やはり俺の神喰らいはまちがっている。   作:銀電火

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#01 こうして、彼のまちがった生活が始まる。

日曜日とは、一体なんだったのか。

日曜日、つまり今日。

 

俺は思う。どうしてこうなった、と。

 

今日が俺にとって“いつもの”日曜日なら、家のテレビの前でアクビをしながらゴロゴロとしていただろう。

 

だが俺は今、外出している。

 

この俺が日曜日に外に出ているということは、極めて異常かつ稀な事態なのである。

 

道を行き交う人々は、()()()()()()でもそれなりに活気があり、日曜日を謳歌している。

 

恐らく、それは良い事なのだろう。

だが俺にとってその様子はヘイト値上昇の原因でしかない。

 

日曜日の有り難さをまるで分かっていない。日曜日は休日だ。「休む」「日」と書いて休日だ。

休めよ。

 

――などと考えているうちに目的地に着いてしまった。

 

街の中心部に位置するこの巨大な建物、『フェンリル極東支部』。

 

俺はここに何をしに来たのか、その答えは簡単だ。

 

俺は遂に、遂に――

 

 

()()してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「ようこそ……人類最後の砦『フェンリル』へ」

 

 

頭上のスピーカーから男の声。

上の方に窓が見えるが、そこから監視しているのか。

人影は3つ、話しているのは恐らく中央の人物だろう。

 

 

「今から、対アラガミ討伐部隊『ゴッドイーター』としての適性試験を始める」

 

 

適性試験とは、神機使いになる為の重要なファクターの1つだ。

適合試験と呼ばれる事もあるが、何より怖いのは “試験失敗=人生終了” という事だ。

だが『志願者が減少する』等の理由で、その事は公表されてはいない。当たり前である。

まぁ、現在はほとんど失敗する事は無いらしいが。

 

 

「少しリラックスしたまえ、その方が良い結果が出やすい」

 

「……バカ言え」

 

「うん?何か言ったかな?」

 

 

思わず本音が出てしまった。聞かれてはいないようだが。

しかし大事なことなのでもう一度。

 

バカ言うな。

目の前になんかえげつない機械あんぞ。

リラックスとか出来る訳ねぇだろ。頭おかしいんか。

 

 

「では、心の準備が出来たら中央のケースの前に立ってくれ」

 

 

やべぇよ、やべぇよ。手ぇ入れたら「ガッシャァン!」ってくるヤツだよコレ。

俺、死ぬのか?この歳で?小町、悲しんでくれるかな……?

 

 

「顔色が悪いが、大丈夫かね?比企谷君?」

 

 

おっと、イカンイカン。しっかりしろ俺。心の準備など家でして来ただろうが。

ちなみに小町は俺の妹な。誰にもやらんぞ。

 

言われた通り中央のケースの前に立ち、内部を覗き込む。

あるのは、鈍い光を放つ黒い刀身。

紛れもなく、神機。

 

短く息を吐いて窪みに腕を入れ、神機の把手を握る。

 

突然、ガシャンと音が響き機械が俺の腕を挟み込んだ。

 

 

「ぐッ!?」

 

 

痛み、そして違和感。

それらが混ざり合った途轍もない不快感に思わず声を漏らしてしまった。

 

だがその不快感はすぐに無くなり、腕を挟み込んでいた機械はゆっくりと開いた。

 

俺の腕には、赤い腕輪が装着されていた。

神機を持ち上げると、驚く程軽く感じた。

どうやら、神機使いになった時点で身体能力は格段に上昇するようだ。

 

 

「おめでとう、君がこの支部初の『新型』ゴッドイーターだ」

 

 

『新型』というのは、最近開発された形態変化が可能な第二世代神機の事だ。

旧型神機は可変機能を持たず『剣』と『銃』の2種類があるが、新型は剣形態と銃形態を自由に切り換える事が出来る。それはつまり戦闘において臨機応変に対応する事が出来るので、かなり重宝される存在となる。

 

 

「適性試験はこれで終了だ。次は適合後のメディカルチェックが予定されている。始まるまで、その扉の向こうの部屋で待機してくれたまえ。気分が悪いなどの症状がある場合は、すぐに申し出るように」

 

 

はっきり言おう、最悪の気分だ。

 

 

「期待しているよ」

 

 

期待に応える気は更々無いがな。

 

 

 

 

 

「……はぁ」

 

 

俺は溜め息をつき、ベンチに腰を降ろした。

 

ふと辺りを見渡すと、俺と同じように適合試験を終えて待機していたであろうヤツと目が合った。

 

俺は静かに視線を逸らす。そして軽く舌打ち。

こうする事で大体のヤツは話しかけてこない。ぼっちスキル発動である。

あ、よく考えたら普通にしてても話しかけられた事ほとんどねーわ。

 

 

「ねぇ……ガム食べる?」

 

 

なん……だと……

俺の洗練された『話しかけるなオーラ』をこうも簡単に打ち破ってくるとは……

なんというコミュ力だ……

 

だが話しかけられた以上、無視はできん。話しかけられて嬉しかったわけじゃないんだからね。

 

 

「いや、遠慮しておく」

 

「あ、切れてた。今食べてるのが最後だったみたい。ゴメンゴメン」

 

「そうか」

 

 

なんだこいつ。

 

 

「アンタも適合者なの?」

 

「まあな」

 

「オレよりも少し年上っぽいけど……まあ、一瞬とはいえオレの方が先輩ってことで!よろしく!」

 

「ああ……よろしく」

 

 

俺にはよろしくする気は全く無いが、今後の任務で一緒になるだろうから今はよろしくしておこう。

 

しかしアレだな、なんか長生きしそうなヤツだな。根拠は無いが。

 

 

 

 

 

「立て」

 

「え?」

 

「へ?」

 

 

気付くと、目の前になんか凄い格好したオバ……もとい、オネエサンがやって来てたよ。

 

 

「立てと言っている!立たんか!」

 

 

一目で分かった。この人、鉄拳制裁タイプだわ。学校にもこんな人いたな、担任とか。

 

 

「私の名前は、雨宮ツバキ。お前たちの教練担当者だ」

 

 

そういえば隣のヤツの名前聞いてないな。俺も自分の名前言ってないけど。

 

 

「この後の予定は、メディカルチェックを済ませたのち、基礎体力の強化、基本戦術の習得、各種兵装の扱い等のカリキュラムをこなしてもらう」

 

 

カリキュラムとミリグラムって似てるよね。……やっぱ似てねーわ。

 

 

「聞いているのか、比企谷」

 

「ひゃい」

 

 

急に怒るのやめて下さい。びっくりしちゃうんで。

 

 

「まあいい、今までは守られる側だったかもしれんが、これからは守る側だ。つまらない事で死にたくなければ、私の命令には全てYESで答えろ、いいな?」

 

「いえす」

 

「藤木コウタ、わかったら返事をしろ」

 

「はいッ!」

 

 

隣のヤツ、藤木コウタって名前なのか。

 

 

「では、早速メディカルチェックを始めるぞ。まずは比企谷、お前だ。ペイラー・サカキ博士の部屋に一五○○までに集まるように。それまでこの施設を見回っておけ」

 

 

やっぱりこの人、平塚センセーと似てる気がするぜ。特に『婚期を逃した感』がな。

……なんか睨まれた気がする。気のせいかな。

 

 

 

 

 

さて、見回っておけとは言われたものの、どうしたものか。

 

 

「ねぇ」

 

 

なんか話しかけられた気がするが多分俺じゃない。

 

 

「無視しないでよ」

 

 

服の裾を掴まれてしまった。

振り返ると、身なりのいい少女、いや、幼女がそこにいた。

俺の目を見て「うわ」って顔すんな。傷つくだろ。

 

 

「……あなた、ここの職員さん?パパどこにいるか知らない?」

 

「悪いな、ここに来たばかりだからよくわからん」

 

 

この状況に()()()が居合わせたら、ロリコンだの性犯罪者だのと暴言の嵐が吹き荒れるだろうな。

 

 

「そっか……その腕輪、あなたゴッドイーターなの?」

 

「……ああ、今さっきなったばっかりだ」

 

「新入りさん?」

 

「まあ、そうなるな」

 

「ふーん……」

 

「もういいか?」

 

「うん、またね、新入りさん」

 

 

呼び方が『新入りさん』ってどうなのよ。別にどうでもいいけど。

 

 

エレベーターを使い、下の階層へと降りる。

流石に建物がデカ過ぎて若干迷子である。

 

 

「……博士の部屋どこだよ」

 

「この階の一番奥の部屋だよ、比企谷くん」

 

「……」

 

 

思わぬ返答があったが無視。

完全に名前を呼ばれたが、こればっかりは無視させてもらおう。振り返ったら負けだ。

 

 

「あーん、無視しないでよー、比企谷くーん」

 

 

ダメだ、捕まった。

 

 

「なんの用ですか、雪ノ下さん」

 

「んもー、久しぶりに会ったっていうのに冷たいなぁ」

 

 

仕方なく、俺はゆっくりと振り向く。

無理やり会話終了させてゴリ押しで行けるか?

 

 

「メディカルチェックがあるんで、それでは」

 

「うん、それじゃ……って、違う!まってまって!」

 

「チッ」

 

 

くそ。ダメか。

 

 

「比企谷君?あんまりお姉さんをからかうと……」

 

「すみません」

 

 

怖ぇよ。わりとガチで。

 

今俺と対峙しているこの人は、『雪ノ下 陽乃』。

俺が所属していた『奉仕部』の部長『雪ノ下 雪乃』の姉にして、頭脳明晰&容姿端麗というチートステータスな完璧超人である。

何度か顔を合わせたことはあるが、俺はこの人をかなり苦手としている。なぜなら、訓練されたぼっちの観察眼を使っても考えている事がわからない上、こちらの考えはすぐに見透かされてしまうからだ。

現在は、フェンリル本部で幹部クラスの職に就いているとか、いないとか。

 

 

「今日はどうして此処に?」

 

「君がちゃんと神機に適合するか見に来たんだよ」

 

「……そうですか」

 

「で、君の神機、どうだった?カッコイイでしょ?」

 

「まあ格好良かったですけど、まるで自分が作ったような言い方ですね……」

 

「まあねー、でも発案して設計しただけで後は技術者に任せちゃったけどね」

 

「……え?マジで?」

 

 

俺としては軽い冗談のつもりだったが、本当にこの人が俺の神機を作ったらしい。

 

 

「ちょ、なんてことしてくれたんすか」

 

 

神機が作られなければ、俺が神機使いになる事も無かったはずだ。

俺の平和で平凡で孤独で卑屈な素晴らしい日々を返せ。訴訟も辞さない。

 

 

「いーじゃん、もしもの時は自分で誰かを助ける事も出来るし!雪乃ちゃんとかガハマちゃんとか小町ちゃんとかね」

 

 

う、と俺は言葉を詰まらせた。

確かに何度か防壁内にアラガミが侵入し、自宅や学校から中心部の方へ避難した事があった。特に小町と走って逃げた時、周りと同じように何も出来なかった自分に苛立ちを覚えた記憶がある。

 

 

「それにもう神機使いになっちゃったんだから、諦めなよ」

 

「……わかりましたよ。もう時間なんで行きます。」

 

「あはは、これから大変だろうけど頑張ってね、比企谷くん」

 

「うす」

 

 

もう頑張ってるわ。ストレスで寿命がマッハ。表彰されてもいいレベル。

 

 

このあとメディカルチェックを受けた俺だが、博士の部屋に入った段階で「予想より88秒遅いね」って言われた。俺は悪くねぇ!

 

 

 




ありそうでなかったクロスオーバーを書いてみたかった。

まぁ処女作なんですけどねー!!

マジで駄文なんで勘弁してください。ごめんなさいすいません。

設定とか有って無いようなもんなんで。ごめんなさいすいません。
下書きとかまるで無いんで。ごめんなさいすいません。
誤字脱字しないように頑張ります。ごめんなさいすいません。

俺ガイルは原作未読、GEは2しかプレイしてません。ごめんなさいすいません。

更新かなり遅めです。ごもんももんすもももん。
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