こんなことは初めてだった。
コクリコは困惑しきりだったが、正直もう身体を抑えているのも結構ギリギリであったので現実逃避という名の現状整理を一旦やめにすることにした。
そしてまあ、少しおかしいことはあるが別に外出して困ることもないし、とりあえず出てから原因を確かめることにしよう、と納得がいかないままながら無理に結論をつけ、彼女は満を持して散歩に行く決心をした。
「思い立ったが吉日、その日以降はすべて凶日ってどっかの誰かも言うてたしな」
そう言ってふんすと覚悟を決めると、傘を置いて誰に言うとでもなくいってきますと声をかけて外に出た。
どうかお気をつけて、いってらっしゃいませ。
少女散歩中…
(にしても、ほんまけったいやなあこの世界は…ま、今更やけど)
そう思いコクリコは、外に出た途端に先程まで感じていた焦燥感がなくなったことを不思議におもいながら周りを眺め歩を進める。
茶屋で世間話に花を咲かせている、銃を携帯し頭に光輪を浮かべた少女達。*1
そこにお茶とお菓子を運んできた、二足歩行する犬の獣人*2。
今自分の横を通り過ぎていった人型ロボット。*3
揉め事から銃撃戦に発展したらしい悪魔のような尻尾が生えた少女と天使のような羽の生えた少女*4に、それを大して意に介していない周囲の人々。
自動販売機を見れば弾薬や手榴弾がまるでジュースか何かのように自動販売機に売られている弾薬や手榴弾。*5
見上げれば、空にあって当然のように広がっている大きな光輪*6
(まさかうちがキヴォトスに転生するなんてなあ…それも犬とか犬獣人とかでもなく人間として)
コクリコはそう思いにぎにぎと手を握り、周囲に不思議に思われないようそっと自分が二足歩行していることを噛み締めた。
地球で犬として5年と少し。キヴォトスで人間として生まれ10云年。
生きた年月としては倍以上差があるにも関わらず今でもたまに犬だったときの感覚が沸いてきて少し変な気分になる。
「ま、前世があるのはうちだけやないみたいやけどな」
周りに聞かれないよう小さく呟きながら、先日モモトークに送られてきた知り合いからのメッセージを確認する。
(前世の大切な人、なぁ……)
コクリコは、そこまで読み兄のことを、前世の自分を救ってくれた大切な人のことに思いをはせた。
『もう大丈夫だからな。お前も家族、じゃなくて俺の弟だ。今日からよろしくな、こうすけ!』
『こうちゃん、おさ…っとと、お散歩のさで分かるとかこうすけは頭いいなあ』
『こうちゃん…兄ちゃんのお手手なめなめするのが好きなのはいいけど2時間は流石に長いよ…もうそろそろやめ、はいわかりました好きなだけなめていいから嚙みつくのはやめてねぇ?!』
『…ちゃん!こうちゃん!…ぬんじゃねえよ!俺を置いて逝くな!こうちゃ……』
「っ、ううっ……」
そこでコクリコはいやいやとかぶりを振って嫌な思い出を頭から打ち消す。
(兄ちゃん、兄ちゃん…一体どこにおるん…。うちはいつでも兄ちゃんが来ても大丈夫なように学院を整えたのに…一体いつになれば兄ちゃんに会えるん……?)
いい思い出だけで留めようとしていたのに自分の最期まで思い浮かべてしまい気分が沈んでしまったことで、彼女の心は自然と兄を求めていた。
視界が歪み、めまいがする。耳鳴りが止まらない。足に力が入らない。頭痛がする。吐き気もだ。
たまらずコクリコはその場でうずくまった。
自分という転生者(犬?)が存在するから兄ちゃんも転生しているかもという淡い希望も、青学という転生者集団がいたことで兄ちゃんもその中にいるかもと感じたあの時の喜びも、持ち続けるにはあまりにも重く強いものであった。
今までずっと目を背けてきたが、ここに来て心を徐々に蝕んでいた「この世界に兄ちゃんはいないのではないか」という諦めが、絶望が彼女にとどめを刺そうとその手を伸ばしてきたのだ。
無意識に人気のない所に来たせいで彼女に声をかけるものは誰もいない。
(兄ちゃん…助けて、兄ちゃん…っ!)
コクリコが耐えきれずいないはずの兄に助けを求めた、その時であった。
「……は…から、…を出…ってんだよ!」
「……て…のだ!ずん……んな…」
近くの路地裏で何か諍いが起きているらしくその騒ぎがコクリコの耳に入ってきた。すると、
「…あ、れ……?」
調子が悪く周りに気を配る余裕もなかったにも関わらず、それが聞こえてきたとたん絶好調とはいかないまでも調子が戻ったのだ。
そればかりか、今朝散歩に出なければならないとなったあの時のように、あの場所へ、あの場所へ行かなければ、行けさえすればと身体を引っ張り出したのだ。
「一体…何が、起こって、」
人として生まれてから身についた理性が全く理解に追いついていないのに対して、前世の頃からの搭載されている本能は既に行動に移していた。
まるで1か月飼い主と離れ離れになっていたわんこが飼い主を見つけたかのような、安堵と喜びがさっきまで自分を覆っていた絶望を吹き飛ばしてくれたような、歌でも歌いたいような良い気分が彼女を満たそうとしていた。
そして、とうとう角を曲がり、揉め事の中心地にたどり着いた、その時だった。
「だーかーらー!飴じゃなくて金出せって言って…あ?」
「ヒイッ!持ってませんあめしか! ほらこんなにおいしいアメちゃ、ん?」
その日、少女は
「にい…ちゃん?」
モモトークな特殊タグは江芹ケイ氏の「モモトーク風レイアウト」(リンク:https://syosetu.org/novel/334672/)を使わせていただきました
感謝ぁ~!
【コクリコ/哭雨リコ】
元イヌオスなじぇーけー
2年次は原作の姿がゴチルゼルとするとゴチミルとゴチルゼルを足して2で割った感じの姿
前世の兄の影響で若干サブカルな言葉が出てきたり出てこなかったり
【○○ ○○○】
モモトークでコクリコに連絡してきた他校の子
当時2年生なので原作では3年生
怪談に縁があってASMR録ってて特徴的な笑いかたをする…一体誰のことなんだ?
【?????】
コクリコをお見送りした
この後まだ寝てる同居人をしばきに起こしに行った
【作者】
ビビッて本編進められなかった恥知らずのパープルヘイズ
墨汁のプールを異様にスイスイ泳げる
この前溺れた
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何卒宜しくお願いします。