爆上戦隊ブンブンジャー Out of Misson~冒険者の卵~ 作:ゑりおっと
とか書いていたらブンオレンジ抜けちゃった…。
短く終わらせる気あるのかこいつ
ブンブンジャーとサンシータが向かい合って相対している一触即発となった場を目の前に、依頼人である渚はただただ困惑していた。
「まさかこんな山奥でお前達と会うなんてな。」
「こっちだってお前らと会うだなんて思ってなかったわ!」
「カー達はただ走り込みの休憩に来てただけカー!」
突然奥から声が聞こえたと思ったら探索に行ってた二人が真面目な表情で走って戻り、その後からドタドタとやってきたのは3体の異形であった。
「こんな山奥で何しに来た!」
「ヘンっ、一週間近くここで鍛えてたんだよ、お前たちを倒すためにな!」
「「なー!」」
「へぇ、じゃあ見せてもらおうじゃないか。」
「応よ!生まれ変わった俺達なら!マッドマックス様程じゃあ無いかもしれないが、三下の底力見せてやんよ!イターシャ!」
「合点!…えーと、あ!あれカッコ良さそうじゃない!」
イターシャが指を指したのは、館に刺さった斧剣。プレシャスだった。
「駄目!!」
「な、何よう、どんなモノをやろうが私達の勝手じゃない。」
「あれを苦魔獣になんかされたら絶対にヤバい。最初から飛ばして行くぞ!皆!」
「「「「オーライ!」」」」
「やらせるか!ネジレッタ!!」
デコトラーテがネジをばら撒き、イターシャを守る形で陣形を組ませる
〈ブーン!〉
大也、シャーシロ、未来が腕につけていたタイヤ型の白い機械―――ブンブンチェンジャーを外し、側面に付いたアクセルペダルを押す。
錠、玄蕃が懐からブンブンチェンジャーとは対称的な色彩の、黒いガジェット―――ブンブンブースターのペダルを押す。
それぞれ3回の押下を終え、チェンジャーから高らかにエンジンの燃焼準備完了の合図を告げる。3人は下部にあるタイヤ状のスイッチを回しながら、2人はボタンを押しながら宣言する。
チェンジャー、ブースターから強化服が展開され、身に纏われる。そうしてタイヤ状のパーツ、バクアゲタイヤが顔面に装着され、変身が完了した。
「行くぞ!」
「かかれ!」
睨み合っていた双方がぶつかる。何とか雑兵を蹴散らしてイターシャの方へと向かうも
「こいつら、いつもよりちょっと強くない?」
「大体2割増で強くなってる…!」
中々近づけない。攻めではなく、妨害。
「そんだけしか変わってなかったか……じゃねえ!イターシャ!」
「はいは~い。今のうちに…
「させません!」
うわぁ!危ないじゃない!」
柱の前に渚が立ちはだかる
「ヒーローじゃ無くても、強化スーツが無くても!私はやれます!」
「わ、わわっ!」
プレシャスに近づけさせまいと、蹴りを炸裂させる渚。それを避けるイターシャ。何度か蹴りをお見舞いするも、イターシャが不敵に笑う
「何を…っ!あのラジコンみたいのは何処に!?」
「カーはラジコンじゃないカー!!」
背後で聞こえる可愛らしい声。即座に振り返るも、口にハシリヤンイグニッションキーを加えたヤイヤイ・ヤルカーがプレシャスの目と鼻の先に居た。
「待って…!」
「作戦成功♪ヤルちゃん!前進~」
「はいカー!」
叫びも虚しく、イグニッションキーが『ヘラクレスの柱』に刺さってしまった。
「あ、あ…。」
「ガッチャン、イグニッション♡」
イターシャが蠱惑的に人差し指を回すと、イカのようなエンブレムが掘られた鍵がプレシャスの中に吸い込まれる。大理石の床に突き刺さっていた斧剣はふよふよと宙に浮かび始め、赤紫の炎に包まれる。だんだんと炎は斧剣を包み、徐々に形を変え、それは納車された。
「ハーシーラァアアアアアアアア!!!」
全身はギリシャ神殿のコリント様式を思わせる溝が掘られた黒い柱で出来ており、肘から先の腕も棍棒のようなものになっている。顔は柱上部の装飾にそのまま禍々しい目が付いた怪物…ハシラグルマーが誕生した。
「おお!デッカイ!!ハシラグルマー!やっちゃって!」
「a?」
「あら…あなたは、あの丸いのが付いた、タイヤ人間を、やっつけて!」
納車したはいいものの、ハシラグルマーに対して言葉があまり通じていないことを瞬時に理解したイターシャは、幼い子供に呼びかけるように具体的な指示を与えてみた。
「!Goaaaaaa!!」
「お、行った行った…ってそのネジの子達は味方!」
イターシャの指令を理解したハシラグルマーは一直線にブンブンジャーの方へと走っていったが、防御陣形を取っていたネジレッタをタックルで吹き飛ばしながら進んでいった。
「「「ギャアアアア!!」」」
「みんな避けろ!」
鍔競り合いをしていたブンレッドが叫ぶ。それに合わせて横に反れる。
「gaaaaa?!」
あっさり攻撃を避けられたハシラグルマーはそのまま雑木林に突っ込んでゆく。生木が普通ではあり得ない挙動で折られて宙を舞い、新たな空き地を作り出していた。遅れて吹き飛ばした樹の残骸とネジレッタが降り注ぐ。
「ありゃま…あの子あまり知能部分が強くないのかしらね?」
「でもパワーはこれまで納車したどんなやつよりも強ぇぞ…。」
「力だけならマッドレックス様よりも凄いかもしれないカー!」
「woaaaaaa!!!」
褒められたことで上機嫌となったハシラグルマーが両腕を挙げ、雄叫びを上げる。
「ピンピンしてるよぉ?!」
「だが、当たらなければどうということは無い!」
ブンブルーが無防備となっているハシラグルマーをブンブンハンドルのガンモードで正確に狙い撃つ。
「woaaaaaaa?!」
「ああっ!」
「喜んでいる子になんてことを…!」
「ひどいカー!」
「どの口が言いますか!」
「絶対に戻すんだからね!」
「皆、爆速で決めるぞ!」
「「「「オーライ!」」」」
ブンレッドが腕に装着していたチェンジャーを外し、ブンブンハンドルへと取り付ける。
〈バクアゲット、オン!〉
ブンブンハンドルのロッドモードで円弧を描き、それを斜めに切り下げ進入禁止マークのオーラが形成される。メンバー全員が腰を落とし、全力の力で斬り伏せる準備を済ませた。
よろよろと立ち上がったハシラグルマーだが、立ち上がりきったときにはもう遅かった。悠長に膝に付いた土をほろい、後ろを向けば既に5色の斬撃とタイヤが目の前に迫っていた。
「ga?!」
「aaaaaaaaaaaaaa!」
斬撃がもろに直撃し、天高く吹き飛ばされる
「ああっ!」
「呆気なさ過ぎるカー?!」
「防御力はあまりなかったみたいね…。」
今まで納車してきたどの苦魔獣よりも素早く倒されてしまったハシラグルマーに対し、三者三様の反応をするサンシータ。
「やったー!」
「次はお前たちだ…!」
「おっとぉ…??」
「「……」」
「あれ、大也にシャーシロどうしたの?」
倒せたことに喜ぶ二人に困惑しているブンオレンジ、そうして未だに警戒を解かないレッドとブルー。
「気が付かないのか?」
「直ぐに倒せたこと?」
「呆気なさ過ぎる。加えていつもならあのちっこいのがおっきくなる筈だが…」
「カー?」
「あれ…ヤルちゃん今日はおっきくならないねー。」
「ギャーソリンが足りなかったからとか、か?」
デコトラーテがギャーソリンを回収出来そうな人間…この場で非武装な渚を一瞥するも、直ぐに「いやいや、そりゃあ無ぇか」と首を振り、どうやって撤収しようかを考えを巡らせたその時だった。
「あっっつ!」
「なんだなんだ?!」
音の発生源に全員が目を向ける。それまでは騒がしい程度だった鳥の鳴き声に虫のさざめき、風の音が一切聞こえなくなっていた。
メラメラと何かが燃えている。先程の苦魔獣の発生と似たような中空を漂う火の玉だった。
しかし色が違う。見慣れた紫色ではなく、それよりもさらに禍々しい、酸化した血液のような赤黒い炎だった。
再び人型のナニカが形成されてゆく。それはさながら映像の早戻しであった。爆散したはずの胴体が戻る。砕けた手足が元の位置に付けられる。
しかしただの再生とは言えなかった。砕けた黒い柱は戻らず。それらが一つの塊を創造した。
「まさか…そんな!」
取り込まれたはずのヘラクレスの柱、それを掴む筋骨隆々な腕が炎の中から飛び出す。
「・・・」
「ハシラ…グルマー?」
「いや、なんか変わってないか?」
炎が消え失せ、中から新たな苦魔獣が出てきた。背丈はハシラグルマーと同等か、少し縮んだか。腕と一体化していた柱が消え失せ、顔全体を覆っていた黒岩も剥がれた。
赤と黄色、色彩の違う双眸が不気味に輝く。首をもたげ、天へと吠える
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!」
苦魔獣に使用されたのは、かの英雄と由縁のある聖遺物。
地球の神秘であるプレシャスと、宇宙からのテクノロジーであるハシリヤンイグニッションキー。それが最悪な形で互いを補い合い、ここに半神の人類最強の英雄が、復活した。
□ハシラグルマー
プレシャス『ヘラクレスの柱』にハシリヤンイグニッションキーをセットし、納車した苦魔獣。ナンバープレートは「イ-127 1102」(「イリヤ、アイン(1)ツヴァイ(2)ズィーベン(7)…アインツベルンに音が似てるものをチョイス 誕生日」。)
全体的に黒いシルエットが禍々しいがどこかヒーローっぽくもあるシルエット。ボウケンジャーらしく裏モチーフは特命戦隊ゴーバスターズのゴーバスタービート…という姿で脳内出力しています。
□???グルマー
ハシラグルマーに攻撃を与え続けると…?