あるスケルトンの幻想入り   作:てちゅお

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モチベーションがぁ!


就活

「ところで聞きたいことがあるの。」

お互いにゆっくりと食事をしていたところで、おもむろにレミリアが口を開いた。

「え?」

「あなたたち、住み込みでここで働かない?勿論食事も出すわ。」

あまりにも突拍子のないレミリアの発言に、サンズは困惑する。

「オイラとパピルスを雇うのか?それは止めといた方が良いぜ。」

「雇う、とは言ったものの実際はあなたたちに紅魔館で暮らしてもらいたいのよ。フランを救ってくれた彼やあなたに恩返しがしたいの。」

「パピルスはともかく、オイラは何にもしてないぜ?」

「いいのよ、それでも。」

レミリアの言葉を受け、サンズは沈黙した。

たっぷり間を取って、サンズは口を開いた。

「じゃあ、これからよろしく頼むぜ?レミリア。」

「ええ。でもできる限りはサボらないでね?」

「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、いうわけでオイラ、ここで働くことになったから。よろしく。」

「わかりました!よろしくお願いします、サンズさん!」

あの後住み込みで働くことをパピルスに伝えた後、ならばどこで何をするという話をした結果、サンズは門番、パピルスは厨房で働くことになった。

(咲夜…応援してるぜ。)

 

 

「で、オイラはここで何をすれば良いんだい?」

次の日の早朝、紅魔館の門の前でサンズと美鈴は立っていた。

「はい!ここでの常務内容は…ずーーーーーっと立ってるだけです!」

「え?」

「何なら寝てても大丈b」ザクッ

「そんなわけないでしょう…」

何処からともなく咲夜が現れるのと同時に、美鈴の頭にナイフが突き刺さった。

「ずいぶん物騒だな?」

「いつもの事です。」

「…え?」

サンズが咲夜の返事に驚いていると、その場からヨロヨロと美鈴が起き上がった。

「ひ、ひどいですよぅ咲夜さん…」

美鈴が若干涙目になりながらも咲夜に抗議するも、

「ならはじめから真面目にしなさい。…やらなかったら今日はご飯三食抜きね。」

「いやもちろんじゃないですかそんないやだなあははわたしがサボるわけないじゃないじゃないですかなのでごはんぬきはかんべんしてくださいおねがいしますよ咲夜さん」

あえなく撃沈させられてしまった。

「…サンズ」

「え?」

「あなた、美鈴を監視なさい。」

「ちょっ!?」

「毎日夕食前に美鈴の業務態度を報告して。」

「咲夜さん!?」

「それによって美鈴がご飯にありつけるかありつけないかが決まるようにするから。」

「ちょっと待ってk「わかった」サンズさんまで!?」

美鈴が幻想郷に来て以来の絶体絶命の大ピンチである。

「じゃあ、そういうことだから。くれぐれも寝るなんてことが無いようにしなさいね、美鈴?」

咲夜はそう言い残してその場から消えてしまった。

「ああんまりだぁぁぁぁぁぁ…」

美鈴が絶望のあまり膝から崩れ落ち、泣き出してしまう。

「サンズさん…仲間だと思ってたのに…裏切るだなんてぇ…」

「まず寝ないようにしようとは思わないのか?」

「無理ですぅぅ」

「…」

どうやらこの少女(?)の中に、初めから寝ない努力をするなんて言う選択肢は存在しないらしい。

「まあ、待てよ。」

「え?」

「オイラは確かに報告はするとはいったけど”正確な”報告をするなんて一言も言ってないぜ?」

サンズの言葉を聞いた途端に美鈴の顔が、まるで曇り空にほんの少しの光が差し込んだかのような

表情になった。

「サ、サンズさん…」

「ま、仲良くしようぜ?」

「はい!」

こうして、幻想郷における新たな友情?同盟?が生まれたのだった。




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