ガルパン 娘ver   作:---

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メリークリスマス♪
誤字脱字は見逃してくれると喜びます
はい、以上です




 大会まであと一か月。

 学校が無駄に大きく取り扱ってくれたおかげで、みんな妙な力が入るようになっていた。それは、私も例外ではなく少し落ち着かない。

 一番落ち着いている人は、意外と伊都子だったりする。

 

 練習が始まるまでまだ時間はある。いつもは一番にみすかさんがいるはずなんだけど、今日もまだ来ていない。

「みすかさん最近おかしいよね? 心ここにあらずっていうか」

「確かに。今日もまだ来てないしね」

 私の問いに、伊都子は軽く体を伸ばしながら言う。

「何かあったのかな」

「さあ。あったとしてもあたしたちに相談なんてしないでしょ」

「そうかもしれないけどさ」

「大丈夫だって。部活に私情を挟めるような人じゃないんだから。それに、学校がやってくれたからねえ。無理してでも勝ちに行かないと」

「でも、それは部活してる人たちも同じだよ。決起集会なんて、恥ずかしいだけだよ」

「お疲れ様。隊長さん」

「大会まで一か月もあるのに。気が早すぎるよ」

「勝ちたい理由がこんなのでいいのかな。ほかのところはもっと気合入れてそうだけど」

「そうかもねえ。あ、そろそろ始めないと。時間だよ」

 伊都子は腕時計を私に放り投げる。

「え、ホント? ああ、わかった。……ってあれ? 先生はまだなの?」

「ああ、そう言えば。いないねえ」

 今まで遅れたことのない二人が、同時にいないと妙に不安になる。

「……嫌な予感……」

 そんな予感は的中してしまった。

 この場にいないのは先生とみすかさんだけとなった時、二人そろって歩いてきた。

 二人ともどこか暗くて、うつむいているようだった。

「練習を始める前にみんなに言っておきたいことがあるの」

 先生がいつもとは違う落ち込んだ声でそう切り出した。

「8月中にみすかさんは転校することになったの」

「どうして、こんな時期に?」

 私は先生にそう聞いた。

「家庭の事情だから。仕方ない」

 先生が口を開くのよりも早く、みすかさんがそう言った。

「……さあ! 練習始めるよ!」

 先生は一瞬とまどったような様子だったけど、すぐに笑顔で手を叩いた。

「はい」

 私は先生に促され、号令をかけ練習を開始した。

 

「妙な時期に転校するなんてびっくりだよ」

「そう?」

 戦車に向かう途中、私はみすかさんに声をかけた。

「大会には出られるの?」

「わからない。大会前か、それか途中かだと思う」

「そっか」

「うん」

 いつものような雰囲気なのに、どこか落ち込んでいるように感じた。

「ここに長くいられるように勝たなきゃだね」

「うん」

 いつものように見えてしまっているから、上の空なのかさえもわからない。

 不安になりながらも私たちは大会までの一か月を練習でほとんどつぶしていった。

 

 大会は例年よりも観客数が多かった。

 今試合をしているのは、娘のみうが率いる大洗女子と聖グロリアーナ。

 試合が開始されてからまだそれほどたってはいないため、どの車両も撃破されていない。

 私と華さんは並んで席に座り観戦していた。

「一回戦から聖グロリアーナ。どうなるのかな?」

 そう聞くと、華さんは首を傾げた。

「始まったばかりですからね。なんとも」

 遠くから聞き覚えのある子供の声が聞こえてくる。

 そこには家族三人で観戦しに来た麻子さんたちだった。

「ん。二人だけか」

 麻子さんたちは私たちのほうに向かいながら言った。

「どうも。ご無沙汰です」

 麻子さんと頭一つ高い夫の颯(そう)が頭を下げた。

「珍しいですね。あなたがここに来るなんて」

そう言った私も頭を下げる。

 彼は私たちを見るといつも辛そうな表情を見せる。

「あいつらがいたら今、六人いることになるんですよね。なんだかそう思うと……」

 顔をゆがませ、唇をかみしめた彼は、深く頭を下げた。

「俺だけ帰ってきてしまってすみません。本当に、すみません」

 彼のその言葉に華さんはため息交じりで答える。

「あれから何年たっていると思っているんですか? いい加減に前を向いて下さい」

「それもそうですけど……」

「それに、あなただけ帰ってきたわけではないでしょう? あの現場に居合わせ帰ってこれたのはみうに真理華もいるんですよ? 乗っていたのはあなたたち四人かもしれませんが、あそこにいたのは六人です」

「……でも、あいつらを連れて帰ることもできたはずなのに、怖気づいて逃げてきたんですよ?」

「私はあなたのことを責めたりすることはしません。あの人が亡くなってしまったのは仕方のないことなんです。あれは、事故だったんですから」

「本当にごめんなさい」

「お父さんは悪い人なの?」

 何があったのか知らない麻子さんの娘は颯の服を引っ張りながら言う。

「そうかもね」

 彼の切なそうな声に娘は首をかける。

「そろそろ試合見ようよ。せっかく、みうたちが頑張ってるし」

 私がそう言うと、みんなスクリーンに目を向けた。

 映し出されていたのは、必死になって戦車を動かしている選手たち。

「……みんな、頑張れ」

 そして、試合は終盤に差し掛かった。

『大洗女子学園の勝利!』

 とアナウンスが流されると、画面に映えたのは、がらでもなくみうが空にこぶしを突き立てているところだった。

『うっし!』

 普段はおとなしいみうもこの時ばかりは嬉しそうに笑っている。

「みうが勝ったのは久々だな」

 麻子さんは疲れて眠ってしまった娘を抱きかかえ、顔をほころばせていた。

「うん。やっと、ね」

 今日は、みうたちを歓迎してあげよう。久々の勝利を祝ってあげよう。そう思うと、自然と顔がほころんだ。

「やっぱり、引き受けようかな」

 私は携帯を取り出して、お姉ちゃんに電話をかけた。

「お姉ちゃん? うん。私、引き受けるよ。うん、大丈夫。もう、ちゃんと向き合うことにしたから」

 

 私(みう)たちの試合の後、すぐに黒森峰の試合が行われた。私たちはそれを観戦するために、観客席についた。

 この前の練習試合をしたばかりのチームとは思えないほど、動きが違って見えた。

「あの子の戦い方じゃないよね」

 私たちが戦った時の雰囲気などそこにはなくて、まるで、昔の自分のような荒々しいものが感じられた。

「でも、強いよ」

 私の隣で見ていたみすかさんはそう言葉を漏らす。

「……うん」

 何があったんだろう。黒森峰がわけもなくあんな荒くなるわけがない。

 そして、黒森峰の圧勝で試合は終わり、私は黒森峰の選手たちが集まっているところへと向かって行った。

 黒森峰の集団の中でもひときわ背の高い人が私に気が付くとこちらに向かって歩み寄ってきた。

「あれ? みうさんじゃないか」

 その人の声はどこかかすれていて、目は焦点があっていない様子だった。

「どこかであったことある?」

「ああ、そうか。今は女装してるんだったね」

 そして、その人はかつらを外した。

「……誠也?!」

「どうも」

「あんた、どうして!」

「どうして? そうだな。間違った道を進んでいる人を正してあげるために僕は戦うことにしたんだよ」

 初めて会った頃とは雰囲気も体格も変わり果てていた。健康的だった肌は影を潜め、やせ細っている。

「なんて、馬鹿なことを……」

「僕がどうなるよりもその子が元に戻ってくれることのほうが大切なんだ! 彼女は僕が正さなくちゃ」

「……そう。もういいよ。見に来てよかった」

 誠也はもう、前の誠也じゃなくなっている。

 戻さなくちゃいけないのは誠也のほうだ。

 だから、私が

 私が誠也を倒す。

 




予定していた内容とかなり変わってしまっているけど、まあいいや、大丈夫大丈夫
やれるやれる

今更ですが、あらすじが仕事をしていないということに気が付きまして、訂正しようにもどうしよう、めんd……ゴホンゴホン
まあ変えない予定です

最後らへんは大分走ってしまってます。……どうなんだろう

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