あるスケルトンの幻想入り   作:てちゅお

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こんなに遅くなってすいません。


ポテト

丁度サンズ達がウノを始めてから数戦が経過した頃に、大図書館の扉が叩かれた。

「パチュリー様、お客様方。夕食の用意が整いました。」

「え?オイラ達もメシ食っていいのかい?」

「お嬢様が妹様と友達になってくれたお礼に、との事です。」

「やった!俺様はマヨネーズとコーンのピザが食べたいぞ!」

「ねえ咲夜!ハンバーグある?あとカレーライス!」

「かしこまりました。その料理をお作りしておきますね。では、パチュリー様。妹様達の案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」

口々に自分たちの好物を言い始めるパピルスとフランを宥めつつ、咲夜は自信の頭の片隅に料理名をメモする。

「あー、咲夜?」

「なんでしょう?」

「ポテトってあるかい?」

「はい。作れますが…」

「じゃ、たのむぜ。そんなに多く無くていいからな?」

「承知しました。私は先に料理を並べておきますので、パチュリー様に案内していただいてください。」

「ありがとう咲夜。さ、みんな。行きましょう。」

パチュリーの呼びかけに応じ、パピルス達が大図書館を出る直前、サンズは後ろを振り返る。

しかしそこにはすでに咲夜の姿は無かった。

(オイラの〝近道”みたいにクールタイムは無いみたいだな。)

「ちょっと兄ちゃん!早く来ないと置いてっちゃうよ!」

「ああ、ゴメンよ。ちょっとボーンとしてたぜ。」

「骨だけにねっ!ニャハハハハハハハハハハハハハ!」

「パピルスって実はダジャレ好きでしょ…」

フランにジト目を向けられても気付かず笑うパピルスを尻目に、サンズがフランに話しかける。

「あー…まあ、パピルスってそういうヤツだからさ。仲良くしてくれるかい?」

「それはまあうん。仲良くするよ?それでもあれは意外だなあ~…って言う。」

「へへ、ありがとよ、フラン。」

「ほらほら、せっかく咲夜が作ってくれたんだからご飯が覚めないうちに早く行くわよ。」

「「は~い!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンズたちがパチュリーの後に続き、食堂に入ると今まで見たことのないほどの豪華な料理が並んでいた。

「ウヒョウ!」

「やった~!」

またもパピルスとフランはワイワイとはしゃぎ始めた。

「すごい量だな?」

サンズはレミリアに聞いた。

「お客人をもてなすのも当主の務めでしょう?さあ、みんな席について。お待ちかねのディナーを始めるわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パチュリー様の司書の、小悪魔です。周りの人からは〝こあ”と呼ばれています。よろしくおねがいします、サンズさん。」

「パチュリーから聞いたのか?ま、いちおう自己紹介だ。オイラはサンズ、ただのスケルトンさ。よろしく。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうも!紅魔館の門番をしております、紅美鈴(ほんめいりん)です!気軽に美鈴とお呼びください!」

「オイラはサンズ。ただのスケルトンさ。よろしく。」

握手をした際、前かがみになって他の人には聞こえないくらいの声量で美鈴が話しかける。

(自分を庇ってくれてありがとうございました!あのままバレたら一体どうなってたことか…)

(アンタとは気が合いそうだからな。また今度ゆっくり話そうぜ?)

(はい!)

 

 

 

 

 

 

夕食のうちにまだ会っていなかったメンバーとの自己紹介を終え、再び席に着くとサンズはレミリアに声を掛けられた。

「なかなか賑やかで楽しいでしょう?」

「そうだな。」

無いはずの瞼をつむると、グリルビーズでみんなが騒ぎながらご飯を食べている情景が思い浮かぶ。

「……オイラはこういうの、キライじゃないぜ。」

 

 

 

 

 

 

 




まだまだ続きます~
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